[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/11/23(05:48)]
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/10/14(10:25)
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りょうさん、初めまして。
大都市に300円の映画館があった頃に英語の勉強を始めた者です。
洋画の台詞を聴いて理解する上で経験的に感じてきたことを書いてみます。
1. 喜劇は難しい。
冗談というのは、同じ文化的背景を共有している人にしか通じないことが多いです。
しかも、映画のジョークは早口を即座に理解して笑えないと楽しめないです。
米国の人にも笑うタイミングが分からないことがあるらしく、
わざわざ笑い声を挿入してある作品もあるぐらいです。
2. 活劇は難しい。
もともと言葉を重視しない物語のばあい、
マイクロフォンの位置も遠いらしく、
音声も不明瞭なことが多いです。
3. 人物の内面を重視する作品や場面では、意外に聞き取りやすい。
言葉を正確に伝えたいと製作者が考えているばあい、
撮影した後からスタジオで台詞を録音しなおすことが多いです。
ですから、サスペンスや文芸ものは発音も明瞭で語りもゆっくりのことが多いです。
4. 画面も字幕も見ないで聴くことだけに集中した方が良いばあいもある。
絵を見て、字を見て、声を聴いてという作業を同時に行なうのが難しいことはしばしばあります。それから、米国で製作された英語字幕でも、間違っていたり省略されていることがあります。
ただし、台詞を喋る俳優さんの口元が見えるばあい、それを見ながらの方が聴きとり易いこともあります。
5. 二時間全部ではなく、台詞重視の場面を繰り返し見る(聴く) のが楽しいこともある。
映画の出だしや要所要所で、聴かせどころとして珠玉のモノローグに出会うことがあります。脚本家や俳優も、ほかの場面より力をこめていたりします。DVDならそこだけを拾いだして何度も再生できるので楽しいです。たとえば、
Out of Africa [愛と哀しみの果て] の冒頭、
Jurassic Park の始めの方の発掘場面で、主人公が小型恐竜の行動を子どもに説明するところ、
To Kill a Mockingbird [アラバマ物語] の冒頭と法廷場面、
などです。古い映画が多くてすみません。この掲示板の常連さんたちからも、お気に入りの場面を教えてもらえるといいですね。
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