[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/26(03:40)]
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13214. これは停滞なのか? 英・仏・西・独の関係(長文)
お名前: 柊
投稿日: 2015/4/30(10:21)
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みなさま、こんにちは。柊です。現在、英語多読4千万語越え、フランス語多読680万語、スペイン語多読100万語通過、ドイツ語多読10万語通過です。
多言語多読をやっていたら、英語多読が妙な具合になってきたので、報告します。私としては結構面白いことになってきたと思うのですが、つまらなかったらごめんなさい。
どの言語でも、読んだ本と日付をノートに表にして作っているのですが、ふと気づくと、2月は英語の本を全く読んでいませんでした。4月も中旬までは全く読んでいませんでした。大体が、1,2ヵ月でノート1ページ分(30冊)になるのに、11月の末から4月までで1ページにしかならなかったというのも、事件です。
それで理由を考えたのですが、やはり多言語に熱中しているからかなと。本来別の言語で書かれている場合、英訳本を読むことにあまり熱を入れなくなりました。仏訳もある場合は、仏訳で読もうとすることが増えました(読めるかどうかは別問題)。日本語の本の英訳を読むことに、あまり意味を感じなくなりました。
そして何より、暇があったら英語の本よりもフランス語の本やスペイン語の本、最近始めたドイツ語の本を読もうとするようになりました。日本語の本も、そう言えば最近あまり読んでいません。
それに、英語の本を1冊読むのに1ヵ月近くかかることが増えました。以前は1週間で読み切れなかったら投げていたのですが。ただ、それでいて読み通せていることが多いです。
今現在数えてみると、英語の本を5冊(しかも3冊は似たような歴史の本で、同じエリザベス朝)、フランス語の本を3冊読みかけています。英語とフランス語に1冊ずつ推理ものがあるのですが、新しく読んでいるのではないので、真相が気になってどんどん読み進めるというわけでもない。
全体に、言語の数といい、読んでいる本の数といい、ぼやーっと拡散して増えている感じです。それでいて、英語を読む時の力は増している気がします。気になる本なら、すごい勢いで読めます。フランス語も進歩がすごいです。
ちなみに、英語の本を結構読んでいる時期を見てみると、スペイン語をやっていました。混乱するので、フランス語とスペイン語は1,2ヵ月交代でやっています。スペイン語はまだあまりわからなくてつまらないので、英語の本に走ったらしい。そして、スペイン語の本の予習と称して、同じタイトルの英訳を読んでいる。
それと、勉強を始めまして、フランス語は平気なのですが、英語の音読をすると、「今日はこれ以上英語は読みたくない」となってしまいます。フランス語はかえって、多読で調整したくなります。
この変な現象は何なんだろう? この現象はこの先どこへ行くんだろう? と不思議に思い、いったん書いて報告したくなりました。もし万が一、危険な兆候だったらどなたか教えてください。
英語を書こうとすると、フランス語が邪魔をして、苦手な語順がさらにおかしくなる柊でした。
ではでは〜。
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お名前: wkempff
投稿日: 2015/4/30(23:37)
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柊さま
多めに見積もっても柊さんの1ケタ落ちの経験ですので、私の経験自体は、なんの役にも立たないです。しかし、友人から聞いた話が面白かったので、一言ご返事します。
友人に、英語nativeのmissionaryかつ旧約聖書専門の宗教学者が居ます。彼に、Ruth OzekiのA Tale for the Time Beingと、Alice MunroのDear Lifeを紹介したら、非常に喜んで読んでくれました。
