私の500万語(2)

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8367. 私の500万語(2)

お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2006/8/31(12:41)

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英語解読500万語(6)—子ども向けの科学読み物&『砂漠の女ディリー』

Scholasticsの薄っぺらい子ども向きの科学読み物のようなのを見つけて、手に取ってみました。私は文科系の人間なので、理科系の単語って、本当に知らない。「小学生の理科」程度のことも、「あれれれ???」というくらい知らないです。

しかも「小学生の理科」程度のことも、日本語でもすーっかり忘れてしまっていたりするし・・・。英語の勉強も兼ねて、(子ども向きの)理科系の本を読んでみるのも面白いかも。

レッスンメイトに多読を進めたら、あっという間に語数を追い抜かれてしまった。多読は競争じゃないので別に良いのだが・・・。

で、お互い、本を紹介し合っている。

Desert Flower(邦訳は『砂漠の女ディリー』というらしい)は、このレッスンメイトに薦められて読んだ本だ。

すごい本だった。

ワリス・ディリーという黒人のトップモデルの自伝だ。彼女はソマリアの遊牧民の出身で、13歳の時に意にそまぬ結婚をさせられそうになり逃亡する。そして、その後、紆余曲折あって、トップモデルになる。

この自伝には彼女の女性性器切除(FGM)の経験や、それによって、その後の生活でいかに不便を来たしたか、健康上問題があったか、ということについても赤裸々に書かれている。

女性性器切除というのは、中東やアフリカの一部の地域で行われている、女性性器の一部あるいはほとんどを切り取ってしまうという慣習だ。これについては、サーダウィ『イブの隠れた顔』やホスケン『女子割礼』という本に詳しいのだが、21世紀のこの現代でも未だに続いている慣習である。

この手術は幼い時に行われることが多い。しかも麻酔もなしに、医療の専門家の手によることなく、しばしば不衛生な環境のなかで行われる。手術時の痛みのショックや出血多量で死亡することもあるし、同じカミソリを使って何人もの手術をいっぺんにやることもあるのでHIVに感染することもあれば、その後合併症に苦しむこともある。精神的な傷も残る。

最も軽いのはクリトリスの包皮を切り取るだけだが、ファラオニック割礼と呼ばれる最も重いものは外性器のほとんどを切除した上で、経血と尿の出る穴だけ残して膣口を縫い合わせてしまう。それも手術用の針とかじゃなくて、棒切れを(肉に)差し込んどくだけ、とか、そういう野蛮さである。

理由は、「女性は穢れているから(きれいにする)」とか、「性への興味を封じ込める」とか、いろいろあるらしい。「慣習」となっているため、これを行わなければ、「穢れている」女性として結婚できない。女性に雇用機会がある訳でもなし、結婚できなければ、生きていけないことになるので、母親も、手術に加担せざるを得ない。

排尿や生理時の苦痛というのが残ることがある、というのを読んだことはあったのだが、ワリス自身の生なましい経験を読み、この手術がいかに残酷で暴力的なものか、というのを改めて感じた。

トップモデルになるまでの彼女の人生も、それはそれは大変な苦難の連続であった。でも、彼女は明るくて前向きだ。

しかも、超大胆! 時に危ない橋も渡る。事実は小説より奇なり、を地で行くような豪胆で波乱万丈の人生だ。

彼女は、この自伝を書いて以来、反女性性器切除の運動もしており、国連とも関わっている。

しかし、女性性器切除の問題を除いては、彼女は自分の育った文化やアフリカの自然を愛していると言う。家族の暖かさや、みんなで冗談を言っては爆笑した、そういう日々を懐かしく思いだすと言う。欧米の生活の「病理」のようなものになじめない部分がある、と言う。

