音と映像で楽しむ英語 500時間通過(長文です)

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2688. 音と映像で楽しむ英語 500時間通過(長文です)

お名前: 抹茶アイス
投稿日: 2006/6/16(17:42)

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こんにちは。抹茶アイスです。半年ぶりの経過報告です。

シャドーイング、リスニング、LR(朗読を聴きながら原書を読むこと)、映画や
TVドラマの視聴等で、トータル500時間通過しました。
音にふれだしてからの経過と方法、現在の状態、使用している素材等について、
報告したいと思います。

内訳       開始時期    期間   トータル時間
シャドーイング  2005年2月〜   1年3ヶ月  157時間
リスニング    2005年11月〜  6ヶ月半   231時間
LR        2005年8月    1ヶ月
         2006年1月〜3月 3ヶ月    84時間
映画・TVドラマ  2006年3月〜   3ヶ月     28時間

1.音にふれだしてからの経過

■リスニング初期の悩み

音に慣れ、理解度を上げるには、大量に英語の音を取り込む必要がありますが、
まず何をどのように聴いていけばいいのか迷いました。易しい短めの素材を繰り
返し聴くことは、すぐに飽きてしまいました。逆に、それ以上のレベルのものを
聴いた場合には、集中力が続かず、音がただ耳元を通り過ぎていくだけ、という
こともあり、このまま聴いていても、あまり効果は期待できないと感じました。

■LRとリスニング開始

いきなりリスニングするのは無理なのかと、去年の8月、「Harry Potterシリーズ」
の1〜3を29時間LRしました。リスニングを本格的に始めたのは、その2ヶ月後
です。でも、集中力が続かないので、一日20分(1回5分間のニュースを4回分)
だけ聴いていました。

■シャドーイングの効果とリスニング

その1ヶ月後、シャドーイングの効果が出てきたのか、英語の音を捉えることが
できるようになりました。以前LRした「Harry Potterシリーズ」の朗読も楽しんで
聴くことができるようになりました。

このような経過から、多読同様に音でも好きなものを無理なくやっていく方法
が、自分には合っていると思いました。

2.現在やってみていること

■「The Lord of The Rings」の場合

(1) 日本語で映画の世界を楽しむ
(2) 朗読のLRで音に親しむ
(3) BBCラジオドラマを聴く
(4) 映画を見る(英語字幕)
(5) 朗読を聴く
(6) 映画を見る(字幕なし)

同じものを繰り返し視聴しています。同じものと言っても、朗読、ラジオドラマ、
映画の3つではストーリーをはじめ、かなり異なる点があるので、それらを比較
しながら楽しんでいます。

■リスニング面での比較

・朗読
原書通りで、読むだけなら飛ばしてしまいそうな所(エルフ語や歌)も音で楽しむ
ことができる点が魅力です。3つの中では一番発音が明瞭で、速さも比較的一定です。
全編を同じ人(Rob Inglis)が朗読しているので、慣れてしまえば朗読が一番聴き
やすいです。

・BBCラジオドラマ
効果音や音楽が流れ、役者も声だけながら映画に負けない熱演で臨場感たっぷりの
録音です。まるで映画の音声を聴いているようです。また映画よりも原作に忠実で
発音も映画より明瞭です。朗読同様に、ながら仕事で気軽に楽しめる点が魅力です。
ただ、ながら仕事で聴いて、その世界にのめりこんでしまうことも度々ですが。

・字幕なしの映画
最初にいきなり字幕なしで見たところ、映像がある分、わかりやすいのですが、
逆に音に対する集中力が散漫になってしまい、聴き取り難く感じました。
英語字幕で見たあとに、再び字幕なしで見たところ、聴き取れる部分が増えて
きました。映画はやはり楽しいです。

■ストーリー優先

全体的には酒井先生が言われている「物語の力」と、シャドーイングにより
音がはっきりと聴こえるようになったことで、ある程度楽しみながら聴くことが
できるようになってきました。その際、ストーリーそのものを楽しむことを優先し
聴き取れない細かい部分は気にせずに、聴き流しています。また、好きなものでも
ずっと続けてでは飽きてしまう為、他の素材も適当に混ぜながら聴いています。

■原書と映画について

一番最初に日本語で映画を見たため、物語全体のイメージはつかめました。
ただ、映画は時間の制約上、大幅に省略したり、順序を入れ替えたりしています。
(2)のLRをしている時点では、映画で省略されている部分の詳細が、文字を読んで
いても分かり難かったです。
(5)の朗読のみを聴いている段階で、それらの分かり難かった部分についても理解度
が上がってきています。「ああ、ここはこうだったのか!」とわかった時の喜びは
格別です。

原書にこだわりがなければ、映画のみを楽しむ方法でもいいかもしれません。
この映画のDVD(Extended Edition)の場合、本編、監督やキャスト等による
4つの音声解説、特典ディスク等の視聴を含めるとトータルで約70時間以上、
収録されています。楽しみながら大量に英語の音に触れるには最高の素材です。
もうすでに指輪の魔力に取り付かれた状態ですが、これから本編以外のコンテンツ
も、少しずつ楽しんでいきたいと思っています。

■ニュースについて

上記と並行して聴いているのは、Podcastのニュースです。いくつかの短めの番組を
理解できても、あまりできなくても、とにかく毎日聴いてきました。
聴く前は、ニュースに興味はあるものの、難しそうだというイメージがありました。
でも、毎日聴いていると、速度が160wpm(分速)前後と一定で、発音も明瞭なので
徐々に慣れてきました。

