Re: 4周年&6,953,941語報告

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8785. Re: 4周年&6,953,941語報告

お名前: 柊
投稿日: 2006/11/20(15:31)

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 杏樹さん、こんにちは。柊です。

〉11月で4周年になりました。700万語が近いので一緒に報告したいと思いましたが、695万語まで読んで10万語以上の本に手を出したら難しくてなかなか進まず、読み終わるのがいつになるかわかりません。それで周年報告優先、語数はおまけ報告ということで。

 おめでとうございます。4周年ですか。ちょっとびっくり。そうか、多読を4年やっている人っているわけですね。4年もやっているとどうなるのか、いずれ自分で4周年を迎えてわかるようになるのが楽しみになります。
 私も先頃1周年になったようです。気がつくと、記念日がいつかよくわからなくて、通り越していました。あとで投稿書こうと思っていますが。
 ええと、1歳だと、子どもだとしゃべり出す子もいるぐらい? 4歳だと、かなり達者にしゃべり出すぐらい? 
 2歳で二語文で、3歳で三語文でしたっけ? 4歳ってどれぐらいでしょうか。とにかく、かなりの言語能力になっている頃ですね。
 人生で、4年続いたもので何があるか考えると、もう、これは続ける続けないじゃないレベルなのだろうなと、勝手に想像しております。

〉4年になると続けているというよりただ読んでる…って感じでしょうか。少なくとももともと英語の勉強をする根性がないから多読を始めたので「勉強を続けてる」という感じではありませんね。「英語の本を読む練習をしてる」ぐらいなら思いますが…。

 英語の本を読む練習をするために、英語の本を読んでいる!
 それまた、多読でないとわからない話ですね、きっと。
 柊説だと、多分、タドキストという種類の生き物になるのではないでしょうか。長くなると何ヵ月中断しても気にならないと、何人かの方がおっしゃっていたので、それは、停滞とか、英語の勉強では、あり得ない状態なのではないでしょうか。それはすでに、その人の属性の一つと考えるべきでしょう。オホン。
 って、自分のこと棚に上げないと言えない話なんですが。この辺り。

〉●英語と日本語が分離してきた
〉もともと異なる外国語同士は異なる概念の塊りで、置き換えるのは無理なものだと思っていましたし、「訳す」のと「理解する」のは別物だということもわかってました。しかし多読をしているうちに英語の感覚が育ってきたらしく、日本語とは違う捉え方で受け止めることが出来るようになってきたみたいです。

 もともと異なっていたというのが、すごいです。

〉先日京都文化博物館へ行きました。お目当ては兵馬俑の特別展ですが、同行者がいたのでついでに常設展にも足を運びました。(一人だったら飛ばしてたと思う)。常設展は京都の歴史と文化です。その中で洛中洛外屏風などの展示がありましたが、英文表記を見てみますと屏風は「screen」になっていました。同行者は多読や英語の勉強をしていないので、「スクリーン」というのはなんだかおかしいと感じたようです。確かに現在日本語の中で使われている「スクリーン」では屏風とは全く違うものです。しかし私には英語でScreenってこういうもの全体を指すのかーと思って英語の頭で理解したら全然おかしく感じませんでした。
〉日本のものを英語で説明していると、カタカナ英語に引きずられるせいか「おかしい」と思うことは今までありました。しかし日本にしかないものを英語で表してるなら英語の語彙で説明するしかないわけで、それなら全然おかしくないと感じられるようになってきたようです。

 屏風がスクリーンでもおかしくない。ううん、多読で大分色々なスクリーンに遭遇された結果でしょうか。私はまだ全然、屏風でスクリーン、ううん、スクリーンってスライド上映とか映画上映で使う奴じゃあ、という状況です。
 兵馬俑を見に行ったというところが、さすが世界史クラブですね。あれって、秦の始皇帝だけですか? その後もあった文化なんでしょうか。ハニワを埋めるのと、似た習慣と思っていますが。

〉●語数のポイントはヒストリカル・ロマンス
〉さて、600万語を通過したのが3月ですので今までに比べると速いペースです。これというのもヒストリカル・ロマンスのおかげです。1冊の語数が多いので、何冊か読んだらあっという間に語数が増えました。
〉昨年から「レベルの高いGRを消化して大人向けPBを目指そう」運動をしてきましたが、寄り道が多くてなかなか進まず。600万語通過前後からけっこう続けて読むことができました。
〉そして最初ロマンス本と言うジャンルには興味がなかったのが「ヒストリカル」というジャンルがあるのを知って、「シドニー・シェルダンでPBデビューはイヤ」という天邪鬼のため一体何でデビューを…と思っていたのにぴったりだと思い、本を何冊か積んでありました。
〉で、GRがまだ1冊残っているのに積んでる本を探して確認してたら読みたくなったので読んでしまいました。でもなんで1冊残すかなあ。多読は私に「本能のままに生きる」ことを教えてくれたような気がします。

 私も以前、頭で考えてひどい目に遭い、最初から本能に従っておけばということがありました。本能とか無意識とか、もっと見直してもいいような。
 しかし、1冊残すというのはかなり思い切りがいりそうですね。あとちょっとなのにって、思いますもんね(多分、これがあれこれ問題になる呪縛)。

〉そのヒストリカル・ロマンス1冊目「Lady Sophia's Lover」は最初ぜんぜんわからなくて、書評のあらすじを頼りに飛ばしまくって読みました。登場人物が把握できないところもありましたが、後半おもしろくなってきてエンジンがかかりました。
〉そしてこの本の続編に当たる「Worth Any Price」を読んだらおなじみの人物が出てくるせいもあって、「Lady Sophia's Lover」より話に入っていきやすくて、やはり後半ハラハラさせる展開で勢いで読みました。
〉それから「Suddenly You」「How to Marry a Marquis」「The Viscount Who Loves Me」と立て続けに読みました。

 ペーパーバックの読みやすいやつは、本当に読みやすいですね。娯楽だし、文章も簡単だし。
 ロマンス抜きの歴史物、Jean Plaidyから離れられず(テューダー朝物が好きな上、他の作家に浮気して失敗したので)、でも1日数ページしか読めず、どうしようかと思いつつ、Bridgerton(杏樹さんのヒストリカル・デビューを参考に買いました。ありがとうございました)を手に取ると、ちょっとの時間で20ページぐらい読める。
 1ページ当たりの語数の問題だけではないですよね。明らかに、文章の読みやすさと、話の展開の重さと、あと、その他色々な要素(思いつかないので、全部まとめてこう言ってみる)があると思います。

〉「Scarlet and Black」(PRG6)
〉GRの多読セットを全種類そろえたのでもらったおまけ本です。スタンダールの「赤と黒」です。内容はわかっているので読みやすいかと思ったらそうでもありませんでした。あらすじを知っているのでそれを頼りにやっと読んだという感じです。
〉どうもPGRって読みにくいものが多いです。

 すみません、話をお返しするようですが、これの面白さを教えて下さい(代わりに、下でローワン書きました)。以前日本語で読み、70ページも読んだあげく、放り出しました。
 なんだか延々、主人公の悪口が書かれていたような気がして。
 ちなみに、集英社(だったと思う)の表紙の硬くて重い世界文学全集で、図書館で借りましたが。

〉PBを読んでみますと、やはりGRはずっと凝縮された内容だったんだなと思うようになりました。PBって本当にじゃんじゃん飛ばしても読めるんですね。しかも話の進み方がGRはずっと早いです。

 はい、集中して読まないと話がわからなくなるので、一行も飛ばせないのが読みにくかったです。場面一つ飛ばそうがオッケーというのは楽ですね。
 そういえば、子どもの頃「大地の子」を読み、政治の話をがんがん飛ばしていました。それに近いかも。この人だけわかればいいと思って飛ばしているので。

〉そこで思ったんですが、GRはレベルの高いものでは、もっと細かい描写を増やして長いものがあったらいいのになー、と。PBはいきなり分厚いので、GRから移行するには長さが心理的にハードルが高く感じるので、5万語ぐらいのGRがもっとあったらいいんじゃないかと思います。
〉でもGRのレベルの高いものを読む人は少なそうなので需要があまりないかもしれませんが…。しかし逆にCER6で読んだもので、この内容を倍ぐらいの語数で書いたらもっと細部まで味わうことが出来ておもしろくなって、より一般の本に近くて面白くなって「PBへの橋渡し」として役に立つようになるんじゃないかと思うのですが。

