禅問答あるいはパラドックス

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS雑談の掲示板 -- 最新メッセージID: 3556 // 時刻: 2024/11/26(00:32)]

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3276. 禅問答あるいはパラドックス

お名前: 杏樹
投稿日: 2009/4/4(01:02)

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Kenyさん、こんにちは。

〉意外だったんですが多読は実感の世界なんですね。言葉でいくら説明しても本当の意味での理解には至れない。自分で実行してみて現象に出会う。それで初めて真の意味での理解に至る。こういう世界なのだと分かればやるだけです。歩いてさえいれば、いずれはそこに至るのだと今では思えます。あせってキリン読みをしようとも思いません。今いる場所でなすべきことをこなすだけです。そこに至れば自然に見えてくるものがあるのではないかと思います。逆に行かなくては絶対に理解の出来ない世界でしょ?

まさにそのとおりです。自分でやってみて、自分で実感しないとわからないのです。ですから、これから始めようとする人、始めたばかりの人にはいろいろ疑問を持つことがあっても、理屈で説明するより「やってみてください」と言うしかないんです。

多読は禅問答みたいで、そしてパラドックスでもあるんです。

・辞書を捨てれば英語が読める。
・わからないところを飛ばせば本が読める。

というのもそうですが、

真面目に熱心に英語を勉強して来た人よりも、英語がダメだった人の方が素直に辞書や文法を捨ててしまうので、初期の手応えを感じることが容易。

なんです。

〉100万語までは10万語ごとに経過をアップするつもりでいます。こういう世界であれば途中にいる人は間違いなく迷い、不安に苛まれます。果たして自分は脇道にそれているのではないかと…そういうときに頼りになるのは過去の経験者の体験談なんです。ですので私もこれから来るであろう人たちに、少しでも助力となるよう足跡を残しておきたいと思っています。ただ幸か不幸か、私はレベル3の壁というものを経験せずにすんでしまったようです。後から来る人に一番役に立つのは杏樹さんのような方の体験談なんですが…この点はごめんなさいです。

Kenyさんのこれからの経過を楽しみにしています。

ただ、私は英語ができなくて、PGR0を読んで「英語の本が読めた!」と思うようなレベルから始めていったので、英語が出来る人に対しては説得力のあるアドバイスは難しいです。ですからドラちゃんのようなアドバイスや意見を言う人がいてくれてよかったと思っています。
英語が出来る人、辞書もうまく活用して役に立ててきた人が、辞書を捨ててレベルの低い本を読むことをいかに納得させられるか…。Kenyさんの体験は、英語が出来る人が多読をするときに役に立つはずです。

それで、やっぱりSIRやICRも読んでみませんか。Frog and Toadなどはタドキスト定番のおすすめ本です。Arnold Robelの本はどれも笑ったり、感動したり、味わいのあるいいものばかりです。絵本の内容の深さはあなどれませんよ〜〜。

それから、たかぽんはすでに悟りをひらいちゃってるんです。2000万語も越えてますから、昔の感覚もわからなくなってるのかもしれません。
これも多読のおもしろいところで、100万語通過した人がよく「あまり変化を感じません」と言います。自然に読めるようになっていくので、上達しても「上達した」実感が薄いんです。それほど自然に読めるようになっていく、というのは語学の習得には理想的ではないかと思います。

それではHappy Reading!


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