すみません、世界史クラブ的質問満載です

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[質問] 8798. すみません、世界史クラブ的質問満載です

お名前: 柊
投稿日: 2006/11/21(17:43)

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 杏樹さん、こんにちは。お返事にお返事していくときりがないんですが、もうちょっとお聞きしたいことが、と思っているうちに書きたいことが増え、長くなっていくのが常です。

〉最初に4年と聞くと長く感じますが、過ぎてみればこんなもの、です。
〉特にそのころ10〜12月あたりで始めた人がたくさんいて、報告はしなくても「同期」はたくさんいるんです。音沙汰のない人もいますけど、適当に読んでるかもしれませんし、休んでるかもしれませんし。
〉当時はまだ100万語通過者も数えるほどしかいなくて、100万語読んだその先がどうなってるのかも情報が少なかったです。とりあえず読みたい本だけ読んで、先のことは考えないほうがいいようです。

 うーん、間者猫さんぐらいしか、思いつかないんですが、いらっしゃるのはいらっしゃるんですね。投稿されないだけで。

〉〉〉4年になると続けているというよりただ読んでる…って感じでしょうか。少なくとももともと英語の勉強をする根性がないから多読を始めたので「勉強を続けてる」という感じではありませんね。「英語の本を読む練習をしてる」ぐらいなら思いますが…。

〉〉 英語の本を読む練習をするために、英語の本を読んでいる!
〉〉 それまた、多読でないとわからない話ですね、きっと。

〉そうなんですか?そういえば普通の勉強なら「勉強」だけで「使う」ことがあまりないけど、多読は「使う」を兼用した勉強法だという発言が以前にありました。

 一般的な「英語の勉強」というと、私のイメージだと「英語について書かれた日本語の本」を読むという、しかも私の場合、日本語だけ読んでいたという...。

〉〉 柊説だと、多分、タドキストという種類の生き物になるのではないでしょうか。長くなると何ヵ月中断しても気にならないと、何人かの方がおっしゃっていたので、それは、停滞とか、英語の勉強では、あり得ない状態なのではないでしょうか。それはすでに、その人の属性の一つと考えるべきでしょう。オホン。
〉〉 って、自分のこと棚に上げないと言えない話なんですが。この辺り。

〉そうですね。でもそのへんが多読を知らない人に説明するのが難しいところです。とにかく読めばわかるんですよ〜、って思うんですけど、そうしたらヘタするとカルト宗教みたいになってしまいます。でも本当に多読をしてると英語に対する意識は大きく変わります。

 確かに、やればわかるっていうと、何か怪しげですね。とはいえ、やってみないとわからないのは何事も同じなんでしょうけど。その辺りの加減が難しいのか。

〉〉 屏風がスクリーンでもおかしくない。ううん、多読で大分色々なスクリーンに遭遇された結果でしょうか。私はまだ全然、屏風でスクリーン、ううん、スクリーンってスライド上映とか映画上映で使う奴じゃあ、という状況です。

〉「スクリーン」だからおかしいんです。screenならおかしくありません。すでにscreenのニュアンスを習得していたわけではなくて「こういうものをscreenというのか」と納得できるというか。多読で知らない用法が出てきても「こういう時はこう言うのか」で納得するときと同じです。

 なるほど。スクリーンとscreenは別物だと納得できればいいんですね。普通の国語事典でもよく「和製英語」と書いてある単語がありますが、その範囲が広いということでしょうか。

〉〉 兵馬俑を見に行ったというところが、さすが世界史クラブですね。あれって、秦の始皇帝だけですか? その後もあった文化なんでしょうか。ハニワを埋めるのと、似た習慣と思っていますが。

〉そんな話題を振ったら…世界史クラブに変身するではありませんか。
〉「俑」というのは人柱の代わりに考え出されたものでまあハニワも似たような物ですね。秦以前にはあまり見ませんが、その後漢代以降はお墓に常備しているものです。兵馬俑展では漢代以降のものもたくさん展示されていました。
〉しかし等身大は秦の始皇帝だけです。あとは1メートルもありません。あれだけのスケール、あれだけの大きさのものを作ったのは秦の始皇帝だけです。
 