女性性器切除をするような社会は、明らかに女性に対して抑圧的な社会だ。

だけど、そういう抑圧的な社会から、こんなたくましい女性が生まれ育ったのはなぜなんだろう、と不思議に思った。

どうやら続編もあるらしいので、いずれ読んでみたいと思う。

ここまでの総語数、543654語。

23.2006年4月25日:Time to Discover(6冊):児童書:500語:You Taste with Your Tougue, You Look with Your Eyes, Spiders, Ants, Robin, A Cloudy Dayの6冊を読みました。小さな子ども向けの自然科学の本。写真があって分かりやすく解説されています。でも、案外難しい。You Taste with Your Tongueには「味蕾」と思われる単語が出ていて(>けっこう「まんまぢゃん!」っていう英語だったが、忘れた。後ろはbuds)、こんなのは、なかなかに高度です。Spidersも「節足動物」と思われる単語があり、これもなんていうんだったかは覚えてませんが、なかなか高度ですよね。子ども向きの科学の本を何冊も読んでいるうちに、こういう単語も身についてくるのかしらん。

24.2006年4月28日:Wayside School is Falling Down:児童書: 27651語:☆☆☆☆:留学中同じ寮に住んでたロシア人の友達(イギリス在住)の娘さんに薦められた本。私、この子が1歳の頃から知ってるんですが、こんな風に児童書について語り合える日が来るとは・・・・。多読をやってて良かった! 内容的にはかなりハチャメチャで「ありえない!」ことばっかり起こるんですが、その「ありえない!」の「角度」っていうのが奇想天外っていうか・・・。そこが面白いです。

25.2006年4月28日:A to Z Mysteries:The Invisible Island:児童書:8518語:☆☆☆☆:3人組の探偵が、近くの島に遊びに出かけた。彼らは、そこで、100ドル紙幣と大きな足跡を発見する。今回も3人組は小学生には危険な、なかなか本格的な犯罪を解決することになる。

26.2006年5月10日:Desert Flower :PB:1600語:☆☆☆☆☆:黒人トップモデル、ワリス・ディリーの自伝。すごい話だ。

27.2006年5月11日:Time to Discover(16冊) LR:語:☆☆☆☆:You Smell with your Nose, You Touch with Your Fingers, A Rainy Day, A Stormy Day, A Snowy Day, Monk Rays, Dolphins, Sharks, See Horses, Octopus, Squirrles, Foxes, Penguins, Turtles, Bees, Owls Live in Trees。小学生程度の理科の英単語も案外知らないんですねぇ。

28.2006年5月12日:A to Z Mysteries: The Jaguar's Jewel :児童書:8550語:☆☆☆☆:おなじみ3人組みの探偵たちが、仲間の1人のおじさんを訪ねてNYに行く。おじさんは美術館で仕事をしている。南米から借りた美術品の展示をすることになっていたのだが、その中のジャガーの置物の目のエメラルドがニセモノにすりかえられていて、おじさんに疑いがかけられてしまった。3人がまたもや危ない橋も渡りつつおじさんの窮地を救う。犯人は本物のエメラルドの方を美術館の事務所の中のとあるところに隠しておくのだけれど、でも、これ、一体どうやって取り返すつもりだったのかな?カギ持ってないはずだったのに。

29.2006年5月13日:A Stranger at Green Knowe :OBW2:5900語:☆☆☆☆:BBSで林望さんがイギリス滞在中に住んでいたグリーン・ノウのモデルとなったマナー・ハウスのことが話題になったので読んでみた。林さん、こんなとこに住んでたのかぁ。林さんの本も読み返してみようかな。

30.2006年5月14日:The Murder of Mary Jones :OBW1:5800語:☆☆☆☆:Tim Vicaryの法廷劇。読者なりの推理をするには提示された「証拠」が少なすぎかなぁと思うけれど、Tim Vicaryだけあって、なかなか読ませるものになってます。何にせよ、使える語彙が400語という中でこれだけの英語が書けるんですものね。すごいです。400語がちゃーんと使いこなせれば、たいていのことは書けるってことですよね。

英語解読500万語(7)—日本文学の独創性&LRの大切さ

31のThe Withered Armという話は、トマス・ハーディによるもののリトールド版だが、なんだか源氏物語の六条御息所の話みたいな話。まぁ、古今東西どこにでもこういう話ってあるのかもしれないんだけど、でもさ、源氏物語が書かれたのは、平安時代のことで、ハーディは19世紀から20世紀初頭の作家だもん、クレジットはレディ・ムラサキにありそう。

私は文学には(も?)詳しくないし、よー分からんのだが、平安時代に、こんだけ人々の心理描写(>恋愛のぐちゃぐちゃや恋の駆け引き)なんかを詳しく書いた小説って、少ないんじゃないだろうか。レディ・ムラサキは、世界レベルの作家であることは間違いない。

