1000万語通過です。

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/7/17(15:52)]

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[報告] 7035. 1000万語通過です。

お名前: みゅう
投稿日: 2005/11/18(13:46)

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みゅうです。

2005年11月18日、Dickensの"A Tale of Two Cities"でついに1000万語通過しました。ついでに2002年の10月下旬に多読を初めてちょうど3年をすぎたところですので、あわせてご報告します。

前回の900万語報告が今年9月の初めだったので、今回は2ヵ月半で100万語読むという(みゅうにしては)スピード通過でした。タドキスト大会までには間に合わないよなぁ、と思っていたのですが、やっぱり間に合わせたい!ということでペースをまきにまいた次第であります。みゅうは音に関する活動というのをあまりしていないので感じたことというと本を読むことに限定されるのですが、以下、900万語から1000万語の間で感じたことなど書きますと・・・・。

1000万語通過でDickensを読んで感じたのは、やっぱり読むことに関してはかなり進歩したなぁ、ということです。みゅうはDickensを原書で読めるようになりたくて多読を始めたので、3年かかってまずは目的が達せられた。めでたいことです。400万語通過の直後に同じくDickensの"Oliver Twist"を手にとってわずか2ページで投げているので、今回はとりあえず読み通せたので、それなりに進歩したのだなぁ、とちょっとうれしく思っています。

一方で、自分には苦手な分野があるのだ、まだなんでもかんでもすらすら読めるわけではないのだ、とも実感しました。まずは"A Tale of Two Cities"もわからないところがいっぱいありましたし。古典文学はまず長いし、また書かれた年代の関係で英語が難しくかんじられます。次はCollinsの"Woman in White"だ!、とか思ったりしていますが、こちらも25万語超の大長編ですので読みきれる確信はぜんぜんありません。Connellyの"The Concrete Blonde"を読むと法廷場面のたたみかけるような言葉のやりとりが読みきれない、Pearl Buckの"Sons"では戦闘場面など人同士が争うところは読めてないなぁと思います。この2点は今後の課題です。

1000万語をすぎたら時間の計測なしにしようかとも思っていたのですが、こちらも続行して計り続けることになりそうです。GR中心だったころは読速は200wpmだったのが、一般PB中心の今はさすがに160-180wpmで頭打ちです。別にあわてて読まなくても、とも思うのですが、1ページだいたい2分くらいで読めないとなかなか読み進んだ気がしないのですね。SonsやA Tale of Two Citiesでは「読みにくいな」と思うとやっぱり1ページあたり3分かかっていた、ということもたくさんありました。

みゅうは仕事である程度英語を使います。要するに辞書を引きながらとはいえ、多読を始めるまえからある程度まとまった文章を読み通す機会はあり、よってGRを読み始めた当初から読速200とか出ていたわけですが、最近は会話をする機会があまりない、ということでここ一年半ほどは週に一度だけですがNOVAに通っています。NOVAでお勉強するというよりは、あくまでお金を払って英語を使う場所、とわりきっているのですが、講師たちは結構読書家が多く、今読んでいる本のことで会話がはずむことがとても多いです。テキストにそったレッスンも悪くはないですが、本の話をしているときの方がより良い時間をすごしていると感じます。これも多読をやっていてよかったなぁと思うことのひとつです。

ではいつも通り、読んだ本についてちょっとずつコメントです。

以下、()内は著者名と総語数。

YL: 3-

Woodstock: A Bird's-Eye View(Schulz)(3362)
ご存知スヌーピーが登場するコミック"Peanuts"から鳥のウッドストックが出てくるストリップばかり集めた本。1950年に連載が始まった"Peanuts"の全集である"Complete Peanuts"をみゅうは読み進めており、現在は第3巻の1955-56年の2年分を読んでいるところなのですが、初期のPeanutsにはウッドストックは出てこない、というわけでウッドストックばかり集めた抜粋本に手を出しました。子供たち同士の会話でもうっかりするとオチがわからず「あれ?」と思うことしばしばなのですが、鳥と犬の会話はさらに奥が深くなかなか手ごわかったです。ウッドストックって連載ではいつごろから登場するのでしょう?ご存知の方、教えてください。

YL: 4-

The First Four Years(Wilder)(22000)
「大草原の小さな家」のシリーズのLauraの本もこれでおしまい。100万語通過で最初の一冊を読んだときには「単語の難しい本だ」と感じたのですが、それから3年近くたち1000万語通過を目前にした今回はすんなり読むことができて進歩を実感しました。今の私たちの暮らしぶりとは大違いのアメリカの開拓農家の暮らしぶりはどれも楽しく読むことができました。著者は異なりますが、LauraのMaや娘のRoseのシリーズもあるようですので、今後はそちらも読むことになるかもしれません。