彼は、もっと軽い小説と、上記の2冊、合計3冊を並行して読み、1か月以上かかった、と言っていました。伝道師兼宗教学者、という、まさにnativeの中でも言語のプロで、そんなものか、と、ちょっと驚きました。もちろん、読む深度は、私とは比較にならないと思いますが。
別の友人、彼はフランス語圏で生まれ、英語圏で大学を卒業している、完全バイリンガルで、英語を話すときや読むときは英語脳、フランス語のときはフランス語脳、と断言しています。しかし、ときどき、話がややこしくなると、フランス語のイントネーションになったり、フランス語の単語が出てきたりする、プライドが高いので、頭の中がフランス語と英語の間でドリフトしていることは決して認めませんが。
ちょっと的外れかも知れませんが、柊さんの文章を読んで、そういう領域に達しつつあるのかな、と推測しました。
ということで、今後ともよろしくご指導のほどお願いします。
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13216. Re: wkempffさん、ありがとうございます
お名前: 柊
投稿日: 2015/5/1(13:10)
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"wkempff"さんは[url:kb:13215]で書きました:
〉柊さま
〉多めに見積もっても柊さんの1ケタ落ちの経験ですので、私の経験自体は、なんの役にも立たないです。しかし、友人から聞いた話が面白かったので、一言ご返事します。
私より難しそうな本をお読みなので、wkempffさんのご経験自体も聞いてみたい気がしますが。
〉友人に、英語nativeのmissionaryかつ旧約聖書専門の宗教学者が居ます。彼に、Ruth OzekiのA Tale for the Time Beingと、Alice MunroのDear Lifeを紹介したら、非常に喜んで読んでくれました。
すごいご友人をお持ちですね。私は日本語以外のnativeの知り合いはいません。旧約聖書と聞くと、歴史好きの血が騒ぎます。それはともかく、Alice Munroというと、結構ややこしい文章を書く人だと書いておられたような。
〉彼は、もっと軽い小説と、上記の2冊、合計3冊を並行して読み、1か月以上かかった、と言っていました。伝道師兼宗教学者、という、まさにnativeの中でも言語のプロで、そんなものか、と、ちょっと驚きました。もちろん、読む深度は、私とは比較にならないと思いますが。
うーむ。かなり考え込みながら読んだということでしょうか。味わって、構造分析して。聖書なんかは、1フレーズで何日も、場合によっては1000年も考え込めるような本ですよね。
〉別の友人、彼はフランス語圏で生まれ、英語圏で大学を卒業している、完全バイリンガルで、英語を話すときや読むときは英語脳、フランス語のときはフランス語脳、と断言しています。しかし、ときどき、話がややこしくなると、フランス語のイントネーションになったり、フランス語の単語が出てきたりする、プライドが高いので、頭の中がフランス語と英語の間でドリフトしていることは決して認めませんが。
英語とフランス語はかなり混ざりやすい気がしています。上級者になると、きちんと分かれるのかなあと思っていたのですが、その方は上級者だけれども混ざることがある(らしい)のですね。
〉ちょっと的外れかも知れませんが、柊さんの文章を読んで、そういう領域に達しつつあるのかな、と推測しました。
とても参考になりました。ありがとうございます。私としては、英仏が混ざりやすい初級者の領域なのかなと思っているのですが。経過観察したら、面白そうですね(他人事のように研究しようとする)。
〉ということで、今後ともよろしくご指導のほどお願いします。
こちらこそ。
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13217. Re: これは停滞なのか? 英・仏・西・独の関係(長文)
お名前: 杏樹
投稿日: 2015/5/2(01:02)
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柊さん、こんにちは。
〉みなさま、こんにちは。柊です。現在、英語多読4千万語越え、フランス語多読680万語、スペイン語多読100万語通過、ドイツ語多読10万語通過です。
すごい語数ですね。誰も真似できません。