ところで、ORTを読破してみたのだが、劇的に自分の英語が変わったということはない。ただ、こういうネイティブ向けの平易なものを「大量に!」読むことには、意味がありそう・・・という、「なんとなく」の感触は得た。

で、LRを少し読んでみるかねぇ・・・と思い始めた。

なんか、私、大方のタドキストの流れに逆行している? 普通は「簡単なものを大量に→徐々にレベルを上げていく」だと思うんだけど、私の場合、「難しいものもかなり入っている→簡単なものを大量に」の方向に行ってる?

まぁ、それはともかく、LRの良いところは、1冊を「あっという間」に読み終わることです。平易か?と問われると、「イエス」とは単純には言えない。ネイティブの子どもが読むからこその、大人の外国人にとって難しい表現というのがある。

ただ、この「あっという間」っていうのは、案外大事かも。

今の私だとPBなんぞは、かなり長期間に渡ってダラダラ読みしてるので、1冊を「緊張感を持って」読みきるっていう感じにならない。そうとう話に引き込まれたとしても、日本語で同じくらいの面白さのものを読む、読書としての「まとまり」っていうか、そういうのがない。

LRは、そういう意味で、読書としての「まとまり」があるっていうか・・・。

要するに、今の私の「日本語の手のひらで抱えられるもの」が文庫本の大衆文学(>日本語のものだってキッチリ読んで理解してる訳じゃないけどさ)と考えると、今の私の「英語の手のひらで抱えられるもの」って、LR、それも低いレベルのLRって感じだなぁ。

なので、この「ひとまとまり」感を大事にするために、LRも積極的に読んで行きたいと思っている。

ここまでの総語数、562517語。

31.2006年5月15日:The Withered Arm :OBW1::5863語:☆☆☆☆:源氏物語の六条御息所みたいな話。源氏物語からヒントを得た?あるいは、こういう話は世界中どこでもある?

32.2006年5月16日:My Brother Bernadett :児童書:4000語:☆☆☆☆☆:久々のジャクリーヌ・ウィルソン。通いの「サマーキャンプ」に通う姉弟の話。弟はいじめられっこタイプ。姉は活発。いろいろなアクティビティが提供されていて、参加者は好きなものに参加出来る。共働き家庭が多いが夏休みが長いイギリスで、どうやって両親や子どもが夏休みを「乗り切るか」という事情が分かって面白い。最初はいやいや通っていた弟は、裁縫・デザイン関係のアクティビティで、「好きなことを出来る場」「自分らしくあれる場」を獲得し、少しずつ変わって行く。

33.2006年5月23日:The Very Wicked Headmistress :児童書:7000語:☆☆☆☆:国際アンデルセン賞受賞というのに惹かれて買った。面白いことは面白いんだけれど、かなりハチャメチャな話である。

34.2006年5月26日:Time to Discover(10冊) :LR:1000語:☆☆☆☆:A Rainy Day, You Hear With Your Ears, Comets, he Mars, The Solar System, The Sun, A Sunny Day, Butterflies, Grasshoppers, Ladybugsの10冊。理科系の単語は、小学生低学年のレベルのものでお案外知らないなぁ。

35.2006年5月27日:Time to Discover(10冊) :LR:1000語:☆☆☆☆:Shooting Stars, Bears, Grob to Ladybug,Todpole to Frog, Caterpiller to Butterfly, Egg to Robin, Seed to Plant, Fish Live in Water, Frogs Live on ?, Scales Live in Grassの10冊。変体に関わる用語とかも全然知らないし、それに動物の子どもの呼び名なんかも、モノによっていちいち変わるんですねぇ。

英語解読500万語(8)—LRを読む

Time-to-Discoverを読んで、簡単なものを読むのって、案外大事かも・・・と思えてきた。このシリーズは理科系ものなので、「簡単」「低学年向け」とはいっても、実は知らない単語がけっこうある。

そもそも小学生が理科で使うような単語、英語で言え!と言われると、知らないのが多いなぁ。

そうですねぇ。物理関係で行けば、「滑車」って何っていうのかなぁ? 化学関係で行けば、「過酸化水素水」って何ていうんだ? 生物関係で行けば、「光合成」って何ていうんだろう? 地学関係で行けば、「浸食」ってなんだろうな? 