 他にいないということは、やはり何らかの歴史的必然性が。
 始皇帝って、あの人ですか? ええと、「大地の子」で陸一心のお父さんが好きな、「皇帝が他国の侵略に備えるための塀を築くと言って、税金や労働を課したため、民が反乱を起こした。万里の長城を築くより、人心を得ることの方が重要だ」という詩の、あの人でしょうか。
 あらら、本当に世界史クラブまっただ中になってきました。

〉「俑」とは人の形だけではなく、馬や豚などの家畜、住居や日用品など多岐に渡ります。漢代以降の皇帝や貴族のお墓では陶磁器でさまざまな俑が作られています。サイズはミニチュアですが、いろんなものがあるので当時の生活を知るのにとても役に立ちます。

 やっぱり、物的証拠(?)を残しておいてくれると、助かりますね。確か、日本だと掘れない古墳がどっさりあるんでしたっけ。

〉唐代になると唐三彩が有名です。あれはほとんどがお墓から出てきたものです。

 おおー。鑑定団で見るやつですね。え、じゃあ、墓泥棒? 盗掘?
 ミイラの盗掘とか、恐いですよね。ろうそく代わりに...とか、泣きます、もう。

〉その後時代が下るとだんだん少なくなっていきます。しかし中国では現在紙でさまざまな生活用品を作ってお墓に供える習慣がありますので、もしやこれは俑を作る習慣の名残ではないかと思っています。すごいんですよ。家に自動車、パソコンに食べ物、なんでも紙で作るんです。

 折り紙に近いんでしょうか。そうそう、西遊記の中でも、紙で作ったお札(普通のお札も紙?)をせっせと燃やして先祖供養する話がありましたね。
 西遊記関係だと、「チャイナ・ドリーム」というアンソロジーに入っていた玄奘法師の話が好きでした。ある偉いお坊さんを論破したので名前が知られたのに、本人は納得していなくて、その辺りを調べるには、天竺でお経の原典を見ないといけないと旅立つという。
 いえ、なんだか、調べ出すとそこまで行っちゃうというところに親近感を感じてしまって。語学の天才だということになっていたのは、色んな民族の住んでいる地域を通るためには、確かに、必須条件かもと思いました。

〉〉 ペーパーバックの読みやすいやつは、本当に読みやすいですね。娯楽だし、文章も簡単だし。
〉〉 ロマンス抜きの歴史物、Jean Plaidyから離れられず(テューダー朝物が好きな上、他の作家に浮気して失敗したので)、でも1日数ページしか読めず、どうしようかと思いつつ、Bridgerton(杏樹さんのヒストリカル・デビューを参考に買いました。ありがとうございました)を手に取ると、ちょっとの時間で20ページぐらい読める。
〉〉 1ページ当たりの語数の問題だけではないですよね。明らかに、文章の読みやすさと、話の展開の重さと、あと、その他色々な要素(思いつかないので、全部まとめてこう言ってみる)があると思います。

〉そうですね。PBを読む人の意見を聞いていると、児童書の方が難しいとかいいますし。Bridgertonシリーズ、そんなに早く読めますか。語数とか、未知単語とかの問題ではないと思います。流れに乗ればなんだか読めてしまうような…。個々の単語や文章ではなくて、全体をとらえることができるかどうか…。

 いえ、そんなに早くかどうかはわかりません。ただ単に、Jean Plaidyだと4ページぐらいで、「はあ疲れた、さっさと寝よ(明らかなキリン)」となるのが、ふと気づくと20ページだったことが、一度あるだけで。
 色々読んでみた、と言うにはまだ読んだことのある作家の数が少なすぎますが、Plaidyはあまり簡単な文章ではない気がします。難易度を考えてみると、
 Matilda & The vampire Lestat<普通のペーパーバック(サンプル数が少ないため、怪しい)<Plaidy
 何か、それぐらいの区分しかないですが、ダールのマティルダとか、レスタトの一人称のシリーズなんかは、勢いよくしゃべりまくられている気になるのが、同じ一人称でもプレイディだと淡々としていて。
 多分、プレイディのほとんどの主人公(特にアン・ブーリン)は、人間からはみ出ない範囲では、最大限に波瀾万丈な人生のはずなんですが、今の私の読解力もあるのか、なんだかものすごく淡々としていて、悟りを開いているような感じがします。
 明日辺りミイラになるために埋まりますというお坊さんのような。いえ、実際、明日辺り処刑でしょうかという段階から始まりますけど。

