[掲示板: 〈過去ログ〉SSS雑談の掲示板 -- 最新メッセージID: 3556 // 時刻: 2024/11/25(04:42)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2008/3/6(00:25)
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まりあさん、こんにちは。
まりあさんの投稿の趣旨からはちょっとずれるかもしれませんが、やはりお伝えしたいことがありまして…。
〉 話者の気持ちを正確に表しているかどうか?が言葉としては
〉 重要です。
〉 あなたのお子さんが難病です。臓器移植をしないと助かりませんが
〉 1億円程度必要です。ああ、お金○欲しい!
〉 ○の中に「が」をいれますか?「を」いれますか?
〉 みなさん「が」をいれませんか?
〉 wantは「〜を欲しい」という他動詞と学びます。
〉 目的語は「〜を」と訳すのは文法上のお約束。
〉 Which do you want, money or a jewel?
〉 I want maney.の流れなら「私はお金を欲しい」と訳すのは
〉 不自然ではありません。
これは英語の文法をそのまま日本語に当てはめることから来る「誤解」です。
「私はお金を欲しい」は「誤り」です。
なぜならば…
英語のwantは「動詞」です。
日本語の「欲しい」は「動詞」ではありません。「形容詞」です。
ですから日本語で「〜を」という「目的語」にならないのは正しいのです。
これと同じようにたくさんの人が間違っているのが「好き」という言葉です。
これも「○○が好き」というのが普通で、「○○を好き」とは言いません。
英語のlikeは「動詞」ですが、日本語の「好き」は「好きだ」という「形容動詞」の語幹なのです。ですから同じように「〜を」でなくていいんです。
この誤解のおおもとは、英語と日本語の構造が根本的に違うのに英語で覚えた文法構造をそのまま日本語に当てはめてしまうことです。
英語の基本文型は「主語+動詞」で成り立っています。SVOとかSVOCとか…。
日本語の文型は「主語+述語」で成り立っています。「述語」は動詞とは限りません。英語では動詞が厳然と存在している文章でも、日本語に置き換えたら動詞が存在しなくなるのは珍しくありません。
たとえばマザーグースの一節。
Roses are red
Violets are blue
「are」が動詞です。
日本語にしますと(谷川俊太郎訳)
ばらはあかい
すみれはあおい
「あかい」も「あおい」も形容詞です。動詞は存在しません。
では「ばらはあかいです」にしたら、「です」が「are」にあたるではないかと言うと…「です」は助動詞であって動詞ではないのです。
某所でこるもさんが気にしていた「象は鼻が長い」という文章があります。これは「象は」が主語で、「鼻が長い」が述語です。しかもこの文にも動詞は存在しません。英語にはありえない文型です。
ですから構造の違う英語の文法で日本語の説明をするとおかしなことになるのです。
ついでに、品詞の見分け方は簡単です。
形容詞…最後が「い」で終わる(「欲しい」)
形容動詞…最後が「だ」で終わる(「好きだ」)
動詞…終止形の最後の母音が「う」
ちなみに「欲しい」と同じ意味で「欲する(ほっする)」という言葉があります。「る」→母音が「う」なので動詞です。これだと「○○を欲する」という風に「〜を」という目的語をつけることができます。
それでは、だらだらと失礼しました。
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お名前: 酒井@tadoku.org http://tadoku.org
投稿日: 2008/3/6(00:31)
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まったく・・・
杏樹さん、面目躍如だね!
まりあさん、こういう人なんだ、杏樹さんは!!
〉まりあさん、こんにちは。
〉まりあさんの投稿の趣旨からはちょっとずれるかもしれませんが、やはりお伝えしたいことがありまして…。
〉〉 話者の気持ちを正確に表しているかどうか?が言葉としては
〉〉 重要です。
〉〉 あなたのお子さんが難病です。臓器移植をしないと助かりませんが
〉〉 1億円程度必要です。ああ、お金○欲しい!
〉〉 ○の中に「が」をいれますか?「を」いれますか?
〉〉 みなさん「が」をいれませんか?
〉〉 wantは「〜を欲しい」という他動詞と学びます。
〉〉 目的語は「〜を」と訳すのは文法上のお約束。
〉〉 Which do you want, money or a jewel?
