Re: 「脳内音読」と「音読」の間(はざま)

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/6/26(15:53)]

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2136. Re: 「脳内音読」と「音読」の間(はざま)

お名前: greenorange
投稿日: 2005/7/7(01:17)

------------------------------

みなさん、いろ〜んなことを考えているんだと思い、楽しく読みました。
この頃、シャドウィングと多読の関係がちょっと気になっていて、
シャドウィング経験からの思いつきを書きます。

多読では、簡単な文法や語彙を前提にしていますよね。
もしその前提がなかったら、ちょっとだけ「お勉強」するか、
 絵 -> 意味、言葉
というあまり舗装されていない道(?)を歩いて、YL0レベルへ辿り着くのではないでしょうか?

自分でシャドウィングした経験では、このレベル0を目指す方法がシャドウィングなんじゃないか
と感じています。つまり、
 音 -> 音の再生、音の聞き分け
という方法です。慈幻さんの言葉で言うと中間処理(演算?)を省いたものです。
というよりは、まだ処理系が未完成なので、何はともあれ、
とっても大事な標準入力と標準出力(のプログラムの?)の調整をしている感じです。

例えるなら、"HELLO, WORLD!"のプログラムみたいなものです。
内部処理をするモジュールなんかまだ全然出来ていないんです。(←使い方を知らないとも言う?)
とりあえず画面に出力して遊んでいる感じです。
でも、うまく出来ない音(文字)がある〜♪

自分では、コンパイラにバグがあるのか、単にコンパイラのサポートしていない入出力をして怒られて
いるのか分かりませんが、チェックのために簡単な例から、思いつく限りの変な例まで試す作業が、
シャドウィングで体感できるんだと思います。なので、シャドウィングではYLや朗読速度、米語、
英語などの制限なしに試した方が良い気がしています(英語じゃなくても構わない気さえしています
がここでは秘密にしておきます♪)。

広い範囲から音の共通性を知る機会が得られるんだと思います。そのうち、あの音、この音って分類
されるようになるのかは知りませんが、それっぽく再現できるようにはなった気はします…。


(余談)
アウトプットという言葉に微妙なすれ違いを感じます。
シャドウィング的に言うと単純に音を再生すること(?)なんじゃないかと思います。
でも一般に言うと、入力があって、それについて何か考えて、結果を出力すると思いますよね。
シャドウィングでは意識的に中間処理を飛ばす、というか口の動かし方に連動させるという方法
なので、同じアウトプットという言葉でも結構違う内容を指している気がします…。


(現在)
シャドウィングを始めたのは去年の12月頃で、2、3ヶ月ほど面白くて面白くて、せっせと口を
動かしていたのですが、花粉の時期から声を出すのが億劫になりリスニングに移行してしまいました。
この頃リスニングをしていて思うことは、まさに多読の追体験をしているような気がすることです。

というのは、「英語なのに何で分かるんだろ〜?」とか「情景が思い浮かぶー!」といった、
レベル0や1を読んでいた頃の気持ちが思い浮かぶからです。読むレベルと聞くレベルがほぼ同じくらい
になってきている気がします。

テープは自動的に読み飛ばしてくれるので楽な気もしますが、投げ技を研くには…。
やっぱりつまらないお話あるんだなぁとか妙に感心したりしてしまいます。
ただ、思うのは「読んだときの面白さ」と「聞いたときの面白さ」の基準は結構違う気がしています。
GRのテープを聴いて楽しかったので、みんなの意見はどうなんだろーと思って書評を見てみたら、
「はしょり過ぎ」や「展開がむちゃくちゃ」みたいな酷評だらけでビックリしたことがあります。
(自分的には、聞き流してしまったところもあるけど、情景も結構思い浮かんだし、
話の展開も何となく分かったし、面白かったのになー?)

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2139. 「シャドウイング」=「鏡像反応」を利用した「ダイレクト・ラーニング」?

お名前: 慈幻 http://mayavin.txt-nifty.com/labotadoku/
投稿日: 2005/7/7(22:09)

------------------------------

どうも慈幻です。

"greenorange"さんは[url:kb:2136]で書きました:
〉みなさん、いろ〜んなことを考えているんだと思い、楽しく読みました。
〉この頃、シャドウィングと多読の関係がちょっと気になっていて、
〉シャドウィング経験からの思いつきを書きます。

はい。私は「シャドウイング」ができないので、何でも参考になります(笑)

〉多読では、簡単な文法や語彙を前提にしていますよね。
〉もしその前提がなかったら、ちょっとだけ「お勉強」するか、
〉 絵 -> 意味、言葉
〉というあまり舗装されていない道(?)を歩いて、YL0レベルへ辿り着
〉くのではないでしょうか?

はい。通常は、「絵」と「意味」を対応させることで、「語彙」を獲得
すると考えられます。

〉自分でシャドウィングした経験では、このレベル0を目指す方法がシャ
〉ドウィングなんじゃないか
〉と感じています。つまり、
〉 音 -> 音の再生、音の聞き分け
〉という方法です。慈幻さんの言葉で言うと中間処理(演算?)を省いた
〉ものです。
〉というよりは、まだ処理系が未完成なので、何はともあれ、
〉とっても大事な標準入力と標準出力(のプログラムの?)の調整をして
〉いる感じです。

〉例えるなら、"HELLO, WORLD!"のプログラムみたいなものです。
〉内部処理をするモジュールなんかまだ全然出来ていないんです。
〉(←使い方を知らないとも言う?)
〉とりあえず画面に出力して遊んでいる感じです。
〉でも、うまく出来ない音(文字)がある〜♪

