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お名前: 杏樹
投稿日: 2007/3/24(00:33)
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柊さん、こんにちは。
柊さんに近寄ると危険な気がしてレスをつけるのは避けてましたが、もう我慢できません。世界史がらみで「猫にマタタビ」になってしまいました。
〉 ニュートンあたりまでは確か、論文はラテン語だったと思います。読んでほしい範囲の人には、ラテン語で書けば翻訳せずに伝わるということだったのではないかと。その読んでほしい範囲がヨーロッパのそれも、今ではヨーロッパの一部と言った方がいいような辺りだったりするのが、ラテン語を使う人の不遜さかなと。それで、この言い方が私の不遜さかなと。
「翻訳せずに伝わる」というのは実用面で有効ですね。昔のヨーロッパではとりあえず大学へ行く程度の学問のある人はラテン語がわかって当たり前でしたから。
そういえば、バチカンでは今でもラテン語が公用語だそうです。それは世界各地から、特に聖職者がやってくるので、共通言語として機能するからです。ATMまでラテン語表記があるとか。英語ばかりが外国人同士の共通言語になっているのは偏っていると思いますので、こういう世界があった方が楽しいと思います。
ついでに私はブダペストとウィーンとパリで中国語をしゃべってきました。
〉〉〉 大英帝国とアメリカの影響でしょうか。テューダー朝の、特にヘンリー8世あたりではまだイングランドがあまり影響力がなく、このあと、フランス語が広まる時代が来たようですね。
〉〉来た〜。マタタビ!
〉 マタタビ入りましたー!(?)
マタタビのとばっちりを受けましたー!
〉 ヘンリー8世の兄アーサーが、後にヘンリー8世とも結婚するスペイン王女キャサリン・オブ・アラゴンと初めて会った時、婚約者ですでに結婚もすぐにしようというところまで来ていたんですが、お互いに相手の言葉が話せず、ラテン語で話したというエピソードが残っています。もうしばらく(数十年程度)後だったら、スペイン語かフランス語で話したと思いますけど。
〉 そういえば、キャサリン・オブ・アラゴンはInfanta of Spainでした。同じく王女と訳されても、娘のメアリ・テューダーはPrincess of Engrandです。マリー・アントワネットはハプスブルク家のArchduchessで日本語訳は大公女。フランス王太子妃時代はDauphine。ロマノフ家のアナスタシアは皇女でArchduchessだったり、Grandduchessだったり。
〉 王女も結構、面白い言葉ですね。たまに何かネタを探して、世界史クラブに出没しましょう。だいぶ貯まってきました。こっちは貯まるでオッケー。
これ、おもしろいですね。スペイン王女の称号にもいろいろあるなんて。
ハプスブルク家では王子はArchduc、王女はArchduchessです。「うたかたの恋」で有名なルドルフ皇太子は日本では「皇太子」ですが、正確には「ルドルフ大公」なのです。また、皇帝フランツ・ヨーゼフの母親は、ミュージカル「エリザベート」の日本語版では「ゾフィ皇太后」となっていますが、その夫つまりフランツ・ヨーゼフの父親は皇帝ではなく王子つまり大公なので、正確には「ゾフィ大公妃」なのです。
フランスでは王太子はDauphinなので、そのお妃は女性形になってDauphineです。
アナスタシアのArchduchessとGrandduchessは訳し方の違いじゃないですかね。どちらも「大公女」ですから。ロシア語では何と言うかわかりません。
思うに、princesだと単なる「お姫様」ですが、Archduchessだと正式な「称号」として使われるから、格が高いのかもしれません。
ほら〜〜。聞かれてもないのに余計なことをいっぱい書き始めてしまったじゃないですか。
〉 「動物と人間の世界認識」では、ヘブライ語にトンボという言葉がなかったという話がありましたが、日本語では区別しないことを、英語では区別するとか、色々ありますよね。日本語で区別することを区別しないのは、気づきにくいですけど。
akoさん、ほらほら、rabbitとhareとかですね。cowにbullにoxは一体何が違うのか?
〉 モンゴル語では馬を意味する単語が20ぐらいあるとか、白を表す言葉もやっぱり多いとか。日本語も、色の名前の多い言語らしいですけどね。朱色、緋色、桜、すおう(漢字が出ない)、茜、紅。その代わりというか、青と緑が同じになっていたとかいわれてますけど、青だって、青、蒼、藍、紺、群青。緑は、緑、翠、碧(青も兼ねる)とか。
日本だと魚の名前が豊富ですね。出世魚なんか外国にあるんでしょうか。
また、稲、米、ごはん、英語では全部riceです。
〉 色はやっぱり絵本をもっと読まないと。私はまだ日本語と英語の感覚が一致しないですね。藍色は英語だと何かとか、そのあたりが。いえ、何かを見て藍色だと思った場合、その何かに一番近い英語の色を言えばいいのであって、藍色は常にこれというわけじゃないと思いますけど、それにしても一つも候補がない。
prussian blueとかindigoが思い浮かびます。indigoも染料ですね。
prussian blueは「プロシアの青」の意味だそうで、このあたりを突っ込んでしまうとますます世界史の深みにはまっていきそうなのでやめておきます。
〉という状態になりますね。酒井先生が「どうして英語が使えない」かどこかで、ネット事典というものができたらということを書いていた気がしますけど、色に関してはネット事典で実際に見ることができるといいですね。
〉 どうして、髪の色のたとえだとblack as raven's wingで、目の色だとblack as onixsなのかは、これではさっぱりわからないですが、緑の黒髪とは言っても緑の黒目とは言わないですね。
私が多読を始めてから疑問に思っているのは顔がwhiteになることです。日本語で言う「青ざめた」状態と同じなのか…。よく考えると顔が「青く」なる日本語の方が奇妙かも。
〉 楽しいと思います。やりたいです。
〉 韓国語は、ドラマがどっさりあるので聞けるようになりたいですね。母の韓流ブームに巻き込まれました。ペ・ヨンジュンの声はすぐにわかります。
〉 ただ、あれは北朝鮮でも使っている言葉で、朝鮮語なのか韓国語なのか迷います。Koreanという言い方もありますが、北と南でKoreaに対するイメージの善し悪しが違うと聞き、調べてみました。
韓国も北朝鮮も政治的に分断されただけの国ですので、民族も言葉も変わりありません。ただ分断されてから時間が経ったので、それぞれでの変化はあるかもしれませんが。
〉 Koreaとは、日本で言う高麗、高句麗、こぐりょと思われます。新羅、百済とともに三国時代(と呼ぶのか?)を続け、その後に朝鮮半島を統一した国ですね。高句麗の首都は平壌でした(以上、広辞苑で調べました)。どっちでいいとされているか、想像がつきますね。
〉 それでハングルと呼んでみたりしたんですが、ハングルというのはこの言語の文字のことで、偉大な文字という意味だと広辞苑にあります。北朝鮮ではチョソングルというとも書いてありました。解決してません。
ハングルは昔「訓民正音」と言いました。統一高句麗→高麗→李氏朝鮮ときて、李氏朝鮮時代に正宗が定めたものです。でも広辞苑を調べる柊さんもこだわりますね。テューダー朝以外の興味も広がっているようで。
それではこの辺にしておきます。
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