「多鑑」のススメ!?(笑)

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/11/24(17:48)]

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2109. 「多鑑」のススメ!?(笑)

お名前: 慈幻 http://mayavin.txt-nifty.com/labotadoku/
投稿日: 2005/7/1(22:13)

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どうも慈幻です。

"杏樹"さんは[url:kb:2105]で書きました:
>慈幻さん、こんにちは。
>もう、どこにどういうレスをつけていいかわからない…のです
>が、このあたりはちょっと口出ししてみようかと。

はい。よろしくお願いします。

>10ヶ国語とはいいませんが、ある程度聞くと判別はできるようになります。

はい。それは、私も体験してます。

ここ暫く、ほぼ毎日NHKの国際ニュースを、英語・独語・西語・仏語・露語・
中国語の順番で聞いてます。そして、気が向けばそれ以外の言語も聞くよう
にしてますので(笑)

意味の理解はさっぱりですが、ロシア語・中国語の音の特徴・リズムについ
ては、大分掴めてきた気がします。

>>イタリア語とスペイン語の判別ができるとは驚きです。私でも時々その
>>2つは混同します(笑)

>確かに…でもなんとなく雰囲気が違います。
(中略)
>完全に区別できるかという断言まではできかねますが、二つの言葉の違いは
>わかるような気がします。

成るほど。一定程度聞きつづけると、本人に意欲があれば、判別までは比較的
スムーズに行くということでしょう。

>>もし、akoさんが仰るように、字幕付で各国語の映画を大量に見ることで、
>>何語か判別することができるようになるとすれば、多言語多読への有力
>>な足がかりとなり得ます。
(中略)
>念押しに…。
>たくさん聞いたらその言葉の音の特徴はわかってきます。
>最近韓国語を耳にすることが多いので、韓国語も判別できるようになってき
>ました。

良いですね。「判別」に関しては、「大量入力」でできるようになることは、
明確に主張できそうです。

>私はテレビで外国人が話していると、一体何語だろうと思って興味を惹かれ
>ます。それでつい、じーっと聞いてしまうんです。シャドウイングはやった
>ことはありません。

やはり、「興味」が重要な要素になっているようです。

>>現在、「多言語多読」を実践する際の最大のネックである、「導入初期の
>>大量入力」を「字幕付で良いから対象言語の映画を見まくる」ことで代用
>>することが可能かもしれないことを、是非とも実証したいので。

>私もこの実験に参加するよう要請されそうな気が…。

はい。もし、負担でないなら、杏樹さんの大好きな仏語や他の欧米系言語で
「実験」をお願いします(笑)

>ただ、私は聴覚、視覚というと、絶対「視覚」優位です。
>滋幻さんのピアノ練習の涙ぐましいお話を読みましたが、私は親に習いに
>行かされたので「楽しそう」とか思うこともなく義務のようにレッスンして
>ました。なにしろまじめでおとなしい子だったので、いやとは言えず…。
>だからこそ多大な希望もなく本当に義務感だけでずーっと習い続けていまし
>た。それで結局私は音楽には向いていないということがよくわかりました。
>しかもそれが別に寂しくも悲しくもない、というのがほんっとうに音楽に向
>いてないといえる所以で…。曲や演奏の良し悪しもよくわかりません。

確かに、聴覚への嗜好は薄いようです。

>「調音」といって、先生が弾いた音を書き取るレッスンもありましたが、
>全然できませんでした。音を聞いても何かわからないんです。

ふ、古傷が疼きます(苦笑)

>私は物事を理解するのに視覚中心になってることが多いです。友達に実際
>「写真記憶」ができる人がいて、そこまではできませんが、脳が映像優位
>にできているような気がします。本を読むときも勝手に頭が映像を作りま
>す。それでその映像で本の内容を理解し覚えます。ノンフィクションでも
>映像になります。

おお! 「自動映像化機能」ですね! 私の弟がこの能力を持ってるんで
すが、私はかなり意識しないと映像は浮かびません(苦笑)

>外国語の場合、私はなぜか外国に対して強い興味を持っていて、その興味
>は言葉にもつながります。知らない文字を見ると何が書いてあるのか知り
>たくてたまらなくなります。そして読み方も知りたくなります。
>そして、言葉はどうしても音声を伴います。言葉への興味が音声へ向かっ
>て、音に注目することになるのです。