おお! この説明は非常によく分かります。

つまり、

1 脳に「英語理解」回路が形成されてないのが前提。
2 「理解」という「演算」=無意識的処理は一切介入させない。

ということですね。

〉自分では、コンパイラにバグがあるのか、単にコンパイラのサ
〉ポートしていない入出力をして怒られて
〉いるのか分かりませんが、チェックのために簡単な例から、思
〉いつく限りの変な例まで試す作業が、
〉シャドウィングで体感できるんだと思います。

成る程。私の方で、「シャドウイング」というものの定義を誤解
していたということですね。

そうすると、人間が生得的に持っている「鏡像反応」を活性化さ
せ、「入力装置」から「演算/記憶装置」、「演算/記憶装置」
から「出力装置」への「リンク」そのものを強化する訓練と理
解した方が良さそうです。

〉なので、シャドウィングではYLや朗読速度、米語、英語など
〉の制限なしに試した方が良い気がしています

「理解」を求めない=「演算/記憶装置」を介入させないこと
が前提であれば、それは必然的にそうなりますね。

〉(英語じゃなくても構わない気さえしています
〉がここでは秘密にしておきます♪)。

ええ!? 是非、そこのところを詳しく教えて頂きたいです。

「音のこと何でも」の方では支障があるというなら、是非、「英語
以外〜」の方の掲示板に書き込んで頂けませんか?(笑)

〉広い範囲から音の共通性を知る機会が得られるんだと思います。
〉そのうち、あの音、この音って分類されるようになるのかは知り
〉ませんが、それっぽく再現できるようにはなった気はします…。

はい。それは、「ながら聞き」による「複数言語判別」ができるよ
うになる過程と非常に似たパターンの過程です。

〉(余談)
〉アウトプットという言葉に微妙なすれ違いを感じます。
〉シャドウィング的に言うと単純に音を再生すること(?)なん
〉じゃないかと思います。

はい。私の方で、「アウトプット」に対する「無意識の前提」が
あり、そのせいで「誤解」をしていたようです(苦笑)

〉でも一般に言うと、入力があって、それについて何か考えて、
〉結果を出力すると思いますよね。

はい。そういう「前提」で考えてたと思います。

〉シャドウィングでは意識的に中間処理を飛ばす、というか口の
〉動かし方に連動させるという方法なので、同じアウトプットと
〉いう言葉でも結構違う内容を指している気がします…。

全くご指摘のとおりだと思います(苦笑)

〉(現在)
(中略)
〉この頃リスニングをしていて思うことは、まさに多読の追体験
〉をしているような気がすることです。

〉というのは、「英語なのに何で分かるんだろ〜?」とか「情景
〉が思い浮かぶー!」といった、
〉レベル0や1を読んでいた頃の気持ちが思い浮かぶからです。読む
〉レベルと聞くレベルがほぼ同じくらい
〉になってきている気がします。

貴重な報告です。

「シャドウイング」をやって、「リンク」を強化すると、「速聴」
が修得しやすくなる可能性が高そうですね。

〉テープは自動的に読み飛ばしてくれるので楽な気もしますが、
〉投げ技を研くには…。

はい。これも面白い着眼点ですね。

確かに、強制的に一定の速度で進むので、「読み飛ばし」の訓練
にも良いかもしれません(笑)

〉やっぱりつまらないお話あるんだなぁとか妙に感心したりして
〉しまいます。
〉ただ、思うのは「読んだときの面白さ」と「聞いたときの面白さ」
〉の基準は結構違う気がしています。

それはあると思います。

〉GRのテープを聴いて楽しかったので、みんなの意見はどうなんだろ
〉ーと思って書評を見てみたら、
〉「はしょり過ぎ」や「展開がむちゃくちゃ」みたいな酷評だらけで
〉ビックリしたことがあります。
〉(自分的には、聞き流してしまったところもあるけど、情景も結構
〉思い浮かんだし、
〉話の展開も何となく分かったし、面白かったのになー?)

それは個人の好みの問題かと(笑)

以上、要件のみですが、今回はこれで失礼します。


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2150. Re: 「シャドウイング」=「鏡像反応」を利用した「ダイレクト・ラーニング」?

お名前: greenorange
投稿日: 2005/7/9(10:08)

------------------------------

greenorangeです。

お返事ありがとうございました。


〉つまり、
〉1 脳に「英語理解」回路が形成されてないのが前提。
〉2 「理解」という「演算」=無意識的処理は一切介入させない。
〉ということですね。

フォートランなんて使わん!って笑われてしまいそうですが、
   READ(*,*) data
   WRITE(*,*) data
だけのプログラムを実行している感じです。

シャドウィングのしかったって、自分のレベルによってどんどん変化していく感じがしますが、
始めたての頃は意識的に「演算」回路をシャットアウトしておいた方がよいと思います(まぁ、
ゆる〜い感じで切り離しておくだけでいいんですが…)。

なぜかと言うと「反応」が遅れてしまうからです。始めの頃は音楽的な「ノリ」を楽しむよう
なところがあって、そのタイミングが狂ってばかりだと楽しみにくいのかもしれません。

次第に意味の理解と同時進行できるようになるのですが、始めから前提として「意味」を求めて
しまうと、苦しくなっちゃうんじゃないかと思います。だから始めは、単なる「言葉遊び」の類
としてシャドウィングに接した方が気楽だと思います。

