SSS多読通信 号外 (2005/11/20)

 メールマガジン「多読通信」の100号通過を記念して、 タドキスト大会で編集委員より発表をしました。この号は、編集委員全員で お届けする2005年タドキスト大会記念特大号です。

【1】多読通信とは
【2】多読通信の歴史
【3】ただいま編集中
【4】SSS コラム
【5】今週のお薦め本
【6】編集後記

編集:編集員全員

【1】多読通信とは
■タドキスト大会での発表(かのん)
 多読通信の編集・発行の作業は、メーリングリストを利用しています。ネッ ト上でのやりとりですので、編集員同士、お会いしたことのない方もいます。 タドキスト大会2日めの発表をご覧になった方は「多読通信はこんなメンバー で作っているのか」と思われたでしょうが、編集員があれだけ集まったのは初 めてのことでしたので、わたしたち自身も「こんなメンバーで作っていたんだぁ」 と感慨深いものがありました。

 また、いつも多読通信を読んでくださっているみなさんの反応がダイレクト に伝わる貴重な機会でした。みなさんの様子から、多読通信がお馴染みの存在 として多くの方に親しんでいただけることが伝わってきて、とてもうれしかっ たです。

 こんなふうに編集員が集まり発表する機会を提案してくださった大会実行委 員のみなさまに感謝しています。
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■多読通信とは(かのん)
 SSSの多読(100万語多読)を支える3本柱というものがあるのをみなさん、 ご存知でしょうか。

 (1)多読3原則、(2)書評、(3)掲示板 の3つです。

   (1)多読3原則は、みなさんご存知ですよね。(2)書評は、本の情報です。語 数や読みやすさレベル(YL)、おすすめ度など、多読に適する情報を加えたもの です。そして (3)掲示板は、これから多読をやってみようという方、実践中の 方、多読をサポートする方のための情報交換の場であり、多読の実践報告をは じめ、さまざまなノウハウが生まれ、蓄積している場です。

 なかでも、(2)書評と(3)掲示板は、毎日多くの方が新しい情報を寄せてくだ さっています。情報量が豊富なので、すべての情報に目を通していると、多読 をする時間がなくなってしまいかねません。そこで、これらの日々寄せられる 情報のうち自分に役立つ情報を短時間で見つけていただけるようにと、情報を コンパクトにまとめ、週1度メールでお届けしているのが多読通信です。

 SSSの多読をこれから始めようという方、長く続けていらっしゃる方、掲示 板を読むのが大好きな方、いそがしくて掲示板を読む時間がとれない方など、 いろんな方に楽しく、またお役にたてるものをお届けできる多読通信でありた いと願っています。

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■全国のタドキスト人数がわかる!?(Julie)
 第1号は568部、第100号の時点では4,759部が配信されました。この間、 なんと約10倍。全世界で、これだけの数の人が多読をしているということです。 この数には、時々ぼーっとなってしまいます。

 毎週、少しずつ配信部数が増えるのが、編集していてとても励みになってます。 多読通信を配信している「まぐまぐ!」というメールマガジン・サービスでは、 人気ランキングも発表しています。語学系の上位は、従来どおりの暗記ものです。 多読が広く受け入れられて、人気ランキングでも上位になる日が来るといいなあと思っています。

 全国の、いや世界のタドキスト人口に加わりたい方は、メール・マガジンを申し込んでください。

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【2】多読通信の歴史は
■多読通信をつくったきっかけ(しお)
 もとは、マリコさんとSSS集計部(部長兼部員 バナナさん)が2003年夏 まで「〇月のSSSサイト概要」を投稿されていた ことが、ベースになっている と思います。

 メルマガ発行に至るきっかけは、以前あった「卒業生の広場」で『本の雑誌』 (編集人:椎名誠)について、バナナさんと私で雑談したことでした。

 バナナさんは、「(『本の雑誌』は)本好きが楽しいことをやっている、ああ いう楽しいことをいつかきっとやらなくちゃ」と心に誓っていたそうです。

 そして、2003年9月初、バナナさんがメルマガの発行を提案され、急ピッ チで話が進みました。とりあえず、最初の1ヶ月の担当だけは決めて(マリコ さん、しお、古川さん、バナナさん)翌月10月には第1号が発行されました。
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■編集委員を求む!(古川)
 バナナさんの発案で、多読通信は発足しました。当初、バナナさんが、 校閲委員長(=編集長)だったのですが(詳しくはこちら)、 バナナさんの仕事が忙しくなり、発刊まもなく、バナナさんから、 校閲委員長を引継ぐことになりました。それ依頼、校閲委員長という より、SSS事務局長として、編集委員の当番表の作成、新しい編集 委員の依頼、コラムの執筆を中心に多読通信を手伝っています。