YL: 7-

The House on Hope Street(Steel)(63042)
クリスマスに突然愛する家族を失った一家が、徐々に立ち直っていく次のクリスマスまでの一年間を描いたお話。Danielle Steelはみゅうが400万語通過で初めて一般PBを読んだ時の"Leap of Faith"以来ご無沙汰だったので今回久しぶりに読みました。掲示板の「Harry Potterより読みやすい大人向けPBは?」という投稿に「それならSheldon」と思ったのですが、「Syeldonだと500ページ超とかの大長編なので」と投稿には続いていたのになるほどと思い手に取った本。Steelの本は長編もありますが、Leap of Faithや本書のような5万語前後の中編もたくさんあるしなにより読みやすいので、PBの読み初めや難しい本のあとの息抜きにはちょうど良いと思います。GRよりは長編なので読みやすさレベル7としておきましたが、GRのPGR6とかよりも読みやすいかもしれません。

YL: 8-
The Testament(Grisham)(127920)
「そうなっても誰も悲しまない、誰も不幸にははならない」と本書には書かれていますが、私にはやはりとても悲しく感じられました。爽快感のあるラスト、そして読み終わって「タイトルのtestamentという言葉にはいろんな意味があるのだ」と考えたり、読んでみていろいろ複雑な気持ちになった本。けっこう読みやすかったです。"The Client"のあと次に読むGrishamをどれにしようか迷ったら本書はいかがでしょう。"The Client"のようなドキドキする展開はありませんが、いい話ですしおすすめ。

The Concrete Blonde(Connelly)(133000)
Harry Boschシリーズの第3作。前の2作に比べて今回はちょっと読みにくかったような気が・・・・。上述の通りみゅうは法廷でのやりとりを読むのが苦手みたいなので、法廷シーンがけっこう出てくる本書はちょっと苦手なジャンルだったのかもしれません。ラスト60ページくらいで犯人はわかる・・・はずなのですが、それですんなり終わらないところがさすがです。

YL: 9-
Umbrella Man and other short stories(Dahl)(84000)
初挑戦のDahlの短編集。PGR5の"Taste and Other Tales"を読んだときにはよくわからなかった短編も、GRでない今回はきちんと理解できたので、ここでも進歩したのだなぁ、とうれしくなりました。そして13ある短編のどれもがまったく違う題材であることに驚嘆し、著者には心底感服しました。読んで本当に良かったです。YL9以上となっていますが、直前に読んだ"The Concrete Blode"よりは読みやすかったです。意外と読みやすいという成雄さんの投稿に同感。

Speaks the Nightbird(McCammon)(255000)
17世紀末の新大陸の新興の町で発生した、魔女Rachelによるとされる殺人事件の魔女裁判と謎解きのお話。邦訳も出版(邦題「魔女は夜ささやく」)されていますが、買うと上下で5000円はするという価格にめげて安いPBで読もうと決意(なさけない・・・・)。時代設定と題材が好みなのでとても楽しめました。SSSの書評ではYL:9.5となっていますが、実際には8.5くらいではないかと思います。冒頭は読みにくかったですが、おもしろさも手伝ってぐんぐん読み進めることができて、全体的には読みにくさというのは感じませんでした。ハードカバーでは一冊のようですが、PBでは上巻(Judgement of the Witch,ISBN:0743474325)と下巻(Evil Unveiled,ISBN:0743471393)に分かれて総語数25万語超の大長編です。

Sons(Buck)(173120)
ノーベル賞作家パール・S・バックの「大地」の第2部「息子たち」。第1部"The Good Earth(大地)"の主人公Wang Langの息子たちの物語が、軍閥の頭領となる3男のWang the Tigerを主人公にして語られます。これも上述の通りみゅうは戦闘や争いのシーンを読むのが苦手なので、第1部の"The Good Earth"よりも難易度は上に感じられました。「大地」は第3部まで続く大長編ですが、第1部と同じく長さを感じさせないおもしろさ。第3部を読むのが本当に楽しみです。

A Tale of Two Cities(Dickens)(150134)
イギリスの文豪ディケンズによる「二都物語」の原書。パリとロンドンに分かれて暮らす主要人物たちはなにやら因縁浅からぬ関係で結ばれているであろうということは読んでいてわかるのですが、その因縁というのが何なのかというのが明らかになる終盤を、邦訳で子供のころしみじみおそろしく思いながら読んだことを思い出しました。こういうことがある、どこから何が出てくるかわからないから、裏表のある態度をとっったりしてはならないのだ、と子供心に思ったのですが、大人になり原書で同じ場面を読み直した今もあらためてこわいと思います。このあたりの書き方が著者は本当にうまいです。今のみゅうにはやっぱり難しい本だったようで、ぜんぜん理解できていない箇所も多々ありました。ただ話の筋はきちんと終えているし登場人物たちもおさえられたので、まずは及第点というところでしょうか。再読してもっと理解できるといいなぁと思います。

それではまた1100万語通過のときに・・・。

みゅう


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