Re: 悲観する人を出さないために

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/6/27(00:43)]

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1939. Re: 悲観する人を出さないために

お名前: ako
投稿日: 2005/5/7(01:45)

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久子さん、akoです。こんばんわ。

akoが過去数年、張り切りすぎて疲れ果てバーンアウトして、
英語と縁を切ってしまった過去の自分の方法の欠陥について、
今回の久子さんの体験を聞いて、
漠然と感じていた疑問が氷解していくように感じました。

どういうことかと言いますと…

少し前、別の方のTOEIC体験報告の投稿があり、その中で、
リスニングもシャドウイングもしていないが、TOEICリスニング部門の結果があがった、
というものがありました。
今回の久子さんの投稿は、その話を裏付けるものとなったと思うんです。

自分が漠然と感じている疑問というのは、シャドウイングの意義についてです。
その方法の有効性について、あまり検討したこともないまま、
どうしたら、すっきりとした上達感を味わえるのかも結局わからないまま、
長い間、英語もやめてしまっていました。

〉私は、シャドウイングははっきり言うと嫌い、ちゃんと聞き取れるまで
〉同じ素材を聞きつづけるなんていう根性が無い人です。

SSSは根性を推奨していないですし、シャドウイングを義務付けないことにも、
私は、きちんとした根拠があると考えています。

また、シャドウイングを嫌いな人の意見が「音の掲示板」に出ることは、
SSS参加者に、多様性があることがわかり、
それは結果的に、SSS学習法の信用につながると思っています。

〉決して耳はいいほうではないので、例えばrice とlice をそれぞれ単独で
〉聴いた場合どっちがどっちかさっぱり分かりません。

知人の英語有段者からの受け売り話ですが、
聞き取り力が相当ある人でも、単語1個1個を単独で聞いて聞き分けするような人はいないし、
そもそも、そういう力は必要ない、というご意見の人がいました。
有段者の人すべてが同意見かどうかは知りませんが、ご参考まで。

〉LRで気が付いたことで、「てるあすゆわないむ」「I'm SnowWhite.」と
〉いう会話があったのですが、文章を見るまで「Tell us your name」と
〉訛り無く発音していると思い込んでました。(LRによりこの人はずーっと
〉エイをアイと発音していることに気が付いた)多分、その質問に対しての答えが、
〉名前だったので耳にどのような音が入ってきたかより、自分の中でその答えに
〉対しての質問と結びつけて理解していたようです。

これが、多読という方法が、Listeningにつながる部分だな、と思いました。

過去に、自分が考えていたことを思い出してみると、
シャドウイングはリスニングのための方法論だと思っていました。
しかし、SSSでのいろいろな体験報告を読んでいると、どうも違うようであり、
多読(リーディング)が、リスニングにいい、という話なんですね。

この投稿を拝見して、なぜ多読でリスニングが上がるのか、分かったような気がします。
もちろん、シャドウイングという方法を介在しない、ということを特に念頭に置いています。
(この上にある久子さんから皆さんへの返信も含めて言っています。
 特に日本語テープ起こしの話は示唆に富む話でした)

〉多読初期で簡単な英語も聞き取れないと悲観的になる方がいらっしゃるかも
〉しれません。でも、ある程度読んでいくうちに、日常のそれにふさわしい場面で
〉簡単な英語が自分の口をついてでてくるような状態になってきます。

同意です。
それに、悲観的になる方がいるからこそ、SSS方法論の面目躍如ですね。

私の場合は、「シャドウイングを好む立場」からの発言ですが、
一番、回避したいのは、
シャドウイングが好きでもないのに、「シャドウイングをしないと上達しないのでは?」とあわてて考えて焦る人が出ることです。

「自分が快適と感じる方法で英語と触れる」というのがSSSだと思っていますので、
自分が楽しいかどうかもわからないまま、人に言われた方法で頑張ってしまうと、
あとになって燃え尽き症候群になってしまう…ということは、自分が骨身にしみてます。

いまの時点で、自分のような学習者に大事なことは、
シャドウイングといった、ある特定の方法が、万人に等しく有効な方法かどうかを検討することではなく、
自分の適性に合う方法かどうかを、自分が見極められるかどうかが重要なんだと思います。

シャドウイングが好きでも、嫌いでも、どちらでもよく、
そういった個人の嗜好を否定しない方法論として、
SSSの「楽しめるかどうかが一番」という考え方があるんだな、と、
久子さんの投稿を読んで、そんなことを思いました。


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