 多読通信は、常に進化しています。当初は、掲示板「特選投稿」 があり、さらにその中に、「酒井特選投稿」がありましたが、「特選」 というと、投稿内容に上下をつけるみたいで、好ましくないという意見が でて、今は「掲示板ダイジェスト」という名称になっています。

 記事の内容をめぐって、編集委員会で激論になりこともあります。 そういう時は、みんなが意見を出して、合議で決めることが多いですが、 合議で決まらない場合には、投票をしたり、事務局長権限で決めることも まれにあります。そういうことなので、記事の最終責任は、編集委員個人 ではなく、SSS事務局が負っています。しかし、激論になるのは、 年に1度位で、基本的には、なごやかなムードで編集が行れています。

 編集委員はボランティア活動なので、正直、人数が少ないときは、 廃刊にしようかとか、月2回発行に変えようかという議論も内部では でました。しかし、なんとか、新しい人に加わってらい、週刊を守り つづけてきています。

 編集委員の任期は、1期1年間で、4回編集を担当すると1期終了で す。忙しいときは、任期中でもお休みすることもできますし、任期中 に辞任も可です。また、連続して編集委員を続けることも可能です。 完全ボランティアなので、3ケ月に1回程度の担当です。ですから、 12名以上の編集委員が常時必要です。100万語を通過した方で あれば、どなたも編集委員の資格があります。本好きの方、ぜひ、 編集委員に加わって下さい!

希望者は、sss@seg.co.jp へ連絡下さい。
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■100号を担当して(いづこ)
 私が栄えある多読通信第100号の編集担当に「当たって」しまったと知ったと きの驚きといったら!それがまだ2回目の編集のど新人なのに・・・。第100 号といってもいつもと同じ1号なのです。だから「私にはこんな大役無理です から、どなたかベテランの方に・・・」なんて申し出ても、「いつもと同じで すよ〜。」と暖かく、優しく励ましてもらえるだけなんだろうなー(ねえみな さん、わかるでしょ?)と、覚悟を決めたのでした。でも私にとっては全然 「いつもと同じ」じゃない!いつものメンバーと同じようにできるかどうかさ え怪しいのに、第100号!第100号!第100号!

 お薦め本テーマが、どうにもうまく浮かばない私だから、あのように「多読 のヒーロー(=子どもたち)を呼ぼう!」と思いついたのかもしれません。実 は実現に至らなかった別のアイディアも、他力本願なものでした。(こんなん で私はこの先もやっていけるのか・・・。)子どもたちの親御さんへの協力依 頼も編集委員のみなさんのお力を借りました。××の会のMLにお願いを流し てください、××さんにメールを転送してください、などとお願いしまくった 結果、中には別々の2〜3ルートから依頼が舞い込んだご家庭もあったようで す…。

 あの第100号があのように華々しく咲いたこと、編集委員のみなさん、ご協力 くださったご家庭の親御さん、そしてもちろん子どもたちに今一度、心から感 謝申し上げます。そして多読通信が一歩一歩あゆみをすすめ、すうっと100号を 通過していったのは、酒井先生はじめSSSのみなさん、編集委員のみなさん の力ももちろんありますが、多読通信を毎号楽しく読んで、そこから得られる 情報をそれぞれの多読に活用してくださっている読者のみなさんの存在も大き いのです。どうかこれからも多読通信をよろしくお願いいたします。みんなの 力で1000号を目指しましょう!
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【3】ただいま編集中
■編集委員のスケジュール(翁家)
 私は元来目立ちたがり屋で、また文章を書くのは嫌いではないので、編集委員の 公募に自分から応募しました。多読通信は月曜から日曜までの掲示板内容を木曜 朝にダイジェストとして発行します。編集担当の週になるとさすがに緊張し、普 段より余計に掲示板に張り付きます。サラリーマンの私は、編集作業を土日に当 てています。だいたい土曜日には第1稿をあげ、その後の掲示板の書き込みを見 守りつつ、メーリングリストを通じて編集委員間で校正を行います。日曜の夜に はだいたい完成形ができあがり充実感の中で床につきます。あとは月曜日締切のコラムの原稿を待つばかりです。 ただ、編集委員全員がメールを見るのはその後になってしまうので、実際に完成するのは水曜日夜ぎりぎり になってしまうことが多いです。
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■初心者多読編集委員の感想(まこと)
 私は、古川さんから多読編集委員へのお誘いを受けました。 「多読編集委員」になる人は「雲の上の人」と考えていたので、多読歴は3年ですが、 亀ペースの多読をしているこんな私でも編集のお仕事ができるのか不安で、結構悩みました。