〉〉 I want maney.の流れなら「私はお金を欲しい」と訳すのは
〉〉 不自然ではありません。
〉これは英語の文法をそのまま日本語に当てはめることから来る「誤解」です。
〉「私はお金を欲しい」は「誤り」です。
〉なぜならば…
〉英語のwantは「動詞」です。
〉日本語の「欲しい」は「動詞」ではありません。「形容詞」です。
〉ですから日本語で「〜を」という「目的語」にならないのは正しいのです。
〉これと同じようにたくさんの人が間違っているのが「好き」という言葉です。
〉これも「○○が好き」というのが普通で、「○○を好き」とは言いません。
〉英語のlikeは「動詞」ですが、日本語の「好き」は「好きだ」という「形容動詞」の語幹なのです。ですから同じように「〜を」でなくていいんです。
〉この誤解のおおもとは、英語と日本語の構造が根本的に違うのに英語で覚えた文法構造をそのまま日本語に当てはめてしまうことです。
〉英語の基本文型は「主語+動詞」で成り立っています。SVOとかSVOCとか…。
〉日本語の文型は「主語+述語」で成り立っています。「述語」は動詞とは限りません。英語では動詞が厳然と存在している文章でも、日本語に置き換えたら動詞が存在しなくなるのは珍しくありません。
〉たとえばマザーグースの一節。
〉Roses are red
〉Violets are blue
〉「are」が動詞です。
〉日本語にしますと(谷川俊太郎訳)
〉ばらはあかい
〉すみれはあおい
〉「あかい」も「あおい」も形容詞です。動詞は存在しません。
〉では「ばらはあかいです」にしたら、「です」が「are」にあたるではないかと言うと…「です」は助動詞であって動詞ではないのです。
〉某所でこるもさんが気にしていた「象は鼻が長い」という文章があります。これは「象は」が主語で、「鼻が長い」が述語です。しかもこの文にも動詞は存在しません。英語にはありえない文型です。
〉ですから構造の違う英語の文法で日本語の説明をするとおかしなことになるのです。
〉ついでに、品詞の見分け方は簡単です。
〉形容詞…最後が「い」で終わる(「欲しい」)
〉形容動詞…最後が「だ」で終わる(「好きだ」)
〉動詞…終止形の最後の母音が「う」
〉ちなみに「欲しい」と同じ意味で「欲する(ほっする)」という言葉があります。「る」→母音が「う」なので動詞です。これだと「○○を欲する」という風に「〜を」という目的語をつけることができます。
〉それでは、だらだらと失礼しました。
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お名前: 古川@SSS http://www.seg.co.jp
投稿日: 2008/3/6(00:46)
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"杏樹"さん こんばんは!
横レスの横レスです。
〉日本語の文型は「主語+述語」で成り立っています。「述語」は動詞とは限りません。英語では動詞が厳然と存在している文章でも、日本語に置き換えたら動詞が存在しなくなるのは珍しくありません。
日本語には、「主語」がないいうほうが自然では?
〉たとえばマザーグースの一節。
〉Roses are red
〉Violets are blue
〉「are」が動詞です。
〉日本語にしますと(谷川俊太郎訳)
〉ばらはあかい
〉すみれはあおい
〉「あかい」も「あおい」も形容詞です。動詞は存在しません。
〉では「ばらはあかいです」にしたら、「です」が「are」にあたるではないかと言うと…「です」は助動詞であって動詞ではないのです。
〉某所でこるもさんが気にしていた「象は鼻が長い」という文章があります。これは「象は」が主語で、「鼻が長い」が述語です。しかもこの文にも動詞は存在しません。英語にはありえない文型です。
「象は」は、象についていえば、
日本語のは、「主題」を表しているのでは?
これを「主語」とみるのはどうでしょう?
〉ですから構造の違う英語の文法で日本語の説明をするとおかしなことになるのです。
それは全く同感です。
それでは
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古川さん、こんにちは。
〉横レスの横レスです。
〉〉日本語の文型は「主語+述語」で成り立っています。「述語」は動詞とは限りません。英語では動詞が厳然と存在している文章でも、日本語に置き換えたら動詞が存在しなくなるのは珍しくありません。
〉日本語には、「主語」がないいうほうが自然では?
それはあくまでも英語の「主語+動詞」という文型に対する対比として、日本語は「そうではない」ということを言いたかったわけです。日本語の文は動詞がなくても大丈夫だということを。日本語は基本的には「主語+述語」で成り立っているのは間違ってはいないわけで、「主語は省略されることが多い」と付け加えておけばいいでしょう。
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お名前: まりあ@SSS http://buhimaman.at.webry.info/
投稿日: 2008/3/6(01:20)
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杏樹さん、今晩は。 まりあ@SSSです。
〉まりあさんの投稿の趣旨からはちょっとずれるかもしれませんが、やはりお伝えしたいことがありまして…。
ちょっと私の書き込みの意図を誤解されたような...
