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お名前: こるも
投稿日: 2008/1/5(13:13)
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杏樹さーん、あけおめ。
〉〉アルケミストの「アル」は、冠詞ではないか?、と思っている、こるもです。
〉〉アルジャジーラとか、アルカイダとかみたいな。
〉〉アラビア語では、「アル」は冠詞みたいですね。
〉ココで世界史クラブ的乱入がしたくなりました。
〉そのとおりです。アラビア語の冠詞です。
やったー。
あったりー。
〉イスラム帝国時代、アラブ人はギリシアの科学や哲学を学んで発達させました。そのころイスラム教徒はイベリア半島をも征服しました。当時はイスラム帝国の科学は最先端で、ヨーロッパの国ははるかに遅れていました。それでイベリア半島を経由して科学知識がヨーロッパに伝わったのですが、科学用語の多くがアラビア語で取り入れられました。ですから「アル」のつく科学用語はすべてアラビア語起源と考えていいでしょう。
〉…ということで、理科クラブにも通じるお話でした。
さっすが杏樹さん、何でも世界史クラブに引っ張れる、その力業。(ほめてます)
アルデバラン(牡牛座の一等星)
アルタイル(わし座の一等星)
アルクツールス(牛飼い座の一等星)
なんかもそんな感じ。
あと、化学で言えば、アルカン、アルケン、アルキン。
アルコール、アルデヒドってのもある。
はー、ちょっとは理科クラブになったかしら。
もうちょっと「アルアル探し」してみますね。
そういえば、スペイン語の男性名詞の定冠詞はエルですね。エルニーニョとか。
イタリア語はイル。
〉〉〉〉〉なんか、ヨーロッパって、中世・近世の時代に文化や知性が大きく後退して、
〉〉〉〉〉ギリシア・ローマの水準に戻ったのは近代に入ってからだと聞いたような希ガスるのですが、
〉〉〉〉〉とんだデマかもしれません。
〉〉〉〉そのような話は、私も聞いたことがありますです。
〉〉〉こないだ、「世界ふしぎ発見」の、ポンペイの話のときに、何かの先生がそんなふうに言ってました。
〉〉〉思い出した。
〉〉〉ポンペイの宝飾品というのが残ってて、すごく精巧なつくりなんでびっくりした。
〉ギリシアの科学知識はそこで終わっていたのです。地動説とか。「ギリシア・ローマ」とひとまとめにされますが、ローマは実用技術中心で学問はギリシアをあんまり受け継いでません。「別の国」ですから。
〉しかしヨーロッパ人はギリシア・ローマを「古典古代」と呼び理想化してきました。そして中世に古典古代の文化が失われルネサンスで「再生」したということにしてきました。古典古代とルネサンスの「狭間の時代」という意味で「中世」という用語を使うようになりました。
〉でもローマも滅んだら「それで終わり」だったんです。「中世」というのは、アルプス以北のヨーロッパの中心で、主にゲルマン系の人が作った国の時代です。イタリア半島と地中海を中心とするラテン系のローマとは「別の国」です。そのゲルマン人中心の国の時代は、イスラム教徒の方がギリシアの知識を受け継いでいました。ヨーロッパ人は実はイスラム経由でギリシア時代の知識を学んだのですが(上で書いたように用語を見ればアラビア語由来がまるわかり)、それを認めようとしないで、ローマが滅んでからいったん「滅びた」ことにして、その後「ルネサンス」=「古典古代の再生」を独自に成し遂げたように思っているのです。
〉ギリシア時代もローマ時代も、そして中世も、連続したものではなくそれぞれ異なる場所で異なる民族が独自の文化を作ってきた時代です。中世はギリシア・ローマが「後退した」時代のように思ってる人がまだまだ多いのは嘆かわしいです。
〉〉〉シンデレラって、シャンデリアみたいで、ステキな美しい名前に聞こえますけど、
〉〉〉はひかぶりなんですよね。
〉〉シンデレラって、どこが「灰」でどこが「かぶり」なんでしょうか。
〉エッセンシャル英英辞典引きました。前半だけわかりました。
〉cinder
〉a small piece of something that has been burned almost completely
〉どうもおじゃまさんどした。
いえいえ、おもしろかったですー。
ではでは。
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