個人的感想では、こんな感じの基礎的シャドウィングは1ヶ月程度もやれば十分な気がします。 
3ヶ月もやると、超人的な「再生マシーン」になってしまう様な気も…(きっとその前に飽きて 
しまう気もしますが)。この音遊びにハマってしまった!というのであれば、続けても構いませ 
んが、徐々に「理解する楽しみ」へウィエトを移行してゆけば良いのではないでしょうか。 



〉〉(英語じゃなくても構わない気さえしています
〉〉がここでは秘密にしておきます♪)。
〉ええ!? 是非、そこのところを詳しく教えて頂きたいです。
〉「音のこと何でも」の方では支障があるというなら、是非、「英語
〉以外〜」の方の掲示板に書き込んで頂けませんか?(笑)

すごく簡単なことで、実は全然秘密なんかじゃありません(笑)。 
「知らない言葉でシャドウィングしてみる」だけです。 

基礎的(?)シャドウィングで音にハマってしまった人は、似たようなことを考えるみたいで 
実は割とメジャーな方法(?)なのかも知れません。「意味」が分かってしまう言葉があると 
うっとうしくなってしまうときがあるんです。なのでこうすると自動的に意味を遮断してくれ 
て、耳と口に集中するにはちょうといい方法なんだと思います。 

純粋に音を再生するという体験(なんちゃって幼児体験?)が手軽に出来ますよ〜。 
(よく考えると、意味の理解を省いた入出力のテストとして、理想的な実験だと思いませんか?)
ちなみに私はフランス語と中国語で試してみました。 
とくに「ちびっ子ニコラ(フランス語)」は楽しかったですよ! 



〉「シャドウイング」をやって、「リンク」を強化すると、「速聴」
〉が修得しやすくなる可能性が高そうですね。

シャドウィングを通して大まかに聞き取りと再生が出来るようになってからは、シャドウィング
+リスニング+LRごちゃ混ぜにしてます。多読を始めた頃のように、英語で思考は出来ないのに
何で英語が直接理解できるんだろーなぁと言う不思議な感覚を再体験しています。

もし、
 音 --> 文字 --> 理解
という意味でのリンクでしたら私にはよく分かりません。

私の中では、
 文字 --> 理解
 音 --> 理解
のように並列な感じがしています。計算機っぽい言葉を使うと、シェルを入れ替えているような感じです。
bashを使うか、cシェルを使うかみたいな感じで、文字入力のシェルと音入力のシェルがあるみたいな…。

もちろん、並列なものとして
 文字 <--> 音
の関係は感じます。

この辺の違いが、「聞いて楽しい」と「読んで楽しい」の違いに関係しているんだろうなーとうっすら
思うのですが、答えが分かってしまったら味気ないような気もするのでほったらかしています(笑)。



〉〉テープは自動的に読み飛ばしてくれるので楽な気もしますが、
〉〉投げ技を研くには…。
〉はい。これも面白い着眼点ですね。

驚かれるかもしれませんが、リスニングで投げ技を使った経験が全くないんです。 
じゃー、どーしてるのーと思われるかもしれませんが、退屈になったら シャドウィングしてるんです(笑)。 

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2151. ようやく「シャドウイング」を私の中で「モデル化」できそうです(笑)

お名前: 慈幻 http://mayavin.txt-nifty.com/labotadoku/
投稿日: 2005/7/9(12:56)

------------------------------

どうも慈幻です。

"greenorange"さんは[url:kb:2150]で書きました:
〉greenorangeです。

〉お返事ありがとうございました。

いえ、自分にはできないけど、「シャドウイング」というものに興味
津々なので、実践している方の報告例は非常に貴重です。

しかも、私が提示した「モデル」を踏まえた上での「自己分析」まで
添えて頂き、非常に私にも理解しやすかったです。

お陰さまで、ようやく「シャドウイング」を私の中で「モデル化」で
きそうです。

こちらこそ、どうも有難う御座います。

ただ、「モデル化できる」からといって、「実践できる」訳ではな
いのが悲しいですが…(苦笑)

〉〉つまり、
〉〉1 脳に「英語理解」回路が形成されてないのが前提。
〉〉2 「理解」という「演算」=無意識的処理は一切介入させない。
〉〉ということですね。

〉フォートランなんて使わん!って笑われてしまいそうですが、
〉 READ(*,*) data
〉 WRITE(*,*) data
〉だけのプログラムを実行している感じです。

はい。私はプログラムを読むことも書くこともできませんが、SEの友達が
何人か居るので、言わんとしていることは何となく分かります。

要は、「キーボード」からの「文字入力」と「ディスプレイ」への「文字
出力」だけで「遊ぶ」感覚ということですね。

確かに、そう考えると、

1 「意味理解」を排除する。
2 「鏡像反応」を利用する。
3 聞いた音の「音声判別」をする。
4 聞いた音の「音声模倣」をする。

だけをやっているのが「シャドウイング」だと「モデル化」できます。

そして、これを続けると、「門前の小僧、習わぬ経を読む」とか、柔
道の「見取り稽古」のように、「お手本を『丸覚え』することによる
修得」=「ダイレクト・ラーニング」は可能でしょう。

ただ、これだと、「真似できる」だけで、「やっていることの意味は
分からない」ので、全く応用は効きませんし、他人に自分が何をやっ
ているかも説明できないでしょうけれど(苦笑)

〉シャドウィングのしかったって、自分のレベルによってどんどん変
〉化していく感じがしますが、
〉始めたての頃は意識的に「演算」回路をシャットアウトしておいた
〉方がよいと思います(まぁ、
〉ゆる〜い感じで切り離しておくだけでいいんですが…)。

