Re: リスニングについて (私の場合)

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2387. Re: リスニングについて (私の場合)

お名前: sakigoro
投稿日: 2005/9/19(12:14)

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Shigeさん、こんにちは。 sakigoroと申します。

もうたくさんの人がレスをつけてくれていますが、私の場合なども参考になればと書き込んでみます。

私のリスニング歴
中・高校時代
リスニングを意識することなし。高校3年の時から始めた、SSSのやり方に良く似た多読にひたすら励む日々。
受験のため東京に向かう新幹線の車内の英語アナウンスが何故か気になり、耳をすましてみたが、何を言っているか良くわからず、軽くショックを受ける。
入試問題にはリスニングはなかったはずと自分を励ます。

大学時代
なんとか入学できた外国語学部ロシア語学科の学校。
初めて受けたネイティブの先生による英語の授業で、同級生と先生がかわすジョークがまったく聞き取れず、多大なショックを受ける。
(おそらくジョークだったのでしょう。クラスのみんながどっと笑いましたから。 私1人理解できず、蚊帳の外。)
クラスの友人がFEN(現AFN)を毎日聞いていると言うので、自分もなんとかせねばと発奮。
ラジオのチューナーをFENにあわせて、毎日3時間くらい聞いてみることにしました。
いつかわかるようになるとの言葉を信じて。
一週間後、挫折しました。 とても聞き取れるようになるとは思えない。
当時やっていた、ミステリーシアターなんていうラジオドラマがわかるようになればとても面白そうに聞こえたのですが、やっぱりだめ。くやしい。
自分には英語を聞く才能はないのだと、あきらめました。
それに俺はロシア語学科で、英語はおまけだし、趣味だかんね。
楽しく読めればそれでいいの。 と、自分にいいきかす。

今から6年前の私
そんなわけで、英語の聞き取りは完全にあきらめ、英語を聞くということもないまま長い年月がたちました。
ただ、英語を読むのは好きなので、図書館で借りたり、自分でもPBを買ったりなどして、趣味の読書として続けてました。
累計で、PBだと150-200冊は読んでいたのではないかと思います。
それ以外にも英字新聞を読んだり、タイムの定期購読などもやっていたことがあります。
そんな時、人からプレゼントされたポケットラジオ。
特に音楽好きというわけでもない私。 なにげなくダイヤルをAFNにあわせてみました。
学生時代に手ひどい挫折感を味合わされた、苦い思い出の局です。
相変わらず何を言っているのかわからない。
でも、学生時代の時と違い、何かが違う。 聞き続ければ何とかなりそうな気がする。
昔と違い、だめならだめでいいじゃんと、気楽な気持ちで、毎日2-3時間、聞き続けてみました。 (しかし、当時と違い、音楽ばかりになっていたのには驚きました。 聞き取れず、楽しめず、くやしい思いをさせられたミステリーシアターなんぞ、当然ながら、もうありません。 そんなわけで、主に、夕方から始まるラッシュリンボウだとか、NPR系列の番組を主体に聴いてました。)

そんな感じで気楽に始めたAFNの多聴ですが、一週間後に衝撃の瞬間がやってきました。
定時にやるAPネットワークニュースが、人間の言葉として、突然、意味をもって耳に飛び込んでくるようになったのです。
感動しました。 今でも忘れられません。
そして、気がつくと、AFNのほとんどの番組がわかるようになっているのです。
ラッシュリンボウも、ドクターローラも。
もちろん、相変わらず聞き取れないことも多いのですが。
特に、一般の人がコールインしてきて喋る言葉なんかはわからないことが多かった。
それでも、番組の内容を楽しむのにそれほど支障はない。
英語が記号じゃなくて、人間の言葉として耳に飛び込んでくる!

この衝撃のおかげで、英語を読むだけじゃなくて、英語そのものの学習が楽しくなって現在にいたってます。
英語学習といっても、多読と多聴の時間のかけかたが多くなったというのがほとんどなのですが....

