LRによる混乱は、認知システム同士の「干渉」ではないかと・・・

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2196. LRによる混乱は、認知システム同士の「干渉」ではないかと・・・

お名前: 慈幻 http://mayavin.txt-nifty.com/labotadoku/
投稿日: 2005/7/13(22:20)

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どうも慈幻です。

"marin"さんは[url:kb:2193]で書きました:
〉慈幻さん、こんばんは。
(中略)
>>現時点での印象では、
>>
>>「記憶/演算装置」 → 「出力装置」
>>
>>の間の「リンク」が上手く繋がってないみたいですけれども。

>全くもってその通りです。

優位感覚は違いますが、「同志!」とお呼びしたいです(笑)

私も、この「リンク」が上手く繋がらなず、しかも「シャドウイング」が
上手くできなくて、試行錯誤してますので。

>「シャドウイング」に関して、慈幻さんは上級者向けではないかと
〉greenorangeさんとのやりとりで書かれてますが、私も、理由は
〉ちょっと違うのですが、「シャドウイング」は中級、上級者向け
〉に有効な方法で、初心者、初級レベルでは本当に有効なのか怪し
〉いと思っています。

おお! 心強い言葉です(笑)

>それは、私がスピーキングに関しての助言をいわゆる英語ペラペラ
〉の人(もちろん、帰国子女でなし。帰国子女に聞いても仕方ないか
〉ら(笑))に聞いた時に、「シャドウイング」のことを言われたの
〉です。
>
>その人曰く、「私も英語がすぐ出ないことあるよ。だから、海外出
〉張に行ってまずすることは、テレビをつけて延々とシャドウイング
〉をするの。意味なんか全然わからなくていいのよ。そうすると、
〉英語が出易くなるの。」
>
>。。。。。。
>
>私の英語がすぐ出ないとレベルが全くもって違います(^^;)

分かります! そうです! 「シャドウイングが出来る方」に対して、
marinさんも感じたであろう「見えない壁」を、どうすれば言葉で伝え
られるのかと試行錯誤して書いたのが一連の投稿なのですが、私の説
明が拙いため、なかなか通じません(苦笑)

>だから、「シャドウイング」がスピーキングに有効なのはすご〜くよく
>わかったけど、私がして本当に効果ある????
>
>その疑念が全くもって消えません(笑)

同意します!(笑)

そうです。私が言いたかったのは、正にそういうことです!

>初級レベルで、「シャドウイング」でスピーキング伸びたという人が
〉出てこないかと待ち構えているのですが(笑)、多読でスピーキング
〉で改善した人は見かけましたが、そういう人は見かけてません。

多分、「シャドウイング」ができる人は、元々「スピーキング」も得意
なのではないかという気が(笑)

〉(もちろん、掲示板を全部読んでるわけではないので見逃しの可能性
〉はありますが。。)

はい。私もとても全部は読んでません(苦笑)

>歌なら、以前から歌ってましたが、適当に歌ってたので(笑)、少し、
〉真剣?に取り組んでみようかと思います。

はい。色々と工夫してみて、上手い方法が見つかれば、是非、私にもご
教授ください(笑)


>>ただ、私の場合、理由や説明がないと、「自分ででっち上げる」こと
>>にしてます(笑)

>すごい能力ですよ。ふつうできません(笑)

いえ、ある種の世界では「通常能力」です。しかし、それ以外の世界の
人には「すごい能力」に「見えます」。

多分、私にとっては「シャドウイング」が「すごい能力」であっても、
それができる人には「通常能力」でしかないので、私が「難しい」・
「どうやってやるのか分からない」と言っても、彼らには「通じない」
し、私が何に躓いているのかも「なかなか理解してもらえない」のだろ
うと(苦笑)

>少し、時間をかけて自己分析してみます。

はい。私にも非常に参考になりそうなので、是非、お願いします(笑)

>「発音できなければ聞き取れない」、あれ??そうなんですか??

私も違うと思います(笑)

ただ、「シャドウイングができる」人たちがそういう風に主張してる
ことから考えると、多分、「発音できるようになることで、聞き取り
の質/レベルが上がる」という意味ではないかと推測しています。

>私はふつうに多聴と精聴で、「聞き取り」ができるようになりましたよ。
>「聞き取り」なら、多聴はお薦めかと思いますが。

私は「意識的に聴く」ことによる「多聴」は厳しかったです(苦笑)

それで、「意識的に聴く」ことをせずに済ませる「ながら聞き」という
のを考案して、「大量に聞く」ことで、ようやく、多少とも「聞き取り」
ができるようになりました。

ただ、それでも、「シャドウイング」は難しいです(爆)

>はまこさんの「音素判別能力」のような普通ではあり得ないものでは全然
>ないです(笑) 私は一般人?なので(笑)

そうですか?(笑)

久子さんへの返信「私もカタカナはあくまで日本語」という投稿で、

>私にはgirlがどう聞いてもガールと聞こえなかったからです(爆)
>
>どう聞いてもグゥオゥとしか聞こえない(笑)(一応最後のLの音
>は聞こえるのですが、ルとは聞こえない。)
(中略)
>これは私の耳が悪いせいだと思いますが、我ながら、頑固な人でし
>た(笑)。

と仰ってますが、これは「耳が良い」証拠なんですよ?(笑)

別の方への返信でも書きましたが、私も含めた普通の日本人は、
「日本語」の「音韻構造」に慣れきっているため、あらゆる
「音声」を

「子音+母音」/「母音」

という「形式」に「変換」しないと「認識」できません(苦笑)

