私の100万語(13)−ディープ・ボイス&50万語突破!

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1629. 私の100万語(13)−ディープ・ボイス&50万語突破!

お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2004/5/9(14:04)

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超久々に英会話のレッスンに行きました。私は近くの英会話学校で超細々と個人レッスンを取ってます。個人レッスンは融通がきくのがいいけど、仕事やプライベートが忙しくなってくるとついつい足が遠のいてしまいます。

で、酒井先生は辞書を引いちゃいけないとおっしゃるが、ネイティブに聞くのもいけないのかな? GRを読んでいて、どうも「よ〜分からん!」ということがいくつかあって、とりあえず、せっかくレッスンに行くので「質問」してみることにしました。

一つは、「ディープ・ボイス」とはどんな声か? 高い声じゃないことは分かる。単に低い声? 太い声? どすのきいた声?

先生に聞くと、「こんな声」とやってみてくれて、「ベッカムみたいなのの反対の声」と説明してくれました。ふむふむ。

こういう、音で聞いたり、目で見たりしないと分からないものってそもそも辞書を引いたところでよく分からないですよね。「オリーブ・スキン」なんてのも、ちょっと分かりにくい。

英会話学校に行くことの良さは、そんな時、「デイビットみたいな声」とか「リンダみたいな肌の色」って、そこのスタッフを例に説明してもらえることかな?

もう一つは、(10)でも書いたので話がだぶりますけど、ギャスケル夫人のCranfordに出てきた、ポッシュなご婦人たちのソサエティの話で「見えない」部分があったのですよね。

一応彼女たちは「アイドル・ウーマン」(働かなくても暮らして行けるいいとこのお嬢様や奥様)であるという点で結ばれてるんだけど、そのグループ内にも貧富の差があって、でも、比較的お金のない婦人の家に招かれたりした時には、その家があまり裕福でないことに気づかないフリをする、というエピソードの一つとして出て来た、 ある家にお茶に呼ばれて、メイドがティー・カップとポットをソファーの下から取り出したけど「全く気づかないフリしておしゃべり続けた」…という場面。これのどこが貧乏を象徴しているの?

まぁ、英会話の先生はイギリス史の専門家でも英文学の専門家でもない人だったので、「う〜ん、分からないけど、考えられる理由としては、食器棚を買えなくてソファーの下に食器をしまってたってことかなぁ?」と言ってました。う〜む。これは英文科を出た友人にいずれ聞いてみよう。「ソファの下に食器をしまう」ってのが、あまりお金のない家庭で頻繁になされていたことなのかどうか…。ある「行為」「動作」が何を象徴することなのか、が分からないと、「意味わからん」ということになっちゃいますよね。

そして、同じく、相対的に「貧しい」ことの例として、その家の女主人が実は午前中かかってやいたお菓子をメイドが出してきた時、女主人は「一体なんのお菓子かしらん?」と何が出てくるか知らないふりをし、みんなは、実は女主人が手づからそのお菓子を焼いたことは知っているが、そんなことは全く気づかないフリをした…というもの。

たしかに、「家事が出来る女」というのはいやしい身分の出身であることの象徴という時代があり、この時代もそうであったのは事実でしょう。いいとこの奥様は家事をするのではなく、家事の采配を振るうのが仕事でした。でもさ、メイドの「管理」するのが仕事だと考えれば、何のお菓子が出てくるか知らないってまずくないのかな?
  あるいは、「女中頭」を雇えるくらい裕福なら、そういうのはいちいち指図しなくてもいいってこと?

これも、その英会話の先生は、「う〜ん、よく分からないなぁ。どっかから買ってきた、という方がお金持ちっぽいのかな?」とのことだったので、これも英文科を出た友人に聞いてみることにいたします。

結局、「英語を読む」というのは、「文化を読む」ということであったりするのですね。「ソファーの下から食器を出して」というメイドの動作が「正確」読めて、ちゃんとどういう動作か頭の中で想像できたとして、「で、だから?」「それってどういうこと?」ってなった時、その「意味」するところは、時代背景が分からなければ分からない。

以前、同僚から言われたように、昔の文学を英語で読もうとするとたとえ大衆文学であっても(いや、大衆文学であればなおのこと?)、読みにくいのは、そんなところに理由があるということなのでしょうね。

あ、そうそう、ようやく50万語を越えました。折り返し地点です。

46 2月8日(日):Staying Together (CER4):1900語: 18000語:507332語: ☆☆☆☆:
結婚を前にイギリスに短期語学留学した日本人女性が主人公。ケンブリッジのシリーズはストーリーの前に舞台となる地域の地図があって、私はこれ、気に入ってるんですが、この本の日本地図は、何と!!!! 本州と四国、本州と四国がつながっていて、日本のメインアイランズは北海道+本州(四国・九州つき)の2つになってるぞ〜! 日本のメインアイランズは4つじゃなかったんかい〜! こんなことでいいのか! 世界のケンブリッジ!

47.2月11日(水):How I Met Myself(CRR3):1300語:14000語:521332語: ☆☆☆☆:
本の背表紙に「ゴースト・ストーリー」と表示があったんですが、それを読まずに読み始めたため、雪のブタペストでビルから出て来た男にぶつかってころんだ主人公がその男の顔を見るとそれは自分自身であった…・っていうドラマティックな冒頭を読んだ時、「まさかさぁ、双子の弟がいたとか言わないよね」とか思ってしまったりもして、その後も話の展開がどっちの方向に行くのか全然見えず、しかし、そのために、「一体どっちの方向に行くんぢゃい!」とハラハラしながら読めて面白かったかも…。ヨーロッパは狭い地域に色々な民族や言語がごちゃごちゃと混在してるし、第二次世界大戦の時も敵味方入り乱れての闘いだったから、その傷跡も未だに残ってたりするし、人の移動も激しいから、小説の舞台には事欠かないなぁ…と思いました。戦争の傷跡を今も生きている人には「ふざけんな!」と言われそうだけど。

48.2月12日(水):White Death(OBW1):400語:7100語:528432語:☆☆☆☆:
身に覚えのない麻薬が荷物に入っていた!!!! これ、外国で起こると、まじで死刑になることあるから恐いですよね〜。身に覚えがあるならまだしも…。中国から日本に麻薬持ち出そうとした男性が執行猶予なしの死刑判決になりましたよね。この男性は身に覚えがあるんでしょうが。この本読んだ直後に判決が出たので、この主人公が置かれた状況ってほんとリアルなのね〜と改めて思ったりしました。

49.2月12日(水):White Death(OBW1):400語:7300語:535732語:☆☆☆:
犯人あてクイズな本だったりします。登場人物がごちゃごちゃしてて登場人物の描写がいま一つうまく出来てないので、分かりにくい。犯人あての「ヒント」も単純だし。でもって、そもそもこの犯罪は成立するのか? 気づかれないように睡眠薬を与えて眠らせて殺す程度に睡眠薬を与えることは出来ても、殺すほどの睡眠薬を本人に気づかれないように与えるっつうのは無理なんじゃないでしょうか。


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