〉そういえば以前「ボトムアップ」「トップダウン」という意見がありました。
〉従来の英語学習は「ボトムアップ」、つまり単語を覚えて、文法に従って文章の組み立てを覚え、文章の集まりが長い文章になり、本になる…という順番。
〉しかし「トップダウン」は全体のおおまかな流れ、おおまかな内容をとらえたら、だんだんひとつひとつの文章、個々の単語がわかってくる…というもの。
〉これこそ多読をしないと、従来の英語学習の頭では理解しにくいと思います。

 だとすると、流れをとらえられるかどうかが読みやすいかどうかの一番のポイント、ということでしょうか。

〉〉〉「Scarlet and Black」(PRG6)
〉〉〉GRの多読セットを全種類そろえたのでもらったおまけ本です。スタンダールの「赤と黒」です。内容はわかっているので読みやすいかと思ったらそうでもありませんでした。あらすじを知っているのでそれを頼りにやっと読んだという感じです。
〉〉〉どうもPGRって読みにくいものが多いです。

〉〉 すみません、話をお返しするようですが、これの面白さを教えて下さい(代わりに、下でローワン書きました)。以前日本語で読み、70ページも読んだあげく、放り出しました。
〉〉 なんだか延々、主人公の悪口が書かれていたような気がして。
〉〉 ちなみに、集英社(だったと思う)の表紙の硬くて重い世界文学全集で、図書館で借りましたが。

〉日本語で投げたんですか?うーん。
〉これはジュリアンの成り上がり物語です。ナポレオンの時代が過ぎたのに、秘かにナポレオンに憧れて出世を夢見る青年の物語。しかも見た目が女の子のようにきれいで頭がいい、特に記憶力抜群と言う設定。それを見込まれて良家の子どもの家庭教師に推薦され、その家の夫人を誘惑して望みを遂げようとしたらミイラ取りがミイラ。本気で好きになってしまいます。見つからないように逢引をするところはPGRでもハラハラしました。
〉とりあえずジェラール・フィリップで映画化されてますので、そちらを先に見たらいいんじゃないかと思います。

 ここがもう少し聞きたかったんです。
 綺麗で頭が良くて、という設定かと思って読んでいたら、時々地の文にトゲがあって、本当はそうじゃないと言いたいのか、それとも、本当は主人公が嫌いなのか、と思って、投げてしまったんです。ええと、夫人を誘惑している辺りまでは読みました。
 訳文の問題だったんでしょうか。
 最終的に、結局頭があまり良くなくて、とかいう風にひっくり返る訳ではないんですよね?
 すいません、何を聞いているのかわからなくなりました。

〉〉〉「Anna of Bizantium」
〉〉〉「緋色の皇女アンナ」というタイトルで日本で出版されていて、本は見たことがありました。ビザンティン時代のお話なんて珍しいので読みたいと思って原書を買い置きしていましたが突発的に読みました。最初はわかりにくかったですが、Annaの人生が有為転変でハラハラドキドキ。

〉〉 そういえば、私も持っていた気が、しかも途中まで読んだ気が。杏樹さんが書いているのを読んだのも何かの縁。近いうちに読み返してみましょう。縁だらけになりますね、この掲示板。

〉けっこう厳しい内容です。主人公の性格がねえ…。ついていけないとツライかも。

 確か、赤ん坊に嫉妬して呪いをかけようとする(見事なまでに、学校で習った通りの比較の構文でした)ところまで読みましたが。その後も、問題がありますか。うーん、読みやすいかどうかは主人公の性格も大きいですよね。