 というわけで、需要がとりあえずここに1人。面白い話は長いほど嬉しい。そして、面白い話でも一文字ずつ拾うように読まないので、二度目にこんな場面あったっけということが、日本語でもしばしばです。
 一度などあまりに違うので、夜中なので寝ぼけているか、あるいは夢の中で再読しているのじゃないかとすら疑いました。

〉「Anna of Bizantium」
〉「緋色の皇女アンナ」というタイトルで日本で出版されていて、本は見たことがありました。ビザンティン時代のお話なんて珍しいので読みたいと思って原書を買い置きしていましたが突発的に読みました。最初はわかりにくかったですが、Annaの人生が有為転変でハラハラドキドキ。

 そういえば、私も持っていた気が、しかも途中まで読んだ気が。杏樹さんが書いているのを読んだのも何かの縁。近いうちに読み返してみましょう。縁だらけになりますね、この掲示板。
 ええと、この間新しいローマ法王のベネディクト何世だかが引いたのが、この時代の皇帝の言葉ですよね? 確か、ビザンチン帝国と言っていたはず。
 ベネディクト(Bridgertonさんちの次男さんもこの名前でしたっけ)、意味が確か「恵まれた者」でしたっけ。ええと、イエスのことをラテン語でそう呼ぶような。由緒正しい名前なんでしょうね。十何世ですし、過去に沢山いるということですから。
 ヨハネ・パウロ二世が、英語圏ではジョン・ポールと表記されると知った時、何か悲しくなりました。

〉Mr.Putter & Tubbyシリーズ
〉「Mr.Putter & Tubby Bake a Cake」
〉「Mr.Putter & Tubby Pour the Tea」
〉「Mr.Putter & Tubby Pick the Pears」
〉「Mr.Putter & Tubby Fly the Plane」
〉猫に引かれて読みました。Mr.PutterとTubbyのお年寄りコンビの暮らしぶりがいいです。

 絵がまたいいですよね。feed the fishを持っていますが、毛が逆立っているところとか、自分のことのように感じてしまって、猫の気分になります。
 猫はいいです。犬にかまれるのは許せませんが、猫に引っかかれるのは許せます。多分、バリバリの猫派なのでしょう。

〉「Rowan of Rin」
〉全巻そろえたんですが、1巻だけ読みました。デルトラ1巻でもそうだったんですが、最後にどうやって解決したのかいまいちわからず…。内容がつかみにくかったので、結局1巻で止まってます。誰かこの本の魅力を教えてください。

 では、お答えします。といっても、日本語で読んだので、ちょっと怪しいですが。
 これは、児童書にしては割と珍しく(児童書読まないせいかしれませんが)、大人が子どもと地続きです。私の読んできた児童書では、ほとんどが、大人って子どもと違う生き物ですから。最近のマイ・ヒット、村山早紀の「妖精の森へ」なども、そうでないのの代表格ですね、私の中では。
 しっかりした大人にも、それなりに人生の中で苦労も弱点もあり、それぞれが特性(長所にも短所にもなりうる)を生かして、問題を解決していくというところが魅力かと。
 一応主人公のローワンが最終的に英雄とされるのでしょうけど、他の人たちの活躍も見逃せません。
 割と最初の方で予言とかされるので、子どもだとどうなるかわかりませんが、大人だと、多少見当がつくと思います。
 ただ、ローワン自身もそうですが、役に立たないとされていたものが役に立つとか、その辺りが、「これが聖なるアイテムです」とわかっていて、それを手に入れて、というのではない魅力になる、かも。
 あと、ハリポタより感情移入しやすかったのも大きいです。
 以上、私にとってのローワンの魅力でした。参考になりますか?

〉さて、不幸シリーズを片付けたのでロマンス本に戻ることにしました。
〉「How to Marry A Marquiss」に出てきた登場人物が出てくるということで「To Catch An Heiress」を読んでみました。面白くてわかりやすかったです。
〉ここで6,953,941語になりました。あと5万語足らずの本で700万語通過を目指そうかと思ったのですが、タドキスト大会に参加はしないものの、それまでにロマンス本をある程度まとめて報告したいと思って参考にしてもらえないかと思う気持ちもあり。またちょうどいい語数の本が見つからないので、結局10万語以上ある本を読み始めてしまいました。読み終わったら「PBの広場」でロマンス本のまとめ報告をします。

 お待ちしてます。人が面白かったと書いていると、読みたくなって、というのが、好循環だと思っています。たまに、悪循環をすると、やはり、これが好循環だったと実感します。

〉それが終わったら上海で買ってきた本を読み、ロマンス本と交互ぐらいに読めたらいいなと思うのですが…。でも多読って絶対計画通りに進みませんね。一体どうなることやら。

 計画通りに進むより、楽しかったりしますよね。勉強していた頃は計画倒れだらけでしたが、多読の寄り道は楽しい。しかも寄り道とは限らなかったり。
 どれを寄り道と思うかというところを、楽しければいいと考えているせいでしょうか。

〉それではHappy Reading!
 杏樹さんもHappy reading!


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8791. 柊さん、ありがとうございます

お名前: 杏樹
投稿日: 2006/11/21(01:21)

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柊さん、こんにちは。

〉〉11月で4周年になりました。700万語が近いので一緒に報告したいと思いましたが、695万語まで読んで10万語以上の本に手を出したら難しくてなかなか進まず、読み終わるのがいつになるかわかりません。それで周年報告優先、語数はおまけ報告ということで。

〉 おめでとうございます。4周年ですか。ちょっとびっくり。そうか、多読を4年やっている人っているわけですね。4年もやっているとどうなるのか、いずれ自分で4周年を迎えてわかるようになるのが楽しみになります。

最初に4年と聞くと長く感じますが、過ぎてみればこんなもの、です。
特にそのころ10〜12月あたりで始めた人がたくさんいて、報告はしなくても「同期」はたくさんいるんです。音沙汰のない人もいますけど、適当に読んでるかもしれませんし、休んでるかもしれませんし。
当時はまだ100万語通過者も数えるほどしかいなくて、100万語読んだその先がどうなってるのかも情報が少なかったです。とりあえず読みたい本だけ読んで、先のことは考えないほうがいいようです。

〉 私も先頃1周年になったようです。気がつくと、記念日がいつかよくわからなくて、通り越していました。あとで投稿書こうと思っていますが。
〉 ええと、1歳だと、子どもだとしゃべり出す子もいるぐらい? 4歳だと、かなり達者にしゃべり出すぐらい? 
〉 2歳で二語文で、3歳で三語文でしたっけ? 4歳ってどれぐらいでしょうか。とにかく、かなりの言語能力になっている頃ですね。
〉 人生で、4年続いたもので何があるか考えると、もう、これは続ける続けないじゃないレベルなのだろうなと、勝手に想像しております。

1周年おめでとうございます。
4歳ってけっこう一人前にしゃべりますね。

〉〉4年になると続けているというよりただ読んでる…って感じでしょうか。少なくとももともと英語の勉強をする根性がないから多読を始めたので「勉強を続けてる」という感じではありませんね。「英語の本を読む練習をしてる」ぐらいなら思いますが…。

〉 英語の本を読む練習をするために、英語の本を読んでいる!
〉 それまた、多読でないとわからない話ですね、きっと。

そうなんですか?そういえば普通の勉強なら「勉強」だけで「使う」ことがあまりないけど、多読は「使う」を兼用した勉強法だという発言が以前にありました。

〉 柊説だと、多分、タドキストという種類の生き物になるのではないでしょうか。長くなると何ヵ月中断しても気にならないと、何人かの方がおっしゃっていたので、それは、停滞とか、英語の勉強では、あり得ない状態なのではないでしょうか。それはすでに、その人の属性の一つと考えるべきでしょう。オホン。
〉 って、自分のこと棚に上げないと言えない話なんですが。この辺り。

そうですね。でもそのへんが多読を知らない人に説明するのが難しいところです。とにかく読めばわかるんですよ〜、って思うんですけど、そうしたらヘタするとカルト宗教みたいになってしまいます。でも本当に多読をしてると英語に対する意識は大きく変わります。

〉〉●英語と日本語が分離してきた
〉〉もともと異なる外国語同士は異なる概念の塊りで、置き換えるのは無理なものだと思っていましたし、「訳す」のと「理解する」のは別物だということもわかってました。しかし多読をしているうちに英語の感覚が育ってきたらしく、日本語とは違う捉え方で受け止めることが出来るようになってきたみたいです。