・・・と思うとさ、ほんとにヤバいくらいに「非常識」である。

まぁ、Time-to-Discoverを読んでも理科用語が身についている訳ではなく、「ほぉ、そうか! こんな単語も知らなかったのか!」とか、日本語と英語では「もののくくり方が違うのねぇ」とか、いろいろ思うところはあるのだが、「その場」限りで、単語そのものは定着しない。

ま、何度も出会ううちに定着するだろう・・・と気長に構えている。無理に覚えようとするような「お勉強」な態度は捨てないとね。

Qの英検を多読方式で見てやってるうちに、「お勉強方式」は時間ばっかりかかって、その割に記憶が定着しないってことがよぉっく分かったので、「無理して覚える」は避けてるの。多読の「楽勉」の方がずーっと効率いいのです。

・・・という訳で、まぁ、科学読み物に限らず、子ども向けのものを、もちっと、というか大量に読む・・・というのは、今の私にとって、とーっても必要なことかも・・・と思えて来た。

なので、LRを少し読んでみることにした。ラッキィなことにICRはかなり職場の資料室に入っている。SRも多少入っている。なので、まずはこのあたりから攻めて見ようと思う。

本当は私はStep into Readingが好きなんだが、まぁ、ICRが職場で読めるだけでも幸せと思うべきであろう。幸運は生かさないとね!

ここまでの総語数、655623語。

36.2006年5月28日:Hello Reader1(10冊) :HR1:1000語:☆☆☆☆:No Kesses, please, I am not Scared, I love my shadow!, I hate my bow!, I can help, I am snow, I am a seed, I am Planet Earth, I am an apple, I am a Rockの10冊。絵も可愛いく読みやすい。コマギレ時間に数冊ずつ読んでいる。

37.2006年5月29日:Sister Love and Other Stories:OBW1:4000語:☆☆☆☆☆:ミステリー仕立ての短編集。なかなか読ませる。OBWのアガサクリスティのノンフィクションを書いた作家の手によるもの。

38.2006年5月30日:The No.1 Ladies' Detective Agency:PGR3: 15600語:☆☆☆☆:アフリカのボツワナで探偵業を営む女性の話。暴力的な夫との結婚、生後まもない娘を失う、という悲しい過去をもつ。大柄で気持ちもおおらかな女性だ。ボツワナでは美人の条件はどうやら「大柄」らしい。私なんか、ボツワナに行ったら(>行かなくとも?)超ブスだぞ!南アフリカと国境を接しており、犯罪もこの国境を越えて行われることも多く、地続きの国の事情というのもうかがえて面白い。

39.2006年6月3日:A to Z Mysteries: The Kidnapped King :児童書:8509語:☆☆☆☆:A to Z Mysteriesのシリーズの1冊。どこかの小国の王子が主人公の1人の家にホームステイすることになります。実は、王子の両親はクーデターを狙った一派と思われる誰かに誘拐されています。ところが、王子もまた誘拐されてしまいます。

40.2006年6月5日:There's A Boy in the Girls' Bathroom:児童書:35483語:☆☆☆☆☆:サッカーの作品。落ちこぼれの主人公が、ステキなカウンセラーに出会うことで、じょじょに仲間に溶け込んで行きます。

41.2006年6月6日:SR1(10冊):SR1:1500語:☆☆☆(+):I am a Leaf, I am Fire, I'm a Catapiller, I am Water, I am a Starの5冊は科学物。I Love Colors, It's too Windy!, I am Lost, Don't Cut my Hair! I Lost my Toothは犬が主人公の読み物。科学物の単語は小学校1−2年生向きでも知らない物が案外あります。「サナギ」とかね。(>って辞書を引かなくても「分かった」けど、覚えてない)

42.2006年6月7日:A Pair of Ghostly Hands and Other Stories:OBW3:10660語:☆☆☆☆:イギリス人の幽霊好きは有名だが、こういう「幽霊文学」みたいなジャンルがあるとは!!! 