 ただせっかくのお話なので、古川さんにお話したら、「みんな、やさしいから 大丈夫ですよ。」と言って下さいました。

 お試し期間からMLに入ったのですが、すぐに古川さんの言葉がわかりました。 本当に、みなさん、やさしい〜!不安を持って第1稿の原稿を出しても、 的確なアドバイスを頂きながら、だんだんと完成したものに変化していきます。

 みなさんに助けていていただきながら、無事に2回多読通信を発行できました。 全国大会をきっかけにして、もっとたくさんの方が多読編集委員になると嬉しいです。
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■失敗の数々を越えて(メイ)
 毎週、何事もなくお届けしているかのように見える「多読通信」ですが、実は 隠れたるドラマ、陰なる大騒動などもないわけではありません。

 書式、リンクなどは原稿が出ると総出でチェックに入るので、まず問題はない のですが、一番の問題は配信予約にまつわる一連の手続きです。丁寧なマニュ アルがあり、ほとんどのみなさんは問題なくクリアーされるのですが、私のよ うにコンピューターにもネットにも極めて弱い者には、目の前に立ちはだかる 高いがけのように思えます。

 昼間のときは「助けて!」と叫べば、たいてい誰か心やさしい委員の方が救援 にかけつけてくださいますが、夜中になると困ります。一度などは、あれをや ってもこれをやってもダメで、本当に泣きたくなり、ついには寝ていた家族を たたき起こしてしまったことも・・・  他にもNTTの回線が切れたために立 ち往生して、夜中に「NTTのばか!」と叫んだ方もありました。

 それでもどうにかなっているので、機械音痴の私のような方も大丈夫です! 「やってみようかな」と思ったら、ぜひお気軽に応募してくださいね。
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■編集委員になって(メリーベル)
*冷や汗が出たこと
 初めての担当号を発行するときにログインできず、めちゃめちゃ慌てました。 どーしよーどーしよーと青くなりながら、SEG にお電話(!)して、 いろいろ教えていただきました。(お仕事中なのにありがとうござ いました!)

*お薦め本について
 担当2回を終わったところで既にネタ切れしておりますが(泣)。 今後は担当週の書評から選ばせていただいたり、多方面にアンテナを張って探 していこうと思っています!

*嬉しかったこと
 編集委員の皆さんがタイムリーにわかりやすいアドバイスとエールを送ってく ださり、そうして出来上がった多読通信をみてとても感慨深かったですね!
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■編集委員になって(ナナン)
 本を読むのが大好きで、英語も上達したくて、多読を始め、 縁あって編集委員に加えていただきました。

 お薦め本は、基本的に自分が面白いと思ったものを 紹介しています。編集委員になってからは、 「多読通信で紹介したら喜んでもらえるだろうか?」 という視点からも本を選ぶようになりました。

 ですから、アンケートで感想を送っていただいたり、 またこんなお薦め本を特集してほしいというご要望 は大歓迎です!編集委員は皆、楽しい多読生活を 応援したいという気持ちでいっぱいな人たちですから・・・

 皆さんのご意見お待ちしてます!
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■上海での編集作業(近眼の独眼龍)
 編集は、ネットでおこなってますから、どこにいても同じようにできる"ハズ" なのです。上海出張中に編集することになっても、心配などしていなかったの ですが、実は中国のネットワーク事情とセキュリティの問題がありました。

 Webでリンクをたどるたびに、ほとんど毎回ユーザIDやパスワードを入れなけ ればならいはめになって。この時は、30桁以上ある自分のユーザIDや10桁以上 あるパスワードをうらみました。

 でも、こんな状態でも遅れることもなく普通に発行できるほど、他の編集委 員のサポートは充分で暖かいものなんですよ。
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■アンケートでお声かけ、待ってまーす!(sumisumi)
 今回大会に参加した皆さんから、読者の皆さんの熱気に直接触れることができ てよかったと言う声があがっています。私自身も、オフ会などで話すときに「 あ、これ、多読通信で紹介していた本だね!」「読んでいますよ〜」と話しか けていただくこともあり、そんなときには、時にはいろいろな締め切りが重な ってちょっと苦しい場合もありますが、がんばってお届けしてきて良かったな としみじみ感じます。