〉 もともと異なっていたというのが、すごいです。

外国語全般に興味があったのと、翻訳にも興味があったからでしょう。英文和訳調の文章に出会うとおかしいと思って、なぜかと考えていくと「移し変え」の問題ではないかと思うようになり…。

〉 屏風がスクリーンでもおかしくない。ううん、多読で大分色々なスクリーンに遭遇された結果でしょうか。私はまだ全然、屏風でスクリーン、ううん、スクリーンってスライド上映とか映画上映で使う奴じゃあ、という状況です。

「スクリーン」だからおかしいんです。screenならおかしくありません。すでにscreenのニュアンスを習得していたわけではなくて「こういうものをscreenというのか」と納得できるというか。多読で知らない用法が出てきても「こういう時はこう言うのか」で納得するときと同じです。

〉 兵馬俑を見に行ったというところが、さすが世界史クラブですね。あれって、秦の始皇帝だけですか? その後もあった文化なんでしょうか。ハニワを埋めるのと、似た習慣と思っていますが。

そんな話題を振ったら…世界史クラブに変身するではありませんか。
「俑」というのは人柱の代わりに考え出されたものでまあハニワも似たような物ですね。秦以前にはあまり見ませんが、その後漢代以降はお墓に常備しているものです。兵馬俑展では漢代以降のものもたくさん展示されていました。
しかし等身大は秦の始皇帝だけです。あとは1メートルもありません。あれだけのスケール、あれだけの大きさのものを作ったのは秦の始皇帝だけです。
「俑」とは人の形だけではなく、馬や豚などの家畜、住居や日用品など多岐に渡ります。漢代以降の皇帝や貴族のお墓では陶磁器でさまざまな俑が作られています。サイズはミニチュアですが、いろんなものがあるので当時の生活を知るのにとても役に立ちます。
唐代になると唐三彩が有名です。あれはほとんどがお墓から出てきたものです。
その後時代が下るとだんだん少なくなっていきます。しかし中国では現在紙でさまざまな生活用品を作ってお墓に供える習慣がありますので、もしやこれは俑を作る習慣の名残ではないかと思っています。すごいんですよ。家に自動車、パソコンに食べ物、なんでも紙で作るんです。

〉〉●語数のポイントはヒストリカル・ロマンス
〉〉さて、600万語を通過したのが3月ですので今までに比べると速いペースです。これというのもヒストリカル・ロマンスのおかげです。1冊の語数が多いので、何冊か読んだらあっという間に語数が増えました。
〉〉昨年から「レベルの高いGRを消化して大人向けPBを目指そう」運動をしてきましたが、寄り道が多くてなかなか進まず。600万語通過前後からけっこう続けて読むことができました。
〉〉そして最初ロマンス本と言うジャンルには興味がなかったのが「ヒストリカル」というジャンルがあるのを知って、「シドニー・シェルダンでPBデビューはイヤ」という天邪鬼のため一体何でデビューを…と思っていたのにぴったりだと思い、本を何冊か積んでありました。
〉〉で、GRがまだ1冊残っているのに積んでる本を探して確認してたら読みたくなったので読んでしまいました。でもなんで1冊残すかなあ。多読は私に「本能のままに生きる」ことを教えてくれたような気がします。

〉 私も以前、頭で考えてひどい目に遭い、最初から本能に従っておけばということがありました。本能とか無意識とか、もっと見直してもいいような。
〉 しかし、1冊残すというのはかなり思い切りがいりそうですね。あとちょっとなのにって、思いますもんね(多分、これがあれこれ問題になる呪縛)。

そうですね。計画は壊れるものです。そのとき自分が「読みたい」という気持ちを優先するのが大切だということが、多読をするうちにだんだんわかってきました。そして投げても気にしない、残ってても気にしない。これも大切です。

〉 ペーパーバックの読みやすいやつは、本当に読みやすいですね。娯楽だし、文章も簡単だし。
〉 ロマンス抜きの歴史物、Jean Plaidyから離れられず(テューダー朝物が好きな上、他の作家に浮気して失敗したので)、でも1日数ページしか読めず、どうしようかと思いつつ、Bridgerton(杏樹さんのヒストリカル・デビューを参考に買いました。ありがとうございました)を手に取ると、ちょっとの時間で20ページぐらい読める。
〉 1ページ当たりの語数の問題だけではないですよね。明らかに、文章の読みやすさと、話の展開の重さと、あと、その他色々な要素(思いつかないので、全部まとめてこう言ってみる)があると思います。

そうですね。PBを読む人の意見を聞いていると、児童書の方が難しいとかいいますし。Bridgertonシリーズ、そんなに早く読めますか。語数とか、未知単語とかの問題ではないと思います。流れに乗ればなんだか読めてしまうような…。個々の単語や文章ではなくて、全体をとらえることができるかどうか…。

そういえば以前「ボトムアップ」「トップダウン」という意見がありました。
従来の英語学習は「ボトムアップ」、つまり単語を覚えて、文法に従って文章の組み立てを覚え、文章の集まりが長い文章になり、本になる…という順番。
しかし「トップダウン」は全体のおおまかな流れ、おおまかな内容をとらえたら、だんだんひとつひとつの文章、個々の単語がわかってくる…というもの。
これこそ多読をしないと、従来の英語学習の頭では理解しにくいと思います。

〉〉「Scarlet and Black」(PRG6)
〉〉GRの多読セットを全種類そろえたのでもらったおまけ本です。スタンダールの「赤と黒」です。内容はわかっているので読みやすいかと思ったらそうでもありませんでした。あらすじを知っているのでそれを頼りにやっと読んだという感じです。
〉〉どうもPGRって読みにくいものが多いです。

〉 すみません、話をお返しするようですが、これの面白さを教えて下さい(代わりに、下でローワン書きました)。以前日本語で読み、70ページも読んだあげく、放り出しました。
〉 なんだか延々、主人公の悪口が書かれていたような気がして。
〉 ちなみに、集英社(だったと思う)の表紙の硬くて重い世界文学全集で、図書館で借りましたが。

日本語で投げたんですか?うーん。
これはジュリアンの成り上がり物語です。ナポレオンの時代が過ぎたのに、秘かにナポレオンに憧れて出世を夢見る青年の物語。しかも見た目が女の子のようにきれいで頭がいい、特に記憶力抜群と言う設定。それを見込まれて良家の子どもの家庭教師に推薦され、その家の夫人を誘惑して望みを遂げようとしたらミイラ取りがミイラ。本気で好きになってしまいます。見つからないように逢引をするところはPGRでもハラハラしました。
とりあえずジェラール・フィリップで映画化されてますので、そちらを先に見たらいいんじゃないかと思います。

〉〉PBを読んでみますと、やはりGRはずっと凝縮された内容だったんだなと思うようになりました。PBって本当にじゃんじゃん飛ばしても読めるんですね。しかも話の進み方がGRはずっと早いです。

〉 はい、集中して読まないと話がわからなくなるので、一行も飛ばせないのが読みにくかったです。場面一つ飛ばそうがオッケーというのは楽ですね。
〉 そういえば、子どもの頃「大地の子」を読み、政治の話をがんがん飛ばしていました。それに近いかも。この人だけわかればいいと思って飛ばしているので。

PBを読んでみてやっと「GRは飛ばしにくい」を実感しました。

〉〉そこで思ったんですが、GRはレベルの高いものでは、もっと細かい描写を増やして長いものがあったらいいのになー、と。PBはいきなり分厚いので、GRから移行するには長さが心理的にハードルが高く感じるので、5万語ぐらいのGRがもっとあったらいいんじゃないかと思います。
〉〉でもGRのレベルの高いものを読む人は少なそうなので需要があまりないかもしれませんが…。しかし逆にCER6で読んだもので、この内容を倍ぐらいの語数で書いたらもっと細部まで味わうことが出来ておもしろくなって、より一般の本に近くて面白くなって「PBへの橋渡し」として役に立つようになるんじゃないかと思うのですが。

〉 というわけで、需要がとりあえずここに1人。面白い話は長いほど嬉しい。そして、面白い話でも一文字ずつ拾うように読まないので、二度目にこんな場面あったっけということが、日本語でもしばしばです。
〉 一度などあまりに違うので、夜中なので寝ぼけているか、あるいは夢の中で再読しているのじゃないかとすら疑いました。

需要、ありますよね。特にタドキストに。

〉〉「Anna of Bizantium」
〉〉「緋色の皇女アンナ」というタイトルで日本で出版されていて、本は見たことがありました。ビザンティン時代のお話なんて珍しいので読みたいと思って原書を買い置きしていましたが突発的に読みました。最初はわかりにくかったですが、Annaの人生が有為転変でハラハラドキドキ。