43.2006年6月9日:A to Z Mysteries:The Haunted Hotel:児童書:8000語:3人組の探偵の住む町のホテルに幽霊が出たというウワサが。客がみんな逃げてしまい、このままじゃ、ホテル経営は立ち行かなくなり、売却しなければならないかもしれない。3人組は、ホテルのオーナー夫妻から依頼を受け、真相究明に乗り出す。

44.2006年6月7日:A to Z Mysteries: The Lucky Lottery:児童書:8354語:今度は、大当たりのロッタリーのチケットが紛失するという事件。毎年、クリスマスに、おじいちゃんが、7人兄弟のそれぞれの誕生日の番号でロッタリーを買ってプレゼントしてくれるという、その兄弟の長男の誕生日が見事その年のロッタリーの当たり番号! ところが、おじいちゃんからのクリスマスカードとロッタリーチケットの入った封筒が消えてしまったのです。弟妹の世話で忙しい長男に代わって、3人組が事件解決に乗り出します。

英語解読500万語(8)—Girls in Tears

ジャクリーヌ・ウィルソンのGirlsのシリーズは、その昔、Girls in Loveを読もうとして投げました。

ティーンズの女の子のテンポの速い英語について行けなかったっていうか・・・。

イギリスに住んでいた時も、バス停なんかで、ティーンズが「だからさ・・」「でさ・・・」みたいに話していると、ぜーんぜん聴き取れない。

あとは、やっぱりイギリスの中学生くらいって、一方で子どもっぽいんだけど、他方で性の方面では日本よりずーっと「進んでいる」っていうか、あるいは、そういうのにオープンっていうか・・・・。

なので、中学生を持つ親としては、ちょっと生々しくていや!っていうのもある。

そもそも、精神年齢が低いのか、私はジャクリーヌ・ウィルソンのものは、主人公が8−11歳くらいのものが好き。

翻訳があるって聞いて、Grils Go Out Lateを翻訳で読んだんだけど、これも今ひとつだった。

日本語で読むと「違和感」もあり、また、下手したらとんでもないことになったかもしれない危うい状況に自分の息子と同じくらいの娘が陥りそうになるっていうのが、なんとも耐えられなかったのかも・・・。

そんなこんなで、ずーっと敬遠していたシリーズでした。

なんとなく「読む物日照り」で本屋で手に取ってみたら、「読んでみようかな」という気になり、読んでみたらすっと入って行けました。

45.2006年6月13日:Girls in Tears:児童書:32000語:☆☆☆☆☆:久しぶりのジャクリーヌ・ウィルソン。ローティーンを主人公にした話は、息子がローティーンなので、生々しくてちょっと読みたくない気分なのだが、ちょっと「読むもの」を切らしており、じゃぁ、ジャクリーヌ・ウィルソンでも買うかなぁ・・・となってしまった。ちょっと人生に「行き詰まり感」を感じており、"Girls cry when…"という各章題に、「うーん、私も八方ふさがり!」と思ったりする。お話の方はハッピィ・エンドである。私の人生もハッピィ・エンドだといいのだけど・・・。

46.2006年6月20日:Love Lessons:児童書:55000語:☆☆☆☆☆:いまどき、家庭で教育を受けている女の子が主人公。頑固な父親は娘2人を学校にやらずに自分で勉強を見ている。視察官のような人が、娘たちの教育の達成度をチェックしに来たりはするのだが。イギリスって、教育効果があがっていれば、「それもあり」なんですねぇ。びっくり! ところが、主人公が口ごたえしたのが引き金になって父親は心筋梗塞(でいいのかな?)を起こして、半身不随になってしまう。娘を学校にやらなければ、訴追されることになってしまうので、母親は仕方なく娘2人を学校にやる。家は本屋を営んでいるが客なんてほとんどいなくて請求書も未払いのものばかり。母親は制服をすぐに買ってやることも出来ない。母親の手作りのオールドファッションな格好で学校に行った主人公は、からかいの的になってしまう。教師からも厳しい扱いを受ける。主人公は美術に才能があり、美術の教師だけは、彼女に同情してくれるのだが・・・。とっても切ない話です。

47.2006年6月20日:ICR1(10冊):ICR1:31870語:☆☆☆☆:Who Will Be My Friend/ And I Meant It, Stanley/ Mow, the Morris, the Moose/ Little Chick's Friend Duckling/ Creepy Crawly Critters and Other Halloween Tongue Twisters/Ready, Set, GO!/ Digby/ Happy Birthday, Danny and the Dinosaur/The Horse in Harry's Room/ Dinosaur Timeの10冊。最後の本の恐竜の名前なんかは、日本でポピュラーなのとちょっとズレがあるように思うんだけど、そんなことないのかな? 