以上の経験から、私がShigeさんにアドバイスできるとしたら下記のようなものです。

1)多読はリスニングにも効果がある。
  多読のおかげで、英語を読むスピードもあがっており、私がAPネット
  ワークニュースを聞き取れるようになっていたときには、
  活字であれば、わからない単語・表現はほぼないというくらいには
  なっていました。
  また読解できるスピードも、アナウンサーが読むスピードを上回って
  いました。
  問題なのは音声による理解だけですが、ニュースは極めて明瞭に発音して
  くれるので、障害が少なかったのだと思います。
  でも、一度でも聞き取れるようになると、その波及効果で、他の番組も
  すぐに聞き取れるようになったのです。

2)自分で聞いて楽しいと思えるものを聞く。
  楽しいという意味は、ある程度の理解を伴っていることも含みます。
  世の中には英語の響きそのものが好きで、何を言っているかわからなくて
  も英語を聞き続ける人もいるようですが、ほとんどの場合は違うと思いま
  す。
  
3)上記のような素材を大量に聞く。
  多読と同じで、やはり量がものをいうと思います。
  リスニング歴に書いた衝撃の瞬間から、大量に聞き続けてますが、
  最近になってやっと、かつては無理と思っていた洋画も楽しめるように
  なりました。

4)多聴の素材の探し方。
  やはりインターネットが便利です。
  私の場合、学生時代にAFNで挫折したのは、自分の実力とあまりにも
  かけはなれた素材だったからだと思ってます。
  昔と違い、インターネットで、無料で色々聞けます。
  例えば、↓
  http://www.storylineonline.net/storyline/
  絵本の朗読ですが、読み手が達者で、素晴らしいです。
  リスニング素材を探すポータルとしては、↓も便利です。
  http://www.listening-english.com/
  それ以外にも、もちろん、 色々あると思いますが、自分で海外サイトを
  読みながら探すのも楽しいですよ。
  ついでに多読にもなりますし。
  自分で楽しいと思えるものを積極的に探しましょう。

5)Audio Bookは楽しい
  素材については、Shigeさんが読んで楽しかった本のAudio Bookを聞くのは
  いかがでしょうか?
  達者な朗読で聞くと、読んでいた時とはまた違った感動と楽しさがありま
  ます。
  また、勘違いしていた発音などに気づかされることも多く、楽しいだけ
  じゃなくて、効果的だとも思います。

6)MP3プレーヤーは便利
  インターネットは便利なのですが、ネットストリームだと、どうしても
  自宅にいる時しか聞けません。
  そんな時、MP3プレーヤーにネットストリームを録音しておくと
  いつでも聞けて便利です。
  私が二回目のAFNで挫折をしないですんだのは、多読である程度実力が
  ついていたということもありますが、ポケットラジオのおかげで
  気軽にいつでも聞けたというのも大きいです。
  今だとPodcastで、ネット上の放送を気軽にMP3プレーヤーに落とすことが
  できるようですが、Podcast対応になっていない場合も多いと思います。
  そんな場合、↓のReplay Radioが便利です。有料のプログラムですが、
  ネット上の音声ストリームであれば、なんでもMP3に簡単に変換して
  くれます。
  http://www.replay-video.com/replay-radio/

7)正しい発音の大切さ
  私が英語の聞き取りで、普通の人よりもよけいに苦労したのは、
  自分の発音の酷さが原因ではないかと強く疑っています。
  自分が想像する英語と、実際に発音される英語との差が激しすぎた。
  正しい発音のやり方をある程度理屈でも理解し、シャドーイングなどを
  行うのは効果が大きいのではないかと思ってます。
  ここで断言できないのは、生来のなまけもの故、自分で楽しいと
  思えないことは長続きさせることができず、あまりシャドーイングを
  やっていないからです。情けなぁ。

ごちゃごちゃ色々書きましたが、最終的には、多読といっしょで、自分で楽しいと思えるものを大量にやることに尽きると思います。
トレーニングとしてのシャドーイングやリテンション訓練、音読なども、意欲があればやればいいと思うし、効果も高いものがあることは間違いないとは思います。
ただこうしたことは、訓練としての不自然さと続けることの苦痛から
大多数の人は免れることができないのではないでしょうか。
多少効率が悪くとも、プロセスが楽しければいいじゃないですか。
英語はやっぱり自然言語。 聞くこと自体が楽しくて、普通の英語を普通に大量に聞いていけば、それでも道は開けると思うのです。
その上で、意欲があれば、上記のような訓練もやればいいと思います。
好き勝手なことをごちゃごちゃ書きましたが、参考になりましたら幸いです。
ではでは。

  


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