〉 そういえば、私も持っていた気が、しかも途中まで読んだ気が。杏樹さんが書いているのを読んだのも何かの縁。近いうちに読み返してみましょう。縁だらけになりますね、この掲示板。

けっこう厳しい内容です。主人公の性格がねえ…。ついていけないとツライかも。

〉 ええと、この間新しいローマ法王のベネディクト何世だかが引いたのが、この時代の皇帝の言葉ですよね? 確か、ビザンチン帝国と言っていたはず。
〉 ベネディクト(Bridgertonさんちの次男さんもこの名前でしたっけ)、意味が確か「恵まれた者」でしたっけ。ええと、イエスのことをラテン語でそう呼ぶような。由緒正しい名前なんでしょうね。十何世ですし、過去に沢山いるということですから。
〉 ヨハネ・パウロ二世が、英語圏ではジョン・ポールと表記されると知った時、何か悲しくなりました。

そーです、ビザンチン。東ローマとも言います。首都はコンスタンチノープル。現在のイスタンブールです。ビザンチンも面白そうな国ですが、詳しくないので…。ユスティニアヌス帝とテオドラ皇后なんか特におもしろそうです。
ヨハネ・パウロ…たしかにジョン・ポール…。あんまりだ。

〉〉Mr.Putter & Tubbyシリーズ
〉〉「Mr.Putter & Tubby Bake a Cake」
〉〉「Mr.Putter & Tubby Pour the Tea」
〉〉「Mr.Putter & Tubby Pick the Pears」
〉〉「Mr.Putter & Tubby Fly the Plane」
〉〉猫に引かれて読みました。Mr.PutterとTubbyのお年寄りコンビの暮らしぶりがいいです。

〉 絵がまたいいですよね。feed the fishを持っていますが、毛が逆立っているところとか、自分のことのように感じてしまって、猫の気分になります。
〉 猫はいいです。犬にかまれるのは許せませんが、猫に引っかかれるのは許せます。多分、バリバリの猫派なのでしょう。

私もです〜。猫なら許せます。
絵は猫の動きを良くとらえて書いてありますね。

〉〉「Rowan of Rin」
〉〉全巻そろえたんですが、1巻だけ読みました。デルトラ1巻でもそうだったんですが、最後にどうやって解決したのかいまいちわからず…。内容がつかみにくかったので、結局1巻で止まってます。誰かこの本の魅力を教えてください。

〉 では、お答えします。といっても、日本語で読んだので、ちょっと怪しいですが。
〉 これは、児童書にしては割と珍しく(児童書読まないせいかしれませんが)、大人が子どもと地続きです。私の読んできた児童書では、ほとんどが、大人って子どもと違う生き物ですから。最近のマイ・ヒット、村山早紀の「妖精の森へ」なども、そうでないのの代表格ですね、私の中では。
〉 しっかりした大人にも、それなりに人生の中で苦労も弱点もあり、それぞれが特性(長所にも短所にもなりうる)を生かして、問題を解決していくというところが魅力かと。
〉 一応主人公のローワンが最終的に英雄とされるのでしょうけど、他の人たちの活躍も見逃せません。
〉 割と最初の方で予言とかされるので、子どもだとどうなるかわかりませんが、大人だと、多少見当がつくと思います。
〉 ただ、ローワン自身もそうですが、役に立たないとされていたものが役に立つとか、その辺りが、「これが聖なるアイテムです」とわかっていて、それを手に入れて、というのではない魅力になる、かも。
〉 あと、ハリポタより感情移入しやすかったのも大きいです。
〉 以上、私にとってのローワンの魅力でした。参考になりますか?

ありがとうございます。やっぱり理解度が低かったみたいです。

〉〉さて、不幸シリーズを片付けたのでロマンス本に戻ることにしました。
〉〉「How to Marry A Marquiss」に出てきた登場人物が出てくるということで「To Catch An Heiress」を読んでみました。面白くてわかりやすかったです。
〉〉ここで6,953,941語になりました。あと5万語足らずの本で700万語通過を目指そうかと思ったのですが、タドキスト大会に参加はしないものの、それまでにロマンス本をある程度まとめて報告したいと思って参考にしてもらえないかと思う気持ちもあり。またちょうどいい語数の本が見つからないので、結局10万語以上ある本を読み始めてしまいました。読み終わったら「PBの広場」でロマンス本のまとめ報告をします。

〉 お待ちしてます。人が面白かったと書いていると、読みたくなって、というのが、好循環だと思っています。たまに、悪循環をすると、やはり、これが好循環だったと実感します。

柊さんもヒストリカル・ロマンスに興味があるんですね。といってもあまり歴史背景など出てきませんが。

〉〉それが終わったら上海で買ってきた本を読み、ロマンス本と交互ぐらいに読めたらいいなと思うのですが…。でも多読って絶対計画通りに進みませんね。一体どうなることやら。

〉 計画通りに進むより、楽しかったりしますよね。勉強していた頃は計画倒れだらけでしたが、多読の寄り道は楽しい。しかも寄り道とは限らなかったり。
〉 どれを寄り道と思うかというところを、楽しければいいと考えているせいでしょうか。

寄り道と言うより本筋がすでにないような。「好きにして」の世界です。

それではHappy reading!


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[質問] 8798. すみません、世界史クラブ的質問満載です

お名前: 柊
投稿日: 2006/11/21(17:43)

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 杏樹さん、こんにちは。お返事にお返事していくときりがないんですが、もうちょっとお聞きしたいことが、と思っているうちに書きたいことが増え、長くなっていくのが常です。

〉最初に4年と聞くと長く感じますが、過ぎてみればこんなもの、です。
〉特にそのころ10〜12月あたりで始めた人がたくさんいて、報告はしなくても「同期」はたくさんいるんです。音沙汰のない人もいますけど、適当に読んでるかもしれませんし、休んでるかもしれませんし。
〉当時はまだ100万語通過者も数えるほどしかいなくて、100万語読んだその先がどうなってるのかも情報が少なかったです。とりあえず読みたい本だけ読んで、先のことは考えないほうがいいようです。

 うーん、間者猫さんぐらいしか、思いつかないんですが、いらっしゃるのはいらっしゃるんですね。投稿されないだけで。

〉〉〉4年になると続けているというよりただ読んでる…って感じでしょうか。少なくとももともと英語の勉強をする根性がないから多読を始めたので「勉強を続けてる」という感じではありませんね。「英語の本を読む練習をしてる」ぐらいなら思いますが…。

〉〉 英語の本を読む練習をするために、英語の本を読んでいる!
〉〉 それまた、多読でないとわからない話ですね、きっと。

〉そうなんですか?そういえば普通の勉強なら「勉強」だけで「使う」ことがあまりないけど、多読は「使う」を兼用した勉強法だという発言が以前にありました。

 一般的な「英語の勉強」というと、私のイメージだと「英語について書かれた日本語の本」を読むという、しかも私の場合、日本語だけ読んでいたという...。

〉〉 柊説だと、多分、タドキストという種類の生き物になるのではないでしょうか。長くなると何ヵ月中断しても気にならないと、何人かの方がおっしゃっていたので、それは、停滞とか、英語の勉強では、あり得ない状態なのではないでしょうか。それはすでに、その人の属性の一つと考えるべきでしょう。オホン。
〉〉 って、自分のこと棚に上げないと言えない話なんですが。この辺り。

〉そうですね。でもそのへんが多読を知らない人に説明するのが難しいところです。とにかく読めばわかるんですよ〜、って思うんですけど、そうしたらヘタするとカルト宗教みたいになってしまいます。でも本当に多読をしてると英語に対する意識は大きく変わります。

 確かに、やればわかるっていうと、何か怪しげですね。とはいえ、やってみないとわからないのは何事も同じなんでしょうけど。その辺りの加減が難しいのか。

〉〉 屏風がスクリーンでもおかしくない。ううん、多読で大分色々なスクリーンに遭遇された結果でしょうか。私はまだ全然、屏風でスクリーン、ううん、スクリーンってスライド上映とか映画上映で使う奴じゃあ、という状況です。

〉「スクリーン」だからおかしいんです。screenならおかしくありません。すでにscreenのニュアンスを習得していたわけではなくて「こういうものをscreenというのか」と納得できるというか。多読で知らない用法が出てきても「こういう時はこう言うのか」で納得するときと同じです。

 なるほど。スクリーンとscreenは別物だと納得できればいいんですね。普通の国語事典でもよく「和製英語」と書いてある単語がありますが、その範囲が広いということでしょうか。

