[掲示板: 〈過去ログ〉YL・語数・書評システム情報 -- 最新メッセージID: 1253 // 時刻: 2024/11/23(07:16)]
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483. Re: 数値の迷宮に入らないように注意しています。
お名前: 成雄
投稿日: 2004/10/16(21:14)
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こんにちは、Julie さん。みなさん。成雄です。
〉成雄さん、いろいろ考えていて遅くなってしまってごめんなさい。
〉本の紹介と読み方のアドバイスありがとうございました。
いえいえ、逆です。
私のほうがJulie さんからいろいろアドバイスをいただいております。
え〜と、Rookie の関係から、Julie さんにYLについて語って欲しいと投げかけました。
Julie さんが接せられる多くの方々と、多読について語る場合のひとつのポイントとして、
YLを考えるちょうどいい機会であったらなぁと思っています。(私にもいい機会でした)
〉〉古川さんが、多読1年以上の人に、YL表の数値はあまり考えなくていいと発言しているのは、
〉〉逆に言うと、
〉〉1年以内の方は、どんどんこの広場でYLについて自由に発言してください、っても読めます。
〉〉いまは、100万語をレベル3ぐらいで通過するのが「標準」と言われているわけで、
〉〉すると、例えば、
〉〉レベル1を主に読んでいる方が、「楽しく読めた・絵本」とか
〉〉レベル2を主に読んでいる方が、「楽しく読めた・児童書」とか
〉〉レベル3を主に読んでいる方が、「楽しく読めた・コミック」とか
〉〉またはその逆。YL表を作るうえで、こういうナマな情報が欲しいと思うんです。
〉〉そのために書評システムを変えたと言ってもいいのではないかと。
〉数値よりもナマの声ですね。
すでに、ブッククラブの掲示板に投稿されていますが、
アンケートを送付されたそうです。大々的にやると判断されたんだと思います。
アンケート内容をみると、全部で32項目の質問があり、
『これから、100万語多読を始める方、また、始めてまもない方に
よりよいアドバイスをするため、皆さんの率直な声をお聞きし、
今後の読書指導に活用したいと思っています』とあります。
多くのアンケートが集まるといいですね。
また、
掲示板でも意見を集め、結果を大会で発表するという企画があって
しおさんが進行役をされるそうです。(18日の週に詳しい内容が発表されるとのこと)
「声の大きい人」だけでなく、実際、毎日毎日読書を楽しんでいらっしゃる方々の
声を聞いてもらえるので、ぜひ率直な声があがるといいなぁと思います。
〉先日、ブックラブで Rookie のみを借りてる方がいたので
〉声をかけてみたのです。
〉多読をはじめたばかりで、お話よりもこのほうが読みやすい、
〉内容は大人だからわかるし、このシリーズをしばらく読もうと思ってる
〉と楽しそうにおっしゃってました。
〉YL は 0.8 だと思って手にとってるそうです。
おおいにけっこうだと思います。
〉古川さんも YL のスレッドでおっしゃってますが、
〉やはり 0.8 くらいから読める人もいるようです・・。
〉(それで、また悩んじゃってたんです)
えっ?
何を悩むのですか?
Julie さんも、私も、300語以下なら、YL0.8-1.0くらいだろうって言っていますよ。
全部がYL0.8という感覚を持っていらっしゃる方がいても不思議ではないでしょう。
総語数に関係なく、グイグイ楽しく読める方はいいですよね。
〉YL0.8〜3.0 って、幅が広すぎません?