私の書き方が悪かったせいかもしれませんm(_._)m
〉〉 wantは「〜を欲しい」という他動詞と学びます。
〉〉 目的語は「〜を」と訳すのは文法上のお約束。
〉〉 Which do you want, money or a jewel?
〉〉 I want maney.の流れなら「私はお金を欲しい」と訳すのは
〉〉 不自然ではありません。
〉これは英語の文法をそのまま日本語に当てはめることから来る「誤解」です。
〉「私はお金を欲しい」は「誤り」です。
英語の文法をそのまま日本語に当てはめて「誤った」日本語
になった場合でも、多くの人があまり「不自然だと感じない」
ことがある、といいたかったのです。
〉英語のwantは「動詞」です。
〉日本語の「欲しい」は「動詞」ではありません。「形容詞」です。
〉ですから日本語で「〜を」という「目的語」にならないのは正しいのです。
私がいいたいのは、上記のような知識がなくても、たくさん
触れてきた日本語では
「私はお金が欲しい」と正しい方を選べるでしょう?と
いうことです。
〉これと同じようにたくさんの人が間違っているのが「好き」という言葉です。
〉これも「○○が好き」というのが普通で、「○○を好き」とは言いません。
〉英語のlikeは「動詞」ですが、日本語の「好き」は「好きだ」という「形容動詞」の語幹なのです。ですから同じように「〜を」でなくていいんです。
〉この誤解のおおもとは、英語と日本語の構造が根本的に違うのに英語で覚えた文法構造をそのまま日本語に当てはめてしまうことです。
学校で目的語は「〜を」と訳させるところから、間違った
日本語を書いて○を貰う、ついには、その誤った日本語が
市民権を得てしまう。学校文法で英語が出来なくなって、
日本語も破壊される。酒井先生が学校英文法を目の仇に
するのもむべなるかな!
〉ですから構造の違う英語の文法で日本語の説明をするとおかしなことになるのです。
英語の文法で日本語の説明をするつもりはなかったのですが..
いいたいことは、文法知識がなくても、日本語では正しい方を
選べる、ということです。
英語と日本語では構造が違いますから、英語の文法で日本語を
説明出来ないのは当然です。
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まりあさん、こんにちは。
〉〉まりあさんの投稿の趣旨からはちょっとずれるかもしれませんが、やはりお伝えしたいことがありまして…。
〉 ちょっと私の書き込みの意図を誤解されたような...
〉 私の書き方が悪かったせいかもしれませんm(_._)m
まりあさんが文法の「無用」さを伝えたかったのはわかります。ですから、そのことよりもあくまでもながーい横レスとして書いたものですので…。
〉〉〉 wantは「〜を欲しい」という他動詞と学びます。
〉〉〉 目的語は「〜を」と訳すのは文法上のお約束。
〉〉〉 Which do you want, money or a jewel?
〉〉〉 I want maney.の流れなら「私はお金を欲しい」と訳すのは
〉〉〉 不自然ではありません。
〉 英語の文法をそのまま日本語に当てはめて「誤った」日本語
〉 になった場合でも、多くの人があまり「不自然だと感じない」
〉 ことがある、といいたかったのです。
ただ、もとの投稿の状態では、「私はお金を欲しい」という言葉が文法的に「正しい」言葉遣いで、「お金が欲しい」というのは文法規則から外れた慣用的な使い方に受け止められるかもしれない…と思って、横レスと思いつつ「正解」をしつこく書いたわけです。
〉 私がいいたいのは、上記のような知識がなくても、たくさん
〉 触れてきた日本語では
〉 「私はお金が欲しい」と正しい方を選べるでしょう?と
〉 いうことです。
〉 学校で目的語は「〜を」と訳させるところから、間違った
〉 日本語を書いて○を貰う、ついには、その誤った日本語が
〉 市民権を得てしまう。学校文法で英語が出来なくなって、
〉 日本語も破壊される。酒井先生が学校英文法を目の仇に
〉 するのもむべなるかな!
