4周年&6,953,941語報告

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8781. 4周年&6,953,941語報告

お名前: 杏樹
投稿日: 2006/11/19(23:14)

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11月で4周年になりました。700万語が近いので一緒に報告したいと思いましたが、695万語まで読んで10万語以上の本に手を出したら難しくてなかなか進まず、読み終わるのがいつになるかわかりません。それで周年報告優先、語数はおまけ報告ということで。

4年になると続けているというよりただ読んでる…って感じでしょうか。少なくとももともと英語の勉強をする根性がないから多読を始めたので「勉強を続けてる」という感じではありませんね。「英語の本を読む練習をしてる」ぐらいなら思いますが…。
やっと大人向けのPBを読むようになって、でもまだすらすらとは読めなくて、「まだまだだなあ」と思ったりもしますが、PB読んでたら分厚いから他人が見たら「すごい」と言います。確かに多読をする前はこんな本はとても読むなんて考えられなかったので、勉強してないのに読めるようになったのはすごいです。やっぱり最初にPGR0を読んで「英語の本なのに読める!」と思った時の気持ちを忘れないでいたいです。

●英語と日本語が分離してきた
もともと異なる外国語同士は異なる概念の塊りで、置き換えるのは無理なものだと思っていましたし、「訳す」のと「理解する」のは別物だということもわかってました。しかし多読をしているうちに英語の感覚が育ってきたらしく、日本語とは違う捉え方で受け止めることが出来るようになってきたみたいです。
先日京都文化博物館へ行きました。お目当ては兵馬俑の特別展ですが、同行者がいたのでついでに常設展にも足を運びました。(一人だったら飛ばしてたと思う)。常設展は京都の歴史と文化です。その中で洛中洛外屏風などの展示がありましたが、英文表記を見てみますと屏風は「screen」になっていました。同行者は多読や英語の勉強をしていないので、「スクリーン」というのはなんだかおかしいと感じたようです。確かに現在日本語の中で使われている「スクリーン」では屏風とは全く違うものです。しかし私には英語でScreenってこういうもの全体を指すのかーと思って英語の頭で理解したら全然おかしく感じませんでした。
日本のものを英語で説明していると、カタカナ英語に引きずられるせいか「おかしい」と思うことは今までありました。しかし日本にしかないものを英語で表してるなら英語の語彙で説明するしかないわけで、それなら全然おかしくないと感じられるようになってきたようです。

●語数のポイントはヒストリカル・ロマンス
さて、600万語を通過したのが3月ですので今までに比べると速いペースです。これというのもヒストリカル・ロマンスのおかげです。1冊の語数が多いので、何冊か読んだらあっという間に語数が増えました。
昨年から「レベルの高いGRを消化して大人向けPBを目指そう」運動をしてきましたが、寄り道が多くてなかなか進まず。600万語通過前後からけっこう続けて読むことができました。
そして最初ロマンス本と言うジャンルには興味がなかったのが「ヒストリカル」というジャンルがあるのを知って、「シドニー・シェルダンでPBデビューはイヤ」という天邪鬼のため一体何でデビューを…と思っていたのにぴったりだと思い、本を何冊か積んでありました。
で、GRがまだ1冊残っているのに積んでる本を探して確認してたら読みたくなったので読んでしまいました。でもなんで1冊残すかなあ。多読は私に「本能のままに生きる」ことを教えてくれたような気がします。

そのヒストリカル・ロマンス1冊目「Lady Sophia's Lover」は最初ぜんぜんわからなくて、書評のあらすじを頼りに飛ばしまくって読みました。登場人物が把握できないところもありましたが、後半おもしろくなってきてエンジンがかかりました。
そしてこの本の続編に当たる「Worth Any Price」を読んだらおなじみの人物が出てくるせいもあって、「Lady Sophia's Lover」より話に入っていきやすくて、やはり後半ハラハラさせる展開で勢いで読みました。
それから「Suddenly You」「How to Marry a Marquis」「The Viscount Who Loves Me」と立て続けに読みました。

