憎きOBW4のLittle Woman

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9198. 憎きOBW4のLittle Woman

お名前: 極楽とんぼ
投稿日: 2007/2/5(14:38)

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私はSEGのGRセットを中心に読み進めています。多読開始1年のところでPGR3のRogueTraderにつまづいて4ヶ月停滞し、1年10ヶ月のところでOBW4のLittleWomanにつまづいて8ヶ月も停滞しました。つい最近停滞から脱出し、多読開始2年半にしてやっと100万語を達成しました。これは、はじめましてのところですでにご報告済みです。いま、私はSEGの多読GRセットを中心に読んでいるので、100万語達成後は、LittleWomanを投げ捨てて、4Aセットから4Bセットに進みました。

RogueTraderは、多読再開後にそれと意識しないうちに読めてしまったので、どうして読めるようになったのかずっと不思議に思っていました。少し勉強すれば何でも身についてしまう若い人と異なり、私のような怠惰な中年にとって、これは驚異的なことなのです。LittleWomanも、きっといつか読めるようになるだろうから、そのときにどうして読めるようになったのか考えようと思っていました。

4BセットのMGR3の10冊は読みやすいことで定評がありますが、さすがの私も快調に読めました。MGR4のGreatGatsbyを読んでみたところ、読み飛ばさなければいけないところが多々ありましたが、楽しく読むのに支障がありませんでした。これはもしかしてLittleWomanが読めるかもしれないと思って読んでみたら、あっさり読めました。まだ読めるようになっていないだろうと予想していたので、拍子抜けしてしまいました。

私の印象では、LittleWomanは登場人物のセリフがとてもいきいきしていて、そこが魅力になっていると思います。しかし、一読してよくわからないところもセリフに集中していたように思います。これまでは、わからないところを読み飛ばすと、いつのまにか話の筋がつかめなくなってしまって読めなかったのです。もちろん、昔習い覚えた構文解釈の術を禁じているので、あの術さえ使えばなんとかなるのに、とフラストレーションがたまりました。このフラストレーションは、皆さんご存知なように非常に不快なものです。

なぜ不快なのか考えているうちに、はるか昔、高校生の時のことを思い出しました。高校生になると、学校の英語が急に難しくなります。当時の私がもっとも脅威に感じたのは、知らない単語が一つもないのに意味がわからないセンテンスが出てきたことでした。結局、クラスのみんなと同じように伊藤和夫さんの著作で構文解釈の術を会得してその危機をしのいだのでした。大学入試にはそれで間に合ったけれど、その後は全く進歩無く今日に至ってしまったのです。

あのとき、構文解釈の術を身につけたことに安心しきってしまったのがわが英語人生の停滞の始まりであったと痛く反省しております。読み飛ばしの術、これは難しい!部分的に理解できないことに耐えつつ全体を理解するという術は、自分の英語読書力を客観的に知っていないとその訓練にふさわしい本が選べないという難点があるように思います。もちろん自分の知っている自分の読書力なんてものは当人の主観に属するので、どうしてもその間にギャップが生じるわけです。

しかし、GRのような学習書に限らず、書物というものは読んでみないことには読めるかどうかわからないのだから、あまり自分の読書力のようなあやふやなものにこだわらずに、なんでもチャレンジしてみることが大事かなあと月並みな考察をしてしまいました。いまの自分にふさわしい書物に出会えるかどうかが大事だなんて、まるで人生みたいでかっこいいじゃないですか(うーん、でも未読本が増えそうでいやだなあ)。

私は100万語達成に2年半もかかってしまいました。われながら怠惰でお恥ずかしい限りですが、さすがに中年オヤジがいまさら性格を変えることもできないので、こういう人間でもできそうなところがSSS式多読のありがたいところと感謝しております。進歩があれば年速40万語でもいいや、とつくづく思う極楽とんぼであります。長くなってすいません。


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