[掲示板: 〈過去ログ〉YL・語数・書評システム情報 -- 最新メッセージID: 1253 // 時刻: 2024/11/23(23:48)]
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お名前: たむ
投稿日: 2005/6/11(10:10)
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みなさんこんにちは。たむ2といいます。 「百万語多読」とか「1千万語めざすぞ」とかで、読んだ語数を 貯めていくのは、とてもいい方法だと思います。これがあるので 次々に新しい本に挑戦しようという気に、…私の場合は、なります。 先日来、The Sky Is Falling, Sidney Sheldonの語数について、 AMINOさんが、書評データで10万3千とされているのは多すぎる ようだ、ご自分の計算では多くても8万語くらいと思うと投稿されました。 私も早速計算してみたところ、「少なく見積もって」8万という結果に なりました。 さらにその後、す〜さんの投稿で、アメリカ・アマゾンで試験運用段階 ながら、本の総語数が調べられるとわかり、当の The Sky is… の 総語数は71,816語とわかりました。(このアマゾンの数字は信頼でき るものなのでしょうか?、という点もありますが。) はじめに語数を計算された方も、AMINOさんも私も、それなりに 計算したわけですが、どうしてこんなに違った数字が出てくるのか、 考えはじめたわけです。問題は、計算の基になる各数値の出し方 をもう少し誰がやっても同じになるようにできないものだろうか、と いうことです。 SSS公式の「語数の数え方」は、まず「1行の平均語数」に「1頁の 行数」をかけて1頁の語数を出す。これに「補正した全頁数」をかけ、 さらに「文字率」をかけて総語数を出すようになっています。 A 1行あたりの単語数(平均) B 1頁あたりの行数(最大のもの) C 1冊あたりの頁数(補正する) D 文字率 GR: 0.85 / 0.8 一般書 0.87 / 0.93 A [1行あたりの単語数]は、標準的な2〜4行を選び、1行あたりの 平均単語数を計算する。小数第2位で5捨6入する、となっています。 この「標準的な行」というのは私には見ただけではわかりません。 それで語数計算のときはいつも、なるべく語数の多そうな行を選んで 平均を出していました。折角読んだ本、なるべく語数を多くしたいと いう心理が働くんでしょうか(笑)。 そこでふと思いついたのは、この平均を出す作業を4行といわず、 どんどん50行、100行と続けていったら、どうなるんだろう、 ことによると一定の値に収斂していくのではないだろうか、という アイデアです。 早速Excelで表をつくり、最初からどんどん数えてみました。 (どなたか、Excelで「五捨六入」を実現するにはどうすれば いいのか、教えていただけませんか。ROUND関数を使って 四捨五入はできるんですが。) 各行の語数を数え、記入した数字を累積して、行数で割って いくわけです。ここで「行」というのは、行の終わりまでフルに 詰まっている行のことで、途中で終わっている行は「行」と しては入れないことになります。ほかに、ハイフンでつながった 単語は1語と数えるとか、2:30や1945なども1語、などは SSS公式ルールの通りです。ハイフンで分割された単語は 私は0.5と数えました。 結果は…Excelの表をご披露できないのが残念ですが、 みごとある段階から一定の数値に収斂しました。8.6±0.1 という値です。 また、この数字に収まってきたのは65行目からです。まだ 変わるかもしれないので、100行を過ぎて320行まですすんで みましたが、どうやらもう変わらないようです。ただ、考えてみると 変わる可能性はあるわけです。320行を過ぎて語数の少ない 行がずっと続けばこの数値は落ちてくるでしょう。けれども サンプル数(行数)が多くなればなるほど、変動の幅は小さい はずと予想できます。 さて、この結果に勇気をえて、ほかのpaperbackではどうなる か試してみました。 My Life, Bill Clinton, 1-4000-9671-5 The Blue Bedroom & Other Stories, Rosamunde Pilcher, 0-312-92628-6 Cold Mountain, Charles Frazier, 0-340-71556-1 (全部未読の本です。はい(笑)。) 結果は次のとおりです。数字は、はじめから、サンプル数(数えた 行数)、収まってきた数値、収まりはじめた行数、です。The Sky Is も加えました。 The Sky Is: 320, 8.6±0.1, 65 My Life: 304, 10.9±0.1, 33 The Blue: 312, 9.5±0.1, 51 Cold M.: 100, 12.2±0.1, 27 以上の結果をどう評価するか。 まず、一定の数値に収斂してくることに、数学上の根拠が なにかあるのかどうか。なさそうな気もするし、いや数学者 ってとんでもないことを考えているから、ひょっとしたらある のかも、といった程度です。 サンプルのpaperbackが少ないので、同じことを10冊くらい の本でやってみると、はっきりしてくることがあるかもしれま せん。 私としては、この4冊に限っていえば、上のやり方で100行 くらいやれば、一定の数値が出る、またその数値は誰が やっても同じになる、ことに意義があると思います。 100行も数えるのはめんどうだし、簡便なやり方という 趣旨からもはずれてしまいますが。ただ、やってみると その気になってやったせいもありますが、Excelの表が 決まってさえいれば、意外に簡単に、それほど時間も かからずにできる、計算できるように思いました。 では、皆様もHappy Reading ! (私はここ二日ほど、やってませんが!)
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