はい。その通りだと思います。

ただ、私のように「言語知能」優位の人間にとって、「理解」=「演
算回路」を遮断するというのは、「至難の業」なんです(苦笑)

そもそも、「歌詞が理解できない歌を聴く」ことすら「苦痛」なので、

〉なぜかと言うと「反応」が遅れてしまうからです。始めの頃は音楽
〉的な「ノリ」を楽しむようなところがあって、そのタイミングが狂っ
〉てばかりだと楽しみにくいのかもしれません。

「タイミング」が狂うとか以前の問題かと…

つうか、日本語でも、「綺麗なメロディー」に「気に喰わない歌詞」
の「歌」だと「齟齬」を感じて、「生理的に受け付けない」ので(爆)

(特に、最近のポップスや日本製ヒップホップはほぼ全滅です。古い
のだと、尾崎豊は「鳥肌が立つ」くらい駄目です…)

〉次第に意味の理解と同時進行できるようになるのですが、始めから
〉前提として「意味」を求めてしまうと、苦しくなっちゃうんじゃな
〉いかと思います。だから始めは、単なる「言葉遊び」の類
〉としてシャドウィングに接した方が気楽だと思います。

はい。貴重なアドバイスどうも有難う御座います。

ただ、私は、その「言葉遊び」すら難しいと感じるタイプです(苦笑)

〉個人的感想では、こんな感じの基礎的シャドウィングは1ヶ月程度
〉もやれば十分な気がします。
〉3ヶ月もやると、超人的な「再生マシーン」になってしまう様な気
〉も…(きっとその前に飽きてしまう気もしますが)。

多分、はまこさんは、「楽しくて仕方ないから、そのまま突き進んだ」
結果、その「超人的な再生マシーン」の能力を獲得してしまってるん
でしょうね(笑)

〉この音遊びにハマってしまった!というのであれば、続けても構いませ
〉んが、徐々に「理解する楽しみ」へウィエトを移行してゆけば良いので
〉はないでしょうか。

はい。「シャドウイング」のレベル分けに参考になりそうな貴重なコメ
ントです。

恐らく、「シャドウイング」は、当初は、単純な「鏡像反応」を利用し
た「音声判別」+「音声模倣」だけの訓練に過ぎません。

しかし、ある程度、その「シャドウイング」回路が形成されると、同時
に「意味理解」回路を並列処理できるようになるのだと思います。

確かに、「意味理解」回路と「シャドウイング」回路を並列処理できる
ようになれば、「会話」の際には非常に有利だと思います。

ただ、それって、「同時通訳」とか「ディベート」とか、「日常会話よ
りも遙かに高度なコミュニケーション」を「目標」に掲げる時に必要な
「訓練」のような気がします。

普通の「日常会話」が目的であれば、「多読」や「多聴」によって「意
味理解」回路を形成し、「音読」や「多唱」によって「音声出力」回路
を強化するだけで十分ではないかというのが正直な印象です。

〉〉〉(英語じゃなくても構わない気さえしています
〉〉〉がここでは秘密にしておきます♪)。
〉〉ええ!? 是非、そこのところを詳しく教えて頂きたいです。
〉〉「音のこと何でも」の方では支障があるというなら、是非、「英語
〉〉以外〜」の方の掲示板に書き込んで頂けませんか?(笑)

〉すごく簡単なことで、実は全然秘密なんかじゃありません(笑)。
〉「知らない言葉でシャドウィングしてみる」だけです。

おお! そうきましたか!(笑)

〉基礎的(?)シャドウィングで音にハマってしまった人は、似たよう
〉なことを考えるみたいで、実は割とメジャーな方法(?)なのかも知
〉れません。
〉「意味」が分かってしまう言葉があると、うっとうしくなってしまう
〉ときがあるんです。

非常に「羨ましい悩み」です。私には「別天地」の境地ですね(苦笑)

〉なのでこうすると自動的に意味を遮断してくれ
〉て、耳と口に集中するにはちょうといい方法なんだと思います。

〉純粋に音を再生するという体験(なんちゃって幼児体験?)が手軽
〉に出来ますよ〜。
〉(よく考えると、意味の理解を省いた入出力のテストとして、理想
〉的な実験だと思いませんか?)
〉ちなみに私はフランス語と中国語で試してみました。
〉とくに「ちびっ子ニコラ(フランス語)」は楽しかったですよ!

はい。非常に「理想的な実験」だと思います。

ただ、「聴覚が優位でない人」や、私のように「意味理解に偏りがあ
る人」には「かなりきつい課題」です(苦笑)

〉〉「シャドウイング」をやって、「リンク」を強化すると、「速聴」
〉〉が修得しやすくなる可能性が高そうですね。

〉シャドウィングを通して大まかに聞き取りと再生が出来るようになっ
〉てからは、シャドウィング+リスニング+LRごちゃ混ぜにしてます。
〉多読を始めた頃のように、英語で思考は出来ないのに、何で英語が
〉直接理解できるんだろーなぁと言う不思議な感覚を再体験しています。

はい。「英語で思考すること」や「英語を日本語に翻訳すること」と、
「英語を直接『理解』すること」は全く別の「情報処理」です。

ただ、日本では、それらが全部混同されているため、個々の適性や達成
度の違いを理解できず、「自分の状態」こそが「絶対」で、「他の状態」
は「誤り」として、「不毛な論争」や「自己を正当化するための他者の
否定」が横行してます…