ですから、「girl」という「音声」を聞いても、

「gir」 → 「ガー」
「l」 → 「ル」

に「脳内カタカナ変換」してしまうんです。

ところが、久子さんやmarinさんのように「耳が良い」人たちは、
そういう「脳内カタカナ変換」をせずに、

「gi」 → 「グゥ」
「rl」 → 「オゥ」

と「聞き取る」ことが可能です。

既に、この「聴覚像」の「入力」時点で、「違う処理」をしてい
るという「自覚」はおありですか?(笑)

そして、杏樹さんへの返信「2171. Re: 多読とリスニング」で、

>あと、英文を見て音がとれないというのも???です。
>もちろん、知らない単語の音はとれないですよ。
>でも、音を聞かなくても、辞書見れば発音記号は載っているわけ
>だし、別に知ろうと思えば知れますよね。

と仰ってますが、これもかなり「特殊能力」っぽい「臭い」が
します(笑)

はまこさんが、「Moon」という「音声」を聞いた場合、

「M」
「o」
「o」
「n」

という「音素」が個別に「判別」でき、さらにそれらを個別に
「脳内字幕変換」できる、という部分は読んで頂いてるでしょ
うか?

私も含めた、普通の日本人は、「ローマ字」の「読み方」から
の「類推」か、「脳内カタカナ変換」された「脳内音読」の
「記憶」からしか「音声再生」ができません。

従って、

1 「girl」という「文字」を読む。
2 「gir」を「ガー」に、「l」を「ル」に「脳内カタカナ変換」する。
3 「ガール」と「脳内音読」する。

という風にしか処理できません。

これは、仮に「girl」を「辞書」で引いて、「発音記号」を確認した
としても同じ事です。

私も含めた普通の日本人は、「発音記号」も「脳内カタカナ変換」し
てしまうからです(苦笑)

いみじくもmarinさんご本人が仰っているように、

>普通は発音記号見てもわからないと言われるのかな。

ということなんです(笑)

ですから、「目で聞く」=「文字音声化能力」と書いたのは、そう
いうことは「普通の人にはできない」と示したつもりだったのです
が、私の説明が足りなかったようですね(苦笑)

>目で聞くという表現がちょっと誤解の元でしたね(笑)

いえ、marinさん自身が「自分の凄さを自覚していない」ことに気づ
けず、上手く説明できなかった「私のミス」です(苦笑)

さて、上記のことを踏まえますと、

1 「Girl」という「文字」を読む。
2 「Girl」を「グゥオゥ」という「ほぼ聞いたままの音」で
「音声再生」する。

というのが、marinさんの情報処理だと推測されます。

そして、

1 「文字」や「発音記号」を見ただけで、
2 「脳内カタカナ変換」せずに、
3 「ほぼ聞いたままの音」を「脳内音読」できる。

というのは、私を含めた普通の日本人にはできません。

ですから、marinさんにとっては、

「目で聞く」=「文字音声化能力」

というのは、「通常能力」なのでしょうが、私から見たら、「すごい
能力」なんです。

ご理解頂けるでしょうか?(笑)

それと、

>私は基本的に「視覚」の能力が強いため、文字を見ながら英語を聞いて
〉しまうと、「視覚」にひっぱられるため、「英文の聴覚像」を「英文
〉の視覚像」の変換がうまくおきなくなると思うのです。

と言う報告を拝見してようやく理解できたのですが、marinさんは、

1 「音声」      → 「ほぼ聞いたままの音声」 → 「理解」
( 「Girlという音声」 → 「グゥオゥという音声」  → 「少女の映像」 )

2 「文字」      → 「脳内字幕」      → 「理解」
( 「Girlという文字」 → 「Girlという脳内字幕」 → 「少女の映像」 )

という2種類の「情報処理」を、全く「別系統の認知システム」として確立
していまっていると推測されます。

恐らく、marinさんは「優位イメージ」が「視覚」であるため、

「LR」=「音声入力」と「文字入力」の「並列処理」

をすると、

「Girlという脳内字幕」 > 「グゥオゥという音声」

となり、両者が「干渉」してしまうので、上手く行かないと予想されます。

これに対して、普通は、

 「音声」      → 「カタカナ」       → 「理解」
(「Girlという音声」 → 「ガールというカタカナ」 → 「少女の映像」 )

 「文字」      → 「カタカナ」       → 「理解」  
(「Girlという文字」 → 「ガールというカタカナ」 → 「少女の映像」 )

という「情報処理」をします。

ですから、「音声」も「文字」も「脳内カタカナ変換」されるのは「同じカタカナ」
であるため、

「ガールというカタカナ」

に「集約」されてしまうので、特に混乱しないのです。

そして、

>正直、才能がない!ということであきらめたいです。。。

というのは話が全く逆です(苦笑)

多くの人が「Girl」を「ガール」ではなく、「グゥオゥ」と聞けるように
なるために「多聴」や「LR」をしてるのです。

実際、私も、「ながら聞き」や「LR」でそろそろ100万語に近づいてま
すが、まだ「Girl」を「ガール」と聞いてしまうことが多いです(苦笑)

ですから、「音声」に関しては、marinさんの方が「私よりも才能がある」
のです(笑)

「シャドウイング」や「LR」ができなくても、別の方法が必ずあります!

今後とも、方法論の模索や「理論モデル」の形成にお付き合い頂ければ
幸いです。

以上、用件のみですが、今回はこれで失礼します。


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