700万語の通過報告です(長文注意!)

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9190. 700万語の通過報告です(長文注意!)

お名前: もる http://moruread.exblog.jp/
投稿日: 2007/2/4(00:26)

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こんにちは、もるです。
2月2日に700万語を通過したので報告します。

600万語から700万語までの期間は約10ヶ月でした。

読んだ本は以下のとおりです。

・ABHORSEN Trilogy
・The Ellimist Chronicles(ANIMORPHS)
・Alex Rider series
・Pendragon series

例によってシリーズものばかりです。
そしてもちろんファンタジー多めです☆(ここは譲れません!)

昨年は、タドキスト大会に初参加していろいろ刺激をうけました。
気が早すぎますが、今年の大会にも絶対に参加したいです!

飛ばし読みが身についてから、
飛ばし読みをしまくって読んでいるので、
本当に読む力がついているのかなあとたまに思うときがあります。
が、昔読んだものをパラパラ読んでみると、明らかに理解度が上がっているんですよね。
初めて読んだときは、難しい!と感じたのにも関わらずです。
文法的なことになるかもしれませんが、
どこまでが主語(主部)で、どれが核となる動詞(述語動詞でしたっけ……?)かが、
文章を追うと自動的に分かるようになってきた気がします。
○○is○○○is△△……というような文が出てきたとき、
一つ目のisは核となるisでは無いことがわかる、
だから迷わない、文章の大筋が理解出来るといいますか……。
うまく言えませんし、そういうことを気にしすぎてもあまりよくないかなと思いますが。

ただ、基本はいい加減なので安心(?)してください。
ストーリーの先が気になって気になってしかたなくなった場合、
何がどうしたくらいの情報しか拾わないでぶっ飛ばして読んでしまうので(^^:

とにかく、いい意味で日本語と同じような感覚で読む感じに近づいてきたと思います。
これからもマイペースで、とりあえず次の800万語を目指します。

以下、本紹介です。
例によってメッッチャクチャ長いので、お暇なときにご覧いただけると幸いです(^^)

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【ABHORSEN Trilogy】 

・SABRIEL(1巻)
・LIRAEL(2巻)
・ABHORSEN(3巻)

邦訳では古王国記となっている、ABHORSEN Trilogyです。

まず1巻目のSABRIELについて紹介します。
主人公はSabrielです。
あるとき、Sabrielのもとに父親であるAbhorsenからメッセージが届きます。
それは、Abhorsenが危険な状態にあるという内容でした。
父親を助けるために、Sabrielは故郷であるOld Kingdamに向かいます。
その地でSabrielは、己の宿命・使命を知ることになります。
そして……

という感じです。

そして2巻目のLIRAELです。
これはPART1、PART2、PART3の3つのパートに分かれています。
そして前作から14年後の世界から、物語はスタートします。

主人公は、タイトルにもあるようにLiraelです。
LiraelはClayrという未来を見る力を持つ一族の者です。
ある時期がくると、ClayrはSightを授かり未来を見る(=Saw)力を持つようになるのです。

ですが、LiraelにはSightが来ません。
Liraelはもう14歳。
自分よりも年下の者たちがSightを授かる中、
自分だけSightが授からないことに焦りと孤独を感じます。

どうして自分にはSightが来ないのか、
自分にはClayrの素質がないのだろうか、
自分は何者なのだろうか……。

悩むLiraelはある行動をとろうとします。

——と、PART1はLiraelの視点のみで進みます。
PART1は、主にClayrの生活や慣習が書かれています。
1巻でチラリと出てきたClayrについて説明されているので、
そこらへんの補完(ともちろん伏線&新要素)がなされているかんじです。

ですが、PART1はまだまだ序の口です。
世界で何が起きているのか(=敵は誰か)については、ほとんど謎のままです。

物語が動き出すのはPART2からです!

私的、PART1はチマチマ読み進めていましたが、
PART2に入ってから、いろんなことが気になりすぎたので、一気に読むスピードが上がりました。

また、実はPART2からSamというもう一人の主人公というべきキャラが登場します。
PART2からはLiraelとSamの視点から物語が書かれていきますよ☆

Samの正体は読んでからのお楽しみでvV

LiraelもSamも、自分の将来についてネガティブに悩むところがあるので、
少しまどろっこしい部分もありましたが、でも、逆にそれが等身大なのかなと思います。
前作のSabrielみたいな強いキャラに憧れますが、
弱い部分をもつキャラのほうが自分とダブる部分が多いので、その気持ちわかるなぁ……という感じで共感できるところも多かったです。

逆に、動物キャラ(正確にはmagic creatureです)が良いです!
LiraelとSamの良きパートナーとして、助言や突っ込み、容赦なし。
いいキャラです☆

そしてABHORSEN Trilogyの3巻目にして最終巻の「ABHOESEN」です。
ある目的のために奔走するLirael、Sam、The dog、そしてMogget。

SabrielやLiraelが生きている時代の結末が書かれています。
ずーっと気になっていたThe dogとMoggetの正体もわかります!
また2巻目の時と比べて、LiraelもSamもたくましくなっていますvV
とくにSam、だんだんカッコよくなった気がします(^^)