〉でもそれがリアルな声だから、いいのでしょうか・・。
はい、私は広すぎると思うのです。
というのはレベル2の壁レベル3の壁というものがありそうだから、
それを考慮したほうがいいと思う1人です。
Rookie の Science シリーズを、古川さんがYL1.0-1.4としたのは、
PGR1と同じくらいの読みやすさですよということを言っているのだと思います。
児童書の方のYL表をみると、PGRがはさまれています。
なので、ORT, PGRを基点にしてYL表が作られているのだと思います。
レベル7・8・9の違いというのはそれほど痛手にならないでしょう。
でもレベル2のGRをたくさん読んでいるのに読めなかったら、ショックでしょう。
逆に、キリン読みなら、あんまりショックはないと思います。
だから、私は、低めに設定するよりは高めに設定する方を好みます。(もちろん、わざと設定はしませんよ)
そして、キリン読みを薦めます。
Julie さん、少し書きますね。
そもそも
YL感覚の情報提供は、本を身近にさせる要素がひとつ増える、多面的になるということだと思います。
いままでは、☆の数の「お薦め度」だけだったけれど、
新たに本を語る要素として、YLが加わったんだと思っています。
本来であれば、もっと楽しく多面的に本を語れるようになると思うんです。
人に個性があるように、YL感覚だって個性が出るのが自然だと思います。
古川さんの話を参考にすれば、
〉なお、実際、YL2の本ばかり読んでいた人でも
〉沢山よむことによって、一気に YL 7 に設定されて
〉いる Harry Potter が読めたというような例は
〉枚挙ありません。
とすると、
そういう人にとっては、その時は
Harry Potter が、YL3〜4 という感覚でありえるわけです。
〉一方、YL6の Penguin 6
〉までいったのに、 Magic Tree House が読めなく
〉てショックだったという人もたくさんいます。
とすると、
そういう人にとっては、その時は、
Magic Tree House がYL7〜8 という感覚でありえるわけです。
年齢や性別という社会的な(一般的なという意味での)属性、英語学習歴や、多読歴、
さらに好みの問題や必要度合(仕事・子供)、等々
さまざまなことが要素となって、その人のYL感覚が生まれるのだと思います。
個性に「正解」がないように、YL感覚に「正解」もないのだと思います。
そうした、各自のYL感覚を参考にしながら、
『まったく暗記せず、自然に難しい英語を読んで、話せるようになる』(今日から100万語)ような
学習方法を提供するという観点から一定のフィルターをかけて道案内しているのが、YL表だと思うのです。
しおさんの、ORTとにらめっこしながら、YL0〜1を設定しているという投稿を読んで、
「私にはそこまでできない」と思われた方がいても全然OKだと思います。むしろできないのが普通でしょう。
ORTの各ステージを持っていなくても書籍登録できるでしょう。
古川さんが見つけられた簡易法でもいいでしょうし、
子供向けGRを読んだ時の感覚を参考にしながらYLの数値をだしても全然OKでしょう。
そもそも、書評検索システムに、新規書籍登録する時の気分というのは、
「○○という本を読んで楽しかったから、みなさんにも紹介したい」
というような気分があるから、わざわざISBNや出版社や発行年を確認して、
みなさん登録しているのだと思います。
動機は、「この本を紹介したい」ということだと思います。
YLを設定するということは、
YLという、本を身近にさせる情報をもうひとつ加えるということでしょう。
それは、レビュー登録でも同じで、古川さんの上記の例ではありませんが、
実際に自分で読んでみなければわからない、または、わからなかったことを報告してくれているわけです。
その報告(YL感覚)が、「正しい」とか「正しくない」とかという論議になるとは思えません。
『私も読みやすかった』『私には読みにくかった』ということを数値にしてみるという作業です。
神経質にならなくていいと思います。
それは、ちょうどみんで集まって、ワイワイしながら、「今日から」本や、「親子」本を広げて、
『この本読んだ〜?』
『うん。YLは3-4って書いてあるけれど、私はもっと読みやすかったなぁ』とか
どんどん会話が広がるじゃないですか。
その時、『えっ〜、じゃぁ、普段は他にどんな本を読んでいるの〜?』となって、
その人の基準本となるような本の話に進んで、そういう本を読んでいるから
私には読みやすかったのよ、とか、どんどん本のつながりが明らかにされていき、
『じゃぁ、今度私も、その本を読んで、次の次の本を軽く読めるようになるかもね』とか
情報交換が活発になるんだと思います。
私もそうした恩恵にあずかって、The Worst Witch を読んだわけです (^_^;)
いろいろ教えていただいた、皆さんに感謝です。
そして、
ある人にとっては、お薦めで読みやすい、でもある人にとっては、読みにくい。
じゃぁ、どっちなんだ?