〉〉 兵馬俑を見に行ったというところが、さすが世界史クラブですね。あれって、秦の始皇帝だけですか? その後もあった文化なんでしょうか。ハニワを埋めるのと、似た習慣と思っていますが。

〉そんな話題を振ったら…世界史クラブに変身するではありませんか。
〉「俑」というのは人柱の代わりに考え出されたものでまあハニワも似たような物ですね。秦以前にはあまり見ませんが、その後漢代以降はお墓に常備しているものです。兵馬俑展では漢代以降のものもたくさん展示されていました。
〉しかし等身大は秦の始皇帝だけです。あとは1メートルもありません。あれだけのスケール、あれだけの大きさのものを作ったのは秦の始皇帝だけです。
 
 他にいないということは、やはり何らかの歴史的必然性が。
 始皇帝って、あの人ですか? ええと、「大地の子」で陸一心のお父さんが好きな、「皇帝が他国の侵略に備えるための塀を築くと言って、税金や労働を課したため、民が反乱を起こした。万里の長城を築くより、人心を得ることの方が重要だ」という詩の、あの人でしょうか。
 あらら、本当に世界史クラブまっただ中になってきました。

〉「俑」とは人の形だけではなく、馬や豚などの家畜、住居や日用品など多岐に渡ります。漢代以降の皇帝や貴族のお墓では陶磁器でさまざまな俑が作られています。サイズはミニチュアですが、いろんなものがあるので当時の生活を知るのにとても役に立ちます。

 やっぱり、物的証拠(?)を残しておいてくれると、助かりますね。確か、日本だと掘れない古墳がどっさりあるんでしたっけ。

〉唐代になると唐三彩が有名です。あれはほとんどがお墓から出てきたものです。

 おおー。鑑定団で見るやつですね。え、じゃあ、墓泥棒? 盗掘?
 ミイラの盗掘とか、恐いですよね。ろうそく代わりに...とか、泣きます、もう。

〉その後時代が下るとだんだん少なくなっていきます。しかし中国では現在紙でさまざまな生活用品を作ってお墓に供える習慣がありますので、もしやこれは俑を作る習慣の名残ではないかと思っています。すごいんですよ。家に自動車、パソコンに食べ物、なんでも紙で作るんです。

 折り紙に近いんでしょうか。そうそう、西遊記の中でも、紙で作ったお札(普通のお札も紙?)をせっせと燃やして先祖供養する話がありましたね。
 西遊記関係だと、「チャイナ・ドリーム」というアンソロジーに入っていた玄奘法師の話が好きでした。ある偉いお坊さんを論破したので名前が知られたのに、本人は納得していなくて、その辺りを調べるには、天竺でお経の原典を見ないといけないと旅立つという。
 いえ、なんだか、調べ出すとそこまで行っちゃうというところに親近感を感じてしまって。語学の天才だということになっていたのは、色んな民族の住んでいる地域を通るためには、確かに、必須条件かもと思いました。

〉〉 ペーパーバックの読みやすいやつは、本当に読みやすいですね。娯楽だし、文章も簡単だし。
〉〉 ロマンス抜きの歴史物、Jean Plaidyから離れられず(テューダー朝物が好きな上、他の作家に浮気して失敗したので)、でも1日数ページしか読めず、どうしようかと思いつつ、Bridgerton(杏樹さんのヒストリカル・デビューを参考に買いました。ありがとうございました)を手に取ると、ちょっとの時間で20ページぐらい読める。
〉〉 1ページ当たりの語数の問題だけではないですよね。明らかに、文章の読みやすさと、話の展開の重さと、あと、その他色々な要素(思いつかないので、全部まとめてこう言ってみる)があると思います。

〉そうですね。PBを読む人の意見を聞いていると、児童書の方が難しいとかいいますし。Bridgertonシリーズ、そんなに早く読めますか。語数とか、未知単語とかの問題ではないと思います。流れに乗ればなんだか読めてしまうような…。個々の単語や文章ではなくて、全体をとらえることができるかどうか…。

 いえ、そんなに早くかどうかはわかりません。ただ単に、Jean Plaidyだと4ページぐらいで、「はあ疲れた、さっさと寝よ(明らかなキリン)」となるのが、ふと気づくと20ページだったことが、一度あるだけで。
 色々読んでみた、と言うにはまだ読んだことのある作家の数が少なすぎますが、Plaidyはあまり簡単な文章ではない気がします。難易度を考えてみると、
 Matilda & The vampire Lestat<普通のペーパーバック(サンプル数が少ないため、怪しい)<Plaidy
 何か、それぐらいの区分しかないですが、ダールのマティルダとか、レスタトの一人称のシリーズなんかは、勢いよくしゃべりまくられている気になるのが、同じ一人称でもプレイディだと淡々としていて。
 多分、プレイディのほとんどの主人公(特にアン・ブーリン)は、人間からはみ出ない範囲では、最大限に波瀾万丈な人生のはずなんですが、今の私の読解力もあるのか、なんだかものすごく淡々としていて、悟りを開いているような感じがします。
 明日辺りミイラになるために埋まりますというお坊さんのような。いえ、実際、明日辺り処刑でしょうかという段階から始まりますけど。

〉そういえば以前「ボトムアップ」「トップダウン」という意見がありました。
〉従来の英語学習は「ボトムアップ」、つまり単語を覚えて、文法に従って文章の組み立てを覚え、文章の集まりが長い文章になり、本になる…という順番。
〉しかし「トップダウン」は全体のおおまかな流れ、おおまかな内容をとらえたら、だんだんひとつひとつの文章、個々の単語がわかってくる…というもの。
〉これこそ多読をしないと、従来の英語学習の頭では理解しにくいと思います。

 だとすると、流れをとらえられるかどうかが読みやすいかどうかの一番のポイント、ということでしょうか。

〉〉〉「Scarlet and Black」(PRG6)
〉〉〉GRの多読セットを全種類そろえたのでもらったおまけ本です。スタンダールの「赤と黒」です。内容はわかっているので読みやすいかと思ったらそうでもありませんでした。あらすじを知っているのでそれを頼りにやっと読んだという感じです。
〉〉〉どうもPGRって読みにくいものが多いです。

〉〉 すみません、話をお返しするようですが、これの面白さを教えて下さい(代わりに、下でローワン書きました)。以前日本語で読み、70ページも読んだあげく、放り出しました。
〉〉 なんだか延々、主人公の悪口が書かれていたような気がして。
〉〉 ちなみに、集英社(だったと思う)の表紙の硬くて重い世界文学全集で、図書館で借りましたが。

〉日本語で投げたんですか?うーん。
〉これはジュリアンの成り上がり物語です。ナポレオンの時代が過ぎたのに、秘かにナポレオンに憧れて出世を夢見る青年の物語。しかも見た目が女の子のようにきれいで頭がいい、特に記憶力抜群と言う設定。それを見込まれて良家の子どもの家庭教師に推薦され、その家の夫人を誘惑して望みを遂げようとしたらミイラ取りがミイラ。本気で好きになってしまいます。見つからないように逢引をするところはPGRでもハラハラしました。
〉とりあえずジェラール・フィリップで映画化されてますので、そちらを先に見たらいいんじゃないかと思います。

 ここがもう少し聞きたかったんです。
 綺麗で頭が良くて、という設定かと思って読んでいたら、時々地の文にトゲがあって、本当はそうじゃないと言いたいのか、それとも、本当は主人公が嫌いなのか、と思って、投げてしまったんです。ええと、夫人を誘惑している辺りまでは読みました。
 訳文の問題だったんでしょうか。
 最終的に、結局頭があまり良くなくて、とかいう風にひっくり返る訳ではないんですよね?
 すいません、何を聞いているのかわからなくなりました。

〉〉〉「Anna of Bizantium」
〉〉〉「緋色の皇女アンナ」というタイトルで日本で出版されていて、本は見たことがありました。ビザンティン時代のお話なんて珍しいので読みたいと思って原書を買い置きしていましたが突発的に読みました。最初はわかりにくかったですが、Annaの人生が有為転変でハラハラドキドキ。

〉〉 そういえば、私も持っていた気が、しかも途中まで読んだ気が。杏樹さんが書いているのを読んだのも何かの縁。近いうちに読み返してみましょう。縁だらけになりますね、この掲示板。