 アンケートでは、色々な思いや要望を書いて送ってくださる方もいらっしゃい ます。必ずしも要望にはこたえられないことも多々ありますが、編集委員の立 場とはまた違った角度からの感想はとても参考になっています。

アンケートで送っていただいた質問については個人的なことでない限りは多読 通信上や掲示板上でお答えする場合があります。 また、それ以外の情報について本人の承諾なしに編集委員から公開することは ありません。

 どうぞお気軽に編集委員たちに感想、激励などを送ってくださいね。

 書いたご本人はたいしたことを書いていないと思っていらしても実は多読通信 にとってとても強力で大切な力となっています。
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【4】SSS コラム
■初代コラム(マリコ)
 バナナさんとメルマガを作ろうという話が盛り上がり、2003年10月9日に創刊号を出しました。最初の頃は、担当者が原稿を書き、 バナナさんと古川さんが、言葉使いや形を整えるという編集作業をしていました。その後少しずつやりやすい形に改良してその週の当番が すべてをまかされる形になっています。私は、第14号から「編集委員コーナー」(後のSSSコラム)を担当し、1年以上の間、古川さ んと交代で隔週でコラムを書いていました。掲示板で話題になっていることを中心に感じたことや意見を書いています。文章を書くことは 好きですが、1年も続けているとテーマ探しに苦労することもありました。「これについて意見を言いたい!」とはりきって書き始めて も、言いたい事が先走ってまとまった形にならず、没にした未完成コラムも多数ありました。とても充実感の得られる仕事です。
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■コラムを担当して (Kian)
 コラムを書くの、大好きです。「今日は何を書こうかなぁ」と考えて、自然 に浮かんできたテーマで、その時に書きたいことを書いています。気分が乗ら なくて「書けない・・・」と思ってしまう時も、とりあえず書き始めると、そ のうち気分が乗ってきて楽しくなります。ネタの仕入先ですが、今オランダに 住んでいるので、毎日が異文化体験、面白い体験の連続ですし、英語も毎日使 わざるをえないので、当分ネタには困らないだろうと思っています。

 コラムを担当させてもらってて、とても幸せです。楽しんで書いている気分 が読んでくださる方にも伝わるよう、「多読って楽しい!異文化も怖くない!」 と思っていただけるよう、これからもコラムを書いていきたいと思います。
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■感じたことをありのまま伝えるコラムを書いていきたい(トオル)
 「私は英語が嫌いで、TOEICが嫌いで、でも仕事でどんどん英語は 必要になってくる。そんな強迫感から何とか英語を身に付けようといろいろ 試してみましたが、挫折の連続でした。

しかし、多読を始めてから英語を好きになることができ、TOIECの 点数も徐々に伸びてきています。こんな私のビジネスパーソンとしての 英語の取り組みをコラムで紹介していきます。」

 これは、私が初めて書いたコラムの前書きです。私が書いているコラムは 多読&シャドーイングを通じて、自分が英語を身に着けてきた体験や考えた こと、他の多読仲間と話したことを書いています。私は英語を身につける必要 に迫られて多読を始めて、徐々に英語が好きになっていったので、英語が好き で多読を始めた方だけでなく、英語が苦手なんだけど、必要に迫られて取り組 んでいる人達にも読んでもらいたいと思っています。

 ボストンに来てからは日本語がほとんど通じず、全てを英語でこなす生活や 仕事の中で感じたこと、日本との違い。またボストンで生活する楽しさ、 MITで仕事していく楽しさをありのまま書いていきたいと思います。
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■どんどん使ってみよう、あなたの英語(まりあ)
  ひと言(三言と思われているかも知れません)言いたがりなので、ネタ探 しには苦労していません。

 「いつか英語が出来るようになったら○○したい」、ではなく、今できる 範囲で英語を使ってみよう、というメッセージを伝えたい、と願って書いて います。非英語圏で比較的英語の通じるところを旅行する、とかノンネイテ ィブで英語を話す人と会話してみる、とか、気負わずに英語を使えるチャン スを作っていくことを提案するコラムを書いていきたいと思います。

