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お名前: たかぽん
投稿日: 2007/3/26(23:03)
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Ryotasanさん、こんばんは。たかぽんです。
〉みなさんのやりとりを興味深く拝見してきました。その中で核心部分だと僕が思うのは、このあたりです。
〉重要なのは、辞書に載っていない意味・用法だから多読や多聴で学ぶしかないということより、物語を読むという仮想体験の中で生きた言葉に出会うことだと思います。現実の生活の場ではなくても、読者にとって意味のある状況で言葉に出会ったり、その言葉と一緒に物語世界を旅すること、冒険することで、より深くその言葉を吸収・獲得できるのです。
まったく、おっしゃるとおりだと思います。
「物語」(1冊でも、1行でも、1フレーズでも「物語」たり得ますが、)
の中の言葉が「生きた言葉」であって、「物語」の中で出会った言葉こそ、
深く吸収・獲得できるんだと思います。
いま、タイタニックに関する本を読んでいるのですが、こんな文がありました。
救命ボートを下ろすシーンです。
Lifeboat No.7, the first one to depart, slowly creaks some fifty feet
down the side of the Titanic to the sea.
creakは、いわゆる「きしむ」だと思うんですが、まだ4月、
暗くて寒い真夜中の北大西洋で、巨大豪華船がじりじりと沈んでいくなか、
幾ばくかの人を乗せた救命ボートが、ゆっくりゆっくりとロープで下ろされていくさまが、
「creaks down」なんですよね。
〉理解ではなく「吸収」という表現を使ったのは、言葉の定義や例文を即座に示したり、文法的な理論にしたがって分類できるといった能力、あるいは知識の習得とは性質が違うからです。
そうですね。
結果的にそういうことができる(定義・分類ができたりする)ということはあるかもしれませんが、
もっと、イメージ的なもの、血や肉をともなったもの、という感じでしょうかね。
〉辞書は地図のようなもので、選び方や使い方によっては、そういう旅の手引きとなる可能性もあります。その辞書がどういう手順で作られたのかも考えておく必要があります。
そうですね。
英英辞書の例文はよくできていることが多くて、場面が浮かびやすくて、
ひとつの「物語」になっているなぁと感心します。
うまく使えば生きた言葉の獲得に大いに役立つものだろうなと思います。
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