おそくなりましたが文法問題

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2677. おそくなりましたが文法問題

お名前: Ryotasan
投稿日: 2008/3/13(09:03)

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こるもさんと杏樹さんのやりとり、
楽しく拝見しました。

〉杏樹さん、こんちゃ!

〉〉話題がそれていくようなので、新規投稿にしました。

〉わざわざ、すまんこってす。

〉〉今までの流れ
〉〉 [url:kb:2601]
〉〉 [url:kb:2611]

〉おお、この気遣い・・・

〉〉〉ひょっとして英文法を勉強してましたか?

〉〉杏樹さん、おもしろーい。
〉〉まじめな顔(?)してこういうこと言うんだもん。

このユーモア精神を、
僕も学びたいです。

〉〉いえ、なんで、文法用語が異なるのかな?と思っていました。
〉〉そっかー、日本語の場合、動詞がなくても文が成り立つから、なんですね。
〉〉おんもしろーい。

〉〉ほ〜ら、英文法を基準にものを考えてたんじゃないですか?

〉ああ、そーね。

〉だってさ、英語ってずうっと、英文法だったじゃないですか?
〉それに対して国語の文法は、ちょろっとしかやらなかった。
〉だから、日本語の文法が、英語に引き寄せられちゃったのかなあ?

中学生や高校生って、
大人の日本語については未完成の子も多いじゃないですか。
ああいう時期に、
英文法とは別に国文法をやると、
混乱する生徒も多いと思います。

〉英語の授業は、英語だけでなく、日本語の文法をもゆがめてしまっていたんですね。

残念ながらそのとおりだと思います。

〉〉〉それはですね…「鼻が長い」も「主語+述語」で成り立っている文です。そしてこの「主語+述語」のひとかたまりが「象は」という主語に対する述語になっているのです。
〉〉〉(主語A)「象は」
〉〉〉(述語A)「鼻が(主語B)」+「長い(述語B)」
〉〉〉…って書いたらわかるでしょうか。

〉〉ううむ・・
〉〉何だかだまされた気分・・・

〉〉ううむ・・・
〉〉すっきりしませんか。

〉やっぱり、「述語」と言うからには、一文節で示して欲しいな、と無理難題。

そうです。
これが無理なんです。

〉でもつまり、「象は」、は主題。つまり、主人公。
〉で、「鼻が長い」で、説明しているんですね。
〉文法用語を使わない方が、わかりやすいかも。

そのとおり!
大正解!
素晴らしいです。

〉〉でもあれですね。
〉〉必ず主語と述語がなければならない、って考えも、よく考えたらヘンですね。

〉〉「必ず」ってことはないです。古川さんへのレスにも書きましたが、あくまでも英語の「主語+動詞」という文型との比較と言うことです。それに日本語は主語を省略することが多いです。そうなると「述語」だけで文章ができてしまう。

〉ああ、日本語で主語を省くのは、自明のことなので、割愛しちゃいました。
〉文章は述語だけでできますが、主語がないわけじゃなくて、省略されているだけですよね。
〉上で言いたかったのは、「主語と述語が1:1に対応しなくてはならない」
〉というのもヘンだ、ということです。

対応していた方が、
論理的に分かりやすい文にはなると思います。

〉〉中国語は語順から言えば「主語・動詞・目的語」と言う風に英語と同じ順番になります。ですから日本語よりも英語に近いと思われたりしますが、英語のように理詰めで組み立てるような言葉ではなく、日本語に近い感覚もあったりします。

〉やっぱり、国が近いんだなあ、と思いました。

〉スペイン語も、文の途中で主語が入れ替わったりする、
〉とか聞いたことがありますが、未確認です。

〉〉日本語と中国語が同じ構造で、しかも動詞がない文章として

〉〉今天天気好。
〉〉(今日は天気がいい)

〉〉なんていうのもあります。これも英語ではIt's fine todayですからまったく違いますね。
〉〉日本語ほどではありませんが、主語を省略することもあります。

〉ほほう。
〉主語を省略できるんですか。

〉〉「象は鼻が長い」って、何だかぼんやりとしていて日本語的です。
〉〉これが英語直訳的に(怒られるかもしれませんが)「象は長い鼻を持つ」
〉〉だと、焦点がびしっっとあってしまって、不自然ですね。
〉〉あ、でも科学書だったらこういう書き方をしますね。