「ABC News Nightline」の場合は、内容によってまだ理解度にバラツキがある
状態です。ある程度、速さに慣れてくると、あとは背景知識や興味の有無が、
理解度に関係してくるかもしれません。
また、今後はインターネット等をより一層、活用していきたいと考えています。

3.効果

未読かつ初めて聴く素材で一度聴いて、ストーリー等を聴き取ることが出来る
ものが増えてきました。最近聴いたものでは、「ドラマで英語リスニング 
Vancouver Story」「Hopes, Love and Dreams in New York」、「What’s New today?」
等です。

また、「The Da Vinci Code」を読了したので、掲示板で紹介されていたカリフォル
ニア大学の1時間半の講演「The Da Vinci Code: Fact or Fiction?」をインターネット
で視聴しました。話す速度がニュースよりゆっくりの150wpm前後だったこと、
プレゼンテーションソフトを使用して絵などの説明があったため、細部でわからない
点もありましたが、概要はつかむことができました。

まだまだこれからですが、多読で初めてPBを読みきった時同様に、このまま興味が
あるものについて、どんどん音に接していけば、聴く力もついてくるのではないか
という手応えを感じました。

4.使用中の主なLR・リスニング用素材
タイトルの後のカッコ内は全てを聴いた場合の所要時間です。

(朗読:unabridged版)
原書を音で楽しみたい場合
・ Harry Potterシリーズ 1〜6(94時間)
・ The Lord of The Rings(54時間:Appendicesを含む)
・ The Hobbit(11時間 上記と同じ、Rob Inglisさんの朗読です)
・ The Chronicles of Narnia(33時間半 一冊毎にナレーターが異なっています)

(BBC Radio Drama )
原書を読んだ後に聴いた方がわかりやすいですが、とても楽しめる一押しの素材です
・ The Lord of The Rings(13時間)
・ The Hobbit(3時間半)
・ The Chronicles of Narnia(15時間)

(CD付の本)
短めながら、どれも効果音が挿入されていて臨場感があり楽しめます
・ ドラマで英語リスニング Vancouver Story(速さ:150wpm前後 1時間11分) 
・ Hopes, Love and Dreams in New York(160wpm前後 2時間22分)
・ CNN トラベルガイド(170wpm前後 42分)

(Podcast)ニュース
・ NPR News Summary(5分)
・ New York Times Front Page(4分〜5分)
・ ABC News Nightline(17〜20分)

5.シャドーイングの現状と素材

1年2ヶ月、ずっと「VOA Special English News」中心でした。素材の入手が無料
で楽なこと、音源が聴きとりやすいこと、毎日のように口に出して言っていると
ノーマルスピードのニュースも聴き取りやすいといった点が気に入っていたためです。

先月、9ヶ月ぶりに酒井先生にシャドーイングをチェックしていただく機会があり、
もう少し速めの素材に変更するようにとアドバイスされました。現在、新たな素材
を探すべく試行錯誤中です。150wpm程度の素材がスムーズにできるようになれば
ノーマルスピードの朗読もシャドーイングしていきたいと思っています。

(現在シャドーイングしている主な素材)
・ English as a Second Language Podcast(15〜30分)
この掲示板の紹介で知りました。スロースピード→解説→ノーマルスピードと3部
構成でわかりやすく、特に解説部分は「聴く英英辞典」のようで面白く、親切で
わかりやすいです。発音もクセがなく、きれいで聴き取りやすいです。

・What’s New today?(CD付の本 130wpm前後 1時間7分)
主に外国人から見た日本の事情について。会話形式です。デパ地下、過剰包装、
2次会、リクルートスーツ等々、身近な話題なので、聴き取りやすいです。
外国人に対して日本の事情をどのようにわかりやすく説明していくかという
観点から聴いても参考になり面白いです。一つずつの話題が1分少々と短いのが
いささか物足りないですが。

・Magic Tree House1〜5(朗読 130〜140wpm 5時間50分)
著者の朗読です。一番最後に13分弱のインタビューもあります

・ English Zone
CD付の雑誌です。「CNN English Express」、「English Journal」と比べると
英語が易しめ、速さも130wpm〜150wpmが中心です。本人の肉声インタビュー
は少なく、インタビューしたものを、ナレーターが読んでいるものが多いです。
その点では残念ですが、反面、ゆっくりかつ明瞭な音声で、聴き取りやすいという
利点があります。これまでに医療、サイエンス、旅、マンガ、スポーツ、ビジネス
など、様々な特集が組まれています。

6.TVドラマ

上記ファンタジー系映画の他、TVドラマ「Bewitched」、「FullHouse」等も見て
います。1話24分と短く、気軽に見ることができる点が魅力です。
ニュースや朗読より、語彙はやさしいものの、会話の速度が速く、明瞭に聴こえ
難いので、なかなか手強いです。

今のところ、いきなり字幕なしで見ていますが、それなりには楽しめています。
英語字幕→字幕なしとする方がより理解度が上がるかもしれません。現段階では
まだ視聴時間数が少ないので、これらについても、いろいろと試していきたいと
考えています。

以上、自分なりに感じたこと等、まとめてみました。
音についても多読同様、「勉強」という感覚は消え去りました。今後も自分の好き
なものをやさしい方法から段階的に無理なく楽しんでいきたいと考えています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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