私が、不完全ながらも、「自己の経験を基にしたモデル化」を公開した
のも、そのような「不幸な誤解」を避けたかったからです。

〉もし、
〉 音 --> 文字 --> 理解
〉という意味でのリンクでしたら私にはよく分かりません。

はい。私の「理解」は、正に、そういう「情報処理」過程になってます(笑)

〉私の中では、
〉 文字 --> 理解
〉 音 --> 理解
〉のように並列な感じがしています。計算機っぽい言葉を使うと、シェ
〉ルを入れ替えているような感じです。
〉bashを使うか、cシェルを使うかみたいな感じで、文字入力のシェルと
〉音入力のシェルがあるみたいな…。

はい。はまこさんや久子さんのような、「聴覚優位」な方たちが、全く
同じことを報告されてます。

ただ、残念なことに、彼女達はそのことを自覚しておらず、周囲の人は
自分たちと同じ「音→文字→理解」こそが「正しい」という「暗黙の前
提」にとらわれていて、「コミュニケーション」が成立していませんで
した。

かく言う私も、最近になって、ようやく、はまこさんや久子さんが「本
当は何を言おうとしていたのか」が分かったのですが…(苦笑)

〉もちろん、並列なものとして
〉 文字 <--> 音
〉の関係は感じます。

はい。これもその通りです。

〉この辺の違いが、「聞いて楽しい」と「読んで楽しい」の違いに関係
〉しているんだろうなーとうっすら
〉思うのですが、答えが分かってしまったら味気ないような気もするの
〉でほったらかしています(笑)。

いえ、放っておくと、「適性の違う多読実践者同士の齟齬」が互いの
「誤解」を拡大し、色々と「不味い事態」を引き起こしかねないので、
何とかできないか、というのが今回の論考のテーマです(笑)

〉〉〉テープは自動的に読み飛ばしてくれるので楽な気もしますが、
〉〉〉投げ技を研くには…。
〉〉はい。これも面白い着眼点ですね。

〉驚かれるかもしれませんが、リスニングで投げ技を使った経験が
〉全くないんです。
〉じゃー、どーしてるのーと思われるかもしれませんが、退屈になっ
〉たら シャドウィングしてるんです(笑)。

この辺は、はまこさんの報告とダブってますね(笑)

多分、「音」を「楽しめる人」は、そういう「楽しみ方」が有効な
のでしょう。

以上、要件のみですが、今回はこれで失礼します。


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2170. Re: ようやく「シャドウイング」を私の中で「モデル化」できそうです(笑)

お名前: greenorange
投稿日: 2005/7/11(14:28)

------------------------------

続きを、もう少しだけ。
自分のフィルターでろ過してくださいね…。



〉ただ、「モデル化できる」からといって、「実践できる」訳ではな
〉いのが悲しいですが…(苦笑)

そんなことないと思いますよ。
多読を始めたとき、怪し〜い方法かもって、ちょっと疑いながら始めませんでしたか(笑)?
とりあえず、始めてしまう。やりながら修正していく。で、いいんじゃないですか?



〉要は、「キーボード」からの「文字入力」と「ディスプレイ」への「文字
〉出力」だけで「遊ぶ」感覚ということですね。

そうです! 
でも、この当たり前に見える標準出力と標準入力の組み込み関数(?)でさえも、 製品化する
ときはバグやマシン依存性が減るように、非常に慎重にチューニングするんだと思います。 
今の場合、人間の入出力を調整しようとするので、更に試行錯誤が必要なんでしょうね。



〉そして、これを続けると、「門前の小僧、習わぬ経を読む」とか、柔
〉道の「見取り稽古」のように、「お手本を『丸覚え』することによる
〉修得」=「ダイレクト・ラーニング」は可能でしょう。

〉ただ、これだと、「真似できる」だけで、「やっていることの意味は
〉分からない」ので、全く応用は効きませんし、他人に自分が何をやっ
〉ているかも説明できないでしょうけれど(苦笑)

丸暗記って雛形を形成する段階では、非常に有効な手法だと思います。
(無駄な雛形をたくさん作ってしまうことを、心配しているのかもしれませんが、
再利用率の低い雛形は忘れ去られて行っちゃうんじゃないでしょうか…。)
いったん雛形を作ってしまうと、無数の応用が可能の気がします。
プログラムでも雛形を完成させてから、どこを改良しようかなって?考えたりします。
典型的な形態を知っているっていうのは、すごく効率を向上させる気がします。
ただ、私の場合は、とりあえず試行錯誤をして帰納法的にたどり着いているような感じがしてますが…。



〉ただ、私のように「言語知能」優位の人間にとって、「理解」=「演
〉算回路」を遮断するというのは、「至難の業」なんです(苦笑)

これは、「未知の言語」での方法があるので、慈幻さんのような方が実行すると、
どんな反応を起こすのか、実は興味しんしんです(笑)。



〉そもそも、「歌詞が理解できない歌を聴く」ことすら「苦痛」なので、

なんだか重症ですね〜。 
私も作業中などは歌が入った音楽は煩わしいなと思ってしまいます。 
なので多くの場合、器楽曲を聞くことが多いです。歌がないのもダメだったりします!?