 完璧主義を捨てて、恥ずかしがらずにどんどん英語を使ってみよう、と 言いながら、そういう私自身が、英語でコラムを書く勇気がありません。

「英語学習に関する日本語の能書きをいくら読んでも英語は上達しない、英 語が出来るようになりたかったら少しでも英語を読まなくては..」と言っ ておいて、自分が日本語でコラムを書くことには、正直内心忸怩たるものが あります。それが一番の悩みかな? 
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【5】今週のお薦め本
■お薦め本の選定(しお)
0618335234  私の場合、お薦め本の選定は、連想ゲームのような感じです。 読んだ中で、面白くて読みやすい本をひとつ心に浮かべて、 「関連するテーマで他にいい本がなかったかな?」と考えます。 2〜3冊いい本を思い出せたら、そのテーマであと数冊候補を 考えます。本棚の前に立って背表紙を眺めたり、SSSの書評シス テムやAmazonで検索をしたりして、悩みつつまとめていきます。 検索でよさそうな本があったらまとめて発注して読みます。

 以前「『絵』がテーマの本」特集をしたとき、書評検索で 「Emma's Rug」という絵本を見つけ、「読んで確かめたい! お薦めにいれたい!」といてもたってもいられず、Amazonの納期 では間に合わないので、上野の国際子ども図書館まで閲覧に 行ったこともありました。

 でも、いつもはそこまで深追いしないんですよ。うまく本が集ま らなかったら、さっと諦めて、別のテーマで考えるようにしてい ます。
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■シンシア・ライラント特集(ポロン)
0140548750  編集作業の中でも楽しいのが、お薦め本の選定です♪ 時間とエネルギーと、 おカネをつぎこんでいます(笑)。「お薦め本」という以上、自分の好きな本 の中から選ぶのはもちろんです。

 私も多くのタドキストの方たち同様、Cynthia Rylantという作家が大好きです。 で、この多作の作家の本の中で、まだあまり話題になっていない作品を発掘 してやろう、と決意しました。アマゾンで検索してみたら、ペーパーバックで買える ものだけで、なんと150冊以上あったのです!未読の本をせっせと買い込み、 ひたすら読みました。

015204762X  読んでみると、シリーズもの以外にも情感豊かで心に残る作品が多かったので、 これは是非多読通信で、と思い、「Cynthia Rylant特集 第2弾」としてご紹介しました。

 多読通信には、編集委員になる以外に、「お薦め本特集」の執筆者として参加 することが可能です。「みんなに紹介したい本がいっぱいあるよ」というあなた、 是非編集委員までお知らせくださいね。実はネタぎれで苦しんでいる編集委員に 愛の手を!(笑)
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■本のアンテナの張り方 (minami)
多読通信では自分のお気に入りの本の紹介は楽しい、うれしい作業です。

0679819460 本の紹介の最初の成功体験は、Marvin Redpostシリーズです。酒井先生の『快読10 0万語!』で Holesを知って、夕方から読み出したせいでほぼ徹夜をするはめになる ほど面白い、このLouis Sacharって他にどういう本を書いているのだろうという興味 でアマゾンを検索して見つけたのがこのマーヴィン君シリーズで、読んでみたらやっ ぱり最高に面白かった。そして書評にも上がっていなかったので夢中になって書評を 書いたのが最初。0440414806

そう言えば、本探しは以前は洋書売り場が中心でしたが、最近は通勤時間が長くなっ て、もっぱらインターネットで本を探しています。地方在住の人で、近くに洋書を売っ ている店がいなくて、となげいている人もいますが、都会の近くでも生活時間帯など で行けない私は同じです。インターネット書店が頼りです。

インターネット書店のいいところは、ある作家、またはあるシリーズの本の一覧がク リック一つで出てくるところです。

どうしたら面白い本、読みやすい本を探せるか、と言えば、お気に入りの本に出会っ たら、読み終わってから、その本の表紙、裏表紙をつくづく眺めて見る、ということ につきるような気がします。作家は誰? 他にどんな本を書いているのだろう?と言 うのから始まって、説明、推薦の言葉もぜひ読みたいです。説明のところにこの本は 名作○○のような味がある、というの名作○○って何? あれ?何かマークがついて いるけれど、賞を取っている。この賞はどんな賞なんでしょう? また、この賞を取っ た他の作品は? とある本に関連して、他にいろんな本が見つけ出せるものです。

それで調べてきた本をまず一冊、買ってみる。まあ、読んでみたらダメということも ありますが、本はどれもそう。店頭もインターネット書店でも同じで、読んでみない と分からないので、ある程度の出費は覚悟ですね。

そしてヒットがあったら、やっぱり皆に知らせたい。書評に上げる、それから掲示板 でタイトルで「この本は面白い!」と書くといいと思います。同じ声が増えれば、そ のうちにSSSの推薦図書みたいになっていくので、うれしいことです。その場が多読 通信の編集委員では、担当した号のお勧め本です。

