[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(10:19)]
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6935. カイさん、ありがとうございます。便乗して「会話」について考察
お名前: 杏樹
投稿日: 2005/11/3(23:42)
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カイさん、こんにちは。
〉3周年おめでとうございます!
ありがとうございます!
〉〉それで語数報告とは違って、来し方などを振り返ってみようかと。
〉〉まず現在語数
〉〉英語…564万語
〉〉中国語…201万字
〉〉フランス語…15万7千語
〉中国語とフランス語、燦然と輝いて見えます。
中国語はともかくフランス語はそんなもんでは…。
〉〉世界史クラブとGRが落ち着いたら、積んであるファンタジーやPBなどに手を出したいと願っています。時々他の人へのレスで「私もこんな本が読めるようなりたい」などと書くことがありますが、読んでみたら読めるかも知れないし、ただ、今は手が回らないから、読めるのかどうか自分でもさっぱりわかりません。
〉読んでみないと読めるかどうかは分からないですよね。
〉ただいまYL2〜3の児童書に苦戦中。
〉むずかしいんですよ!これが!!!
〉興味のある事が書いてあるので、投げるかどうか悩み中(笑)
私もこの間PGR2を投げました。
〉それかと思ったら大人向けPBでスラスラ読めるのもあるし...
〉よく分からないです。
読めるかどうかは本当に読んでみないとわかりませんね。
〉〉さて…。
〉〉多読のいいところは何と言っても「勉強しない」こと。
〉〉私には英語を勉強する根性がない!
〉はーい 一緒です。
〉勉強の匂いがしてくると、スタコラ逃げ出します。
私は逃げはしないんですが、根性がないのでついていけず…。
〉〉世間にはいい教材があります。でもそれをやり抜く根性があるのは一部の人です。そして「やさしい」を標榜した教材も、英語難民にとっては難しい。
〉英語難民だった私にとって、「やさしい」教材にはまだ出会ったことがありません...
英語の先生が考える「やさしい」ってレベルが高いんですよねー。
英語の先生のはずなのに、レベル0を設定した酒井先生は偉大です。
〉〉ですから英語がそれほど好きと言うわけでもない、勉強をする根性もない、それがこんなに英語の本を読むようになったなんて、それだけでもすごいです。
〉ここ、激しく共感です。
〉英語キライでした...
〉日本に住んでるんだから、英語やらなくても生きていけると思ってました...
〉今じゃ英語のない生活(英語多読のない生活)なんて想像したくないぐらい、生活の一部です。
〉英語大好き♪
今では英語は生活の一部!カイさん、すばらしーです。
私は英語はキライじゃありませんが、私の場合は「本を読むのが好き」かな?前は「読むのが好き」なのは日本語限定でしたが、多読をしたらなんでも好きになりました。
〉先日英会話サロンに行ってきたんです。(あんまり面白くなかっんですが・涙)
〉先生がゆっくり丁寧に話してくださるせいもあるんですが、
〉何を言ってるのか90%ぐらいの割合で分かったんです。
〉そして、自分の口から、ぽんぽん英語が出てきたんです。
〉文法的には激しく間違っていますし(現在形、過去形入り乱れてます)、
〉きれいな文章にはなっていないんですが、とりあえず、意思の疎通はできました。
〉発音もね、日本人の方いわく、良いらしいです。
〉お世辞度が高そうな方だったので、信憑性は薄いんですが(笑)
〉発音を知らない単語、山のようにあるのに???(知らない単語はローマ字読みしてます・汗)
〉多読を通じて、英語を英語のまま理解しているのが、発音にまで通じる?
〉単語の発音じゃなくて、全体のリズムが良くなってるとか?(まだこっちの方がありえそう)
〉そんなことありますかね???
すごーい!
LRとかしましたか?
「会話ができない」たかぽんのあとにカイさんの証言…。
これについてはいろいろ考えてみましたので後ほどじっくりと。
〉〉中国語多読でもわかるように、一生懸命勉強する根性があっても多読は役に立ちます。やさしい本をたくさん読んで「大量インプット」すると蓄積ができて力になるからです。いやもう、辞書を引き引き読んでいた中国語の本がこんなにあっさり辞書なしで快適に読めるようになるとは。でも検定試験で準1級は取りたいし、HSKも受けたいので、そのうち試験用の勉強もする予定です。
〉夢が現実に近づいている感じがします!
〉フレーフレー杏樹さん!