〉〉でも日本語では体の一部を「持つ」とは言いませんよね。Elephants have long noseなら「象には長い鼻がある」になるんじゃないですか。

〉一般的には「持つ」とは言わないかも。
〉でも例えば、科学書とか、NHKの動物番組なら、使うような気がします。
〉「象は、長い鼻を持っています。その鼻で、物をつかんだり、水浴びをしたりします」
〉とか。

〉科学は西洋からやってきたせいか、時々こういう言い回しをします。
〉例えば化学実験では、沸騰したお湯、とはあまり言いません。
〉沸騰した水、といいます。(boiling waterですね)
〉私なんか、実験書で「ビーカーに沸騰したお湯を注ぎます」なんて
〉書いてあったら、気持ち悪いー!と思ってしまいます。

これなんですが、
湯冷ましなのか、
沸騰中の熱湯なのかは、
区別してほしいです。
英語の boiling water は、
英国の人がお茶を入れるとき、
やかんからティーポットに注ぐ熱湯です。

〉でも、普段はこんな言い回しはしないですけど。

しませんよね。

〉〉私もこるもさんと、ちゃんと「象鼻」問題について語ることができてよかったです。

〉象鼻問題は、永遠のテーマだと思っていたんですけど・・・
〉こんなにあっさり解決するとは・・・

〉〉「です」は動詞じゃないんですよ…恐ろしいですね〜。
〉〉そもそもbe動詞を「です」という意味で覚えてしまうと、英語の理解にも支障をきたすようになるんですけど。

〉〉Be our guest!
〉〉To be or not to be,that is the question.

〉下の文章、
〉「ありますありません。それはなんですか?」
〉と訳した方がいるという噂を聞きましたが・・・

〉〉なんて全然「です」じゃないじゃないですか。
〉〉でも前の話題に戻りますと、「好き」が動詞だと思ってる人もものすごーく多いと思う。それで「〜が好き」じゃなくて「〜を好き」が正しいんじゃないか、って思ってしまう。

〉ですね。
〉「好く」だったら動詞ですね。
〉「私は彼を好く。」
〉あまり言わないけど、文法的には間違っていませんね。

「好く」って、
もしかしたら古典語では。

〉〉英文法を教えるなら、日本語の文法も勉強しないといけないんじゃないですかね。英語だとなんであんなに文法、文法、って勉強しないといけないようになってしまうんでしょう。

〉学生の時には、英語というのは英文をバラバラにして、品詞でわけて、
〉日本語の順に並べかえる物だと、思っていました。

そう教えられたんですよね。

〉でも今回の杏樹さんの説明で、ばらはあかい、なんて単純な文でも、
〉英語と日本語は対応していない、ということがわかりました。
〉areはどこへいった?

〉だから、「並べ替え」という動作そのものに、無理があったんですね。

そのとおり!
大正解!

〉でも「無理がある」ということは、学校では誰も、教えてはくれなかった。
〉「英語と日本語は語順が違う」とは教えてくれたけれど。
〉だから、語順を入れ替えて、和訳する、と刷り込まれた。

教科書がそういう風にできているし、
生徒は40人もいるし、
授業時間は戦前より少ないですから、
中学校の先生も大変です。

〉日本語と英語は全く異なる言語だ、と教えてくれれば、
〉もう少し英語も学びやすかったかも・・・と思います。

そうですね。
教え込まれる方としては、
それに気づかないで何年も苦労を続けるわけですからね。

〉>私は高校のときに英語がわからなくなって、高校のグラマーの時間のことは何も覚えてません。今にして思えば、覚えてなくてよかったんですね。

〉これ同じー!
〉高校の文法って、何やったっけ?
〉まりあさんに教えてもらった、should have 〜も、全く記憶なし!
〉でも今はわかります。
〉それに関係して、could have 〜も、わかるようになったよー。
〉まりあさん、ありがとう!

〉杏樹さんも、ありがとう!

〉ではでは!

最後に、
象鼻問題について、
僕の考えを書いておきます。

鼻が長いのは、象だ。
(主) 鼻が長いのは、(述) 象だ。
象は、鼻が長い。
(主) 象は、(述) 鼻が長い。

どうです。
そんなに変じゃないでしょ。

でも、
これを「主語」と「述語」と見ると、
述語が長過ぎる感じがします。
それなら「主部」と「述語」と言えばどうでしょう。

ちなみに英文法における "subject" も、
一つの単語 (subject word) を指すことより、
複数の単語からなら句や節を、
つまり主部を指すことが多いです。


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