[掲示板: 〈過去ログ〉読書のことなんでも -- 最新メッセージID: 658 // 時刻: 2024/11/24(21:33)]
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お名前: ドラちゃん http://dorataoku.blog37.fc2.com/
投稿日: 2008/4/26(02:21)
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じぇいさん、こんばんは〜。
お返事ありがとうございます♪
ご質問に答える前に…私が前回どうしてもお返事を書きたくなってしまった
理由を説明させてください。
一番大きな理由は、じぇいさんがご自身で読みたいと思う本達のYLと、
じぇいさんが高い理解度を持てるYLとの間に非常に大きなギャップがある
様に見えたからです。
じぇいさんが上げられた本達はYL6〜7程度の本が多かったと思います。
その一方で、高い理解度を持てるYLは2〜3くらいなのかな?と思いました。
では、『その間(YL4〜5)はどうなってるの?』という疑問が湧いてきます。
もう一点は、やはり『読み急いでいる気がした』という点と大きく関係が
あるんですが、じぇいさんが『自分が読みたい本達よりもYLが低い本達に
対して、英語の学習効果を主に期待しているように見える』という点です。
私が思うに、多読の英語学習効果は、『YLの低い本を読んだから、あるいは、
暗誦できるほどに読んだとしても、その効果がすぐに顕れるモノではないな』
と思うのです。
同様に、私がある時期から思っているのは、『ただ漫然と通過語数を増やしていく
事には、それほど高い学習効果は無いな』という点です。
# もちろんこの話は、じぇいさんご自身の実際のお考えとは
# 関係なく、多読に関する一般論としてお話ししています。
では、どうするのがいいのか?
