YLが0.1刻みであることについて

[掲示板: 〈過去ログ〉YL・語数・書評システム情報 -- 最新メッセージID: 1253 // 時刻: 2024/11/22(21:43)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

467. YLが0.1刻みであることについて

お名前: しお
投稿日: 2004/10/12(05:53)

------------------------------

みなさん、こんにちは。しおです。

古川さんの書いてくださった、
書評システムの将来的なかたちについてですが、

〉多くの人が 自分の実感で、YLを上記の基準で投票してい
〉くと

〉たとえば

〉YL 1.4 **
〉YL 1.6 ******
〉YL 1.8 *********
〉YL 2.0 ************
〉YL 2.2 **************
〉YL 2.4 ************
〉YL 2.6 **********
〉YL 2.8 ********
〉YL 3.0 **
〉のような本は YL 1.6-2.8( 平均 2.2)

〉などと表せることになると期待しています。
〉将来的にそういうことを期待して、新しい
〉書評システムでは、YLの投票制度を導入
〉しました。

このようになると理想的だと思います。
しかし、それ以前に、
「自分の実感を、0.1刻みのYLで数値化すること自体が
難しいな〜」と思っている方がたくさんいると思います。

私も、実際に次のような声を多く聞きました。

「いま書評システムに新規入力するとき、YL2.2とか2.8とか、細かい
数値をどう自分で判断したらいいのか分からない。新規入力するのが
おっくう」
「前はレベル1〜9の9段階だったからレベルを決めるのは気楽
だったけど、いまのYL0.0−9.0じゃ、どうしていいか分からない」
「レビューでYLの数値をいれるのがいやだ」

これらは、もっともな意見だと思います。

そこで、YLが0.1刻みになったことについて、私の理解を書いてみます。

旧書評システムでは、読みやすさの基準が、
レベル1〜9の9段階、1刻みだったのが、
新書評システムでは、0.1刻みのYLに完全移行しました。

  旧   新  
レベル0=YL0.0-0.9
レベル1=YL1.0-1.9
レベル2=YL2.0-2.9
    ・
    ・
    ・

読みやすさの基準が0.1刻みになる、という話がでたとき、
これはメリットだなと私が思ったのは、次の2点でした。

1)レベル0〜1の中を細かくレベル分けできるので、多読を始めた人が
  本を選ぶときの大きな助けになる。

2)難易度の幅をもっと表現できる、レベルをまたがった表現ができる。

まず、1)ですが、レベル0といっても、ORT Stage1の文字のない絵本から、
PGR0、OBW0まであるわけで、これらがレベル0というひとつのカテゴリ
にごちゃっと一緒にはいっていたのです。
それよりは、0.1刻みのYLの方が、多読初心者の方が本を選んでいく上で
役にたつ情報になります。特に、レベル0〜1については、YLが細かい刻み
になることは、とても意義があると思いました。

2)については、
前のレベル1〜9では、
「レベル3でも簡単なほうかな。もしかしたらレベル2の後半くらいの人も
読めるかも」というのを表現する方法がなくて、掲示板でよくそういう
情報交換がされていました。
でも、新システムのYLだと、そういうのをYL2.5〜3.5などと表現できます。
「ちょっと難しい」「まあまあ」というのを、数字の幅を使うことで、
表現できるようになるのはいいかなと思いました。

ところが、YLが導入されて、実際に、YLをつける段になると、
急に細かい数字が重たく、難しく感じられます。

「やっぱり2.2よりは2.4が難しいってことだよね」
「2.6と2.8の違いって?」
「だいたいで数字つけちゃまずいかな? こわいな〜」

あらためて細かい数値がついているのをみると、
厳密な絶対値というような印象があります。

でも、YL導入以前もいまも それぞれがそれぞれの主観で、
なんとか「だいたいこのくらいかな〜」と数値で表現していることに
変わりありません。

また、個人個人で数字の感覚がちがうので、
例えば「レベル2の上のほう」というイメージを、
AさんはYL2.5〜2.9、BさんはYL2.8-3.0と表現する、というように
バラつきがでます。
それは、そうなって当然だし、それでいいと思います。

これは、古川さんの書かれた以下のことに関連すると思います。

〉本の読みやすさは多くのことが関連しており、
〉個人の興味・好みにも大きく左右されるので
〉どちらの本の方が読みやすいか ということ
〉自体、数値で表すことは無理があります。

〉しかし、多くの人が
〉Howl's Moving Castle
〉より
〉Castele in the Air
〉の方がやさしいと感じるのも、多分統計をとってみれば
〉正しいと分かるでしょう。

〉YLについては、高いものが読めたときは、
〉こんな高いものが読めたから私もなかなかだな

〉と思って下さい。 低いものが読めなかった
〉場合には、
〉私はたまたま、残りの50%だったんだな
〉と思って下さい。でも、大体半分の人が読めない
〉こともあるんだから、今の自分にはちょっとあって
〉いなかったんだ と考えて下さい。

〉そんな風な感じで利用していただくありがたいです。

ですから、書評システムに新規登録するときも、心配しすぎず、
「まあ、自分としては、だいたいYL○○〜○○って感じかな」と
もっと気持ちを楽にしてYLを登録していいと思います。
(もちろん、多読用洋書リストのページ、読書手帳等のYL表もぜひ
参考にしてくださいね !)

「これはおかしい」と思うYLがあったり、自分でつけてみたけど
自信がないYLがあったら、ぜひ「YL・語数カウントの広場」に投稿して
みんなに相談してみてください。
そういう質問・意見があつまることで、YL表がもっともっと改善されて
いきます。

それから、個人的には、
YLが0.1刻みで意味があるのは、やはり多読初期のレベル0〜1の段階で
あって、レベル2か3以上になったら、2.5、3.0.3.5と0.5刻みくらいで
いいんじゃないかと思います。
(これは古川さんもそのようなことをおっしゃっていました。)

レベルがあがるほど、自分の好みが優先されるので、
レベルを細かくして選択の手がかりを増やす意義が薄れると思います。

やっぱり、細かい刻みが存在すると、利点もあるけど
悩みも増すな〜というのは実感です。

それでは。


▲返答元

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.