……2巻目のLIRAELの続きになっているので、
これ以上いうと2巻目のネタばれ気味になってしまうのが辛いところです(^^;
とにかく、ABHORSEN Trilogyは終幕です。

……といったかんじのストーリーです。

ネタばれにはならないと思うので述べますが、
Abhorsenはnecromancerです。

ABHORSEN Trilogyでのnecromancerは、
こっちの世界(living world)と死の世界(death world)を行ったりきたり出来る能力をもっています。
その能力と、7つのbell、そしてswordを使い、
死霊を退治する者(死に属するものに対抗できる者)がnecromancerでありAbhorsenであるのです。

今まで読んできたファンタジーの中には、
そういった「死」が前面に出ているものがなかったので、とても新鮮な気持ちで読むことが出来ました。

世界観の描写がとても丁寧です。
The Death(=死の世界)、The Dead(死の世界からのクリーチャー)、
Free magic、Charter magic、それらを使役するbellやpipeにBookなど、
オリジナルの法則やアイテムがたくさん出てきます。
ファンタジーに慣れていない人にとっては、
それらを理解するのが少し難しいかもしれません。
でも、入り込めればしめたものです。
世界観に浸れます☆
私も、理解してないその世界独特の法則がありますが、それでも楽しいです。
個人的に、死の世界(gateの存在)とAbhorsenが使う7つのbellの各種能力の構築が好きです(^^

特に、bellは一つ一つ役割が違うので、
どのbellがどんな効果を持っているのかを把握することをオススメします♪
展開がわかりやすく、かつ深くなると思うので!
(1巻にbellを一つずつ紹介する箇所があるので、そのページを軽く折るなりして、いつでも参照出来るようにしておくといいと思います)。

死霊の名前など造語が多く、わかりにくい単語もいくつかありましたが、
英文の構造自体はそんなに難しくなかったです。
ただ、単語と視点移動が少し辛かったです。
単語はともかく、段落ごとの視点移動は読み違えの原因になりました。。。
代名詞が誰を指しているのか分からなくなったりしたので(^^;
でも、基本的にはけっこうスムースに読むことが出来ました。
飛ばし読みで楽しめます♪

とにかく、世界観が独特なので、それを把握するまではちょっと難しかったです〜。
私は1巻のprologueで少し躓きました(^^:

ABHORSEN Trilogyはファンタジーなのですが、
私が今まで読んできたものとは何かが違いました。
科学技術が一方で存在している(電話とかあります) というのもありますが、
やはり、「死」という題材は独特です。

抽象的な表現ですが、綺麗なファンタジーでした。

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【The Ellimist Chronicles】

Animorphsシリーズの各種族に焦点をあてた外伝です。
これは、タイトルどおりEllimistが主人公になっています。

Ellimistの一人称で話は進み、過去、現在、そして未来が語られていきます。

EllimistとCrayakの因縁や、
EllimistとCrayakがなぜYeeksとAnimorphsの戦いに関わったのかも語られます。

Animorps本編で圧倒的な力を持っていたEllimistの数奇な運命をご覧ください(^^)

私にとってこの本は、Animorphsシリーズ全58巻(本編54巻、Megamorphs4巻、Chronicles4巻)の最後を飾ったものです。
……ただ単純に、数年前に読もうとしたときは読めなくて、後回しになっていただけですが(^^;

でも、この本を最後に読んでよかったと思っています。
なぜかというと、PrologueとEpilogueが、Animorphs本編の最終巻(#54)のある重大シーンを用いているからです。
けっこう大きなネタばれだと思うので、私としては、本編を全て制覇してから読むことをオススメします。

それ以上の理由として、この本はAnimorphs本編のPrologueでもありEpilogueだと思うところが大きいです。
上にも書いてありますが、過去と未来、
すなわちAnimorphs#1以前の物語と、#54以後の物語(の布石)が書かれていたからです。
Animorphsの世界が最後の巻にして更に広がった気がしました!

それにしても、かなり読みにくかったです……(^^;)

児童書とはいえSFなので、宇宙関連(シャトルの部品や設備など)の単語が多いです。
また、種族名や、その種族の特殊能力などに造語が多用されています。
しかも、物語の展開が非常に読みづらいです。
特殊能力の部分が、とてもファンタジーなので、効果と結果を予想しにくかったです。
それ故、飛ばし読みをしずぎると、わけがわからなくなる可能性が大だと思います。
私も理解していないところが多いですが、そこそこの理解でいいやと割り切って読み倒したかんじです(^^;)

300万語のときからの付き合いだったAnimorphsシリーズに一区切りがつきました。
Animorphsからいろんなものをもらいました。
(飛ばし読みは確実に身につくかと)
ちょっと寂しいですが、最後にこう言いたいです。
Thanks Animorphs!!