〉ただ、私は、その「言葉遊び」すら難しいと感じるタイプです(苦笑)

「生麦、生米、生卵」みたいな早口言葉にも 
「意味あるんか〜?」みたいな拒絶反応が起きちゃいますか? 
シャドウィングが面白いと思う人は、こんな風に口がもつれちゃう感じを、 
「何じゃこりゃ!?」って感じで楽しんでるんだと思います。 

でも、慣れちゃうんですよ、しばらくすると不思議と。
完全ではないけどそれっぽくはなって、もう少しすると飽きてくる…。 

遊びの要素がすんなり受入れられると、問題ないんですけどね。 
例えば、「単語の切れ目に手拍子を打つ」ことにして、 
慣れてきたら「裏のリズムを入れてみる」とかして遊んでみると言うのはどうでしょうか? 
そのうち声も出してみて「ララララ…」って、次に単語っぽい音を出す! 
(いい加減な提案なので、あまり本気にしないで下さいね。) 



〉ただ、それって、「同時通訳」とか「ディベート」とか、「日常会話よ
〉りも遙かに高度なコミュニケーション」を「目標」に掲げる時に必要な
〉「訓練」のような気がします。

〉普通の「日常会話」が目的であれば、「多読」や「多聴」によって「意
〉味理解」回路を形成し、「音読」や「多唱」によって「音声出力」回路
〉を強化するだけで十分ではないかというのが正直な印象です。

個人的には、せっかく音の練習をするなら、「入力」と「出力」どちらも平均的に
練習した方が、それぞれ補い合うような機能なので、効率よく習得できると思います。

シャドウィングは万人向けの方法ではないのかもしれませんが、特殊能力開発法でもありません(笑)。
音を知っているか知らないかが決定的に重要で、それに気付くきっかけを与えてくれる練習法の1つだと思います。
ここでの「知る」ということは、発音記号や口の形を覚えてといった知識を得ることではありません。
その音がその音でしかないことを実感することです。

「失くしてから、その重要性に気付いた」という類の知覚(感情のことではありません)です。
典型的な例では、健康を損なってから、「あー、健康とはこういう意味を持つのか」と、
それまで意識して知覚していなかった「意味」そのものを、瞬間的に全てを理解するような「知る」です。
ちょっと例が大げさでしたね…。



〉〉すごく簡単なことで、実は全然秘密なんかじゃありません(笑)。 
〉〉「知らない言葉でシャドウィングしてみる」だけです。 

〉おお! そうきましたか!(笑)

〉〉基礎的(?)シャドウィングで音にハマってしまった人は、似たよう
〉〉なことを考えるみたいで、実は割とメジャーな方法(?)なのかも知
〉〉れません。
〉〉「意味」が分かってしまう言葉があると、うっとうしくなってしまう
〉〉ときがあるんです。

〉非常に「羨ましい悩み」です。私には「別天地」の境地ですね(苦笑)

ぜひ一度、お試しを! 
体感しないと、おそらくこれは理解できないと思います(笑)。



〉ただ、残念なことに、彼女達はそのことを自覚しておらず、周囲の人は
〉自分たちと同じ「音→文字→理解」こそが「正しい」という「暗黙の前
〉提」にとらわれていて、「コミュニケーション」が成立していませんで
〉した。

不思議ですね。
日本語で会話をしてるときに、「漫画の吹き出しみたいに文字が浮かんでくるなんて想像できない!」
って考えてみると、直ぐに分かりそうなのに…。みんながあの吹き出しを感じていたらどうしようー(汗)。

私が会話中に文字を感じるのは、四字熟語的発言時と数字関連の言葉を聞いたときくらいです。
でも、この辺の感覚は他人とは共通ではないかもしれませんね。
とりあえず母語で自分のタイプを考えてみることが、ヒントになりそうですね。

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2184. 「歌真似」なら何とかなりそうですが・・・(苦笑)

お名前: 慈幻 http://mayavin.txt-nifty.com/labotadoku/
投稿日: 2005/7/12(23:11)

------------------------------

どうも慈幻です。

"greenorange"さんは[url:kb:2170]で書きました:
〉続きを、もう少しだけ。
〉自分のフィルターでろ過してくださいね…。

了解です(笑)

〉〉ただ、「モデル化できる」からといって、「実践できる」訳ではな
〉〉いのが悲しいですが…(苦笑)

〉そんなことないと思いますよ。
〉多読を始めたとき、怪し〜い方法かもって、ちょっと疑いながら始め
〉ませんでしたか(笑)?

いえ、今でも、何故出きるのかが不思議だから、「自分の内部感覚」や
他の人の報告例を「分析」し続けてます(笑)

〉とりあえず、始めてしまう。やりながら修正していく。で、いいんじゃ
〉ないですか?

はい。「方針」としては問題ないと思います。

〉〉要は、「キーボード」からの「文字入力」と「ディスプレイ」への
〉〉「文字出力」だけで「遊ぶ」感覚ということですね。

〉そうです!
〉でも、この当たり前に見える標準出力と標準入力の組み込み関数(?)
〉でさえも、 製品化するときはバグやマシン依存性が減るように、非常
〉に慎重にチューニングするんだと思います。
〉今の場合、人間の入出力を調整しようとするので、更に試行錯誤が必要
〉なんでしょうね。

多分、「微調整の手間」は工業製品の比ではないかと。基本的に、人間は
「オーダーメイド」の「一点モノ」ですから(笑)

〉丸暗記って雛形を形成する段階では、非常に有効な手法だと思います。
〉(無駄な雛形をたくさん作ってしまうことを、心配しているのかもしれ
〉ませんが、再利用率の低い雛形は忘れ去られて行っちゃうんじゃないで
〉しょうか…。)
〉いったん雛形を作ってしまうと、無数の応用が可能の気がします。
〉プログラムでも雛形を完成させてから、どこを改良しようかなって?
〉考えたりします。
〉典型的な形態を知っているっていうのは、すごく効率を向上させる気が
〉します。
〉ただ、私の場合は、とりあえず試行錯誤をして帰納法的にたどり着いて
〉いるような感じがしてますが…。