そうしたらこれだけでもかなりの語数になり、気がついたら中国語がすっかり止まっています。中国語は去年の10月に200万字通過してるのにぜんぜん300万字に近づきません。
しかし9月に上海へ行くことになり、8月あたりから上海関係の本を読むようになりました。
本当に上海関係以外の本は読んでません。そして帰ってきてからもしばらく上海ボケが続き、そのまま上海本を読み続けてたら…。

●不幸がやってきた。

不幸本が完結する!ということで、あわてて未読の12巻を読み始め、最終巻の13巻到着に備えることにしました。
しかし不幸本はどこまでも人をもてあそびます。12巻がまだ読み終わらないのに、予定より1週間も早く13巻が届いてしまったのです。あせるじゃないですかー。
しかしそれでも読んでいればいつかは終わります。そしてようやく最終巻まで読み終わりました。
で、結局この本って…この本って…読者を不幸にする本だったのですね。
最初の1巻で「ハッピーエンドが好きな人は読まないように」という警告をしていてくれたのに、よけいに興味をひかれてそのまま読み進んでしまったのが間違いのもとでした。作者の罠にまんまとひっかかってしまったのです。
しかも1巻は100万語通過してしばらくのころで、ちょっと難しいなあと思いながらなんとか読みました。難しかったので、その後語数を重ねるたびに少しずつ読んでいきました。しかし語数が進んで読む本のレベルも上がってきたのに、不幸本はちっともわかりやすくなりません。分厚くなるのは目で見てわかりますが、内容も巻数が進むにつれて難しくなっていくなんて不幸…。
おまけに作者が読者をいたぶるように、遠まわしにうだうだぐちゃぐちゃ述べる文章、ねちこ〜いまわりくど〜い表現、「あ!」というところで話題を変えてはぐらかす。

でもいくら「不幸」本でも最後まで読んでみると、ちょっとこれはあんまりじゃありませんか?
内容も最初の方はBaudelaire orphansの引き取り手のところへCount Olafが現れて邪魔をする…というパターンだと思っていたら、どんどん謎が出てきて謎の人物、謎の書類や写真やいろいろなものが出てきて、一体何が隠されているんだー、と思っていたら、最後の巻でもぜんぜん解決しないんですけど。
「これでもか!」みたいにバシバシ不幸が襲ってくるというより、どよーんとした、ねち〜〜っとした雰囲気に包まれてそのまま釈然としないまま終わってしまいました。気分はすっかり「どんより」です。
不幸本を最後まで読まれた方がどれだけいるかわかりませんが、別のところでネタばれ満開でこの件について語り合いませんかー?
ただ「ネタばれOK」は「PBの広場」だし、不幸本はペーパーバックじゃなくてハードカバーだし、どこで語ればいいのか…。

あまりに釈然としないのでBeatrice Letterも読みました。…何が書いてあるかさっぱりわかりませんでした。ますます謎が深まりました。
ついでに「Lemony Snicket the Unauthorized Autobiography」も読みました。これはもっと前に出ていた本なのでラストまでの言及はないのは承知していましたが…。しかしこの本もまた人を食った本です。日記やら手紙やらDaily Panctilioの紙面が再現されていたり、メモ書きの紙がこげてたりホッチキス止めしてたりするところまで表していたり、それも不幸本の登場人物が書いた手紙だったり、しかもそれがLemony Snicketにつながってるらしかったり。写真まで載ってます。でもますますなんのことやらわからず。
結局Lemony Snicketって、一体誰?

結局不幸本は読者をもてあそんでからかう本です。これから読もうと思ってる方、やめておいたほうがいいでしょう。すでに何巻か読んでしまった人は…読んで不幸になるしかないでしょう。続きが気になってやめられなくなってくるはず。

さて、それ以外に読んだ本です。

●まずPB前に読んだGR
「Captain Corelli's Mandrin」(PRG6)
けっこう波乱に満ちた内容でおもしろいんですけどね、最後はちょっと「そんなぁ〜」と思いました。誤解のせいでその長い年月は一体なんだったのかと…。

