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お名前: Ryotasan
投稿日: 2006/12/13(13:23)
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はまこさんと酒井先生のやりとり、興味深く拝読しています。非常に次元の高い内容に感心しています。
世の中には、何度読み返しても飽きない本や、読み返すたびに新しい発見の得られる本もあります。そういう本を何度も読んでいるうちに、一読では思いもよらなかったような深い解釈が得られることもあります。こういう読み方を僕は味読と呼びます。
味読した本は全体像も頭に入っており、本を開いて特にお気に入りの箇所を見つけ出す作業も瞬時にできるようになります。下線を引いたり、本に書き込んだり、付箋をはったり、ノートやカードに書き出す作業も不要です。
一方、宿題として感想文を書くために本を読まなければいけない学生さんや、仕事で報告書を作成するために本を読む社会人のばあい、何度も読んでいる時間は無いので、下線や付箋が必要なこともあります。図書館で借りた本などは期限もあるので、ノートやカードに記録しておきたいこともあります。
職業柄、本を書くために本を読むことが習慣になっている人のばあい、鉛筆を片手に持たないと本を読めないという人もいます。
本に下線を引いてしまうと、読み返したときも下線の影響を受け、偏った読み方や固定的な読み方になる可能性が高いです。偏った読み方が必ずしも間違った読み方ではないし、それが正しい解釈である場合も多いとは思いますが、新しい発見が得られることは少ないように思います。でも、そういう読み方が楽しいと感じられるばあいもあるでしょう。
本にはさまざまな読み方があって良いはずですから、どちらが良くてどちらが悪いとか申し上げるつもりはありません。どちらも必要なのでしょう。ただ、このスレッドを読んでいる皆さんは、この二つを区別された方が良いよいに思いました。
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