私の100万語(22):絵を読む

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1771. 私の100万語(22):絵を読む

お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2004/6/16(16:23)

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多読には、「ある程度」の速度が大切…ということで、時々、自分の英語を読む速度が分即何単語なのかをチェックすることがアドバイスされています。

それはそれで大事だと思うのですが、そのチェックに使う本はPGR0のページの4分の3くらいは絵や写真になっているもの。速度を計測する間はひたすら字のところを追えばいいのかもしれないんだけど、絵にも目が行ってしまう。

ふとQが小さい頃のことを思い出しました。絵本を読んでやってた時のことです。字の部部を読み終わってページをめくろうとすると、「お母さん待って。僕まだ絵を読み終わってないんだから」って言うの。

「そっか。なるほど。絵を読むねぇ。たしかに…」と思いました。絵本はストーリーだけを楽しむものじゃなくて、絵も楽しむものなのよね。子どもを持つと、ふと物事の原点に立たされることがありますね。

…という訳でGRも、速さも大切にしつつ、でも絵も楽しみながら進めたらいいなと思います。

79の本で「初心に戻ろう」「とりあえずレベル0の本を10冊読もう」という中間点での「見直し目標」は達成。ただし、ORTはStep1の6冊を1冊に数えています。

「とりあえず」スタートして、「自己流」もまぜながらやってきて、ふと、SSSのHPを読んでみると、おおむねインストラクションに従ってはいるものの、かなり「勝手に」やってるところもあり、でも、いまさら引き返すのも面倒なので、ひとまず100万語を達成したら、つぎの200万語で、ちゃんと「メソッドに従って」やってみよう、と思ってます。

でも、「楽しく読む」という「大原則」ははずしてないから、ま、いっか。

79.3月17日(水):The White Oryx(PGR0):200語:990語:652502語:☆☆☆:アラビアの動物について本を書こうと思っている主人公の女性が動物の写真を撮影するためにガイドの人と砂漠を移動している時に密猟者を発見…。オリックスって日本語にすると何かな? そもそも私、日本語でも動物の名前ってあんまり知らないかも…。絵がついてるのに、「あ、あれか」とはならないなぁ。「砂漠に住む」と棲息地が分かっても「あ、あれか」とはならない。

80.3月17日(水):Mutty Doolin(OBW2):700語:6700語:660202語:☆☆☆☆:父親からは地場産業であり、父親も就業している造船業に就職するように言われている、学校卒業前の主人公。でも、彼は、農場で働きたいんです。イギリスの子ども向けのTV番組には「働く人々」がヒーローになってるものがいっぱいあります。Postman Pat とかFireman Samとか。で、子ども達のあこがれの職業の中に「農場で働く」ってのもあるんですね。これ、日本の脈絡の中では分かりにくいけど。たしか、Dolly the Ballerina というバレエ少女小説の中だったと思うけれど、ドリーの従姉妹だったか友達だったかに「農場で働く」というのが「夢」という女の子が出てきて、彼女はブタの世話したり、干草をフォークのでかいのみたいなの(そもそも日本語でも農具の名前を知らなかったりする)でかきまわしたりしてると、「あぁ、幸せ」っていう気分になるんです。そういうことをしてる時に「幸せ」って感じたり、それを「夢」とする子どもを主人公にした子ども向けのお話が成り立つというところに、イギリスの子ども達の「健全さ」を見ることが出来るようにも思います。

81.3月18日(水):Tinkers Irland(PGR0):200語:1000語:661202語:☆☆☆:これ、Tinkers Firmの前編みたい。父親がぬれぎぬをきせられて窃盗犯ということになってしまい、オーストラリアに島流しになってしまうのを娘が少年に変装して船に乗り込み2人して脱走するのです。そもそも19世紀初頭のイギリスにはちゃんとした警察なんてものはまだ設立途上にあった訳で、「誤認逮捕」なんてのもへ〜きであったりはしたのかもしれません。

82.3月21日(水):Justice(OBW3:1000語:10000語:671202語:☆☆☆:これもTim Vicaryによるもの。だいたい私、日本語の小説でも一人の作家の物を読みまくるタイプです。GRも最初は作者の名前を気にしていなかったのですが、彼の物は私的にヒットだということにだんだん気づいてきました。で、最近は本屋に行くと、彼の書いた物を探して買うようになりました。この話はアイルランドのテロがらみの話です。話が次々と展開していくテンポもよく、また、その展開の仕方が、こちらの(>私の)予測とは違う方向にもって行かれるというか、ジェットコースターで次は「上がるのか下がるのか」「右へ曲がるのか左へ曲がるのか」よく分からないのにぐぃ〜んって持っていかれるスリルに似た感覚があります。彼は面白い筋運びが出来る人であるとともに、登場人物の心情の表現にも長けており、私が好きなのはその辺りなのかな?

83.3月25日(水):Skyjack!(OBW3:1000語:9300語:680502語:☆☆☆☆:再びTim Vicaryの作品。舞台となっている国の国情をどの辺りと想像して読むか…というのが少し難しい。アメリカ・イギリスと友好関係にはあるが、その関係は緊張関係をはらんでいて、自国政府はもとより、アメリカ・イギリスに対しても敵意を抱くテロリストが存在するような国内事情を持った国。そのあたりがもちっとリアルに想像れば、より一層面白く読めそうです。ま、それはおいといてもかなりハラハラ・ドキドキできます。それにしても首相というのは本当に難しい「決断」を強いられる職務ではあります。最初の方で、「こいつが首相かな?」と思いながら読んでって(>私の場合)、「あれま」という「予測の裏切り」があり、この作家の作品って、こういう騙される快感があるかな?


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