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お名前: ありあけファン
投稿日: 2005/7/7(00:40)
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慈幻さん メッセージありがとうございます
〉〉ありあけファン@214万語(多読)/3万3000語(多聴)です
〉先日は、私の拙い論考に貴重なコメントを頂き、どうも有難うございま
〉した。
〉
〉特に、「シャドウイング」と「キャッシュメモリ」(作業記憶・短期記
〉憶)の関連性というのは、私には全くの「盲点」だったので、非常に参
〉考になりました。
こちらこそ,慈幻さんの投稿のおかげで,いろいろなモヤモヤを整理することができました.
あっ,それと返答が遅れてしまいましてごめんなさい.
私は,LRや「ながら聞き」などでも,記憶しているという自覚はないものの,1次キャッシュは経由していると考えています.
〉
〉>今日,停滞を脱出したようです.
〉>5月半ばよりやや停滞状態で,特に6月18日からは語数的にはほぼ
〉〉完全に停止していました.
〉>今回は,1ヶ月以上の規模なので,久々の(たぶん1年ぶりの)中規
〉〉模の停滞です.
〉
〉停滞脱出おめでとうございます。
〉
〉状況からすると、後述する「三つ目の停滞」だったのではないかと推
〉測されます。
停滞にも種類があることは,うすうす感じてはいましたが,
3つに分類できるとは!
〉>停滞脱出のきっかけとなった作品は,ORT1の『At School』でした.
〉>何気なく手にとって,ペラペラとめくったのが引き金になりました.
〉>見る(読む)だけでは物足りなく,CDをかけてシャドウイング!
〉>そのまま,次々とORT1全部とORT1+,ORT2,...,と
〉>シャドウイングを混ぜながら,気が付いたらORTを何十冊も読んでしまっていました.
〉
〉非常に興味深い報告です。
〉本に呼ばれて、その本が引き金になるというのは、潜在意識の情報が顕在
〉意識へ上昇する「活性化」の典型例のように見受けられます。
まさに,「本に呼ばれた」ような感覚です.
別に本でなくてもよかったのかもしれませんが...
掲示板で,映画が引き金になった例を報告された方がおられましたが,
それとよく似た感じでした.
〉>今回の発見は,
〉>1.停滞は必ず(いつの間にか)やってくる
〉>2.停滞はひょんなことから簡単に脱出できる
〉>3.停滞によって新しい世界が広がることもある
〉>という,「停滞三原則」のようなものです.
〉>
〉>このうち,3番目の件ですが,
〉>久々に行ったシャドウイングがなんと新鮮なこと,新鮮なこと!
〉>そして,以前は unlearn がうまくいかなくて,どうしても自然に発音
〉〉できなかったところがどれもこれも,難なく流すことができ,よりス
〉〉トーリーの中に入っていきやすかったです.
〉>これは大きな驚きでした.
〉
〉はい。これも興味深い報告です。
〉
〉恐らく、「停滞」の間に、脳内のネットワークが再構成され、より最適
〉化されたネットワーク構造が形成されたのではないかと。
脳は,眠っている間に起きていた時に収集した情報をを整理していると
言われていますが,それと同じようなことをもう少し長期で行うことが
時に必要なのかもしれません.
今回の私の停滞もそんな感じです.
〉>これを機に,また多読の楽しみがひとつ,増えました.
〉
〉はい。是非、そのまま楽しんで、私には理解できない「シャドウイング」
〉の世界を「垣間見る」助けとなって下されば幸いです(笑)
また,この種の停滞が来るような予感はありますが,それまでは
このまま楽しんでいこうと思います.
〉
〉●「停滞」の区分に関する試論
〉
〉(ひまぞさんや真空管さんなどと議論した内容を、私なりにまとめてみ
〉たものです)
〉多くの報告例で、「停滞」と一くくりにしてますが、実際は、幾つかに
〉区分すべきではないかと思います。
はーい! 待ってました.続きが楽しみです.
〉
〉一つ目は、「一時的な肉体・心理的不調が主要因であるもの」。
〉
〉これは、無理せず、最低でも1日、場合によっては3日から1週間くら
〉い休み、体力や気力が回復してから再会すれば良いでしょう。
私の場合も,この種の停滞が一番多いです.
