カタカナ英語撲滅運動

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/11/24(07:33)]

管理用 HELP LOGIN    :    :



上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

936. カタカナ英語撲滅運動

お名前: 杏樹
投稿日: 2003/12/17(23:58)

------------------------------

ちんげん斎@さん、こんにちは。

イベントの広場にレスをしようと思ったのですが、他の人の意見も聞いてみたいのでここにぶらさがります。

楷書・行書・草書の例えはおもしろいですね。

それにしてもカタカナ英語がこんなに根強いものだとは。

結局音を聞いても、知っている言葉だと、音そのものではなく脳内で勝手にカタカナ変換してしまうのですね。
ではそのカタカナ英語は一体どこから来たんでしょう?
中学・高校の英語の本にはカタカナは載ってないはずですよね。
もしや先生がカタカナ発音だから…?
また、日本人は「新カタカナ表記」に知らないうちに犯されている?

先生がカタカナ発音だったら日本の英語教育の未来は明るくないような気がします。でも多分そう言う場合が多いんでしょうねえ。私は高校に入った時、英語の先生の発音がいいのにビックリした覚えがあります。なんかすごーく英語らしかったんです。ということは、中学の先生は良くなかったのでしょう。

でもこれから発音のいい教師を育てるのはかなりかなり難しいでしょう。しかし本人の発音はもひとつでも、理屈をもう少々教えてもいいのではないかと思います。理屈というか、英語の音の特徴をきちんと教えるべきではないかと。

例えば…
まず日本語は音を表すのにかな表記を使いますので、「か」「さ」「た」などの音を「ひとつ」と考えてしまいます。しかし実はこれらの音は「子音+母音」の二つの要素から出来ています。子音と母音は独立して存在します。特に英語は子音のみの音がとても多いので、まず子音のみを発音することを覚える必要があります。そして母音なしで子音同士でひっつくこともあります。
酒井先生のシャドウイング指導では、子音が続くところでも高速で母音を伴って発音してしまうことがよくあるそうです。まず「子音のみ」の音を聞き分けるよう心がけ、子音のみを発音することを練習する必要がありそうです。

また、アクセントも要注意です。
日本語は上下イントネーションで成り立っている言葉です。強弱の差はあまりありません。しかし英語は強弱アクセントの強い言葉です。それを日本人は強・弱ではなく上下イントネーションの差で済ませてしまうことがあります。上下ではなく強弱をはっきりつける必要があります。
シャドウイング指導で「強く聞こえた音をまず拾う」というアドバイスがありましたが、それはこの強弱アクセントの「強」をつかむことです。そして英語は弱アクセント部分では母音もよく落ちますが、子音も落ちます。カタカナ英語では、この落ちている部分を脳内変換で拾ってしまって発音してしまうのです。ですから弱いところは無視して強いところばかり拾ってシャドウイングする、というのは有効だと思います。

「シャドウイングの前にヒアリング」って意外に落とし穴があるんですね。特にこの「脳内カタカナ変換」に犯されていると。
しかし上記の発音の特徴を心に留めて、初めての言葉に触れる気持ちで音を聞きながら本を読んだら「この言葉はこう発音するのか」ということがわかってくるのではないかと思ったのです。特に私はシャドウイングに気を取られるより、本を見ながら音を聞いた方が、細かい音を拾うことが出来ますから。
実際の発音はカタカナと全く違っていた!というショックがあると、かえって本物の発音を覚える原動力になるのではないかと思うのですが。
「虚心に聞く」って難しいですか?


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

939. Re: カタカナ英語撲滅運動

お名前: marigold http://www.marigoldgarden.net/
投稿日: 2003/12/20(11:13)

------------------------------

杏樹さんへ

中学教科書にカタカナはふっていませんでしたが、
教科書ガイドや参考書にはカタカナで読みがふっていました。
それを頼りに読んでいました。
それがどれほど有害なのかその頃は全然わかっていませんでした。

ドイツ語をやるときに三修社の「ドイツ語の最初歩」という本を使いましたが、
それも最初の方はカタカナで読み方が書かれていました。
カタカナが無いと不安でしたし、CDでネイティブの発音を聞いても
カタカナと違うととまどい、結局カタカナ読みのほうに従っていました。
杏樹さんのように、カタカナ部分は塗りつぶすくらいじゃないといけなかったんです。

中学生のときにNHKラジオの基礎英語をときどき聞いていましたが、
ネイティブスピーカーの発音で、girlは「ぐーろー」というふうに聞こえました。
でも「がーる」の方が正しいんだと思ってそっちで発音していました。