〉けっこう厳しい内容です。主人公の性格がねえ…。ついていけないとツライかも。

 確か、赤ん坊に嫉妬して呪いをかけようとする(見事なまでに、学校で習った通りの比較の構文でした)ところまで読みましたが。その後も、問題がありますか。うーん、読みやすいかどうかは主人公の性格も大きいですよね。

〉〉 ええと、この間新しいローマ法王のベネディクト何世だかが引いたのが、この時代の皇帝の言葉ですよね? 確か、ビザンチン帝国と言っていたはず。
〉〉 ベネディクト(Bridgertonさんちの次男さんもこの名前でしたっけ)、意味が確か「恵まれた者」でしたっけ。ええと、イエスのことをラテン語でそう呼ぶような。由緒正しい名前なんでしょうね。十何世ですし、過去に沢山いるということですから。
〉〉 ヨハネ・パウロ二世が、英語圏ではジョン・ポールと表記されると知った時、何か悲しくなりました。

〉そーです、ビザンチン。東ローマとも言います。首都はコンスタンチノープル。現在のイスタンブールです。ビザンチンも面白そうな国ですが、詳しくないので…。ユスティニアヌス帝とテオドラ皇后なんか特におもしろそうです。
〉ヨハネ・パウロ…たしかにジョン・ポール…。あんまりだ。

 東ローマ。聞いたことがあります。コンスタンチノープル=イスタンブールも聞いたことが。名前しか聞いたことがありませんが。
 ローマ帝国というと、カルタゴを滅ぼした小スピキオ(?)がなぜか泣いたとかいう話しか知らない。確か、自分が滅ぼした都市のように、自分の国もいつか滅びるとか考えて泣いていたとかいう。
 カルタゴって、今はチュニジアという国だそうですが、その国がまた暑いそうで、そんなところで生活して、ただでさえ暑いのにさらに暑くなりそうな戦争なんかして。色んな国の文化なんか読んでいると、ここで育ったら、考え方もずいぶん違う人になるよなーと、北海道育ちは思います。

〉〉〉「Rowan of Rin」

 少しか参考になったら、嬉しいです。
 この本に手を出して以来、せっせせっせと児童書を読んでいます。日本語ですけど。

〉柊さんもヒストリカル・ロマンスに興味があるんですね。といってもあまり歴史背景など出てきませんが。

 いえ、現代物で恋愛をやっていると、うじうじするなと後ろから蹴飛ばしたくなるんですが(小心者なので、現実にはやりません)、歴史物になったり、英語になったりすると、少し現実離れする気がして、読みやすいんです。
 こう、ちょっと遠いところのお話で、という感じがして。

 本筋(そもそもそんなものはない?)からそれますが、ちょっとご相談。Jean PlaidyとPhilippa Gregoryの違いなどという話題、どこでだったら出来るでしょうか。そもそも、どこだろうと可能なのかという次元から始まってしまいますけど。
 二人ともペーパーバックが出ていて、アンとメアリのブーリン姉妹、ヘンリー八世の死からエリザベス一世の即位まで、メアリ・ステュアート、キャサリン・オブ・アラゴンと、このぐらい重複する題材があるんですが。
 歴史小説なので、本質的にネタバレは存在するのかという話はさておき、とりあえず、ラストはわかっているぐらいでないといけないような、あと、細かいところはさておき、あらすじというかその作品特有の味付けもわかっていないと参加できないような話がしたいんですが。
 言ってて、無理そうな気がしてきました。世界史クラブでも、参加する気になる人いるでしょうか。
 YLは多分、グレゴリーがBridegertonぐらいで、プレイディはもっと上という気がします。

 人のところにお邪魔して、質問攻めというわけの分からない投稿になってしまいました。ご無礼、お許し下さい。
 多読の掲示板だと、あの本がこうでという話が結構出来るので、段々欲が出てくるのです。結果、もう少し手前で止めておけば良かったと、今回もまた、後悔するんじゃないかと。
 いつか、いーつーか、プレイディの話を延々出来るようにならないかなーと、星に願い(?)をかけておりますが、よく考えると、プレイディでも私自身がテューダー朝の一部しか読んでいないので、隗より始めよって話ではあります。
 酒井先生ではありませんが、歴史で百万語が実現して、日本にプレイディ・ファンがごっそりいるという状況にならないだろうか。ううん、さらにさらに隗より始めよな感じですね。

 では、Happy Reading!


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8804. 世界史クラブ出張所

お名前: 杏樹
投稿日: 2006/11/22(00:56)

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柊さん、こんにちは。

〉 杏樹さん、こんにちは。お返事にお返事していくときりがないんですが、もうちょっとお聞きしたいことが、と思っているうちに書きたいことが増え、長くなっていくのが常です。

こういうことを聞かれるとこちらもどんどん長くなってしまいます。

〉 うーん、間者猫さんぐらいしか、思いつかないんですが、いらっしゃるのはいらっしゃるんですね。投稿されないだけで。

最近4周年を迎えた人では、9月にはKaakoさんが報告していました。他には「簡易報告」のところで、周年ではなくて1000万語報告をしているけんさん。「1000万語・3周年以上」のところでHANAEさん、久子さんが報告しています。あとバナナさんもです。

〉〉そうなんですか?そういえば普通の勉強なら「勉強」だけで「使う」ことがあまりないけど、多読は「使う」を兼用した勉強法だという発言が以前にありました。

〉 一般的な「英語の勉強」というと、私のイメージだと「英語について書かれた日本語の本」を読むという、しかも私の場合、日本語だけ読んでいたという...。

なんか、今の日本の英語教育の典型を見ているような気がします。日本語を読んでるから英語が上達しないんですね。

〉〉そんな話題を振ったら…世界史クラブに変身するではありませんか。
〉〉「俑」というのは人柱の代わりに考え出されたものでまあハニワも似たような物ですね。秦以前にはあまり見ませんが、その後漢代以降はお墓に常備しているものです。兵馬俑展では漢代以降のものもたくさん展示されていました。
〉〉しかし等身大は秦の始皇帝だけです。あとは1メートルもありません。あれだけのスケール、あれだけの大きさのものを作ったのは秦の始皇帝だけです。
〉 
〉 他にいないということは、やはり何らかの歴史的必然性が。
〉 始皇帝って、あの人ですか? ええと、「大地の子」で陸一心のお父さんが好きな、「皇帝が他国の侵略に備えるための塀を築くと言って、税金や労働を課したため、民が反乱を起こした。万里の長城を築くより、人心を得ることの方が重要だ」という詩の、あの人でしょうか。
〉 あらら、本当に世界史クラブまっただ中になってきました。

だから、そんな質問されたらいくらでも語り始めて収拾がつかなくなるんですよ…。
秦の始皇帝はとんでもない人物です。
名前の通り最初に「皇帝」を名乗った人物。
殷・周は国の範囲も狭く、周王朝の後半から乱世になり、戦国時代になってバラバラに国ができます。それを統一して一大国家を作り上げました。そして度量衡を統一し、文字を統一し、車輪と道路幅を一定にして流通網を作り上げました。始皇帝が中国が大きいながらも「中国」という一つの概念でくくることの出来る国の基礎を作ったのです。
You Wouldn't to work at Great Wall of China!でも読んでみたらいかがでしょう。

〉〉「俑」とは人の形だけではなく、馬や豚などの家畜、住居や日用品など多岐に渡ります。漢代以降の皇帝や貴族のお墓では陶磁器でさまざまな俑が作られています。サイズはミニチュアですが、いろんなものがあるので当時の生活を知るのにとても役に立ちます。

〉 やっぱり、物的証拠(?)を残しておいてくれると、助かりますね。確か、日本だと掘れない古墳がどっさりあるんでしたっけ。

天皇陵は宮内庁が管轄していてヘタに掘ると不敬にあたりますので。今の天皇のご先祖ですから…。

〉〉唐代になると唐三彩が有名です。あれはほとんどがお墓から出てきたものです。

〉 おおー。鑑定団で見るやつですね。え、じゃあ、墓泥棒? 盗掘?
〉 ミイラの盗掘とか、恐いですよね。ろうそく代わりに...とか、泣きます、もう。

盗掘で売り飛ばされたものありますが、最近はちゃんと「発掘」してるんですよ。日本に来てるものは戦前〜戦中に中国に行った日本人が持ってきたものです。今は国が管理してるので国外には持ち出せません。

〉〉その後時代が下るとだんだん少なくなっていきます。しかし中国では現在紙でさまざまな生活用品を作ってお墓に供える習慣がありますので、もしやこれは俑を作る習慣の名残ではないかと思っています。すごいんですよ。家に自動車、パソコンに食べ物、なんでも紙で作るんです。