〉多言語多読をやっていたら、英語多読が妙な具合になってきたので、報告します。私としては結構面白いことになってきたと思うのですが、つまらなかったらごめんなさい。
柊さんの報告が「つまらない」なんてことはありません。
〉どの言語でも、読んだ本と日付をノートに表にして作っているのですが、ふと気づくと、2月は英語の本を全く読んでいませんでした。4月も中旬までは全く読んでいませんでした。大体が、1,2ヵ月でノート1ページ分(30冊)になるのに、11月の末から4月までで1ページにしかならなかったというのも、事件です。
それで「事件」というところがすごいです。私はフランス語に集中している時は英語も中国語も何か月も読んでませんでした。といっても、中国語は通信教育をやっているので、多読の本を読んでいないだけで、中国語そのものには触れているのですが。
〉それで理由を考えたのですが、やはり多言語に熱中しているからかなと。本来別の言語で書かれている場合、英訳本を読むことにあまり熱を入れなくなりました。仏訳もある場合は、仏訳で読もうとすることが増えました(読めるかどうかは別問題)。日本語の本の英訳を読むことに、あまり意味を感じなくなりました。
このあたりの感覚が、私と違いすぎるのでなんとも言えません。
私は原語で読めるものはできるだけ原語で読みたいので。特に日本語の本は外国語で読む気がしないのです。フランス語の本はまだあまり読めないので英訳に走ることもあるかもしれませんが、そこまでして読みたい本はなし…。
フランス語が読めるようになったら、英訳は読む必要ないと思うのは自然なことではないかと思うのですが。
〉全体に、言語の数といい、読んでいる本の数といい、ぼやーっと拡散して増えている感じです。それでいて、英語を読む時の力は増している気がします。気になる本なら、すごい勢いで読めます。フランス語も進歩がすごいです。
平行していくつもの本を読んでいるのですね。しかも多言語まぜこぜで。
英語だけの話ですが、以前「段違い平行読み」と名付けられた読み方がありました。レベルの違う、内容の違う本を並行して読んでいくことですが、それをすると自然に一番好きな本が残っていくのです。ですから何が読みたいかよくわからないとき、いろいろな本を並行して読んだら、自分の好みがわかって来るよー、という話だったのですが。
ヨーロッパ語同士ですと、読めば読むほど他の言語の能力も上がっていくんじゃないかと思います。
〉ちなみに、英語の本を結構読んでいる時期を見てみると、スペイン語をやっていました。混乱するので、フランス語とスペイン語は1,2ヵ月交代でやっています。スペイン語はまだあまりわからなくてつまらないので、英語の本に走ったらしい。そして、スペイン語の本の予習と称して、同じタイトルの英訳を読んでいる。
〉それと、勉強を始めまして、フランス語は平気なのですが、英語の音読をすると、「今日はこれ以上英語は読みたくない」となってしまいます。フランス語はかえって、多読で調整したくなります。
〉この変な現象は何なんだろう? この現象はこの先どこへ行くんだろう? と不思議に思い、いったん書いて報告したくなりました。もし万が一、危険な兆候だったらどなたか教えてください。
柊さんのような読み方をしている人はいませんので、誰も教えられない、わからないと思う…。
結局好きなことを好きなようにやるのが一番なんじゃないですか。スペイン語が面白くなくて英語に走って英語の語数が増えるのもいいですし、英語が読みたくないと思ったらやめたらいいですし。
多読をすると、語学には興味が最優先だということがわかってきます。興味のあるものなら進む、ないものなら進まない。その時、その時の自分の気持ちに正直に進めていくのが一番です。
〉英語を書こうとすると、フランス語が邪魔をして、苦手な語順がさらにおかしくなる柊でした。
影響を受ける、というのはありますね。
言語ごとに「○○語脳」ができる、というのはわかります。私も言語が切り替わると自分で何となく「○○語モード」になっているな、と感じます。でも、言語脳は分かれていても、行き来は自由なのかもしれません。しかも自分で意識的にシャットアウトできなくて、さっき読んだばかりの言葉に引き戻されてしまうのかもしれません。だから混ざったり混乱したりするのかもしれません。
〉ではでは〜。
それでは〜。
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お名前: 柊