成る程。単なる「丸暗記」で終わらせるのではなく、「基盤」として
そこから応用を目指すということですね。

ただ、それをやるには、「シャドウイング」の「原理」や「意義」につ
いてもっと議論されるべきだし、「どのようなものが『典型』として
相応しいか」という「素材」の選定基準についても、もっと注意が向け
られても良いような気がします。

〉これは、「未知の言語」での方法があるので、慈幻さんのような方が
〉実行すると、どんな反応を起こすのか、実は興味しんしんです(笑)。

「未知の言語」だと、そもそも「気力」が湧きません(苦笑)

〉なんだか重症ですね〜。
〉私も作業中などは歌が入った音楽は煩わしいなと思ってしまいます。
〉なので多くの場合、器楽曲を聞くことが多いです。歌がないのもダメ
〉だったりします!?

いえ、「意味のない音」だと思えば、「音楽」を聴くことは平気です。

私が駄目なのは、「意味のある言語」を「理解不能な音」として聴く
ことです(笑)

〉「生麦、生米、生卵」みたいな早口言葉にも
〉「意味あるんか〜?」みたいな拒絶反応が起きちゃいますか?

「口の訓練」だと「意義」や「目的」を自分に言い聞かせれば、「短
時間なら我慢できます」(苦笑)

それでも、かなりの苦痛を伴うというのが正直なところです。

〉シャドウィングが面白いと思う人は、こんな風に口がもつれちゃう
〉感じを、「何じゃこりゃ!?」って感じで楽しんでるんだと思いま
〉す。

〉でも、慣れちゃうんですよ、しばらくすると不思議と。
〉完全ではないけどそれっぽくはなって、もう少しすると飽きてくる…。

う〜ん。その辺は、「音楽的知能」の発達度や、「音楽」そのものに
対する「好み」とかが関係してそうですね。

まだ克服できてないので、「ピアノの挫折体験」のように上手く言語化
できないのですが、「音楽」に関しては、他にも山のように「トラウマ」
があるので、そこら辺の「心理的障壁」をどうにかしないと無理なのか
もしれません(苦笑)

〉個人的には、せっかく音の練習をするなら、「入力」と「出力」どち
〉らも平均的に練習した方が、それぞれ補い合うような機能なので、効
〉率よく習得できると思います。

確かに、「入力」と「出力」を均等に訓練する方が良いというのは、
同意します。

ただ、それを「同時並行に行う」必要があるのか、という点について、
意見が食い違っているのではないかと。

ある程度、「音楽的知能」が発達している方や、「音楽」が好きな方
であれば、「音の判別」・「音の模倣」そのものを「楽しむ」ことが
できるので、「同時並行」にやるほうが「効率的」と言うのは、私に
も理解できます。

しかし、そこまで「音楽的知能」が発達していない方や、私のように
「音楽」に関して色々と複雑な思いを抱いていると、その両方の作業
を「同時並行」にやるのは「かなり難しい課題」なのではないかと。

その意味で、「音の判別」と「音の模倣」を分解して、個別に練習
する方が「やりやすい」のではないか、と言っている訳です。

〉シャドウィングは万人向けの方法ではないのかもしれませんが、
〉特殊能力開発法でもありません(笑)。

はい。「特殊能力」とは私も思ってません。

ただ、「適性」によっては、「通常能力」すら覚束ないこともある、
と言うだけです(苦笑)

〉音を知っているか知らないかが決定的に重要で、それに気付くきっか
〉けを与えてくれる練習法の1つだと思います。
〉ここでの「知る」ということは、発音記号や口の形を覚えてといった
〉知識を得ることではありません。
〉その音がその音でしかないことを実感することです。

はい。そのことは非常に重要だと思います。

ただ、何度も言うように、それに気づく為の訓練を、「シャドウイング」
で、というのは、少なくとも、

「私にとっては要求レベルが高すぎる」

ということです(苦笑)

〉ぜひ一度、お試しを!
〉体感しないと、おそらくこれは理解できないと思います(笑)。

いえ、「シャドウイング」なら、既に嫌と言うくらい「挫折」を繰り返し
てます(苦笑)

ここ半年くらい、非常にゆっくりとした音源で何度も試してますが、

1 10秒くらいで舌がもつれ始める。
2 15秒くらいで「苦痛」を感じ始める。
3 20秒くらいで耐えられなくなる。

ということを繰り返し、大抵、三日持てば良いほうです(爆)

ですから、期間的には半年くらい挑戦してますが、累計は30分にも
達してないでしょう(苦笑)

まあ、そういう訳で、この「シャドウイング」という「方法」は、

「少なくとも私向きの訓練法ではない」

という結論に達した訳です(苦笑)

そこで、私なりに試行錯誤を繰り返した結果、

「音真似は無理でも、歌真似なら何とかなりそう」

ということで、「多唱」を考案したのです(笑)

〉不思議ですね。
〉日本語で会話をしてるときに、「漫画の吹き出しみたいに文字が浮
〉かんでくるなんて想像できない!」
〉って考えてみると、直ぐに分かりそうなのに…。みんながあの吹き
〉出しを感じていたらどうしようー(汗)。

みんなではないですが、感じてる人も居ます。

それと、自覚してなくても、「脳内カタカナ変換」をしている多くの
日本人は、「無意識に高速で文字と対応させている」可能性が高いと
思います(笑)