本当にそうです。日本語は普段普通に使ってるから文法を意識しないのに、英文法を一生懸命勉強するから、日本語まで英文法の規則に当てはめて考えてしまう…。英文法と英文和訳は、英語学習だけでなく日本語までゆがめてしまいますね。
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お名前: こるも
投稿日: 2008/3/6(16:29)
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杏樹さん、お久しぶりです。
やめようかな、とは思いましたが、やっぱり出てきちゃいました。
杏樹さん、すごいっすね。
日本語、お好きですか?
そっかー、だから主語と述語なんだー!と膝を打ちましたよ。
主語と動詞ではないんですねー。
確かに!
今までなんで気付かなかったんだろう?
〉某所でこるもさんが気にしていた「象は鼻が長い」という文章があります。これは「象は」が主語で、「鼻が長い」が述語です。しかもこの文にも動詞は存在しません。英語にはありえない文型です。
〉ですから構造の違う英語の文法で日本語の説明をするとおかしなことになるのです。
おお!
象鼻問題に、解答してくれて、ありがとうございます。
でも、ちょっとだけ、いいですか?
「象は」が主語、というのは、私も賛成なのですが、
「鼻が長い」が述語、というのは、ちょっと疑問なんです。
だって、「述語」というからには1文節で答えたいじゃないですか。
でも、「長い」じゃぁ、ないですよね。
「象は、長い」だと意味が変わってしまう。
では主語を「鼻が」にすると「鼻が、長い」になって
文は通りますが、「鼻が」は主語ではない、ような気がします。
ええ〜?
じゃあ、どういうこと?
日本語って、面白いですね。
ではでは〜。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2008/3/6(23:29)
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こるもさん、こんにちは。
〉やめようかな、とは思いましたが、やっぱり出てきちゃいました。
勝手に引用してごめんねー。でも読んでくれてるだろうなと思って。
〉そっかー、だから主語と述語なんだー!と膝を打ちましたよ。
〉主語と動詞ではないんですねー。
〉確かに!
〉今までなんで気付かなかったんだろう?
ひょっとして英文法を勉強してましたか?
〉〉某所でこるもさんが気にしていた「象は鼻が長い」という文章があります。これは「象は」が主語で、「鼻が長い」が述語です。しかもこの文にも動詞は存在しません。英語にはありえない文型です。
〉〉ですから構造の違う英語の文法で日本語の説明をするとおかしなことになるのです。
〉おお!
〉象鼻問題に、解答してくれて、ありがとうございます。
〉でも、ちょっとだけ、いいですか?
〉「象は」が主語、というのは、私も賛成なのですが、
〉「鼻が長い」が述語、というのは、ちょっと疑問なんです。
〉だって、「述語」というからには1文節で答えたいじゃないですか。
〉でも、「長い」じゃぁ、ないですよね。
〉「象は、長い」だと意味が変わってしまう。
〉では主語を「鼻が」にすると「鼻が、長い」になって
〉文は通りますが、「鼻が」は主語ではない、ような気がします。
それはですね…「鼻が長い」も「主語+述語」で成り立っている文です。そしてこの「主語+述語」のひとかたまりが「象は」という主語に対する述語になっているのです。
(主語A)「象は」
(述語A)「鼻が(主語B)」+「長い(述語B)」
…って書いたらわかるでしょうか。
でもタネ明かししますと、この考えは中国語の勉強をしていて覚えたのです。しかもそのときの例文がまさに「象は鼻が長い」だったので、こるもさんの疑問を見て驚いたのです。日本語ではどういうのかよくわかりませんが、中国語文法では「主述語文」または「主述句述語」といいます。
中国語でも「象は鼻が長い」は「象鼻長」と書くのです。
私が日本語の文法の参考にしているのは国語辞典と国語総覧ですが、文法に割くページも少なくあんまり細かく書いていません。ただ、「連文節」として「春は桜が美しい」という例文があるのを見つけました。そして「主語+述語」と書き添えられています。ですから正しくは「主語と述語からなる連文節」というのかもしれません。
ついでに「春は桜が美しい」は中国語では「春天桜花美」になります。やっぱり順番そのままですね。
私の場合、日本語が好き、というより外国語の対比としておもしろいなーと思って覚えていったようなところがあります。動詞の活用なんかは国語の時間に「へー」と思って聞いていたことを覚えてるとか。勉強したと言うより「おもしろいな」と思ったから覚えてるんです。
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杏樹さん、返答ありがとうございます。
〉〉やめようかな、とは思いましたが、やっぱり出てきちゃいました。
〉勝手に引用してごめんねー。でも読んでくれてるだろうなと思って。
長年の象鼻問題に答えてもらって、うれしいです。
〉〉そっかー、だから主語と述語なんだー!と膝を打ちましたよ。
〉〉主語と動詞ではないんですねー。
〉〉確かに!