投稿日: 2015/5/5(09:34)
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"杏樹"さんは[url:kb:13217]で書きました:
〉柊さん、こんにちは。
杏樹さん、こんにちは。
〉〉みなさま、こんにちは。柊です。現在、英語多読4千万語越え、フランス語多読680万語、スペイン語多読100万語通過、ドイツ語多読10万語通過です。
〉すごい語数ですね。誰も真似できません。
いや、もっと凄い人は、数えるのをやめるんだと思うんですが、数えるのがやめられないんです。律儀というのと、ちょっと違う気がします。
〉〉多言語多読をやっていたら、英語多読が妙な具合になってきたので、報告します。私としては結構面白いことになってきたと思うのですが、つまらなかったらごめんなさい。
〉柊さんの報告が「つまらない」なんてことはありません。
ありがとうございます。
人生で一番ひどいと思った時も、その様子を話すと主治医に爆笑され、「それだけ自分でわかってれば大丈夫」と太鼓判を押されました。結構嬉しかったです。何か、自分ではよくわかっていないユーモアのセンスがあったのか? モットーは、「目指せ夏目漱石!」
〉〉どの言語でも、読んだ本と日付をノートに表にして作っているのですが、ふと気づくと、2月は英語の本を全く読んでいませんでした。4月も中旬までは全く読んでいませんでした。大体が、1,2ヵ月でノート1ページ分(30冊)になるのに、11月の末から4月までで1ページにしかならなかったというのも、事件です。
〉それで「事件」というところがすごいです。私はフランス語に集中している時は英語も中国語も何か月も読んでませんでした。といっても、中国語は通信教育をやっているので、多読の本を読んでいないだけで、中国語そのものには触れているのですが。
私は結局、何語をやっている時も常に英語は読んでいたんですね、今までは。これから、読まないようになっていくのかもしれません。
〉〉それで理由を考えたのですが、やはり多言語に熱中しているからかなと。本来別の言語で書かれている場合、英訳本を読むことにあまり熱を入れなくなりました。仏訳もある場合は、仏訳で読もうとすることが増えました(読めるかどうかは別問題)。日本語の本の英訳を読むことに、あまり意味を感じなくなりました。
〉このあたりの感覚が、私と違いすぎるのでなんとも言えません。
〉私は原語で読めるものはできるだけ原語で読みたいので。特に日本語の本は外国語で読む気がしないのです。フランス語の本はまだあまり読めないので英訳に走ることもあるかもしれませんが、そこまでして読みたい本はなし…。
〉フランス語が読めるようになったら、英訳は読む必要ないと思うのは自然なことではないかと思うのですが。
日本語で好きな本が英訳された時に、どうなったのかチェックせずにいられない癖がありまして。おたくなんでしょうね。やっと、気にする気にならなくなったと、進歩なのか、熱が冷めたのか。
普通は、そもそも気にならないんだろうなと思います。
「ソフィーの世界」のヨースタイン・ゴルデルは、仏訳の方が英訳より安いので、フランス語の勉強もかねてフランス語でそろえてみました。が、何しろ哲学やらキリスト教の歴史やらが鍵になる小説なので、文章が平易でも難しいです。
〉〉全体に、言語の数といい、読んでいる本の数といい、ぼやーっと拡散して増えている感じです。それでいて、英語を読む時の力は増している気がします。気になる本なら、すごい勢いで読めます。フランス語も進歩がすごいです。
〉平行していくつもの本を読んでいるのですね。しかも多言語まぜこぜで。
〉英語だけの話ですが、以前「段違い平行読み」と名付けられた読み方がありました。レベルの違う、内容の違う本を並行して読んでいくことですが、それをすると自然に一番好きな本が残っていくのです。ですから何が読みたいかよくわからないとき、いろいろな本を並行して読んだら、自分の好みがわかって来るよー、という話だったのですが。
なるほど。確かにこのところ、読み終わったり脱落者が出たりで、読みたい本だけ読了していっています。気が散っている時によく、あれも読みたいこれも読まなきゃで、冊数が増えるんですよね。そうか、自然に脱落者が出るのを待つことにして、読みたいのを読んじゃうのも手ですね。
