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お名前: たかぽん
投稿日: 2007/3/27(02:49)
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Ryotasanさん、夜更けに更にこんばんは。たかぽんです。
やっぱり、英語と日本語では、ある言葉の「物語」が、かなり異なることが多いですよね。
あ、ここで「物語」と言いますのは、その単語・フレーズ・文にまつわる、
個人的、集団的なイメージ、思い、のこととしておきます。
たとえば、前にも挙げた「猫」の例だと、"cat"とは、まつわるものが違いますよね。
"cat"と言うと、妖艶な女性や、いたずら好き、気まぐれ、しぶとく生きる、
などのイメージが湧いてくるんだと思います。「猫」だと、必ずしもそうではないですよね。
(もっとも、"cat"のイメージが普及することで、「猫」のイメージと接近して来ているとは思います。)
以前から、ずいぶんと違うなーと思っていたのは、"fish"と「魚」ですね。
"fish"は、あんまりいいイメージじゃないようです。今日のおかずは"fish"だよと言われると、
たいがい「エー…」と文句言いたげな感じがします。"fishy"なんて、有名な悪態ですよね。
(もっとも、日本でも「魚」が昔ほど喜ばれなくなっていたり、raw fishを乗せたsushiが外国で喜ばれたりと、
イメージは微妙に変わっているようですが。)
前の投稿で"creak"を挙げましたが、うっかりこれは「きしむ」だと言ってしまいましたが、
"creak"と「きしむ」も、ずいぶんとまつわるものが違うような気がします。
なんとなくですが、"creak"と言うと、haunted houseとか、地下室とか、
暗くてじめじめした古い建物のドアなんかがギーーーッとか、床がギシギシ、
というようなイメージがあります。何か出てきそうな怖い感じ。
必ずしもそういう場面ばかりではありませんが、"creak"の代表的な使われ方だと思います。
このように、言葉には、定義や辞書的な説明だけでは表しきれない、その語にまつわる
「集団的(・個人的)な『物語』」があるように思います。
なので、まつわるものが全然違う場合が多い英語・日本語の一対一対応だと、
その語にまつわるものをつかめないし、また、英英辞書だけでも、その雰囲気をつかみきれない、
ということなのだと思います。
(ただ、英日単語帳的に覚えて、あとで多読などによって修正していくことが、
絶対にいけないかどうかは私にはわかりません。自分も中高と英語を勉強したので、
そうしてきたことになるし。。。 でも、多読以降に獲得した言葉のほうが
自分の中でピチピチしている感じがして、一方、訳語がポンと浮かぶような古参の単語は
なんだかどうも血が通わない、生き生きとしてこない、という感じがする。。。
しかし、個人差もあるだろうから、この問題については保留。)
で、その言葉の「物語」ですが、やはりその「原体験」的なものをつかむのがいいのであって、
その「原体験」があるのは、やはり子ども本の中なのだと思います。
あるいは、マザーグースなどの歌に。
そういったところに、言うに言われぬ、英語の「物語」の原型のようなものがあって、
それが生々しく忠実に表現されているということなのだと思います。
(大人の本だと、その「物語」を前提として、変形させたり、解体してみたりと意匠をこらします。)
したがって、子どもの本から読む、ということは、「簡単なものから読む」というよりも、
その言語の生々しい「物語」に触れるため、という意味があるのかもしれません。
(このあたりのことは、たこ焼さんがかなり前におっしゃってました。思い出しました…)
Ryotasanさんの好刺激によって、いろいろ考えてしまいます。(笑)
ではでは〜。
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