〉〉今までなんで気付かなかったんだろう?
〉ひょっとして英文法を勉強してましたか?
杏樹さん、おもしろーい。
まじめな顔(?)してこういうこと言うんだもん。
いえ、なんで、文法用語が異なるのかな?と思っていました。
そっかー、日本語の場合、動詞がなくても文が成り立つから、なんですね。
おんもしろーい。
〉〉〉某所でこるもさんが気にしていた「象は鼻が長い」という文章があります。これは「象は」が主語で、「鼻が長い」が述語です。しかもこの文にも動詞は存在しません。英語にはありえない文型です。
〉〉〉ですから構造の違う英語の文法で日本語の説明をするとおかしなことになるのです。
〉〉おお!
〉〉象鼻問題に、解答してくれて、ありがとうございます。
〉〉でも、ちょっとだけ、いいですか?
〉〉「象は」が主語、というのは、私も賛成なのですが、
〉〉「鼻が長い」が述語、というのは、ちょっと疑問なんです。
〉〉だって、「述語」というからには1文節で答えたいじゃないですか。
〉〉でも、「長い」じゃぁ、ないですよね。
〉〉「象は、長い」だと意味が変わってしまう。
〉〉では主語を「鼻が」にすると「鼻が、長い」になって
〉〉文は通りますが、「鼻が」は主語ではない、ような気がします。
〉それはですね…「鼻が長い」も「主語+述語」で成り立っている文です。そしてこの「主語+述語」のひとかたまりが「象は」という主語に対する述語になっているのです。
〉(主語A)「象は」
〉(述語A)「鼻が(主語B)」+「長い(述語B)」
〉…って書いたらわかるでしょうか。
ううむ・・
何だかだまされた気分・・・
でもあれですね。
必ず主語と述語がなければならない、って考えも、よく考えたらヘンですね。
〉でもタネ明かししますと、この考えは中国語の勉強をしていて覚えたのです。しかもそのときの例文がまさに「象は鼻が長い」だったので、こるもさんの疑問を見て驚いたのです。日本語ではどういうのかよくわかりませんが、中国語文法では「主述語文」または「主述句述語」といいます。
〉中国語でも「象は鼻が長い」は「象鼻長」と書くのです。
ここがね。非常に面白いと思いました。
中国語と日本語って、全然違う言葉だと思っていたんです。
文法的に。
でも、似ているところもあるんですね。
と、言うことは、中国語も、動詞を必要としないときがあるんですか?
〉私が日本語の文法の参考にしているのは国語辞典と国語総覧ですが、文法に割くページも少なくあんまり細かく書いていません。ただ、「連文節」として「春は桜が美しい」という例文があるのを見つけました。そして「主語+述語」と書き添えられています。ですから正しくは「主語と述語からなる連文節」というのかもしれません。
〉ついでに「春は桜が美しい」は中国語では「春天桜花美」になります。やっぱり順番そのままですね。
「象は鼻が長い」って、何だかぼんやりとしていて日本語的です。
これが英語直訳的に(怒られるかもしれませんが)「象は長い鼻を持つ」
だと、焦点がびしっっとあってしまって、不自然ですね。
あ、でも科学書だったらこういう書き方をしますね。
〉私の場合、日本語が好き、というより外国語の対比としておもしろいなーと思って覚えていったようなところがあります。動詞の活用なんかは国語の時間に「へー」と思って聞いていたことを覚えてるとか。勉強したと言うより「おもしろいな」と思ったから覚えてるんです。
いやー、本当に面白かったです。
こんな話が聞けて、まりあさんに感謝!です。
で、思ったんですけど・・・
I am a boy.って、「I=私」「am=です」「a=ひとりの」「boy=少年」
と、習ったじゃ、ないですか?
で、amは動詞、だと習いました。
これだと、「です=動詞」と覚えてしまっても、仕方がない。
実際私も、そう思っていました。
なんか違和感はあったんですけど・・・
「です」って活用しないし・・・
でも、杏樹さんの説明だと、「です」は動詞ではないわけだから、
明らかに日本語の文法が間違っている!
というか、間違い「です=動詞」を刷り込まれている!
ひえ〜!
有害な上に間違いを教えられていたってこと?
おそろしい〜。
文部省(当時)は何をしていたんだ!
今でもこういう説明なのでしょうか・・・?