〉ヨーロッパ語同士ですと、読めば読むほど他の言語の能力も上がっていくんじゃないかと思います。
それを期待しています。が、今のところ混乱していることばかりで、あまり互いに高め合うようになっていないような。気づいていないだけかもしれませんが。
〉柊さんのような読み方をしている人はいませんので、誰も教えられない、わからないと思う…。
〉結局好きなことを好きなようにやるのが一番なんじゃないですか。スペイン語が面白くなくて英語に走って英語の語数が増えるのもいいですし、英語が読みたくないと思ったらやめたらいいですし。
〉多読をすると、語学には興味が最優先だということがわかってきます。興味のあるものなら進む、ないものなら進まない。その時、その時の自分の気持ちに正直に進めていくのが一番です。
そうですね。たまに自信がなくなってこうやって掲示板に出没しますが、「これをこうしてこうやるのが最善だ」と言ってほしいわけではない気がします。ただの愚痴と、多少のアドヴァイスをもらえればというのと。
〉〉英語を書こうとすると、フランス語が邪魔をして、苦手な語順がさらにおかしくなる柊でした。
〉影響を受ける、というのはありますね。
〉言語ごとに「○○語脳」ができる、というのはわかります。私も言語が切り替わると自分で何となく「○○語モード」になっているな、と感じます。でも、言語脳は分かれていても、行き来は自由なのかもしれません。しかも自分で意識的にシャットアウトできなくて、さっき読んだばかりの言葉に引き戻されてしまうのかもしれません。だから混ざったり混乱したりするのかもしれません。
ああ、ありそうですね。私の場合、同じ本を数カ国語で読んでいるので、あそこで出てきたあの単語だ!と思っても、どの単語が何語かわからなくなったり。比べ読みも良し悪しだなあと思います。
フランス語に力を入れていると、英語の文章を組み立てようとしてもフランス語が混ざってきたり。逆は、英語の方が私のできるレベルが上なので、フランス語にはがんがん混ざってきます。日本語はそこに混ざってはいきませんけども、やっぱり語族が違うからでしょうね。
〉〉ではでは〜。
〉それでは〜。
そうそう、ちょっと温泉旅行に行ってきたら、困った時につかまえた従業員の方が中国から来たばかりだったようで、2回「もう1度言ってもらっていいですか」のあと、日本人を探しに行ってしまいました。多言語マニアなので、困るというよりも、「次に行く時は中国語で言えるようになろう」と思って帰ってきました(何か論点がずれている?)。お客さんも、見た目ではわからないけれども、話している言葉を聞く限り、外国の方が多かったようです。
韓流にはまりきった上に、台湾ドラマにも手を出し始めた母の話では、韓国や台湾のドラマで、結構北海道がロケ地になるので、そちらからの観光客が多いのかも、ということでした。高速道路のトイレとか普通に、ハングル、繁体字、簡体字の表示がありますし。
というわけで、近いうちにまた学習言語が増えそうです。
では。
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お名前: スニフ
投稿日: 2015/5/5(10:07)
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> やっぱり語族が違うからでしょうね。
インド・ヨーロッパ語族とひとまとめに言いますけれど、フランス・イタリア・スペインのラテン系の言語に比べると、英語は、半分はゲルマン系の言語が混ざった言語なので、ちょっと違うんですよ。
英語が複雑・不規則なのは、両方の言語系の複雑さが混ざっているせいだと思っています。
こういう、ある意味複雑な言語を最初に勉強しなくてはいけないのは、少しばかり不幸かとも思います。
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"スニフ"さんは[url:kb:13219]で書きました:
スニフさん、こんばんは。
〉> やっぱり語族が違うからでしょうね。
〉インド・ヨーロッパ語族とひとまとめに言いますけれど、フランス・イタリア・スペインのラテン系の言語に比べると、英語は、半分はゲルマン系の言語が混ざった言語なので、ちょっと違うんですよ。
〉英語が複雑・不規則なのは、両方の言語系の複雑さが混ざっているせいだと思っています。