〉〉 ええと、この間新しいローマ法王のベネディクト何世だかが引いたのが、この時代の皇帝の言葉ですよね? 確か、ビザンチン帝国と言っていたはず。
〉〉 ベネディクト(Bridgertonさんちの次男さんもこの名前でしたっけ)、意味が確か「恵まれた者」でしたっけ。ええと、イエスのことをラテン語でそう呼ぶような。由緒正しい名前なんでしょうね。十何世ですし、過去に沢山いるということですから。
〉〉 ヨハネ・パウロ二世が、英語圏ではジョン・ポールと表記されると知った時、何か悲しくなりました。

〉そーです、ビザンチン。東ローマとも言います。首都はコンスタンチノープル。現在のイスタンブールです。ビザンチンも面白そうな国ですが、詳しくないので…。ユスティニアヌス帝とテオドラ皇后なんか特におもしろそうです。
〉ヨハネ・パウロ…たしかにジョン・ポール…。あんまりだ。

 東ローマ。聞いたことがあります。コンスタンチノープル=イスタンブールも聞いたことが。名前しか聞いたことがありませんが。
 ローマ帝国というと、カルタゴを滅ぼした小スピキオ(?)がなぜか泣いたとかいう話しか知らない。確か、自分が滅ぼした都市のように、自分の国もいつか滅びるとか考えて泣いていたとかいう。
 カルタゴって、今はチュニジアという国だそうですが、その国がまた暑いそうで、そんなところで生活して、ただでさえ暑いのにさらに暑くなりそうな戦争なんかして。色んな国の文化なんか読んでいると、ここで育ったら、考え方もずいぶん違う人になるよなーと、北海道育ちは思います。

〉〉〉「Rowan of Rin」

 少しか参考になったら、嬉しいです。
 この本に手を出して以来、せっせせっせと児童書を読んでいます。日本語ですけど。

〉柊さんもヒストリカル・ロマンスに興味があるんですね。といってもあまり歴史背景など出てきませんが。

 いえ、現代物で恋愛をやっていると、うじうじするなと後ろから蹴飛ばしたくなるんですが(小心者なので、現実にはやりません)、歴史物になったり、英語になったりすると、少し現実離れする気がして、読みやすいんです。
 こう、ちょっと遠いところのお話で、という感じがして。

 本筋(そもそもそんなものはない?)からそれますが、ちょっとご相談。Jean PlaidyとPhilippa Gregoryの違いなどという話題、どこでだったら出来るでしょうか。そもそも、どこだろうと可能なのかという次元から始まってしまいますけど。
 二人ともペーパーバックが出ていて、アンとメアリのブーリン姉妹、ヘンリー八世の死からエリザベス一世の即位まで、メアリ・ステュアート、キャサリン・オブ・アラゴンと、このぐらい重複する題材があるんですが。
 歴史小説なので、本質的にネタバレは存在するのかという話はさておき、とりあえず、ラストはわかっているぐらいでないといけないような、あと、細かいところはさておき、あらすじというかその作品特有の味付けもわかっていないと参加できないような話がしたいんですが。
 言ってて、無理そうな気がしてきました。世界史クラブでも、参加する気になる人いるでしょうか。
 YLは多分、グレゴリーがBridegertonぐらいで、プレイディはもっと上という気がします。

 人のところにお邪魔して、質問攻めというわけの分からない投稿になってしまいました。ご無礼、お許し下さい。
 多読の掲示板だと、あの本がこうでという話が結構出来るので、段々欲が出てくるのです。結果、もう少し手前で止めておけば良かったと、今回もまた、後悔するんじゃないかと。
 いつか、いーつーか、プレイディの話を延々出来るようにならないかなーと、星に願い(?)をかけておりますが、よく考えると、プレイディでも私自身がテューダー朝の一部しか読んでいないので、隗より始めよって話ではあります。
 酒井先生ではありませんが、歴史で百万語が実現して、日本にプレイディ・ファンがごっそりいるという状況にならないだろうか。ううん、さらにさらに隗より始めよな感じですね。

 では、Happy Reading!


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