〉 折り紙に近いんでしょうか。そうそう、西遊記の中でも、紙で作ったお札(普通のお札も紙?)をせっせと燃やして先祖供養する話がありましたね。

折り紙ではなくてペーパークラフトのほうが近いでしょうか。色や形など本物そっくりに作るんです。さすがに家や自動車はミニチュアですが…。
「西遊記」は明代の小説ですので、当時の風習を反映しています。そのころは「紙銭」を燃やして死者を供養していました。

〉 西遊記関係だと、「チャイナ・ドリーム」というアンソロジーに入っていた玄奘法師の話が好きでした。ある偉いお坊さんを論破したので名前が知られたのに、本人は納得していなくて、その辺りを調べるには、天竺でお経の原典を見ないといけないと旅立つという。
〉 いえ、なんだか、調べ出すとそこまで行っちゃうというところに親近感を感じてしまって。語学の天才だということになっていたのは、色んな民族の住んでいる地域を通るためには、確かに、必須条件かもと思いました。

玄奘が実際に生きた唐の時代の初めは唐の人が国外へ出るのは禁止されていました。それをおして経典を求めて密出国したのです。それだけ経典を求める意思が強かったのです。そして経典を翻訳するために語学を勉強が必要でした。玄奘が翻訳したお経は遣唐使などを通じて日本にも入ってきています。

〉 色々読んでみた、と言うにはまだ読んだことのある作家の数が少なすぎますが、Plaidyはあまり簡単な文章ではない気がします。難易度を考えてみると、
〉 Matilda & The vampire Lestat<普通のペーパーバック(サンプル数が少ないため、怪しい)<Plaidy
〉 何か、それぐらいの区分しかないですが、ダールのマティルダとか、レスタトの一人称のシリーズなんかは、勢いよくしゃべりまくられている気になるのが、同じ一人称でもプレイディだと淡々としていて。

やっぱり柊さんの読んでいる本はレベルが高いのでよくわかりません。マチルダとレスタト、ってどういう基準で選んだのか…。

〉 多分、プレイディのほとんどの主人公(特にアン・ブーリン)は、人間からはみ出ない範囲では、最大限に波瀾万丈な人生のはずなんですが、今の私の読解力もあるのか、なんだかものすごく淡々としていて、悟りを開いているような感じがします。
〉 明日辺りミイラになるために埋まりますというお坊さんのような。いえ、実際、明日辺り処刑でしょうかという段階から始まりますけど。

波乱万丈で淡々…不思議ですねえ。悟りを開いてしまってるんでしょうか。

〉〉そういえば以前「ボトムアップ」「トップダウン」という意見がありました。
〉〉従来の英語学習は「ボトムアップ」、つまり単語を覚えて、文法に従って文章の組み立てを覚え、文章の集まりが長い文章になり、本になる…という順番。
〉〉しかし「トップダウン」は全体のおおまかな流れ、おおまかな内容をとらえたら、だんだんひとつひとつの文章、個々の単語がわかってくる…というもの。
〉〉これこそ多読をしないと、従来の英語学習の頭では理解しにくいと思います。

〉 だとすると、流れをとらえられるかどうかが読みやすいかどうかの一番のポイント、ということでしょうか。

まあひらたく言えばそういうことになるかもしれません。おおまかな流れがわかったら細かいことは飛ばしても大丈夫、ということがありますから。

〉〉〉〉「Scarlet and Black」(PRG6)

〉〉日本語で投げたんですか?うーん。
〉〉これはジュリアンの成り上がり物語です。ナポレオンの時代が過ぎたのに、秘かにナポレオンに憧れて出世を夢見る青年の物語。しかも見た目が女の子のようにきれいで頭がいい、特に記憶力抜群と言う設定。それを見込まれて良家の子どもの家庭教師に推薦され、その家の夫人を誘惑して望みを遂げようとしたらミイラ取りがミイラ。本気で好きになってしまいます。見つからないように逢引をするところはPGRでもハラハラしました。
〉〉とりあえずジェラール・フィリップで映画化されてますので、そちらを先に見たらいいんじゃないかと思います。

〉 ここがもう少し聞きたかったんです。
〉 綺麗で頭が良くて、という設定かと思って読んでいたら、時々地の文にトゲがあって、本当はそうじゃないと言いたいのか、それとも、本当は主人公が嫌いなのか、と思って、投げてしまったんです。ええと、夫人を誘惑している辺りまでは読みました。
〉 訳文の問題だったんでしょうか。
〉 最終的に、結局頭があまり良くなくて、とかいう風にひっくり返る訳ではないんですよね?
〉 すいません、何を聞いているのかわからなくなりました。

つまり、ジュリアンは貧乏な家の出なのに出世を夢見る野心家なんですが、野心を燃やす割りに結局恋愛で身を滅ぼすんです。レナール夫人を利用するつもりが本気になってしまうとか、それでレナール家を追われてしまうとか。そのあたりが皮肉っぽい結果になっているということではないかと思います。
また、当時ナポレンオンは失脚してフランス国民の人望を失ってしまっているのに密かにナポレオンに憧れているのも皮肉っぽい設定だったりします。

〉〉〉〉「Anna of Bizantium」
〉〉〉〉「緋色の皇女アンナ」というタイトルで日本で出版されていて、本は見たことがありました。ビザンティン時代のお話なんて珍しいので読みたいと思って原書を買い置きしていましたが突発的に読みました。最初はわかりにくかったですが、Annaの人生が有為転変でハラハラドキドキ。

〉〉〉 そういえば、私も持っていた気が、しかも途中まで読んだ気が。杏樹さんが書いているのを読んだのも何かの縁。近いうちに読み返してみましょう。縁だらけになりますね、この掲示板。

〉〉けっこう厳しい内容です。主人公の性格がねえ…。ついていけないとツライかも。

〉 確か、赤ん坊に嫉妬して呪いをかけようとする(見事なまでに、学校で習った通りの比較の構文でした)ところまで読みましたが。その後も、問題がありますか。うーん、読みやすいかどうかは主人公の性格も大きいですよね。

怖いですよねー、弟に対する敵意。これがだんだん悲惨な結果を招くことになっていくんです。主人公は子どもですが、こういう児童書ってアリなのかと思います。

〉 東ローマ。聞いたことがあります。コンスタンチノープル=イスタンブールも聞いたことが。名前しか聞いたことがありませんが。

ローマ帝国は末期になると疲弊してローマの都を捨ててコンスタンティノープルを都にします。そしてさらに東西に分裂します。ゲルマン人が西ローマ帝国を滅ぼして一応古代のローマ帝国はおしまいになりますが、東ローマ帝国はその後1000年続きます。

〉 ローマ帝国というと、カルタゴを滅ぼした小スピキオ(?)がなぜか泣いたとかいう話しか知らない。確か、自分が滅ぼした都市のように、自分の国もいつか滅びるとか考えて泣いていたとかいう。
〉 カルタゴって、今はチュニジアという国だそうですが、その国がまた暑いそうで、そんなところで生活して、ただでさえ暑いのにさらに暑くなりそうな戦争なんかして。色んな国の文化なんか読んでいると、ここで育ったら、考え方もずいぶん違う人になるよなーと、北海道育ちは思います。

カルタゴは北アフリカです。ローマ時代のころは地中海を中心にぐるりと取り巻くようにいくつかの国が栄えて地中海文化圏を作っていました。

チューダー朝以外の歴史の本も読んでみませんか?日本語でもいいですから。

〉〉〉〉「Rowan of Rin」

〉 少しか参考になったら、嬉しいです。
〉 この本に手を出して以来、せっせせっせと児童書を読んでいます。日本語ですけど。

詳しく教えてもらって、続きを読もうかと言う気持ちになりました。
でも児童書なら原書を読みましょうよー。

〉〉柊さんもヒストリカル・ロマンスに興味があるんですね。といってもあまり歴史背景など出てきませんが。

〉 いえ、現代物で恋愛をやっていると、うじうじするなと後ろから蹴飛ばしたくなるんですが(小心者なので、現実にはやりません)、歴史物になったり、英語になったりすると、少し現実離れする気がして、読みやすいんです。
〉 こう、ちょっと遠いところのお話で、という感じがして。

それはありますね。

〉 本筋(そもそもそんなものはない?)からそれますが、ちょっとご相談。Jean PlaidyとPhilippa Gregoryの違いなどという話題、どこでだったら出来るでしょうか。そもそも、どこだろうと可能なのかという次元から始まってしまいますけど。
〉 二人ともペーパーバックが出ていて、アンとメアリのブーリン姉妹、ヘンリー八世の死からエリザベス一世の即位まで、メアリ・ステュアート、キャサリン・オブ・アラゴンと、このぐらい重複する題材があるんですが。
〉 歴史小説なので、本質的にネタバレは存在するのかという話はさておき、とりあえず、ラストはわかっているぐらいでないといけないような、あと、細かいところはさておき、あらすじというかその作品特有の味付けもわかっていないと参加できないような話がしたいんですが。
〉 言ってて、無理そうな気がしてきました。世界史クラブでも、参加する気になる人いるでしょうか。
〉 YLは多分、グレゴリーがBridegertonぐらいで、プレイディはもっと上という気がします。

読んだことがないのでわかりませんが、「本のことなんでも」の広場が妥当なのではないでしょうか。そこならPBを読んでいる人もいますし、YL的に読みたいと思ってもらいやすいかもしれません。
読む人が増えたら柊さんの願いもかなうのではないでしょうか。

それではHappy Reading!