なるほど。発音法則を見ても、フランス語もドイツ語も、独自のも混ざっていますもんねえ。スペルだけだと、どの発音法則を使うのか、ちょっと判断に迷います。
〉こういう、ある意味複雑な言語を最初に勉強しなくてはいけないのは、少しばかり不幸かとも思います。
大英帝国からアメリカの時代が来ましたから、歴史的に仕方がないのでしょうけどね。17,8世紀ぐらいを舞台にした小説を読んでいても、宮廷共通語のフランス語を勉強しなくてはいけない貴族が、フランス語ほど難しい言語はないと嘆いていました。小説ですが、多分、嘆いていたことでしょう。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2015/5/6(20:40)
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スニフさん、こんにちは。
〉> やっぱり語族が違うからでしょうね。
〉インド・ヨーロッパ語族とひとまとめに言いますけれど、フランス・イタリア・スペインのラテン系の言語に比べると、英語は、半分はゲルマン系の言語が混ざった言語なので、ちょっと違うんですよ。
〉英語が複雑・不規則なのは、両方の言語系の複雑さが混ざっているせいだと思っています。
英語はゲルマン系です。ゲルマン語が二つに分かれて一方はドイツ語に、一方が英語になりました。
ただ、中世イングランドでは国王がフランス国王の臣下だったこともあって、宮廷ではフランス語が使われました。その時にフランス語の影響を大きく受けてしまったのです。
スペイン語とフランス語をやると、ラテン系としての共通点を感じますので、(だから両方同時にやると混乱する)、やっぱり英語は根本的にラテン系じゃないなと思います。
〉こういう、ある意味複雑な言語を最初に勉強しなくてはいけないのは、少しばかり不幸かとも思います。
複雑なのは綴りと発音の不規則性です。
これには理由があると読んだことがあるのですがうろ覚えで。たしか近世まではある程度発音に即していたのが、ある時期発音が大きく変化して表記の方がついていかなかったとか…。
他のヨーロッパ語に比べると、名詞に男性・女性(言語によっては中性)の区別がない、動詞が人称によって変化しない、ドイツ語のような格変化もない(一部名残はありますが)ので、むしろ単純・簡単な方だと思います。フランス語が世界共通語だった時代よりは習得しやすいのではないかと。
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お名前: スニフ
投稿日: 2015/6/2(19:12)
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"杏樹"さんは[url:kb:13221]で書きました:
〉複雑なのは綴りと発音の不規則性です。
〉これには理由があると読んだことがあるのですがうろ覚えで。たしか近世まではある程度発音に即していたのが、ある時期発音が大きく変化して表記の方がついていかなかったとか…。
母音の変化については、大母音遷移というのが、中英語期後期(1400年台)から近代英語期の初め(1600年台)までに起きたのが顕著で、長母音が2重母音に移っていって、a:=>ε:=>e:=>i:=>ai, ο:=>o:=>u:=>au という風にずれた。
結果、name は、ナーメだったのが、ネイムになった。
find も フィンドだったのが、ファインドになり、cheezeも、チェーズがチーズになった。
(A,B,C が、アベセでなく、エイビーシーなのもたぶんそのせい)
子音に関しては、紀元前にさかのぼるけれども、グリムの法則+ベルネルの法則と呼ばれる変化があって、bh=>b=>p=>f, dh=>d=>t=>th, gh=>g=>k=>h とずれていった。結果、knight の kやgh は発音されなくなった。
>ただ、中世イングランドでは国王がフランス国王の臣下だったこともあって、
11世紀の、ノルマン征服の結果、フランス語からの語彙が、大量に流入したせいで、英語の語彙は、最頻1000語程度は、元々の英語由来の単語が優勢なものの、最頻3000語レベルになると、もう、外来語の方が多い状態になる。ゲルマン語系列の単語は、最初の音節にアクセントがあることが多いが、フランス語由来のものは、最後の音節にアクセントがくることが多くなって、アクセントの位置が不規則になった。