でも,どれも「小規模な停滞」ですから,基本的には気にせずに
「休むも読書」
と割り切ることにしています.
〉
〉二つ目は、「不安や恐怖など、否定的感情が強まることで『心理的障壁』
〉が発生し、学習効率が著しく低下・消滅したことが主要因であるもの」。
〉
〉この場合、「ただ休む」だけでは、却って不安や恐怖が増幅されることも
〉あるので注意が必要です。
これも時々ありますね.
「読まないことが却って不安になる」ような心境です.
時には中規模な停滞になることもあります.
〉
〉注意深く話を聞き、どのような「否定的感情」があるかを把握し、その
〉「否定的感情」を丁寧に解きほぐすという、非常に地道で気の長い作業
〉が必要な「停滞」で、恐らく、「多読挫折」の主要原因はこれではない
〉かというのが私の予測です。
正直言って,初期のころ(70万語ぐらいまで)は,この種の停滞は怖かったです.
そのまま,大規模な停滞になるのではないか,と無意識にできるだけ事前に避けようとしていました.
停滞になる前に,自主的に中断していたことも多く,今から思えば,
潜在意識ではかなり恐れていたのかもしれません.
でも,掲示板のおかげで事前に回避でき,実際には停滞に至らなかった
ケースがほとんどであったことには本当に感謝しています.
〉
〉ただ、残念ながら、このような「否定的感情」はなかなか口にすること
〉はできません。
〉従って、潜在的には非常に多くの人がこのような「否定的感情」を抱え
〉ていながら、報告例として目にすることは少ないのではないかと。
それでも掲示板に報告してくださる方がおられますので,本当に助かります.
いつも,自分と同じケースが必ず見つかりましたから.
〉
〉ちなみに、一つ目の「停滞」が、「だるさ」や「疲れ」のような体調や
〉気分に関する訴えが特徴だとしたら、二つ目の「停滞」は「不安」や
〉「焦り」、「恐怖」や「諦め」などの「自分の能力」に関わる訴えが特
〉徴という差異があるように見受けられます。
私の場合,「諦め」がこの種の停滞の防止や脱出の重要なカギになってきました.
〉
〉そして、三つ目は、学習曲線が一時的に定常状態に達する「プラトー現
〉象」、即ち、学習のレベルが非連続的に飛躍する前の、「脳のネットワ
〉ークの再構成が主要因であるもの」。
私の場合,比較的大きな停滞の後に一時的にYLの急上昇が起こること
がよくあるのですが,こういうことだったのですね.
過去には,110万語付近と200万語付近で起こりました.
ひょっとして,今回も起こる?
〉
〉勿論、現実には、この三者は同時発生したり、あるものから別のものに
〉変化したりなどしているでしょうが、「モデル」としては、この3つに
〉区分できるでしょう。
〉
〉自己分析や相談されてアドバイスする時には、これらが「目安」として
〉役立ってくれるのではないかと思います。
大変参考になりました.
充分に活用していこうと思います.
〉
〉なお、この三つの「停滞」のうち、最も問題にしなければならないのは、
〉当然、二つ目の「否定的感情が原因となる停滞」です。
〉
〉恐らく、この「二つ目の停滞」に対する「処方箋」をどれだけ充実させ
〉ることができるかが、「多読」の学習法としての価値を決めると思いま
〉す。
〉
〉
〉その意味で、「つまらなくなったらやめる」という「多読三原則」の
〉「三つ目の原則」は、もっと重視され、その意義について深く論じられ
〉るべきでしょう。
この原則の威力はスゴイと思います.
この「つまらなくなったらやめる」の1行を読んだときは,
本能的に「これならできる!」と思いましたし,実際に,2年近く
何事もなかったかのように続いています.
中小の停滞を数えたらキリがありませんが,とにかく,「続いている」
ことにいつも自分ながら驚いています.
〉
〉また、「何が分からない/できないか自分でも分からない」という「自
〉己分析能力の未熟さ」という問題もあります。
〉
〉その意味で、「分からない」ことは「分からない」と発言することを奨
〉励する雰囲気や、自己分析の助けとなる様々な理論やモデルを充実させ
〉る必要があるのではないかと思います。
「自己分析の助けとなる理論モデル」!
非常に大きなテーマですが,重要なテーマですね.
またいろいろとご教示ください.
HAPPY READING!!
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