「Scarlet and Black」(PRG6)
GRの多読セットを全種類そろえたのでもらったおまけ本です。スタンダールの「赤と黒」です。内容はわかっているので読みやすいかと思ったらそうでもありませんでした。あらすじを知っているのでそれを頼りにやっと読んだという感じです。
どうもPGRって読みにくいものが多いです。

ここからはCER6が続きます。CERはオリジナルなので、レベルが高くなると普通の本を読んでいる感覚で読めます。どれもおすすめです。
「A Love for Life」
恋愛や仕事など、現代の女性の生き方を描くお話。
「The Way Home」
短編集。短編の魅力が楽しめます。
「He Knows too Much」
不当に解雇された社員が会社の不正を暴露する話。最後にはインド思想までからんできます。

PBを読んでみますと、やはりGRはずっと凝縮された内容だったんだなと思うようになりました。PBって本当にじゃんじゃん飛ばしても読めるんですね。しかも話の進み方がGRはずっと早いです。

そこで思ったんですが、GRはレベルの高いものでは、もっと細かい描写を増やして長いものがあったらいいのになー、と。PBはいきなり分厚いので、GRから移行するには長さが心理的にハードルが高く感じるので、5万語ぐらいのGRがもっとあったらいいんじゃないかと思います。
でもGRのレベルの高いものを読む人は少なそうなので需要があまりないかもしれませんが…。しかし逆にCER6で読んだもので、この内容を倍ぐらいの語数で書いたらもっと細部まで味わうことが出来ておもしろくなって、より一般の本に近くて面白くなって「PBへの橋渡し」として役に立つようになるんじゃないかと思うのですが。

●児童書

映画を見たので「チョコレート工場」を再読しました。前よりずっとスムーズに読めました。ウンパ・ルンパの歌も感覚がつかめるようになって来ました。本当にこの本は文章にリズム感があって楽しいですね。ぶっ飛んだ展開、少々ブラックな味付け、この文章のリズム感があるからこそ生きるような気がします。楽しいので時々音読しました。多読やってて良かったー、原書で読めてよかったー。

「Anna of Bizantium」
「緋色の皇女アンナ」というタイトルで日本で出版されていて、本は見たことがありました。ビザンティン時代のお話なんて珍しいので読みたいと思って原書を買い置きしていましたが突発的に読みました。最初はわかりにくかったですが、Annaの人生が有為転変でハラハラドキドキ。

Mr.Putter & Tubbyシリーズ
「Mr.Putter & Tubby Bake a Cake」
「Mr.Putter & Tubby Pour the Tea」
「Mr.Putter & Tubby Pick the Pears」
「Mr.Putter & Tubby Fly the Plane」
猫に引かれて読みました。Mr.PutterとTubbyのお年寄りコンビの暮らしぶりがいいです。

「Rowan of Rin」
全巻そろえたんですが、1巻だけ読みました。デルトラ1巻でもそうだったんですが、最後にどうやって解決したのかいまいちわからず…。内容がつかみにくかったので、結局1巻で止まってます。誰かこの本の魅力を教えてください。

●イランのGR
ぼちぼち読んでたら本当に片付きません。
「The Oil」を読みましたがよくわかりませんでした。このレベルなら楽勝でわかるかと思ったのですが、そうでもありませんね。内容のわかりやすさって単にレベルで片付かないようです。

さて、不幸シリーズを片付けたのでロマンス本に戻ることにしました。
「How to Marry A Marquiss」に出てきた登場人物が出てくるということで「To Catch An Heiress」を読んでみました。面白くてわかりやすかったです。
ここで6,953,941語になりました。あと5万語足らずの本で700万語通過を目指そうかと思ったのですが、タドキスト大会に参加はしないものの、それまでにロマンス本をある程度まとめて報告したいと思って参考にしてもらえないかと思う気持ちもあり。またちょうどいい語数の本が見つからないので、結局10万語以上ある本を読み始めてしまいました。読み終わったら「PBの広場」でロマンス本のまとめ報告をします。

それが終わったら上海で買ってきた本を読み、ロマンス本と交互ぐらいに読めたらいいなと思うのですが…。でも多読って絶対計画通りに進みませんね。一体どうなることやら。

それではHappy Reading!


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