11世紀以前の英語は、ゲルマン系の風合が大きくて、まさにゲルマン系とおもいますが、まるで違う言語みたい(ドイツ語に近い)で、これを今の英語と同列に呼ぶのはちょっと抵抗がありますね。
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お名前: 柊
投稿日: 2015/6/3(16:35)
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"スニフ"さんは[url:kb:13241]で書きました:
〉"杏樹"さんは[url:kb:13221]で書きました:
スニフさん、こんにちは。
〉〉複雑なのは綴りと発音の不規則性です。
〉〉これには理由があると読んだことがあるのですがうろ覚えで。たしか近世まではある程度発音に即していたのが、ある時期発音が大きく変化して表記の方がついていかなかったとか…。
〉母音の変化については、大母音遷移というのが、中英語期後期(1400年台)から近代英語期の初め(1600年台)までに起きたのが顕著で、長母音が2重母音に移っていって、a:=>ε:=>e:=>i:=>ai, ο:=>o:=>u:=>au という風にずれた。
〉結果、name は、ナーメだったのが、ネイムになった。
〉find も フィンドだったのが、ファインドになり、cheezeも、チェーズがチーズになった。
〉(A,B,C が、アベセでなく、エイビーシーなのもたぶんそのせい)
ふーむ。ジェームズ欽定聖書だと少し今の英語と違うのは、固まりきっていなかったからでしょうか。三単現のsがあの当時、thだったりするのを、歴史的文書で見たりします。
〉子音に関しては、紀元前にさかのぼるけれども、グリムの法則+ベルネルの法則と呼ばれる変化があって、bh=>b=>p=>f, dh=>d=>t=>th, gh=>g=>k=>h とずれていった。結果、knight の kやgh は発音されなくなった。
あの発音しない音にも法則性があるんですね。
〉>ただ、中世イングランドでは国王がフランス国王の臣下だったこともあって、
〉11世紀の、ノルマン征服の結果、フランス語からの語彙が、大量に流入したせいで、英語の語彙は、最頻1000語程度は、元々の英語由来の単語が優勢なものの、最頻3000語レベルになると、もう、外来語の方が多い状態になる。ゲルマン語系列の単語は、最初の音節にアクセントがあることが多いが、フランス語由来のものは、最後の音節にアクセントがくることが多くなって、アクセントの位置が不規則になった。
フランス語系かゲルマン語(ドイツ語?)系かがわかれば、ある程度見当はつくということですか。
〉11世紀以前の英語は、ゲルマン系の風合が大きくて、まさにゲルマン系とおもいますが、まるで違う言語みたい(ドイツ語に近い)で、これを今の英語と同列に呼ぶのはちょっと抵抗がありますね。
11世紀以前の英語は、歴史書でも読んだことがないので(その頃の人で興味のある人がいないから)わからないのですが、残っているものなのですか! 日本でも古文書が残っているのは知っていますが、すごいですね。
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"柊"さんは[url:kb:13244]で書きました:
〉11世紀以前の英語は、歴史書でも読んだことがないので(その頃の人で興味のある人がいないから)わからないのですが、残っているものなのですか! 日本でも古文書が残っているのは知っていますが、すごいですね。
「主の祈り」を比べてみると、
日本語:
天にまします我らの父よ、御名が尊ばれますように
御国が来ますように、御旨の天に行なわれるがごとく
地にも行なわれますように
KJV(1604):
Our Father which art in heaven, Hallowed be thy name. Thy kingdom come. Thy will be done in earth, as it is in heaven.
古英語(11世紀)
Thu ure faeder, the eart on heofonum, sy thin nama gehalgod.
Cume dhin wylla on eordhan swaswa on heofonum.