もっと自分の耳の方を信頼するべきだったのだと今になって思うところです。
浮き輪につかまるような感じでカタカナに頼っていました。
「カタカナ英語撲滅運動」これは本当に日本中でこういうキャンペーンしないといけないんじゃないかと思います。
私はカタカナの有害さというのに今になってやっと気が付きました。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

941. Re: カタカナ英語撲滅(香港人から見たカタカナ英語)

お名前: ちんげん斎
投稿日: 2003/12/22(00:29)

------------------------------

杏樹さん、marigoldさん、こんばんわ

〉中学教科書にカタカナはふっていませんでしたが、
〉教科書ガイドや参考書にはカタカナで読みがふっていました。
〉それを頼りに読んでいました。
〉それがどれほど有害なのかその頃は全然わかっていませんでした。

まったく上に同じ。(T_T)
生まれて初めて使った辞書には、がしがしにカタカナでフリガナが振ってました。
初心者にやさしいカタカナふりがなつきって誇らしげに。

〉中学生のときにNHKラジオの基礎英語をときどき聞いていましたが、
〉ネイティブスピーカーの発音で、girlは「ぐーろー」というふうに聞こえました。
〉でも「がーる」の方が正しいんだと思ってそっちで発音していました。

わたしは、Billが「べおー」って聞こえてました。
その時は聞こえたまま反復してましたが、すぐに「ビル」に戻ってました。

Bobと云う香港在住の中国人(何故か彼らは英語名を持ってる)は、
アジア地域の責任者でありましたが、新たに日本を担当することになり張り切って日本語を覚え始めました。
日本に着たときには、街中のカタカナに興味しんしん。
Bob「タ、ク、シ・・・タクシー? What's that meaning ?」
先輩「てぁくすぃー!」
Bob「Oh! Taxi!、タクシー が taxi!ぶっはっはっはっは(腹をかかえて笑う)」

中国人から見てもカタカナ英語は相当におかしいらしいです。
この調子でかたっぱしからカタカナ英語を読んで、喜んでたらしい。
いつも同行している先輩がまいってました。

なんかくやしいエピソードです。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

942. Re: カタカナ英語撲滅運動

お名前: 杏樹
投稿日: 2003/12/22(01:46)

------------------------------

marigoldさん、ちんげん斎さん

〉中学教科書にカタカナはふっていませんでしたが、
〉教科書ガイドや参考書にはカタカナで読みがふっていました。
〉それを頼りに読んでいました。
〉それがどれほど有害なのかその頃は全然わかっていませんでした。

うーん、それはヤバかったですね。
やはりカタカナで覚えた方が手っ取り早いので、参考書の類は試験などの対策が効率よくできるようになっているのかもしれません。
ちんげん斎さんの「カタカナつき辞書」もヤバイ一品ですね。

〉ドイツ語をやるときに三修社の「ドイツ語の最初歩」という本を使いましたが、
〉それも最初の方はカタカナで読み方が書かれていました。
〉カタカナが無いと不安でしたし、CDでネイティブの発音を聞いても
〉カタカナと違うととまどい、結局カタカナ読みのほうに従っていました。
〉杏樹さんのように、カタカナ部分は塗りつぶすくらいじゃないといけなかったんです。

それも困ったものですね。でもドイツ語はカタカナでも通じる率が高い方ですから、英語ほど被害は少ないと思います。
ただ、聞いたことのない音を聞くと、なかなか聞き取ったり発音したりするのは難しいですので、「カタカナがないと不安」という気持ちはわかります。どうしても自分の知っている音に当てはめないと学習が進まないんですね。やっぱり語学は、特に最初は音がないとなかなか勉強できないと思います。
私はそう思っていますので、テープもCDもない「ウイグル語四週間」は進められずに悔しい思いをしています。

〉中学生のときにNHKラジオの基礎英語をときどき聞いていましたが、
〉ネイティブスピーカーの発音で、girlは「ぐーろー」というふうに聞こえました。
〉でも「がーる」の方が正しいんだと思ってそっちで発音していました。

脳内カタカナ変換の威力はすごいですね。
でもそこで「カタカナ英語は本物の発音とは違う」という情報があれば、「ぐーろー」が本当の発音だと気がついたかもしれません。実際に聞き取ったり発音したりするのは難しいにしても、「がーる」じゃないんだ、ということが頭の片隅に残れば、カタカナ英語脱却の第一歩になるのではないでしょうか。