やはり、多くの人達がこの掲示板で語っている様に、
・長い間継続して、
・楽しく、急がず、
・自分が物語を楽しめる本達を読み続ける
事が一番だと思うのです。
これは、本人のモチベーション,記憶のメカニズム,言語習得・言語獲得の
過程などの英語学習効果に関係するファクターを考えると、非常に理にかなった
進め方だと思うのです。
また、人それぞれ、その時に読みこなせるYLの上限は異なっていると思いますが、
(この掲示板にはそもそも、こういう事を優先的な目的として捉えている人
自体が非常に少ないのですが)、その自分の上限YLをあげていく事を考えた
場合に、上限YL付近の本達や、下のYLであっても苦手なYLの本達を中心に
して、たまに上のYLを入れたり、下のYLのモノも織りまぜたりして、
読み進めていく方が効果が高い様に見えます。
より一般的には、YL1〜3の本(特にLRや絵本)をたくさん読むことは、
その後の多読において、その人の英語力の肉となり・骨となってくれますよ、
というアドバイスもよく見かけますし、私もその通りだと思います。
私自身はLLLは読んだ事がありませんが、ORTの持つメリットとは、そうした
多読(という英語学習法)の持つ本質的な要素を全て持ち合わせている事と、
元々がイギリスの小学生向けの国語の教科書として作られたモノなので、
頻用語彙の用法や文法事項に対する計画性に基づいて作られているモノでも
あることです。
# 何より、ORTは絵本感覚で
# 楽しく読める本ですから。
しかし、ORTを自分で購入するのは非常に高くつきますし、じぇいさんの
場合はもうYL2位は問題なく読める様なので、お財布に無理を掛けてORTを
購入する位なら、YL1〜3の児童書や絵本・LRなどをたくさん読んだ方が、
より高い学習効果を期待できるのではないか?という考えがベースにあって、
前回のお返事を書きました。
# 人間って、無理して大枚はたいてしまうと
# 元が取れる事を期待してしまいますよね?
# これは潜在意識的に見ると、せっかく得られる
# ハズの学習効果を台無しにしてしまいかねない
# 危険性をはらんでいる様に見えます。
平たく言うと、多読ってのは、そんなすぐに学習効果が実感出来る様なものでは
無いんです。
もっとも、私の場合は、多くの人達が掲示板で語っている様に、多読を始めて
2週間程度で英語の本を読むのがとても楽しくなっていたんですが、嬉しい
副作用として、それまではおっくうだった仕事での英文e-mailや英文ドキュメント
を読む事すらも、その頃には楽しくなっていたんです。
また、1ヶ月半後には2000ページの英文マニュアルの半分程度の量に目を
通さなければならなかったのですが、挫折せずに最後まで楽しく読めたのは、
多読を始めたおかげだと思っています。
もちろん、いきなり一ヶ月半程度でそんな英語力が上がったわけではなく、
それ以前に10年くらい独習で色々やっていた他の英語学習の素地があった所に、
多読による英語を読む事へのモチベーションの飛躍的な向上があった、それだけだ
と思っていますけどね♪
また、私の場合は、半年くらい前からYL6付近に頭打ち的な感覚があります。
でも、それから更に3〜4ヶ月もYL1〜4の本を中心に楽しく読み続けることで、
たまにYL6の本を読むと、理解度が少しずつ上がってきているのが分かります。
もう一点、じぇいさんが書いている事で非常に気になったのは、YL2〜3
の本達がそれほど楽しそうに見えない点です。
実は、私もMagic Tree Houseは何巻か読んでいますが、それほど面白いと
思ったことはありません。
でも、YL3位になると、児童書の内容にも非常に幅が出て来て、自分が
夢中になって楽しく読める本達があるのも事実です。もちろん、これは個人の
嗜好の問題なので、人によっては一見そういう本が見つからなさそうにも思える
かも知れません。
しかし、YL3の児童書にはネイティブの小学校2〜3年向けの本が多くて、
イマイチ面白くないとしたら、そのせいなのかも知れません。
YL4になると、更に物語の選択の幅が広くなり、一冊の語数が増えた分描写も
深くなりますので、もっと楽しめるかも知れません。
# 私はちなみにHeartlandという
# 全20巻のシリーズで何回も涙しました。
でも、自分が本来読みたい高いYLの本達をより楽しく読むためにも、理解度を
保てる上限YLを上げていく事は、先ほどもお話しした通り、それなりに時間が
かかる過程でもあるのです。
# 私の場合で言うと、ラブコメが
# 大好きなんですが、大抵のラブコメは
# YL6以上だったりするのが現実で、
# そこで私自身もYL6がイマイチ
# 読みこなせないのがちょっとした
# Frustrationの原因だったりする訳です。
人によっては、その一見長い過程の中で停滞感を味わったりもします。また、
キリン読みを続けることで、英語脳が読み疲れして英語を受け付けなくなって
しまう事もあります。
私もラブコメが好きなので、キリン読みでの読み疲れは何回も経験しました。
そういう時には、思い切りYLを落として、絵本やLRなど絵が感情に訴えて
来るモノや物語が楽しいモノを読んで、自分のモチベーションを保ちつつ、
読み疲れが収まるのを待つしかないんです。
私がじぇいさんの事を心配してしまうのは、そういう事もあるんです。
# この自分が読みたいYLのゾーンと
# 自分が読みこなせるYLのゾーンの
# ギャップはタドキストの永遠のテーマ
# でしょうね♪
ですから、じぇいさんご自身が楽しんで読める本達がたくさんある方が、その
数ヶ月なり1年・2年なりの、一見長いようでいて、楽しめばアッという間の
期間を多読をして過ごすのにふさわしいとは思われませんか?
# とはいえ、私は多読を始めて
# まだ1年弱しか経っていませんが…(汗)
私が、じぇいさんが(心から)楽しめる児童書を探すことをお勧めしたのは、
そういう理由です。
# なんと言っても、Harry Potter自体も
# 児童書ですからね。YLは高いけど…
最後に一言。私はたとえ5%の理解度だったとしても、読んだのは事実なんだから、
読んだ事にしといたら?と思っています。
でも、先ほども書いた様に、単に通過語数を増やしていく事には意味はない
と思うんです。
もちろん、たくさんの英文を読んで、自分のカラダに取り入れる事は、とても
大切なことだとは思っています。でも、たくさん読む事よりも大切ななのは、
自分の集中力を保って読み続ける事です。
あまりにも分からない部分が多すぎると、多くの人は集中力が低くなりがちです。
そのために、
・楽しく読む
・理解度が高い本を読む
などのガイドラインが必要なんだと思っています。
でも、じぇいさんが5%の理解度だと思いながらもHarry Potterなどを
読んだ裏には、それなりの集中力があったのだと思うし、その集中力の根元は、
やはりその物語が好きで、どうしても読みたかったからなんだろうと思うんです。
だから、『読んだ事にしておくのがいい』としか思えないんですよ。
# 好きなお話なら再読はいつでも出来ますしね♪
では、Happy Readingで♪
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