英語帝国主義に屈しなかったYeats

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2629. 英語帝国主義に屈しなかったYeats

お名前: Ryotasan
投稿日: 2008/3/8(11:20)

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間に海があるとはいえ、
アイルランドのすぐ隣はブリテン島で、
英語の国イングランドがあります。

アイルランドはイングランドから侵略され、
自国語を禁止されたり、
英語の使用を強制された歴史があります。
結果的に大部分の人が英語を使えるようになりましたが、
そこに複雑な思いはあるようです。
祖国の言葉を復興させようという運動もあります。

Yeats は詩人として英語を選び、
イングランドやスコットランドの詩人に劣らない美しい詩を残しましたが、
その中で扱っている内容は非常にアイリッシュ的、
あるいはケルト的なのです。
欧州大陸の文化やイングランドの文化も学び、
それらの真似には終わりませんでした。

政治的なことは良くわからなかったらしく、
ムッソリーニ支持だったようです。
それでも、
作品の中ではファシズムを支援してはいませんでした。

英語・文化・植民地支配について考えるとき、
Yeats は注目すべき存在です。

以上は、
パレスチナ出身の英文学者 Edward W. Said [サイード] の受け売りですが、
僕たち日本人が英語を通してどうして行くのかを考える上で、
参考にする価値があると思います。


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