辞書との付き合い方についての模範解答

[掲示板: 〈過去ログ〉Website情報の広場 -- 最新メッセージID: 808 // 時刻: 2024/11/24(18:15)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

265. 辞書との付き合い方についての模範解答

お名前: ペギー双葉山
投稿日: 2003/7/23(23:26)

------------------------------

http://home.catv.ne.jp/dd/fmizo/clew.html
で見つけました。
洋書の読み方など、すごく参考になる意見があります。

以下に記載しているものは全て引用です。
反則とは思いますが、かなり長めに引用しました。

1.目的により辞書が重要なことは私も認識しておりますが,こと楽しみのために読むこ
とに限っていえば,使わない方がいいのではないかと思っています.
辞書の最大の機能は語句を定義することですが,それは逆に語句の意味を限定することと
なります.現実には,多くの語句は意味を限定されて使用されることは少なく,ある程度
の幅を持ったものとして使われます.辞書の定義では同じ意味を持った語句が,状況によっ
て使い分けられるのは,意味の核の部分ではなく,明確に定義しにくい周辺部分が相当程
度の重要性を持っているからだと思います.ある特定の場面で使われた語句が,その背景
ごと別の局面で使用されることはフィクションに限らずよくあること.

このことから,語句の意味は決して点とか線に限定されたものではなく,中心部が濃く,
周辺に行くに従ってだんだん薄くなっていく面とか立体として捉えられるものではないか
と思います.辞書を使うと,明確に意味が限定されてその場ではよくわかった気になりま
すが,逆に厚みがないためどうしても頭から抜けてしまいやすい.逆に,最初はぼんやり
としかわからなかった語句は,また別の場面で出会って回を重ねるごとに次第に厚みが増
し輪郭がクリアになってきます.やはりこちらの方が自分の中に根づきやすいのではない
でしょうか.それに,周辺部に取っ掛かりが多いため,後の検索もしやすくなります.

また,辞書に頼らず自力でなんとかしようと努力を続けていると,自然と推理力が高まり
ます.意味がわからないと理解できないと思い込んでいると,語彙が増えないと理解度は
上がって行きませんが,推理力をつければ,語彙など乏しくてもなんとかなるものです.
ちなみに,英語を読むことで身につけた推理力は,他の言語にも十分役に立ちます.

要は,70%しかわからないから理解できないという意識を,50%わかったらあとはな
んとかなるという感覚に早く切り替えるために,辞書はマイナスの要素であるということ
です.といっても,何回も出会っているのに皆目見当のつかない語句や,専門用語で確定
した意味さえ押さえてしまえば用が済むものに辞書の使用を否定するものではありません.
依存しなくて済むような付き合い方をするのが肝要かと思います.


▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.