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お名前: たかぽん
投稿日: 2006/12/14(01:01)
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はまこさん、こんにちは。
蛇足にピアス。
平野さんの本、8割方読みました。
平野さんって、こういう、本の読み方の本も書いてたんだねぇ。
わたしも、ついつい、速く読まねば、たくさん読まねば、と焦ってしまうほうなので、
遅くていいんだ、いやむしろ、遅いほうがいいんだ、と作家さんが言ってくれはって、
あー、これでいいのかー、とホッと致し居り候。
ただ、うーん、そういう無用に焦る「気分」がいけないのであって、もし楽しい気分なのだったら、
速読でも何でもいいのじゃないか?という気もする。
平野さん自身も言ってるように、どうせ誤読は避けられないのだから、何だっていいじゃないか。
黙読だって、音読だって、線引き読みだって、辞書引き読みだって、飛ばし読みだって、
「とにかく量!」読みだって、フォト・リーディング?だって。
その人がワクワクする読み方だったら、何でもいいと思う。
(多読三原則の読み方だとワクワクする人が多いってことだと思う。そうでない人もいよう。)
それと、この本を読んでて、とても読みやすい文章でありながら、なんとなく閉塞感のようなものを
私は感じたんだけど、それは、「無意識」の部分をあまり重視してないからだろうな、と思った。
「精密な知識」とか「記憶の定着率」といった言葉も、う〜ん、と思ったし、
全般に、意識していないところに広がる、おおき〜な海のような領域というものを
あまり信用していない人なのかなこの人は?という気がした。
(これこそが大いなる誤読か。(笑))
なぜその本が読みたくなったのか、なぜその言葉が目に入ったのか、気になったのか、
というところこそが、とても不思議で、面白いところだよね。
極論すれば、その本自体はどうでもよくって、(本を書く方々、お毒味読さかぽん、すみません…)
大げさに言えば、読む人の人生における意味、みたいなもの。
あんまり、骨の髄までしゃぶってやろうという読み方を、(楽しんでやる分にはいいけれど、)
そうせねばならないと思ってやってしまうと、そのへんのなんともいえない不思議さ面白さから
遠ざかってしまうような気がするなぁ。
なんてこと思ったりしました。
自分より若い人だから、やっかんで、ケチつけてるだけかもね。フフ。
そうだ。「無意識」で思い出した一節がある。
小林信彦『おかしな男 渥美清』で。
渥美清は才能はあるが、名優ではない。その時点でいえば、名優は、渥美も尊敬する藤山寛美である。
どこが違うかといえば、渥美清には、寛美のような<芸における無意識の部分>がなかった。
そう書いてあるだけなので、意味はようわかりませんが。
さんざ文句言ったけど、いろいろ考えさせられて、よい本だった。面白い部分もいっぱいあった。
(法学部ぽい発想だなぁというところも散見された。フフ。)
ご紹介ありがとうね。
ほなほなぽん。
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