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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/1/18(23:47)
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KYOさん、ちんげん斎さん、こんにちは。
ちんげん斎さん、誤解してすみません。よく読めばいいのにね〜。
聞き取りのことだったんですよね〜。
たしかにネイティブのくだけた会話は難しいです。
映画なら、古い映画ほど発音が端正です。
最近の映画は自然な現代の会話を再現しているので、聞き取りにくいんでしょう。
中国語は確かに子音+母音の組み合わせでできています。香港の広東語は表記方法が完全に確立していない部分もあるようですが、現在中国で標準語とされている言葉では完全にローマ字表記が確立しています。
しかし、中国語は漢字なので、中国人はあんまりローマ字表記を使わないんです。ローマ字を書けといっても正確に書けない人も多いようです。
で、日本人の場合ですが、ローマ字表記は決して悪者ではないと思います。
むしろ「かな表記」自体に問題があるのではないかと。
「かな」があるから、音声が「子音+母音」でできていることがわからないんです。中国語は漢字で、表音文字が無いので、英語を勉強する時はむしろまっさらな気持ちで覚えられるのではないでしょうか。ローマ字表記が悪いんじゃなくて、カタカナ英語が悪いんでしょう?
ローマ字表記が確立してないと、日本人は外国で自分の名前や日本の地名を伝えることができません。中国では現在のローマ字表記が確立する前は、表記方法がばらばらでした。最近「HOMESICK」という本を読みました。著者はYMCAの宣教師の父親が中国にいた時に生まれて中国で育ったのですが、その時のことを書いたものです。1920年代の話ですので、中国語の表記が今のローマ字表記と違います。それで判別しにくくて戸惑うことがありました。また、CER4に「Nothing but Truth」という本があります。これはタイの国際スクールの話で、主人公は中国人です。これは現代に書かれたので、主人公の家族や中国の地名が全て現在のローマ字表記です。ものすごくわかりやすいです。漢字が推測しやすいです。やっぱり決まった表記法がないと困ります。
ローマ字表記が邪魔になるのは英語だからだと思います。ヨーロッパの他の言葉はつづりと発音が対応しますし、母音もローマ字読みに近いです。英語は綴りと発音が無法地帯といって言いぐらいムチャクチャです。原因の一つは、英文字では母音が五つしかないのに、英語の母音はもっとたくさんあるからです。その問題は、ドイツ語では母音の上にウムラウトという記号を着け、フランス語では母音の組み合わせやアクサンという記号で区別します。そうやって他の言語では綴りと発音を対応させているのに、英語ではそれができてないからややこしくなるんです。
発音のしくみの話も興味深く読ませていただきました。私は「中国語ジャーナル」という雑誌を講読していますが、そこに音声学の話が連載されています。それを思い出しました。でもなかなか実践するのは難しいです。
KYOさんは本当に英語が好きなんですね。
はまこさんが書かれていることは、私も感じていました。好きだからこそそれだけできるんだと思います。私が中国語をやってる状態に近いような気がします。まあ、私の中国語はまだまだですけど…。ただ、私は中国も中国語も好きで、色々な教材を使って色々な勉強をしてきました。それが楽しいんです。
でも、英語にはそこまでの情熱は注ぐ気持ちにならないんです。まして、多読法でやっと救われたような英語難民にはそこまでがんばることはできないと思います。
KYOさんの努力はすごいと思います。でもそれは「すごい人」のやることで、感心もし、驚きもしますが、「私もやってみよう」と思えるレベルからは隔たっていると思います。
実は、私もはまこさんに「中国語の発音は死ぬほど難しい」って脅してしまって、「それならやりたくない」って思わせてしまったんです。
いろいろ書きましたが、これだけ英語を勉強してきたKYOさんが、多読によって得るものがあったならその効果をまた報告していって欲しいと思います。
それにシャドウイング指導もできるようになったら酒井先生も喜ぶと思います。酒井先生、12月に大阪にシャドウイング指導をしに来た時に、私たちをつかまえて指導者養成しようとしたんですよ。多分すぐ無理だとわかってもらったと思うんですが…。
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