48.2006年6月22日:The Secret Ballerina 児童書:2000語:☆☆☆☆:主人公は普段は母親が姉をバレエ教室に送り迎えしている間、隣の家に預けられている。でも、たまたま隣の家の子が水疱瘡になってしまい、母親と一緒にバレ教室に行って、すっかりバレエに魅せられてしまう。自分も習わせて欲しいと言うが、「まだ早い」と言われてしまう。そこで、姉を待つ間に入った本屋で買ってもらったバレエの本を見たり、姉の助けを借りながら、主人公はバレエの独習を始める。本当はバレエの独習はあまり好ましいことではないけれどもね。

ここまでの総語数、835480語。

49.2006年6月24日:Star Zullivan :児童書:20000語:☆☆☆☆:家族全員が問題を抱えている中、いつもみんなのためを思って行動する主人公。でも、それが裏目、裏目に出てしまう。これも切ない話。

50.2006年6月25日:Seriouslly Silly School Jokes:児童書:2000語:☆☆☆☆☆:イギリス人はジョークが好き。書店に行くと「ユーモア」というコーナーがある。しかし、ユーモア好きは一朝一夕には育たない。こうやって子どもも子どもの頃からイギリス流笑いのツボを「お勉強」するのだ。

51.2006年6月26日: Four Weddings and One Funeral :PGR4: 19000語:☆☆☆☆☆:映画「フォー・ウェディング・アンド・ワン・フューネラル」の小説版。ペンギンのロバート・カーティスのものの小説家はとても読みやすい。映画で見落としているメッセージなどが理解出来て「なるほどー」と思ったりする。私、映像を読み取るリテラシーが低いみたい。

52.2006年6月27日: Little Ballerina :児童書: 300語:☆☆☆☆:夢いっぱいの仕掛け絵本。ストーリーはあんまりたいしたことないです。

53.2006年6月28日: Imagine You're a Ballerina!:児童書:1000語:☆☆☆☆☆:悪いジョークだろうか? ルーシー・レオタードというバレリーナを目指してほんの一時プリマとして輝いたが、主役の男の脚につまづき(>つかづかされ?)キャリアを諦めた画家と、マーゴット・ファウンテンペン(!)という小さい頃からバレエを習っていたけれど、成功せず、代わりにバレエについての書くようになったという作家によるもの。「バレエは誰でも楽しめるけれど、プロダンサーになれるのはほんの一握りの限られた人間」など、なかなかシビア。バレエ作品は「奇妙なストーリーばかりだが、ダンサーの技量でそれをリアルに見せる」など皮肉も効いている。バレリーナがすべきことのリストの中に「先生をうやまうこと」という項目があるのもなかなか。

54.2006年6月29日:The Not So Perfect Ballerina :児童書: 370語:☆☆☆☆:そそっかしい主人公は。腕を上げては電気にぶつかり、脚をあげては花瓶をひっくり返す。

55.2006年7月2日:Girls under Pressure :児童書: 45000語:☆☆☆☆☆:ジャクリーヌ・ウィルソンの9年生の女の子3人組の話の第三弾。主人公の友達2人はいっぱい食べるのに細くて男の子にも人気。ちょっとポッチャリの主人公はダイエットを始めるのだけれど、それが嵩じてちょっと危ない状態に・・・。悩み多いローティーンが苦しみながらアイデンティティを確立していく過程(>でもまだまだ途中)が描かれている。イギリスでは、14歳くらいでも学校に化粧をしていくみたい。日本に比べ「自由度」が高い分、悩みも多いのかも。そして、複雑な家庭状況にある場合(>みんなが正直に生きている結果?)も多く、産みの親と継母、異母(>異父)兄弟の関係など、人間関係も複雑。読んでいて切ない。


▲返答元

▼返答


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