音声判別にも色々とレベルがあるようですね(笑)

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/11/24(17:17)]

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2147. 音声判別にも色々とレベルがあるようですね(笑)

お名前: 慈幻 http://mayavin.txt-nifty.com/labotadoku/
投稿日: 2005/7/9(00:31)

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どうも慈幻です。

"優香"さんは[url:kb:2142]で書きました:
〉優香@天然じゃないんだってば! です。

はい。優香さんは「天然」じゃなくて、私の弟やはまこさんと同じ
「天才」です(笑)

(それと、私のブログは読んで頂けたのでしょうか? その辺の私の
考えを公開してあるのですが…)

〉駄文(疑問?)です。

いえ、非常に重要な論点です(笑)

〉母音と子音ってどうやったら聞き分けられるものなんですか?

元々聞き分けられる素質のある人と、訓練によって聞き分けられる人、
訓練してもなかなか聞き分けられない人が居るのではないかと。

〉たとえば、「cook」って聞くじゃないですか、そうすると、
〉cとoとoとkに聞こえるのですか?

はまこさんレベルの「音素判別能力」と「録音記憶」と「脳内字幕変換
能力」と「写真記憶」があれば可能かもしれませんが、普通は不可能で
すし、聴覚優位の人でもできる人は稀でしょう。

〉わたしには「k」しか聞こえないのです。
〉セサミの歌で「Caribbean Amphibian」ってあるのですが「ka-rib-en
〉 en-phb-en」と聞こえます。
〉たとえば「en」がひとつの音で聞こえて、これが母音と子音がくっつ
〉いたものだ、という認識ができません。
〉どうやったらここを文字に認識できるんでしょう。

はまこさんや杏樹さんのように

1 「フォニクス」を勉強して、「音素」と「文字」の対応規則を覚える。
2 聞いた音を「音素」レベルに分解して聴く。
3 聞いた「音素」を瞬間的に「文字」に置き換える。

という訓練が必要でしょう。

ただ、

「音素」レベルに分解して聴く「音素判別能力」

聞こえた音を文字に変換する「脳内字幕変換能力」

は別物です。

杏樹さんが指摘しておられるように、通常の日本人は、

子音+母音

の形で認識してしまいます。

従って、

Caribbean → ka-ri-bi-a-n

と認識するのが普通です。

その意味で、優香さんは、

Caribbean → ka-rib-en

と認識していますから、「カタカナ音声」と「音素」の中間くらいまで
は聞き取りができるようになってるということです。

多分、久子さんもこのレベルではないかと思います。

そして、

Caribbean → C-a-r-b-b-e-a-n

という完全に「音素」にまで分解した聞き取りができるのは、はまこ
さんレベルでないと不可能です(笑) 

〉そういや、日本語でも議事録とか取るときに、どうしても「日本語」
>にならなくて一生懸命ローマ字っぽいもので書いてることがあります。
〉そのとき「議事」が「giji」ではなく「gzy」になったり、「統括」
>が「toukatsu」ではなく「thokaz」になったりします。

〉。。。わたしがおばかなだけかなぁ。。。

全く逆です(苦笑)

普通の日本人は、自覚してないだけで、無意識に日本語も「脳内カタ
カナ変換」を行っているので、「日本語の音声」の「ズレ」を認識
できません。

ですから、カタカナ表記では、「ギジ」であっても、実際の発音は、

giji
gigi
gyzy
gygi

だったりと、人によって微妙に「ズレ」があるはずなのです。

恐らく、優香さんはピアノなどの「音楽的訓練」を受けてるので、
人よりもその「ズレ」に敏感なのでしょう。

実際、カタカナやひらがなを覚えず、ローマ字だけで日本語を覚えた
外国の方の中には、練習素材の綺麗な発音は聞き取れても、実際の日
本語を聴き取るのは苦手という方が多いそうです。

ですから、決して優香さんが「劣っている」訳ではありません。

逆に、「外国語を学ぶ上では有利な鋭敏さを持っている」と自信を
もってください(笑)

以上、要件のみですが、今回はこれで失礼します。


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