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SSS英語学習法に関して、学習者のみなさんからよく寄せられる質問にお答えします。
1) 辞書無しで読む
2) 分からないところはとばす
3) つまらなくなったらやめる
のSSS英語学習法の3原則が重要となります。
「つまらくなったらやめる」方式は、一見時間がかかり単位時間あたりのインプット量を減らすようにも見えますが、つまらなくなるまではインプットしているのであり、つまらなくなった後は、もっと他の自分の興味を本を読むことによってインプットの効率を落とさないで済むので、「つまらなくなったらやめる」のは、実は、実用的な英語力をつける一番の早道なのです。
もちろん、つまらないものも読み切ることも英語のプロになる方には必要な訓練だと思います。しかし、英語学習の基礎段階でそのような訓練をする必要はありません。
※電通大の酒井邦秀のクラスでは、英語についての基礎知識がほとんどゼロの人たちもこの学習法で学んでいて、うまくいっています。ます。しかし、それは熟練した教師と非常に易しい本が多数そろっているといった特別の環境があるらです。同じような環境をつくれば、英語の基礎知識が全くゼロの人たちに対しても、本とそのCDだけを使って、SSS英語学習法で教えることは可能だと思います。現在、中沢賢治さんを中心とする何人かが
Storytellingを導入として、まったくゼロからの多読・多聴に取り組んでいます。
1.〜3.については、どなたもその合理性に納得されるでしょう。ここでは、4.についてのみ補足します。
例えば、"cupboard"いう単語を英和辞典(研究社リーダーズ)で引くと「食器棚(一般に)戸棚、押入(closet)」とあります。一方、英英辞典(Oxford
Advanced Learners' Dictionary)で引くと、"a
set of shelves with a
door or doors in front, either built into
the wall of a room or as a separable
piece of furniture. Cupboards are used
for storing food, clothes, dishes,
etc: a kitchen cupboard / a linen cupboard
/ a broom cupboard"と説明してあります。英英辞典を読めば、食器棚だけをさすわけではなく、家具または備え付けの棚ということがわかりますが、英和辞典をひいた場合には、状況ごとにもう1回引き直す必要が出てしまいます。
もうひとつ、例をあげましょう。cay という単語を研究社リーダーズで引くと、「(西インド諸島の)州、小島、州島」とあり、LONGMAN
現代アメリカ英語辞典では、"a very
small island formed from CORAL or
sand."とあります(OALDにはのっていませんでした)。州といわれても、普通の人たちにはそもそも何のことかわかりません。しかし、英英辞典の定義をみれば、どんなものを指すのか一目瞭然です。単語の定義を知ることは、英語の意味に似た日本語を覚えることよりはるかに重要なことです。
※辞書を引くことを、一切禁止するわけではありません。どうしても知りたい単語が何度も出てくるような場合、引いて確かめるのはかまいません。この場合、一冊につき、3語程度を目安にして引きすぎないようにして下さい。また、読書中は、読書スピードが落ちるのでできるだけ引かないようにしましょう。
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