また、シリーズものや作家のサイトなどなかなか情報満載です。Wolf Hillシリーズ はインターネット書店ではなくて、Oxford Reading Treeのサイトを眺めているとき に見つけたものです。新しいシリーズは常に出ているものですから、時々、時間つぶ しで見ていて、掘り出し物が見つかるときもあります。いいシリーズを出している書 店のサイトで、同様に別のシリーズが出ているのを発見したり。

でも、気に入らなくて、見つけて買ったままのもあります。ORTに関しては、Wolf Hillシリーズは嬉しい発見でしたが、Snapdragonシリーズは本の大きさがばらばらな こともあって、とりあえず1パック買ったままで、シリーズ買いには至っていないで す。でも、誰かがこの本の良さを教えてくれたら、見方が変わるかも知れません。

044046126X 多読通信で心掛けているのが、始めたばかりの人でも、誰でも、上のレベルの人も読 める、比較的易しいレベルのシリーズを紹介することです。例えば、Nate the Great シリーズは、一冊だけ書評を上げていた古川さんに、多読通信で紹介したいと話した ら「でも他愛ない話ですよ〜」とそっけない返事。でも、この短さで、それなりの探 偵か推理ものになっているのもめずらしいし、と紹介したら、喜んで読んでくれる人 が続出で、人気シリーズになりました。

そろそろ分かってきたと思いますが、私自身は結構食い散らかす感じで読んでいて、 シリーズ制覇はしたことないです。全部読んだのはMarvin Redpostだけで、あとは一 冊読んで面白かったら、さらに1、2冊、要するに数冊読んでいいと思ったら、ヒッ ト!です。セットかシリーズで買って、教室に持って言ったり、書評に書いたり、多 読通信です。

0448426838 Zack Filesも読んだ一冊が傑作だったので、SSSブッククラブで買ってもらって、た またま届いた日にトオルさんと会って「いやあ〜、先生がオオカミ人間みたいで怪し いんですよ。で、オオカミ人間と言えば、この話は予想を裏切って」なんて興奮して 話したら、トオルさんの方が一気に10冊くらいはまって読んで、多読通信に紹介し てくれました。はあ〜、そんなにどれも面白いんだ〜とこっちがびっくり。

というわけで、SSSの推薦図書、英語多読完全ブックガイドのシリーズはそんな調子 で、一つ一つが誰かが見つけてきて、掲示板や書評や多読通信で紹介したのがきっか けで、どれもタドキスト一人一人が自分の手で掘り出したものです。

それを読んでくれる人たちがいて、面白い! 読みやすい!という声が積み重なって、 発見されたものが「定着」「定番」になっていきます。

タドキストの行くところに新しい本あり、で、古川さんがオーストラリアに出張して から急にオーストラリアやニュージーランドのシリーズが開拓されました。国際ブッ クフェアに行って、イランのGRを見つけてくるんですから面白いです。

多読通信はそんな感じの人ばかりで出来ています。絵本が湧いてきているんでないか と思わせる Kianさん、愛情深い温かい本を見つけてくる Julieさん、ティーンの女 の子ものならまりあさん、と、それぞれ自分の関心でアンテナを広げて、本を見つけ てきています。多読完全ブックガイドを完成した後で、メイさんのところに行って、 いろいろお勧め本やシリーズを見せてもらいながら、いやあ〜、まだまだ傑作本はあ るものだとすごく感心しました。メイさんは多分年間通して推薦本担当できるくらい ストックありそうですよ。

これからの多読通信のお勧め本をどうぞお楽しみに。そして、面白かったら、良かっ たら、どんどん掲示板で書いて下さい。そうしたら、またそれを読んで、その本を読 んでくれる人が増えて、一人一人の多読生活がとっても楽しいものになっていくはず です。

それが多読通信の編集委員がお勧め本を紹介するよろこびなのです。 これからも多読通信をどうぞよろしく。
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【6】編集後記

2005/11/20 現在、多読通信は以下の 21 名でお届けしています。
酒井、古川、マリコ、まりあ、minami、しお、トオル、Kian、sumisumi、
ジアス、Julie、かのん、ポロン、近眼の独眼龍、メイ、あずき、メリーベル、
翁家、ナナン、いづこ、まこと
※卒業した編集委員たち(敬称略)バナナ、たこ焼、ぷーさん、くいめい


次号の担当は、あなたかもしれません。

今 週 も H a p p y R e a d i n g !



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