って、結局自分で読んでみなければ、自分にとって読みやすいのか、読みにくいのかなんて
わからないじゃないですか。
自分が本と対話する。そういう楽しさがあるから多読が進むのではないでしょうか。
どんな方にとっても、基準は自分なのではないでしょうか。
〉〉何冊か、DK ELT Graded Readers Elementary シリーズを読みました。面白かったです。
〉〉この間レビューにも書いているので、もしよければ参考にしてみて下さい。
〉〉Rookie より、文体は読みやすいというのが私のYL感覚です。
〉〉文章が長くても、
〉〉内容は、Rookie より突っ込んで書いているから、イメージもしやすかったです。
〉オススメいただいた本、読みました! 面白かったです。
〉長い分、流れがあって読みやすいというの、わかります。
〉でもやっぱり長いので、はやく終わらないかなとも
〉ちょっと思っちゃいました。(爆)
Baby Whales Drink Milk がそうでした。レビューにも正直にそう書きました。
興味がないと、または、知っている内容だと、途中で飽きることもあります。
でも、飽きるかどうかも実際に読んでみないとわからないです。
〉ムズカシイ単語のあとに括弧で言葉の説明が加えてあるところもいいですね。
そうそう!その一言がとっても役立ちました。
glossary なんかもまとまっており、お薦めです。
〉〉そもそも客観視できないものを客観視しようとすることに無理があるので、
〉〉読了後の主観を大切に。
〉〉数値の迷宮に入らないようにしましょうよ、お互いに。
〉たしかに数値の迷宮ってありますよね。
〉2.6 なのか、2.8 なのかなんてつきつめられたら困ります〜(爆)。
例えば、テレビショッピングなどで、よく紹介される、
直径8mm の真珠のネックレスと、直径9mmの真珠のネックレスの大きさの違いを、
それぞれ別々に見たときに、簡単に判断できるでしょうか?
その道に詳しい方、実際に8mmや9mmのネックレスを毎日着用している方とかじゃないと、
普通、わからないでしょう。
なので、
ひとつは基準(PGR等)を感覚として持っていること、
もうひとつは読み比べるから違いがわかりやすくなるのだと思います。
〉〉そして、また発見(単に見落としている…)しました (汗)
〉〉Let's-Read-And-Find-Out-Science (Stage1, 2) が
〉〉YL1.0-2.0と紹介されています。 p.125
〉〉本文での紹介と共に、巻末のインデックスではシリーズ名もリストされていますから
〉〉簡単に紹介ページの場所へ行けます。
〉〉(インデックスちゃんと見ろよ、自分!)
〉〉私がakoさんに紹介した Animals in winter が、YL1くらいという感覚。
〉〉けっこういい線いってるんじゃないの〜♪
〉〉で、もう1冊の方は、やっぱり私は、YL2.5 です (>_<)
〉このシリーズも話によって、読みやすいもの、読みにくいもの、ありますよねー。
おおー!
この一言ですよ♪
このJulie さんの一言で、どれだけの方が、安心して読めることか。
〉私の場合、一年かけて少しずつ読んでいて、
〉自分にとって読みにくそうなものは後まわしになってますから、
〉読めたときには、やさしく感じられるようになった頃なんです。
読みにくければ後回しという原則。
つまり、同じ本を読んでも、
100万語読んでいる状況で感じる感覚、200万語読んでいる状況で感じる感覚。
同じ自分ではあるけれど、変化しているんです。
だから、YL感覚だって、変化するということです。
いままで読めなかったものが読めるようになれば、当然、YL感覚は変化するでしょう。
だから、Julie さんに何冊か紹介したうちの、
同じ内容のもので、比較しやすいと思われる
Rookie Read-About Science の Plants that Eat Animals (0516273094) と
DK ELT Graded Readers Elementary B の Dangerous Plants (0751329258) を読んだあとで、
Julie さんの Rookie本のYL感覚が、例えば、YL1.0-1.4へと変更になることも十分あると思っています。
〉〉私はその後、OFF1(YL1.8-2.0) の未読の4冊、
〉〉さらに、Let's-Read-And-Find-Out Sciense 1, 2 と
〉〉いろいろ科学系の本ばかり読んでいるので、
〉〉同時に、
〉〉The Worst Witch (by Jill Murphy) を読み始めてバランスをとっています。
〉〉この本、第3章に入ってから一気に面白い展開になりだしました。
〉もう読み終わってますか〜(^.^)
エヘヘ (^_^)
The Worst Witch に続いて、
The Worst Witch Strikes Again も読んじゃったからねぇ〜
私のレビュー、読んでみて下さいね。
さらに、
Catwings ですよ!
この本↑を読むうえで、レベル1〜2の木や動物の科学本を読んでいることが、
どんなにこの本を読みやすくしてくれたことか!
森とフクロウを始め、いろいろの動物がでてくるけれど、
その臨場感まで、伝わってくる気がしましたよ。
〉ではでは
Julie さ〜ん。ありがとう〜♪
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