[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/11/23(00:17)]
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お名前: 酒井@tadoku.org http://tadoku.org
投稿日: 2007/2/2(11:56)
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たむさん、こんにちは!
〉先生、こんにちは。たむです。
〉〉そこでですね・・・
〉〉どうして捨てることができたんでしょう?
〉〉ご自分が大人式だと納得したからでしょうか?
〉〉そして、こども式のほうが当たりだなと思われたのは?
〉〉多読と似ていたから?
〉多聴多読マガジン創刊号を読んですぐ、こども式に変えた
〉ほうがいいと思うと同時に、もごもごに抵抗というのか
〉できないという感じもしました。もごもごしないように
〉練習してきたのに、という感じです。
よくある反応は「こども式って、なんか変・・・」というもの
だろうと思います。
(これは多読に対して「おとなが絵本からはじめるのか?」という
反応が返ってくるのと似ているかな?)
もごもごに抵抗というのはよくわかります。
ぼくもできるだけ正確に「発音」するために
さまざまな勉強をした覚えがあります。
ほとんど半世紀くらい、それをやってきた。
(で、いまだに口は不自由です。)
そして、ここがシャドーイング?原則の一つの候補でしょうね。
一つ一つの音を正確に発音できるようになれば
それをいくつか連ねて単語が発音できるようになり、
単語をいくつか連ねて文が言えるようになる・・・
というのが、これまでの音声訓練の道筋でした。
(それ以外の通り道は提案されたことが多分ない)
「こども式シャドーイング」では正確さはいつかついてくると
仮定しています。
(多読で語の使われ方がすこしずつはっきりしてくるのと似ている)
(この点ではしおさんのシャドーイングを聞かせてもらったことが
大きなヒントになりました。しおさん、ありがとー!)
〉自分で実際にもごもごをやってみるまで、あれこれ
〉考えました。
〉おとな式があまり効果がないような気が、前からして
〉いました。一つの素材を丁寧にやって、十分にやった
〉と思っても、どうもそれほど聴くちからにも話すちから
〉にもなっていないようだ、と。これはどうしてなのか、
〉何年も前から気になっていました。
そう、それはぼく自身が感じていたことでもあります。
それにくらべるともごもごからはじめるこども式は
おっそろしく早く英語特有の音がでるようになる・・・と、
思われるような気がしないでもない・・・ような気がする。
(おっそろしく早く、というのはもちろん人によりますが、
数十時間!)
〉もごもごから、素材をゆっくりめのものに下げてゆくと
〉あるところでカタカナに戻ってしまう、という説明があり
〉ました。
〉これで、こんな構図が浮かびました。英語を聴くとき、
〉だれでもあるフィルター装置のようなものを通して
〉聴いている。この装置は、それまでの英語経験から
〉できあがっている。経験が多かろうとすくなかろうと
〉だれにもある。
なるほど・・・
〉カタカナは自分の経験で処理できる範囲なので、
〉存分にフィルター装置を使って聴き、口から出す。
〉もごもごは、自分のフィルターで処理できる範囲
〉を超えているので、どうしようもなくて、もごもごに
〉なる、と。
はい、わかります。
〉そうすると、発展途上の私としては、このフィルター
〉装置そのものを改良というか、つくり変えなくては
〉ならない。あるいは、どんどん進歩してゆくような
〉構造が必要なんだ、と。
なるほど・・・
〉おとな式は、このフィルター装置におおきく依存した
〉ままで、改良しないわけではないけれども、ほとんど
〉効果がない、のではないか。それで、投じたエネルギー
〉のわりに、あまりちからがついた気がしないのでは?
ははー、つまりフィルターが自然な音の排除に関わっていると・・・
〉1月はじめにBさんが講演会とシャドーイングの会を
〉開いてくれました。ここでAさんのお話で、意味のことは
〉棚上げ、大丈夫だから、と聞いて、多読とおなじだなと
〉はげまされました。Bさんには、モゴモゴを実際にやって
〉みてとリクエストしました。これで、モゴモゴも奥が深そう
〉と思いました。理想的な英語があるとすれば、それと
〉モゴモゴは接続しているものだろう、別の断絶したもの
〉ではなさそうだ、と思いました。
それがいまのぼくの仮定です。
もごもごからつながった先に一つ一つの音も英語特有の音がある・・・
〉こういう流れで、自分のフィルター装置そのものを変えよう
〉と思いました。おとな式では、先行き短いのにらちがあかない!
ぼくもおなじです。
〉それに、おとな式だと気持ちが萎縮してしまって、いろいろな
〉素材を聴きたいと思いながら、やれる範囲をこつこつと、という
〉感じでしたから。(この点で、多聴多読マガジンにいろいろな
〉素材が入っていたことも、とても役に立ちました。)
どうも、いろいろな録音素材はたくさんの人の役に立っているようです。
あ、そういえば!
コスモピアからうれしい連絡がありました。
なんと「多聴多読マガジン」の創刊号がまた増刷(3刷目)だそうです!
雑誌で3刷目なんてあるんですかねえ・・・
〉要するに、早くもごもごをやってみればよかったのに、
〉あれこれ考えこんでしまいました。我ながらいい性格では
〉ないようです。「下手の考え休むに似たり」でした。
ぼくはその下手の考えを50年近くやってましたからね。
よくも休んだ、休みに休んだっていう気がします。
でもまあ最後に大逆転の目が出てきたので、まあよかったかな。
音のこども式、もうちょっと追求します。
たむさん、Happy shadowing!
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