(上の古英語で、th , dh, g は、今のアルファベットに対応するものがないので、置き換えています。th は p の縦の棒を上に伸ばしたような文字、dh は、the の発音記号に使われているような 6をひっくり返したような文字、g は、筆記体の z のような文字です。)
古英語だと、2人称単数も残っているし、格変化も残っているし、gehalgodのge- は、ドイツ語の ge- と多分同じ使い方だと思います。
KJVになると、2人称単数と活用は残っているものの、格変化はほぼ無くなっていますね。シェイクスピアがほぼこの時代だから、シェイクスピアまでは、2人称単数の、thou, thy, thee, thine と、若干の活用の癖(2人称単数の -st, 3人称単数の -thとか)を覚えればそれほど苦労せずに読めます。
さすがに、聖書関係は、黙示録に「もしこれに書き加える者があれば、神はその人に、この書に書かれている災害を加えられる。」と警告されているだけあってかなり忠実に残っているみたいです。どの書が正典なのかなんて話は当時の派閥争いも関係しているらしいですけど。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2015/5/6(20:48)
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柊さん、こんにちは。
〉そうそう、ちょっと温泉旅行に行ってきたら、困った時につかまえた従業員の方が中国から来たばかりだったようで、2回「もう1度言ってもらっていいですか」のあと、日本人を探しに行ってしまいました。多言語マニアなので、困るというよりも、「次に行く時は中国語で言えるようになろう」と思って帰ってきました(何か論点がずれている?)。お客さんも、見た目ではわからないけれども、話している言葉を聞く限り、外国の方が多かったようです。
それ、わかりますー!
「次はしゃべれるようになっていたい」って思いますー。
〉韓流にはまりきった上に、台湾ドラマにも手を出し始めた母の話では、韓国や台湾のドラマで、結構北海道がロケ地になるので、そちらからの観光客が多いのかも、ということでした。高速道路のトイレとか普通に、ハングル、繁体字、簡体字の表示がありますし。
大阪はすごいです。オタク街にUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)がありますので、あちこち外国人がいっぱいです。最近はどこも英中韓で表示が書いてあります。中国語なんか簡体字と繁体字両方書いてあることも。そうしたらつい読んでしまうのですが、ハングルだけわからないのがちょっと悔しいです。
〉というわけで、近いうちにまた学習言語が増えそうです。
私は増やすつもりはないのですが、韓国語の教材は2冊ほど…。
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"杏樹"さんは[url:kb:13222]で書きました:
〉柊さん、こんにちは。
杏樹さん、こんにちは。気づいてはいたのですが、ちょっと本のタイトルを忘れていて。
〉〉そうそう、ちょっと温泉旅行に行ってきたら、困った時につかまえた従業員の方が中国から来たばかりだったようで、2回「もう1度言ってもらっていいですか」のあと、日本人を探しに行ってしまいました。多言語マニアなので、困るというよりも、「次に行く時は中国語で言えるようになろう」と思って帰ってきました(何か論点がずれている?)。お客さんも、見た目ではわからないけれども、話している言葉を聞く限り、外国の方が多かったようです。
〉それ、わかりますー!
〉「次はしゃべれるようになっていたい」って思いますー。
今考えると、英語を試してみても良かったのかも知れませんね。母は、外国のお客さんと片言英語でもめてたみたいですし。
〉大阪はすごいです。オタク街にUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)がありますので、あちこち外国人がいっぱいです。最近はどこも英中韓で表示が書いてあります。中国語なんか簡体字と繁体字両方書いてあることも。そうしたらつい読んでしまうのですが、ハングルだけわからないのがちょっと悔しいです。
色々わかるからの悩みですね。チョ・ヒチョル先生の「1時間でハングルが読めるようになる本」というのがあります。私がフランス語講座をラジオで聞いていた頃、直前にやっていたラジオ講座の講師で、時々ラジオを早めにつけた時に聞いていましたが「くだけた敬語」とかいう言葉が出てきて、驚きました。ともあれ、この日本語の本が1時間で読めれば、実際にタイトル通りのことが起きます。
〉〉というわけで、近いうちにまた学習言語が増えそうです。
〉私は増やすつもりはないのですが、韓国語の教材は2冊ほど…。
私も2冊と、母も1冊、そして多読用の本は大量に。