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8822. Re: 世界史クラブ出張所

お名前: 柊
投稿日: 2006/11/25(01:02)

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 杏樹さん、今晩は、柊です。

〉〉 うーん、間者猫さんぐらいしか、思いつかないんですが、いらっしゃるのはいらっしゃるんですね。投稿されないだけで。

〉最近4周年を迎えた人では、9月にはKaakoさんが報告していました。他には「簡易報告」のところで、周年ではなくて1000万語報告をしているけんさん。「1000万語・3周年以上」のところでHANAEさん、久子さんが報告しています。あとバナナさんもです。

 ええと、Kaakoさんには私もお祝いを書いていたことが判明しました。ただ単に、何周年の人というくくりで覚えていないだけで、結構よく見る名前の方がいらっしゃるんですね。

〉〉 一般的な「英語の勉強」というと、私のイメージだと「英語について書かれた日本語の本」を読むという、しかも私の場合、日本語だけ読んでいたという...。

〉なんか、今の日本の英語教育の典型を見ているような気がします。日本語を読んでるから英語が上達しないんですね。

 英語部分になると、目が自動的にジャンプしていました。アリバイものの推理小説で時刻表を飛ばしたり、科学読み物で数式を飛ばしたり、そういう感じで色んなものを飛ばしています。
 数式だけは何とかしておきたい。多読の応用は、どうやるものか思いつきませんけど。ただ、これは結構多い症状らしいですね。ホーキングの一般向けに書いた本の前書きで、数式を一つ増やすごとに読者が半分ずつ減っていくといわれたと書いてありました。

〉秦の始皇帝はとんでもない人物です。
〉名前の通り最初に「皇帝」を名乗った人物。
〉殷・周は国の範囲も狭く、周王朝の後半から乱世になり、戦国時代になってバラバラに国ができます。それを統一して一大国家を作り上げました。そして度量衡を統一し、文字を統一し、車輪と道路幅を一定にして流通網を作り上げました。始皇帝が中国が大きいながらも「中国」という一つの概念でくくることの出来る国の基礎を作ったのです。
〉You Wouldn't to work at Great Wall of China!でも読んでみたらいかがでしょう。

 読んでみます。
 日本で初めて「日本」なる概念を持ったのは水戸黄門こと水戸の光圀さんで、隠居後は日本の歴史を書くため、学者とどこかで合宿していたとか聞きました。歴代天皇に中国風の名前をつけたのもこの時だとか。例「神武」など。
 光圀さん(勝手にそう呼ぶ)の場合は、歴史として記録しようと思ったのに、秦の始皇帝は実行して作った訳ですね。単位と表記法に、車輪と道路幅って、確かに、情報と物質と両方運べてしまう訳で、それは確かに「天下統一」状態ですね。
 

〉〉 色々読んでみた、と言うにはまだ読んだことのある作家の数が少なすぎますが、Plaidyはあまり簡単な文章ではない気がします。難易度を考えてみると、
〉〉 Matilda & The vampire Lestat<普通のペーパーバック(サンプル数が少ないため、怪しい)<Plaidy
〉〉 何か、それぐらいの区分しかないですが、ダールのマティルダとか、レスタトの一人称のシリーズなんかは、勢いよくしゃべりまくられている気になるのが、同じ一人称でもプレイディだと淡々としていて。

〉やっぱり柊さんの読んでいる本はレベルが高いのでよくわかりません。マチルダとレスタト、ってどういう基準で選んだのか…。

 どういう基準というか、勢いよくしゃべりまくるような文章で、勢いよく行動する人が主人公という、それだけです。
 嫌いにならなければという条件付きですが、主人公の喜怒哀楽がはっきりしている方が、話がわかりやすい気がします。

〉〉 多分、プレイディのほとんどの主人公(特にアン・ブーリン)は、人間からはみ出ない範囲では、最大限に波瀾万丈な人生のはずなんですが、今の私の読解力もあるのか、なんだかものすごく淡々としていて、悟りを開いているような感じがします。
〉〉 明日辺りミイラになるために埋まりますというお坊さんのような。いえ、実際、明日辺り処刑でしょうかという段階から始まりますけど。

〉波乱万丈で淡々…不思議ですねえ。悟りを開いてしまってるんでしょうか。

 悟りというか、娘がどうなるかぐらいは気にしているんですが、ほとんど悟りの領域に見えます。本当に、お坊さんみたいな悟りですね。あの、人を救うためにミイラになろうとして、何年もかけてミイラになる準備して、あとは埋めればオッケーというお坊さん。
 もう少し波瀾万丈に騒ぐ話だったら、読みやすいのかもしれません。

〉〉〉〉〉「Scarlet and Black」(PRG6)

 わかったような、わからないような。
 また読んでみます。大抵のものは、読めばわかる、多分。
 ナポレオンがどうのということは、モンテ・クリスト伯ぐらいの時代ですね。

〉〉 ローマ帝国というと、カルタゴを滅ぼした小スピキオ(?)がなぜか泣いたとかいう話しか知らない。確か、自分が滅ぼした都市のように、自分の国もいつか滅びるとか考えて泣いていたとかいう。
〉〉 カルタゴって、今はチュニジアという国だそうですが、その国がまた暑いそうで、そんなところで生活して、ただでさえ暑いのにさらに暑くなりそうな戦争なんかして。色んな国の文化なんか読んでいると、ここで育ったら、考え方もずいぶん違う人になるよなーと、北海道育ちは思います。

〉カルタゴは北アフリカです。ローマ時代のころは地中海を中心にぐるりと取り巻くようにいくつかの国が栄えて地中海文化圏を作っていました。

〉チューダー朝以外の歴史の本も読んでみませんか?日本語でもいいですから。

 テューダー朝以外?
 ええと、今、日本の古代とかは読んでいますが。
 たまに、ドイツって何がどうなって今に至るのか。普仏戦争ということはアルセーヌ・ルパンで出てくるドイツとの戦争は対プロシア戦で、とか、疑問だらけではあるんですが。
 ただ、図書館に行って「世界の歴史」全30巻とか見ると、見なかったことにして帰りたくなります。と言って、一冊ずつバラバラの辺りを見て、この国のこの辺りが書いてあるのはこれだから、これ読めばわかる、とか解決していくのも面倒で。
 ああ、それこそたかぽん推薦図書ですね。そういえば、Tinyさんの投稿にも何かそれらしいのがあった。

〉〉〉〉〉「Rowan of Rin」

〉〉 少しか参考になったら、嬉しいです。
〉〉 この本に手を出して以来、せっせせっせと児童書を読んでいます。日本語ですけど。

〉詳しく教えてもらって、続きを読もうかと言う気持ちになりました。
〉でも児童書なら原書を読みましょうよー。

 以前、デルトラ・クエストで挫折して以来、どうも苦手意識が。あと、図書館で借りるので、日本語だと児童書いくら読んでもお金がかからないんです。とか言いつつ、猫関係とかテディ・ロビンソンとか、ネイトとか買っちゃいましたけど。
 これから、星の王子様・日英の翻訳読み比べ計画を実行しようとも思っているところです。とりあえず、タイトルの時点では日本語の方がいいですね。
 それから、日本の作家の児童書にもはまっているので、日本語じゃないと読めないのもあるんです。

 プレイディ相談、ありがとうございました。ただ、自分でも読んだ冊数が少ないので、紹介も難しそうです。しばらく熟成させてみます。とか言って、案外すぐにやるかもしれませんが。

〉それではHappy Reading!

 はい、Happy Reading!


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