「目で聞こえる」=「文字音声化能力」?

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2183. 「目で聞こえる」=「文字音声化能力」?

お名前: 慈幻 http://mayavin.txt-nifty.com/labotadoku/
投稿日: 2005/7/12(22:42)

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どうも慈幻です。

"marin"さんは[url:kb:2161]で書きました:
〉慈幻さん、こんばんは。 marinです。
(中略)
>ありがとうございま〜す。 慈幻さんのモデルはいろいろなことが
〉説明できるような気がするんですよ。

私の拙い「理論モデル」を評価して頂けて光栄です(笑)

色々な人の「自己分析」に役立てるようなものをと考案しましたが、
まだまだ不十分な点が多いので、今後とも改良にお付き合い頂ければ
幸いです。

>最終的には、何故私のスピーキング能力が壊滅的にダメなのかを知りたいの
>ですが、とりあえずそれは置いておいて(笑)

現時点での印象では、

「記憶/演算装置」 → 「出力装置」

の間の「リンク」が上手く繋がってないみたいですけれども。

今までは、この「リンク」強化の訓練として、「シャドウイング」が推奨さ
れていた訳です。

ただ、私のように「シャドウイング」が出来ない人も居るのだから、もっと
別なアプローチも考えてみるべきだ、というのも私の論考のテーマの一つで
した(笑)

その意味で、marinさんが「歌うこと」に拒否感を感じないならば、自分の
好きな歌をたくさん歌うことにより、「記憶/演算装置」→「出力装置」
間の「リンク」強化を目指す「多唱」とか、自分の好きな作品を「音読」
するとかが有効な訓練になるかもしれません。

>多読をして、すごい変化があったという人とあまりないという人がいて
>その差は何なのかというのが知りたいところなんです。

「すごい変化があった人」というのが曲者で、「何につまずいているか」
は本当に「千差万別」だからです。

実際、私は「辞書を引かずに、分からないところは飛ばす」ということ
を「理解」しただけで、「急に英語が読める」ようになりました(笑)

これは、日本語での乱読によって、既に「飛ばし読み」はできるように
なっていたにも関わらず、「英語」に関しては、

1 個々の単語に「分解」。
2 「分解」した単語を「翻訳」。
3 「翻訳」した単語を「文法知識」に基づいて「並び替え」。

という「暗号解読」のような「手順」を無意識に行っていたからです。

ところが、「そんな面倒なことはしなくても良い」という「気づき」が
得られた瞬間、

1 順番に「単語」を読んでいく。
2 「単語」を「具体的なイメージ」に「変換」。
2 「イメージ」から大まかに「文章の意味」を「把握」。

という「飛ばし読み」が英語でも「出来るようになった」のです。

>(基本的に、何でもかんでも、理由や説明が欲しい人(笑)なので。。)

その点に関しては全く同意です。

ただ、私の場合、理由や説明がないと、「自分ででっち上げる」ことにして
ます(笑)

>もともとの英語能力とそのポテンシャル、あと期待度、ここら辺がその
>理由なのかと思っていたのですが、

いえ、それらの要素も非常に重要だと思います。

他にも、「物語や論理の構造把握能力」、「文脈からの類推能力」、「予備
知識の絶対量」なんかも密接に絡んでると思いますが、詳細は不明。

>何が優位かということが結構からんでそうですね。

はい。そう思って、「モデル」を提示した訳です(笑)

>私は、多読ですごく大きな変化があったと思ってますが、視覚優位が影響
>してそうな気がします。

そこら辺りは、杏樹さんが仰ってるように、marinさんの自己分析や学習履
歴を報告して頂かないことには、私には分かりません(笑)

>あと、多読をして、リスニングが伸びたという人がいるのも、何が優位かと
>いうこと関係がありそうな気がします。

はい。ただ、これも他の要因も絡んでくるので、一概に何が優位かだけでは
決まらないようです(苦笑)

>なるほど〜。どういうものかクリアになってきました。

このように、個人の違いを「説明する」ためのものとしても、「モデル」を
提示させて頂きました。

>なんか、すごいです! 慈幻さん。 人の頭の中をいつ見たのかという
>感じです(笑)。

見たわけではなくて、「モデル」を作ると、そこから「類推」がし易く
なるという効果があるんです。

ある種の学問的訓練を受けると、こういう「モデルを自作する」という
スキルは身に付けざるを得ない「当たり前のモノ」なんですが、一般に
は「凄いこと」に見えてしまうんでしょうね(苦笑)

>そもそも、シャドウイングではなく、リスニングがダメということで
>しょうか?

はい(苦笑)

>それであれば、まず、シャドウイングではなく、リスニングの訓練?を
>して聞き取りができるようになってからチャレンジすればよいような気も
>しますが、それだと、全然、本題からずれちゃいますね(笑)。

いえ、これまでは、「発音できなければ聞き取れない」という主張のもと、
「シャドウイング」をしなければ「聞き取り」ができるようにならないと
されてきました。

そういう主張に対して、例えそういう「原理」が存在するとしても、そも
そも「シャドウイング」を試みることすらできない、全く「聞き取り」が
出来ない人も居ると主張したかったのです。

そして、「シャドウイング」ができない人向けの「音に関する感覚」養成
法はどういうものがあり得るか、という問いに対する私なりの答えが、
「音読」と「多唱」だった訳です。

>リスニングといえば、LRでリスニングが伸びた人がいるというのは、私に
>とっては、驚きの事実だったのですよ。

>そんなはずない!って。

>でも報告している人は結構いるし、自分は英文を見てリスニングが伸びる
〉ことはありえなかったのも事実で、何故なのかというのもずっと疑問だっ
〉たのですが、慈幻さんのモデルで無事、解明できそうです。

ちなみに、私のモデルで分析すると、marinさんなりにはどのような「情報処
理過程」になると自己分析されておられるのでしょうか?

>私が、英文を見るとダメという理由はもともとわかっていて、目で聞こえて
>しまうというのがあったのですが、これは何が優位かによったんですね。

>だから、英文を見ても特に目で聞くということがない人は、LRしても大丈夫
>ということだったんですね。 疑問が1つ減りました。

申し訳ないですが、「目で聞こえてしまう」というのは、どういう現象なの
か具体的なイメージが全く湧きません。

お話を拝見する限りでは、

1 「脳内カタカナ変換」はしていない。
2 「文字」を見ただけで、「音声」をほぼ完全に「再現」できる。

ということらしいと推測してますが、marinさんの「内部感覚」の報告が
ないので、これ以上の分析ができません(笑)

差し支えなければ、どんな風な感じなのかだけでも、ご説明頂ければ幸いで
す。

私の「感触」では、はまこさんの「音素判別能力」並に、普通ではあり得な
い「情報処理過程」が行われているような「臭い」がしますので(笑)

以上、用件のみですが、今回はこれで失礼します。


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