〉もっと自分の耳の方を信頼するべきだったのだと今になって思うところです。
〉浮き輪につかまるような感じでカタカナに頼っていました。
〉「カタカナ英語撲滅運動」これは本当に日本中でこういうキャンペーンしないといけないんじゃないかと思います。
〉私はカタカナの有害さというのに今になってやっと気が付きました。

英語は本当はカタカナでは表記できないんですよね。今の学校英語ではネイティブの発音をしっかり聞くのも、先生が発音指導をするのも難しいですので、せめて「カタカナ英語では本当は通じないんだぞ」って言ってほしいですね。

そういえば、前に新聞で読んだんですが、レストランで外国人が「ビール!ビール!」と叫ぶので、ウエイターがビールを持っていったところその外国人は違うという身振りをして必死で「ビール!」と繰り返し、ウエイターも「ジスイズビール」と言ってチンプンカンプンの応対をしていたそうです。実はその外国人は「Bill」すなわち「勘定」と言っていたということです。

もとレスにつながっているイベントの広場で、香菜さんも中国人にカタカナ英語では通じないことを書いてくださってますが、香港人の大笑いもすごいですね。
ちなみに香港はイギリス領だったので全員英語名があります。香港スターもみんなファーストネームは英語。でも現地では広東語の漢字表記です。

だもんで、この夏公開された中国映画「HERO−英雄−」では大陸と香港のスターが共演しているので名前がごちゃごちゃ。
マギー・チャン(香港)
チャン・ツーイー(大陸)
で、どっちも「チャン」の方が姓。
中国語圏では
張漫玉
章子怡
と書かれています。

脱線してしまってすみません。


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

944. Re: あれは自分で勝手につけるらしい

お名前: ちんげん斎@
投稿日: 2003/12/22(22:05)

------------------------------

杏樹さん

〉ちんげん斎さんの「カタカナつき辞書」もヤバイ一品ですね。

もう英語苦手人間へ一直線のヤバさですよね。

〉英語は本当はカタカナでは表記できないんですよね。今の学校英語ではネイティブの発音をしっかり聞くのも、先生が発音指導をするのも難しいですので、せめて「カタカナ英語では本当は通じないんだぞ」って言ってほしいですね。

もう、ほんとにそう思います。

〉そういえば、前に新聞で読んだんですが、レストランで外国人が「ビール!ビール!」と叫ぶので、ウエイターがビールを持っていったところその外国人は違うという身振りをして必死で「ビール!」と繰り返し、ウエイターも「ジスイズビール」と言ってチンプンカンプンの応対をしていたそうです。実はその外国人は「Bill」すなわち「勘定」と言っていたということです。

英語が苦手だった自慢の広場も、大部分がカタカナ英語が通じなかったってお話ですよね。

〉もとレスにつながっているイベントの広場で、香菜さんも中国人にカタカナ英語では通じないことを書いてくださってますが、香港人の大笑いもすごいですね。

あー、やっぱり違うんだって実感しますね。

〉ちなみに香港はイギリス領だったので全員英語名があります。香港スターもみんなファーストネームは英語。でも現地では広東語の漢字表記です。

〉だもんで、この夏公開された中国映画「HERO−英雄−」では大陸と香港のスターが共演しているので名前がごちゃごちゃ。
〉マギー・チャン(香港)
〉チャン・ツーイー(大陸)
〉で、どっちも「チャン」の方が姓。
〉中国語圏では
〉張漫玉
〉章子怡
〉と書かれています。

えーと、香港のキース・チャンってのに聞いたんですが、あの英語名は自分で勝手につけるらしいです。キースは自分で辞書から選んだそうです。欧米とのビジネス用途だけで使っていて、オリジナルの中国名と音も綴りも全然関係ないんだとか。(キースは初めウィリアムと名乗っていたけど、良くないから変えたとかいってました。名刺見ると中国語表記は陳子年になってます。←読めないよ)
パスポートにもその英語名を明記できるんだそうで、かなりフレキシブルに使えるようですね。

〉脱線してしまってすみません。

もっと脱線話ですが、わたしも英語名を使うことにしたんですよ。向こうの人間とやりとりするときには、わたしはこの10月から「Todd」(カタカナで言うとトッドね)になりました。会社の名刺の裏にも刷っちゃったもんね。英語話せない癖にToddです。ぶははははは。


タイトル一覧へ(返答順)(B)

タイトル一覧へ(日付順)


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.