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単語数の数え方 2004.11.10 改訂
SSS方式では、本のレベルをあげる・下げる基準の目安を
- 分速 80語以下 → レベルを下げた方がよい
- 分速100語以上 → レベルを上げてもよい
としています。これは個人差もあるので、楽しんで読めていれば無理にレベルを下げる必要も上げる必要もありません。あくまで、これを目安に、自分なりの基準を作って下さい。
読書速度を調べるには、読んだ本の語数を計算する必要があります。一冊あたりの本の単語数を調べるSSSの基準をここでは解説します。
総語数を調べるには、現在3つの データベースが利用できます。
A. SSS書評システム B. SSS旧書評システム C Scholastic Counts
上記の検索システムでは、題名、著者名、ISBNで検索し、語数を調べることができます。(Cは題名、著者名のみ)
上記のDBにのっていない場合、次の様に語数を数えて下さい。また、それをSSSの書評システムに登録していただけると、みんなの共有財産となります。
SSSでは、 次の3パターンで語数を計算するように基準を作っています。
1) 総語数の少ない絵本の場合
本を音読しながら、数取器 または 電卓(1+======= で数えます)で語数を一つづつ数えます。
2) マンガ形式の本や絵本の場合
一読した後、a)一番語数の少なそうなページの語数、b)一番語数が多そうなページの語数、c)平均的と思えるページの語数
を数取器で数え、d:=(a+b+2c)/4 を 1ページ平均語数とします。 このdの値にページ数を掛けて、100未満の数値を切り捨てて下さい。
語数が1000語以下の語数の少ない絵本の場合は、10未満の数値を切り捨てて下さい。
3) 普通のGRや一般書の場合
- A: 1行あたりの単語数
- B: 1ペイジあたりの行数
- C: 1冊あたりのペイジ数
- D: 1ペイジあたりの文字率
をもとに、単語数をA×B×C×Dで計算します。なお、目次や後付、イントロの部分は除いて考えます。
3-1. 1行あたりの単語数(A)の計算
標準的な二行〜四行を選び,各行の単語数を数え,一行あたり単語数の平均を求めます.
但し小数第2位以下は5捨6入して下さい。この数をAとします。例えば,
- 『一行が11語』と『一行が10語』であれば、平均して10.5語なので,A=10.5となります。
- 『二行が11語』で『一行が10語』であれば、平均して10.66語なので,A=10.7となります。
3-2. 1ペイジあたりの行数(B)の計算
- 普通の本では、一番行数の多いペイジを選び、1頁あたりの行数を数えて下さい。この数をBとします。
3-3. 総ページ数(図のみの頁をのぞく)を数えて下さい。この数をCとします.
- ペンギン・オックスフォード等の,レベル1〜2の分量の多くないGraded Readersに限っては、ページ数をより正確に数えるため、図が1/2,1/3,1/4程度入っているペイジについては,絵のペイジを小数単位で数えます。例えば、図が1/2,1/3,1/4のペイジが各1ペイジあった場合には、
0.5 + 0.3 + 0.2 = 1
を絵のページとして引きます。小数点が出た場合には、5捨6入とします。
- 普通の洋書の場合には、絵のみのペイジがあれば、それだけをのぞきます。
- 絵本など、絵がまだらにはいっている本の場合には、すべてのペイジを数えます。
3-4. 一ページあたりの、平均的な文字率を推測して下さい。この値をDとします
- 特にGraded Readerでは、1行あたりの単語数が、標準の行より短い行もあるのが普通です。
標準的なものはD = 0.85 として下さい。
文字がすきすきな感じのする本では、D = 0.8として下さい。
- 一般書では、D = 0.87 としてください。文字がぎっしりつまっている感じのする本では、D = 0.93として下さい。
- 絵がまだらにはいっている本の場合には、2)のマンガ・絵本の数え方の方法で数えて下さい。
3-5. A×B×C×Dを計算して下さい。この値が推定総単語数です.
- 総単語数が10000以上なら、1000以下の数字を切り捨てて下さい。
- 総単語数が10000未満なら、100以下の数字を切り捨てて下さい。
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