〉私が会話中に文字を感じるのは、四字熟語的発言時と数字関連の
〉言葉を聞いたときくらいです。
〉でも、この辺の感覚は他人とは共通ではないかもしれませんね。

はい。正に、そのことに気づいてもらうというのも、私が「モデル」を
提示した理由の一つです(笑)

〉とりあえず母語で自分のタイプを考えてみることが、ヒントになり
〉そうですね。

はい。ただ、「自己分析」は「慣れ」てないと、「無意識に高速処理
している内容は自覚できない」可能性が高いです(苦笑)

以上、要件のみですが、今回はこれで失礼します。


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2194. 慈幻さんへ:「明日のために」

お名前: 杏樹
投稿日: 2005/7/13(01:14)

------------------------------

慈幻さん、こんにちは。

私は別にシャドウイングはしてもしなくても本人の好きなようにすればいいと思っていますが…。レスが伸びるほど慈幻さんが「シャドウイングがいかにできないか」を訴える調子になってきていますので、慈幻さんがシャドウイングをする方法をちょっと考えてみました。

その1.
日本語のシャドウイングをする。
NHKニュースを聞いてシャドウイングします。最初は意味にとらわれて意味のかたまりごとに復唱する、ということになりやすいです。それを音に注意を払って、一字ずつ文字通り「影のように」ついていくようになるまで練習します。音に注意を払っても、日本語ですから意味はわかるはず。

それができるとシャドウイングはどのようなものか、自分の身体で実感することができます。
シャドウイングは通訳メソッドの一つですが、実際本当のシャドウイングをする前にNHKのニュース(日本語として一番発音がきれい)を使ってシャドウイングの練習をすることがあるのです。

その2.
ごくやさしい、短い素材でLRをする。
「やさしい」というのはまず自分がはっきり聞き取れてわかるもの。

その3.
その素材をLRをしながら声を出す。

その4.
RをやめてLだけにする。

その5.
音に集中して「シャドウイング」にする。

というのでいかがでしょうか?
本当は音のみに集中するために「未知言語を真似してみる」というのをお勧めしたかったんですが、意味がわからないものを聞くのはどうしても無理なようですのでやめました。
でも各国語ニュースを聞いているなら、それを真似してみる、というのはできませんか?「シャドウイング」でなくて「真似」程度で。

それでは…。


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2200. Re: 「歌真似」なら何とかなりそうですが・・・(苦笑)

お名前: greenorange
投稿日: 2005/7/14(11:30)

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杏樹さんが提示してくれている方法は、とってもスタンダードでおすすめだと思います!
逆に、期間を空けてしばらく音のことは考えないのもいいかも知れません。



〉〉〉ただ、「モデル化できる」からといって、「実践できる」訳ではな
〉〉〉いのが悲しいですが…(苦笑)

〉〉そんなことないと思いますよ。
〉〉多読を始めたとき、怪し〜い方法かもって、ちょっと疑いながら始め
〉〉ませんでしたか(笑)?

〉いえ、今でも、何故出きるのかが不思議だから、「自分の内部感覚」や
〉他の人の報告例を「分析」し続けてます(笑)

 なんだか文章を読んでいて、悩みが深そうだという気がしてきました。
自分で必要だと思ったときに始めればいいと思うので、今はその時期じゃない
のかもしれませんね。出会いはとは概してそんなもので、自分が必要だと思った
ときには「あの方法かも!」って思い出せればそれだけで充分かもしれませんね。

私は実用レベルで英語が使えた方が仕事が楽なので、仕方なく(?)多読を始めた
クチです。なので、私の場合は「多読の方法論の理解」より「英語の理解」の方が
はるかに優先順位が高いため「とりあえず実行」的発言が多いのですが、「方法へ
の疑問」が湧くのもよく分かります。

でも現状では、確立した方法とは言い難いので、自分で試行錯誤しながらやってみる
しかない様で、「こうやってみよう、ああやってみよう」と考えながら(ここが結構
楽しい!)やっています。それに、失敗の中にたくさんヒントがあるので、始めから
「最高の方法」だったら得られない、失敗したときの「あっ、そっかー!」という
気付きは、自分の方法を修正するのにとっても役立ちます!

文法を分析する精読や多読の方法論自体を分析するよりも、単純に「質より量!」と
気楽に続けているほうが、実質的な経験を遥かに多く積めて、自分の中に自然と文法
が生成されてゆくと思います。

私はリスニングも同じだと思っています。私なりにいろいろ試行錯誤して、今のリス
ニングの土台を作ってくれているのは、「意味を無視したシャドウィング」だと感じ
ているので、お薦めしてみました。おそらくこれは、「ひらがなの練習」の類なので、
人によっては「無意味で退屈」な作業であることは分かります。

ではなぜ私が退屈な「ひらがなの練習」をしたかというと(ハングルでもアラビア文字
でもいいんですが…)、いくら音を聞いていても雑音にしか聞こえず、せいぜい地名や
人名がたまに認識できる程度で、リスニングが非常に苦手だったことによります。

テープを一本聞くなんて、私には拷問(睡眠薬?)のようなもので、退屈に耐えられま
せんでした。なので、集中して「聞く」だけではなく、ちょっとした作業の伴うシャド
ウィングは私にはとっても好都合でした。慈幻さんはただ聞くだけのほうが楽ですか?
私にとってシャドウィングは、意味不明な音をただ聞くよりも、「聞くことに集中した
上でする作業」を課してくれるうまい方法だったのです。

ある程度、識字(識音?)ができるようになってからは、多読と同じように意味の理解
が自然と進んだように思えます。

慈幻さんにも、良い方法が見つかるといいですね!

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