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【Alex Rider series】
#1:Stormbreaker
#2:Point Blank
#3:Skeleton Key
#4:Eagle Strike
#5:Scorpia

#6:Ark Angelも出ていますが、#6は未読です。
(#1〜#5で一区切りついているので)

Alex Riderです。
主人公のAlex Riderが、叔父の死後、叔父の後を(強制的に)継いで、
イギリスの諜報機関、MI6のために働く……という話です。
一言でいうと、スパイものです。
14歳とは思えないほどのアクション、スパイアイテムを駆使してミッションをこなしていくAlex!

……あくまで私の感想ですが、面白いか面白くないかと言われたら、
文句なしに面白い!と答えます。
どうやってこの危機を乗り越えるんだろう!!??とハラハラさせられました(^^)
ただ、#1と#2は、目的は巨大なくせに動機が陳腐な敵がちょっといただけなかったです。
あと、これはテーマでもあると思いますが、Alexは好んでスパイ活動をしているわけではないという事実が、とても切ないです……。
スパイというのは、結局、国家の駒に過ぎないのか??というような問いかけがある気がしました。
ハラハラドキドキで終わらないところが深いと思います。

英語は読みやすかったです☆

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【Pendragon series 〜Journal of an Adventure thorough Time and Space〜】
#1:The Merchant of Death
#2:The Lost City of Faar
#3:The Never War

私はまだ#3までしか読了していませんが、現在#7:The Quillan Gamesまで刊行中です。
#10まで続くそうです。

Pendragonシリーズです!
600万語〜700万語の間で一番のお気に入りです。

ものすごく端的に言ってしまうと、
主人公のBobby Pendragon(達)があるTerritoryに行き、Travelerの使命としてそこでのトラブルを解決するため奔走する……
という話です。
副題の、「Journal of an Adventure thorough Time and Space」がそのまま内容を表わしてるとも言えます。

Territoryとは、いわゆる異世界みたいなかんじです。
現在の地球とは、時間も空間も違う世界、それがTerritoryです。

全く普通の少年だったBobbyの日常は、ある日を境に変わってしまいます。
Bobbyわけがわからないまま叔父の言葉に従ってTravelerとしてTerritoryを救うことを期待されていたからです。
ですが、Bobbyは本当に普通の少年です。
どこかの主人公のように強い正義感があるわけではない。
特別な能力を持っているわけではない。
なんで自分がこんなことをしなくちゃならないんだ?
本当は逃げ出したいけど、見過ごすわけにもいかないし……
といった普通の少年としての正直な感情も書かれています。

Travelerの使命にゆれるBobbyの葛藤、
Travelerであるがゆえにおとずれる辛い現実、
それを乗り越えて、少しづつTravelerとしての自分を認めていく過程が良いです。
Bobbyはなんだかーだ言いつつ、強いなあと思わざるを得ません。

Traveler(の目的)とは何か?というのはまだわかりません。
断片的に語られてはいますが、3巻を読み終えた段階では、まだまだ謎ばかりです。
Bobbyと一緒の目線になって、これから先も追っていけるものだと思います。

他にも、Pendragonの世界観に引き込まれてしまう要素があります。

まずTerritoryの世界観構築が凄いです。
まだ3巻しか読んでいませんが、どのTerritoryもきちんと創られているのに感動しました。
その世界の様子が、読んでいると自然に想像出来るのです。

そして、Pendragonの一番の特徴は、Journal形式で話が進んでいくことに尽きます!!
Bobbyは、Travelerとして自身が経験したことをJournalにまとめて、
親友であるMarkとCourtneyに送り続けているという設定になっています。

『Bobbyの一人称で書かれているJournal』と
『三人称で書かれるMarkとCourtneyのこと(=現在の地球では何が起こっているのか)』
が交互に構成されながら物語は進んでいきます。
(例外はありますし、BobbyのJournalのほうが割合はずっと高いですが)

つまり、MarkとCourtneyと一緒になってBobbyのJournalを読んでいるような感覚を味わえます。
なので感情移入度、世界への入り込み具合度がとても高い!!
MarkやCourtneyと一緒にと書きましたが、
むしろ自分自身がBobbyのJournalを受け取って読んでいるかのような感覚になりました。
設定として破綻していないこの構成は本当に見事だと思います!

Journal部分はBobby自身が書いている設定なので文章が硬くありません。
また、親友に向けて書いているという設定でもあるので、
アメリカの(Bobbyたちはアメリカに住んでいます)子供の書く文章はこんなかんじなのかなぁと勉強(?)になります。

三人称の部分もそんなに難しくなかったので、気持ちよく読むことが出来ました。

とにかく、面白いです!!
次はどんなTerritoryに行くのか、そこで何がおこるのか、
Travelerとは何なのか……etc、全てが楽しみです!

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通過語数が増えるにつれて、
通過報告(という名の本紹介)もついつい長くなってしまって申し訳ありません!!(><)
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

ちなみに今後の予定は、

・残りのPendragonシリーズ(#4~#7)
・His Dark Materials(ライラの冒険)
・Inhertitance Trilogy(Eragon・Eldest)

……というかんじです。
大好きなファンタジーのオンパレード、早く読みたくてしかたありません!

それでは失礼します。
Happy Reading♪

もる


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