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812. 250万語通過報告&「酒井先生の宿題」への回答その1
お名前: 慈幻 http://www.memorize.ne.jp/diary/96/28454/
投稿日: 2004/2/28(00:49)
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どうも慈幻です。
先日、2月24日にGeorge E. Stanleyの「Third-Grade Detectives」
の第3巻を読了し、累計250万語を突破しましたのでご報告します。
ちなみに、内訳は、
絵本 5冊
児童書 67冊
GR 7冊
の計79冊です。
相変わらず、飽きもせずにレベル2〜3くらいの児童書シリーズの読
破を続けています。
レベル4〜5くらいの児童書のストックも山のようにあるのですが、
現時点では余りレベルを上げようという気が起きないので、暫くはこ
のままレベル2〜3辺りをウロウロするつもりです。
とは言え、試しに買った哲学の入門書やPBなんかもあるので、予定は
未定です(笑)
●新規開拓シリーズ
○Adam Sharpシリーズ LV1?
謎の諜報機関IM8が誇る敏腕エージェント、Adam Sharpの活躍(?)を
描くシリーズ。
Nate君がフィリップ・マーロウ的なハードボイルドなら、Adam君はタキ
シードを着こなし、世界を股に掛けて活躍する007ことジェームズ・
ボンドばりの少年スパイです。
毎回、ボンド・ガールよろしく、アシスタント役の少女スパイも登場す
るなど、007シリーズが好きな方なら思わずニヤリとさせられるパロ
ディも随所に散りばめられています。
事件そのものは、深刻なのかお間抜けなのか判断しかねる部分もありま
すが、敏腕エージェントらしく華麗に事件を解決しようと悪戦苦闘する
Adam君は見てて楽しいです。
○Third-grade Detectives LV3?
スパイを引退したMr.Merlinが担任する3年生のクラス全体が探偵団と
なって事件を解決するシリーズ。
事件そのものは他愛ないですが、他の子供向けミステリーシリーズと
は異なり、事件の捜査方法は完全な「科学捜査」です。
Mr.Merlinの友人にして、警察の科学捜査研究員であるDr.Smaileyの
協力のもと、DNA鑑定や顕微鏡による分析など、本格的な遺留品の
「鑑識」シーンが出て来るので、PBのミステリーを読む前に、このシ
リーズでそれ系の単語に慣れるのも良いかも知れません。
○Werewolf Clubシリーズ LV2?
Norman Gnormalは「犬好き」(?)の両親に犬として育てられた少年。
従って、人として振舞うよりも犬として振舞う方が良いという変り種。
そんな彼に手を焼いたPantalone校長により、勝手にWerewolf Clubに
入会させられてしまう。そして、彼は「人狼」しか会員になれない筈
のWerewolf Club初の人間会員としてクラブ活動に参加することになる。
のっけからぶっ飛んだ設定で、「お馬鹿」度もテンションも高いシリ
ーズです。ただ、面白いことは面白いのですが、設定のぶっ飛びさ加
減に負うところが高く、お話としての完成度としては判断に迷います。
かなり好みに左右されるので、万人向けとは言い難いです。
●酒井先生の宿題への回答その1
今回、初めてGRに挑戦することになったのは、先日の大阪での講演会
の時の親睦会で、未だにGRが読めないと報告したところ、OBWをレベ
ル6から順番にレベルを下げて読んで行って、どのレベルで耐えられ
なくなるか試して欲しいと、酒井先生に宿題を頂いたからです。
と、言う訳で、その帰りにOBW6を購入して読み始めました。
確かに、Julieさんが仰られたように、GRが読み易いのは事実です。
OBW6はYL5.5とのことですが、同じレベル5のDeltora Questと比べる
と遥かに読みやすいと感じます。
ただ、その読みやすさが快適かというと、どうにも「違和感がある」
というのが正直なところです。
「無免許で車を乗り回している不良が、止むを得ず教習所に通うこと
になり、教習所内のコースを運転しながら、簡単と感じながらも、決
められたコースを走るのに窮屈さを感じているような状況」とでも言
いましょうか…
児童書に比べると非常にすらすらと読めるので、「読みやすさ」を感
じる一方で、何とも言えない「違和感」が付きまといます。
この「違和感」を私なりに分析すると、
(1)語数・文法制限による表現の制約
(2)分量の制限による編集の制約
の二つの原因が考えられます。
(1)については、ある状況を描写するのに、使える語数や文法が多ければ
多いほど決め細やかにできるということから来るものだと思います。
例えば、画素数が多ければ多いほど、画像が鮮明になるように、1秒間
辺りのコマ数が多ければ多いほど、動画の動きが滑らかになるように、
使える語数と文法が増えれば増えるほど、文章から受ける印象はクリア
になります。
逆に言えば、レベルが下がり、語数や文法の制限が増えると、画像がよ
り不鮮明になり、よりぎこちない動きをするかのような印象を受けると
いうことです。
(2)については、ある「物語」を再構成する際に、どういう編集をするか
によって受ける印象が全然違ってくるということから来るものだと思い
ます。
例えば、ある物語を忠実に映像化すると12時間になるとして、2時間
に収めようとするなら、必要のないエピソードやシーンを大幅に省略す
る必要があります。
このエピソードやシーンの取捨選択が不味いと、原作がどんな名作でも、
その映画は駄作になるように、OBW6であっても、分量の制約から、「途
中でシーンが飛んでる」かのような印象は拭えませんでした。
今回、OBW6からOBW0まで順番に読んだ結果、私がGRに違和感を感じるの
は、主に、(2)による「物語」の再構成の要因が大きいようです。
なぜなら、OBR5の「Deadlock」とOBW3の「Chemical Secret」を比べると、
語数・文法の制限が少ないにも係らず、「Dead Lock」の方が「物語とし
ての不自然さ」を強く感じたからです。
(もっとも、「Chemical Secret」のシーン配置はあざといくらいに無駄
なシーンを排除してるので、その計算高さが少々鼻につく気がしないで
もなかったですが…)
とは言え、(1)の語数・文法制限が全く無関係という訳でもなく、レベルが
下の作品の方がより「窮屈さ」を感じました。
従って、単純にこのレベル以下だとGRは読めないということではなく、
「語数・文法制限による窮屈さ」×「物語の不自然さ」=「GRの読み難さ」
という等式が成り立ち、この積が一定量を超えると、私はGRが読めなくな
るのではないかと思います。
ただ、レベルが低くなればなるほど、ちょっとしたことで読めなくなる訳
ですから、私のようなタイプにとっては、レベルが2まで下がると、GRが
読めなくなる可能性は格段に跳ね上がると言えるでしょう。
実際、OBW2より下は「物語」は読めず、ノンフィクションなら何とか読め
た、というのが実情ですので。
また、OBW0まで下がると、量が少ないので「力技」で読めます。実際、買う
のが勿体無かったので、OBW0は「立ち読み」で済ませました(笑)
その意味で、あくまで「目安」としてですが、「私のようなタイプはレベル
2くらいでGRが読めなくなる」と言えなくもないかと。
なお、「もう一つの宿題」については、300万語通過予定本のPBを読んだ
後、300万語報告の時とさせて頂きたいと思います。
以上、要件のみですが、今回はこれで失礼します。
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