[掲示板: 〈過去ログ〉YL・語数・書評システム情報 -- 最新メッセージID: 1253 // 時刻: 2025/4/22(07:35)]
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お名前: たむ
投稿日: 2005/7/18(16:00)
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皆さんこんにちは。たむ2です。 4週間パソコンが使えず、手足をもがれたような 苦しい生活を送っておりました(多読はすすみました)。 Excelが使えないので、総語数計算もお休み状態でしたが、 また復活したいと思います。 These Happy Golden Years, Laura Ingalls Wilder, ISBN 0-06-440008-5 これは「大草原の小さな家」シリーズの1冊で、 私も現在読んでいるところです。この本は、 paperbackの装丁ですが、挿絵も結構あり、 子供も読む本でしょうから、児童書でもあるという 中間的な性格の本だろうと思います。 この本はアメリカ・アマゾンで総語数64,113語となっています。 (これ、ほんとにありがたいですね。日本のアマゾンも早く導入して ほしいです。) また、SSS書評のデータでは60,000語となっていますから、 かなり正確です。誤差は (60000 / 64113)×100 = 93.6 (%) ですから、−6.4%ということになります。 この本の基本データは次のとおりです。 頁 行数 単語数 本文頁数=289 1 15 129 挿絵: paperbackとしてはかなりある 2 28 254 最大行数: (後述) 3 28 262 合計 71 645 最大行数ですが、はじめのうちは28行なのですが、その後 29行と28行が交互に続いていて、どちらとも決められません。 最大行数ですから29行としていいようにも思いますが、 総語数の計算にかかわることで、どちらとも決めかねます。 (全部は調べていませんが、28行も結構多いのです。) 最初の行の活字の頭から、最終行の活字の底までの 長さを測ってみると!(せこいと笑わないでくださいね。)、 28行151mm, 29行156mmくらいになっている ようで、5mmの違いは、見ただけではわからない ですね。 仕方がないので、一応、最大行数28.5としておきます。 ◆まず、もっとも単純な比例計算をしてみます。 基本データでは最初の3頁で645語となっていますから、 これが総頁数289ではどうなるか。 645×(289 / 3) = 62135 となります。かなり正確です。 誤差は (62135 / 64113)×100 = 96.9(%), −3.1% で、これで十分実用になっちゃうところが、素晴らしいと いうかいまいましいというか…。 ◆次に、SSS公認方式で計算してみます。 A(1行あたりの単語数)ですが、標準的な2~4行を 選び、平均を出します。(少数第2位で五捨六入) (古川先生、四捨五入でないことには何か意味が あるのでしょうか?) 「標準的な行」というのは、フル行(行の最後まで文字の つまっている行)の中で「標準的な行」ということだと 思います。しかし、どれが標準的な行かは見ただけでは 分からないと思いますので、最初からフル行を4つ選ぶ ことにすると、 page1, line4→9語、以下同じく 1, 5→10, 1, 8→9, 1, 12→7となりますので、 A = (9+10+9+7)/ 4 = 8.7 となります。 次にB(最大行数)ですが、上で述べた理由で 28.5とします。 C(総頁数)は289ですが、1頁まるまる挿絵という頁が4頁 (page 93, 167, 228, 281)あります。また、部分的な挿絵も 結構多いのですが、とりあえずそれには目をつむって、 C = 289−4 = 285 とします。 Dについては、0.87 / 0.93のどちらかを選ぶことになって いますが、この本は0.87とします。 以上から、総語数は 8.7×28.5×285×0.87 = 61479 となります。これもかなり正確で、誤差は (61479 / 64113)×100 = 95.9 (%) −4.1%となります。 ちなみにA(1行の平均文字数)がいくつだったら もっとも正確な総語数になるか逆算してみると A = 9.1となります。 9.1×28.5×285×0.87 = 64306 ◆第三方式 第三方式は、みちるさんが実際に使われていた方法で、 この掲示板の No.783で次のように書かれています。 (引用)ちなみに、私の場合は、児童書、PBともに、読み終わった 後に、平均的かなぁと思う3ページを数えます。章題や章の終わりの 空白、挿絵による空白を大体数えて頁数をひき、 (3ページの語数÷3)×(全頁−空白をページ相当にした頁数) で語数を出していました。(中略)普通の人が楽に数えられる量が 結構大事かもしれませんね。 この方式がいいのは、直感的・素直なことで、3頁で1頁の平均語数を 出し、空白行や挿絵の部分を補正して頁数を出し、総語数を計算して いる点です。 これが一番常識的でわかりやすい方法ではないでしょうか。しかも、 この方法であれば、GR、児童書、PBを区別しないで、同じやり方で 計算できるのです。 まず「平均的な頁」ですが、これはフル行に対応したフル頁(つまり、 頁の全面に行があり、空白行がない頁)の中のこととします。「平均的」 も選びようがないので、本のはじめの方、真中、終わりの方でフル頁 を選んでみました。 Page 3→262, 145→248, 286→280 で1頁平均263語となります。 次に、空白・挿絵の部分を差し引く作業ですが、これがかなり 大変であることが分かりました。この本が児童書とpaperback の中間的な性格であることから、paperbackにしては挿絵が 多く、児童書にしては総頁数が多すぎるのです。また、この本 の章にあたるものは33もあって、それだけでも大変になり ます。 みちるさんが具体的にどのような方法をとっているか、 分かりませんので、次のようにしてみます。 最大行が28.5ですので、空白行や挿絵のある頁では 文字のある行数を数え、それを28.5から引きます。 (このあたりExcelで表を作っておいて、数字を打ち 込めば28.5の補数がでてくるようすると、少しは 手間が省けます。) 表が、こちらにきれいにコピーできないので省略しますが、 結果は計1059行、つまりこれだけの行には文字がない ことになります。 1059 / 28.5 = 37.15.. したがって、文字のある頁数は 289−37 = 252 総語数は 263×252 = 66276 誤差は (66276 / 64113)×100 = 103.37… +3.4%になります。 ◆改訂SSS公認方式 上のSSS公認方式では、8.7×28.5×285×0.87 = 61479 となりましたが、第三方式で空白頁を差し引いた数字が252頁と でました。これをSSS公認方式に代入してみますと、0.87は不要 になりますので(?、ここちょっとあやしいです。文字率は二つの役割 があるように思っています)、 8.7×28.5×252 = 62483.4 → 62,483 という数字が得られ ます。この誤差は、(62483 / 64113)×100 = 97.45… 97.5%となり −2.5%という驚異的な数字になります。 ◆以上の結果を並べてみますと、 改訂SSS公認方式 誤差 −2.5% 単純比例計算 誤差 −3.1% 第三方式 誤差 +3.4% SSS公認方式 −4.1% となります。 どの方式も±5%に収まったのは、意外でした。 単純比例計算は乱暴なやりかたなのに、健闘 してますね(笑)。改訂SSS方式、第3方式にもう少し 工夫の余地があるように思います。 長くなりました。また、考えます。 では、皆様 Happy Reading !
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