かさねがさねありがとうございます〜。
さて、「多読をすれば会話もできるようになるか?」
これについては人によってできると言う人ともいれば、できないという人もあり。なぜそうなるかといいますと、どちらも間違ってはいないんです。私の思うに、「会話ができる」をどう捕らえているかの違いではないかと。
まず多読で会話ができるようになる可能性として、「それまでよほど英語ができなかった」という場合が考えられます。
私の場合ですと、まず多読前は英語の文章が読めませんでした。前置詞でひっかかり、関係代名詞でひっくり返し、パズルのように英文をぐちゃぐちゃにして和訳を試みて、結局ちんぷんかんぷん…。
しかし多読をしたら「英語のまま」「語順のまま」英語が読めるようになりました。
そうしたら、英語の文章も「語順のまま」「英語のまま」考えられるようになります。
また、多読をしたら「大量インプット」効果で英語の蓄積ができるだけでなく、言葉の「感じ」がつかめるようになります。それで会話をしながら適切な言葉を頭のサンプルからすばやく取り出せるようになった。カイさんが英語が話せるようになったのにはこういった理由が考えられます。文法的に正しいかどうかはともかく、「言葉」が出てくるようになったということです。
さて「できない」場合はといいますと、
・多読前にある程度会話ができていた
・「英会話」に求めるレベルが高い
ことが考えられます。
まず「会話ができていた」つまり多読前にすでに「英語のまま」「語順のまま」英語が口から出てきていたら、上記の「できる場合」のような段階はクリアしてしまってるわけです。ですから多読をしてもそれは変わらない。
また、「求めるレベルが高い」というのは「英会話」を堅苦しく考えすぎている、もしくは仕事などで正確な、フォーマルな英語できちんと話すことを求めている。
仕事の場合はどうしても身に着けなくてはいけないでしょうから、それはそれ用の勉強は必要だと思います。
しかし「堅苦しく考えすぎ」の場合は気持ちの切り替えをすると助けになるのではないかと思います。
日本人がなぜ英会話が苦手のなのかについては、よく日本人の話下手が指摘されます。日本人は自分の意見をはっきり言わないことが多く、あるいはアメリカ人に比べてシャイな性格だったりして、相手に対して「言うべきこと」を自分の中に持っていないことが多い。いくら英語を勉強しても「言うべきこと」を自分の中に持っていないと何も言えない、ということです。
ですから英会話の上達には、英語の勉強だけではなく「話す」ことそのものの訓練も必要と言うことです。コミュニケーション能力を磨くとでも言いましょうか。
このことについては、今まで何度か掲示板に書いた話があります。読んだことがある人にはしつこくてすみません、ですが、もっかい書いてみます。
それは北京へ2週間の短期留学に行ったときのことです。もちろん、中国語の勉強です。
私はすでに中級クラスでしたが、初級クラスに中国語学習歴半年の青年がいました。そしてこの2週間の留学期間で一番よくしゃべって一番たくさんの収穫を得たのは彼でした。なにしろ学習歴半年の語学力で、平気でどんどん周りの人に話しかけていくんです。宿舎の職員さん、学校の周りのお店、観光プランについていた京劇鑑賞の売店のおねえさん。かたっぱしから話しかけていき、楽しくお話しているのです。あいさつに毛の生えた程度の言葉でも、身振りや手振りを加えるとずいぶんいろいろコミュニケーションが取れるものだと感心しました。語学力では私の方が明らかに上なのに、私は最低限の用件しか話せません。それに対して彼は雑談をどんどん広げて、いくらでもしゃべってます。
このとき私は語学力とコミュニケーション力は比例しないということがわかりました。
それで、翌年初めての海外一人旅、それも言葉の知らないヨーロッパの国へ行きました。その時、このときの事を思い出して、言葉がわからなくてもけっこう何とかなるんじゃないかという気持ちになり、旅行を実行するのを後押しする力になりました。実際英語はメチャクチャで、さっぱり通じない、わからないこともありましたが、なんだかわからないけど通じた、ということもありました。とにかく何かしゃべってみる、用件があるときは自分の意思を通す、という心構えでしゃべればけっこう何とかなるものだとわかりました。まあ、このとき帰りに「やっぱり英語もっと勉強しなきゃ・・・」と思ったのは確かですが。(でも結局勉強しませんでした)
ですから、多読をしても英会話ができないという人は、英語力そのものはある程度できているはずですので、コミュニケーション能力の方を伸ばしたほうがいいかもしれません。多読の蓄積があれば、ごくごくやさしい言い回しならできるはずです。やさしい言葉でも、言い間違いをしても、とりあえず口に出してみる、どんどんしゃべってみる、というのが大切ではないかと思います。
「きちんとした言葉になってなくてもいい、とにかくしゃべってみる!」
「こう、と思ったら一生懸命訴えてみる!」
そんな心構えを持てば、もしかするとコミュニケーション能力を伸ばす第一歩になるかもしれません。
ですから「多読をしても会話ができない」というのは、「多読をしてもコミュニケーション能力は伸びない」ということかもしれません。
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