はい。私も似たような傾向があります。ただ、私の場合、外国に対してと
言うよりは、「外国の言語」やそこの「知的体系」に特化してますけど。

>ですから私は別に聴覚が優位なわけではありません。しかし、フランス語
>と中国語を同時に始めたとき、テレビの講座で始めたので音声が伴ってい
>ました。特に中国語は、日本人の場合漢字に頼って音がおろそかになるこ
>とがあるので、それを避けるために発音を一生懸命勉強しました。
>英語の場合は、以前シャドウイング関係のスレッドがにぎわっていたとき
>に詳しく書いたのですが、中学の塾で母音・子音の区別から英語の音の成
>り立ちを説明してもらったこと、ネイティブの英語に触れる機会があった
>ことで、ある程度音の獲得はできました。その後テープやテレビでヒアリ
>ングのレッスンもしました。

聴覚優位でない人でも、本人の努力や知識による理解などで、「音に関する
感覚」を養成できるというのは貴重な報告です。

>それで、特に中国語、英語という日本語とはかけ離れた音を聞く訓練をした
>ので他の言葉も聞き取りやすくなったのではないかと思います。

はい。これも、「多読」が他の言語に対する「心理的障壁」を下げるだけで
なく、「言語を習得するコツ」みたいなものを修得するのに役立ってるよう
に、「音を聴く訓練」が他の言語に対して「般化」したのだと思います。

>また、スペイン語のように日本人には判別しやすい音の外国語もあるとか、
>言葉の特徴を知ることで判別の範囲が広がっていったのだと思います。
>複数の外国語を聞く練習をすると、判別できる音の範囲が広がります。そ
>れで、何か外国語をたくさん聞くと、その言葉の音の特徴が判別できて、
>その言語がそれと判別することができるようになるのだと思います。

はい。その意味で、一種類の外国語を聞くだけよりも、複数の外国語を同時
に聞く方が、対比できるので、より判別しやすいというのがあるのかもしれ
ません。

>ただ、音が判別できるのと意味内容が理解できるのは別です。知らない言葉
>をいくら聞いても「音」だけでは理解に到達しないと思います。

はい。

ただ、

「音」を判別できる=「雑音」とは見なさなくなっている

ということです。

人間の脳は、苦痛や不安など「否定的感情を伴う情報能力」を「遮断」したり、
「通過」させたりする傾向がありますが、「無意味」と見なしているものは、
そもそも「認識」できません。

「大量に聞く」ことで、対象言語の音声が、「雑音」から「音」に変わると
言うのは、小さな一歩かもしれませんが、決定的な意味を持つと思います。

>滋幻さんおすすめのNHKの国際ニュースで文字で手がかりをつかむ、「絵
>で見る」シリーズを読むなど、理解を促す素材が必要だと思います。

はい。ですから、

1 「音」に慣れる。
2 「音」に興味を持つ。
3 「音」と「文字」を対応させる。
4 「文字」と「絵」を対応させる。

という手順を踏むことで、「音」が「意味」を持ち出すのではないか、と
推測した訳です。

>映画を何度も見たら内容をつかむこともできるかもしれません。

はい。「映画」は「映像」で「状況」を提示してくれますから、その「状
況」と「音」が対応していけば、「音」が「意味」を持ち出す可能性は
十分にあると思います。

その意味で、

1 「音」を大量に入力し、「音」に慣れる。
2 「状況」と共に「音」を提示し、「意味」理解の基礎を作る。
3 対象言語に対する肯定的感情を醸成する。

という効果があるので、対象言語による「映画鑑賞」は、日本語字幕付で
あっても、非常に重要な方法たりえるのではないかと思うようになりまし
た。

従って、

1 日本語字幕があっても気にしない。
2 内容と一緒に、言葉の響きやリズムも楽しもう。
3 愛は全てを可能にする。

という「多鑑」三原則を暫定的に提唱したいと思います。

現在、サンプル数が少ないので、達成度の予想はつきませんが、「多言語
多読」の導入初期における「語数稼ぎ」としては、非常に有効なものにな
るのではないかと(笑)

>ついでに。
>はまこさんは、私が持っている「中国語ジャーナル」のCDを聞いて、
>そこに収録されているラジオドラマ一話まるまるシャドウイングしつづ
>けたんですよー。横で聞いてた私はボーゼンとしてました。有気音と無
>気音の区別もできてましたもん…。

やはり、はまこさんは「聴覚」優位代表ということで(笑)

以上、用件のみですが、今回はこれで失礼します。


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