「私の300万語」その3

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6086. 「私の300万語」その3

お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2005/7/5(10:03)

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英語快読 300万語(11)−私の何が変化したのか?&本と「出会う」

35のStrikerは、「PGRが苦手」という私に「こんなのもあるよ」とSSSの掲示板で紹介していただいた3冊の中の1冊であり、かつ、その時に「ふーん」と読み始めたけれど、なんとなく「乗り切れず」に「そのまま」「立ち消え」(>「捨てる」というほどの強い意思を持ってやめた訳ではない)になってしまった本です。

「GPRもなかなか面白いぞ!」となって、何冊か読んだので、ふと、「立ち消え」本となっていたこの本を思い出して読んでみたら、本当に面白かった。あの時ななぜこれにすーっと入っていけなかったんだろう?

もちろん、その時の体調や精神状態などもあるでしょう。仕事がどれくらい忙しく、体力的、精神的、時間的余裕があるか?ということも、その本に「乗れる」かどうかに大きな影響を及ぼすと思う。

しかし、英語力がつくと「乗る」までの「必要時間」が短縮されますよね。「つかみ」までダラダラ時間をかけて読んでいると、あるいは???が多くて読んでいると、「つかまれる」前に、疲れてしまったりする。

色々な偶然も重なってのことかもしれないけれど、やっぱり、今これが面白いと思えた一つの理由は、「英語力があがった」ということではないかと思うんですよね。

そして、本との「出会い」にはタイミングがあるということも、改めてつくづくと思う。ある時には「出会えなかった」本にこうやって改めて出会ったり、あるいは、人に薦められたりして、でも、その時には「出会えなかった」本に、後から「出会う」。人に薦められ、その情報が心の中に「ひっかかっていた」からこそ、その本に出会える。そんな「出会い」の不思議さと楽しさも「多読」で味わったりしています。

34.2005年4月10日:Titanic!:PGR3: 5100語:760819 語:レベル3:☆☆☆☆:これもPGR3です。以前OFFでもタイタニックの話は読みました。PGRの方では、「乗客の階級差」ということの方に重点を置き、また映画も意識しながら書かれているみたい。これ、多分、タネ本があるな。以前、顧客がタイタニックについてプレゼンを行ったのだけれど、その時に彼女が紹介した本に内容がそっくりだわ。

36.2005年4月11日:Striker:PGR3: 8700語:769519 語:レベル3:☆☆☆☆☆:プロサッカーの試合で、「故意に」相手チームの選手にケガをさせたのかどうか、を争う法廷劇。被害者は視力を失い、選手生命を絶たれた。サッカーは、イギリスの子どもたちにとっても大人たちにとっても、その生活を左右するほど重要な意味を持っている。子どもの世界では、どこのサポーターか、ということで「いじめ」の原因になったりもする。庶民の生活にとって、そんなに意味のあるサッカーなのだが、「八百長」のようなことや「わざとの反則」なんかも、しばしばある。そういうのが暴露されたり、あるいは後になって選手が「あの時はわざと蹴った」とか言ったりして大騒ぎになったりする。そんな背景を思いながら読むと、この劇も生々しく読める。

英語快読 300万語(12)−「多読」でDVD鑑賞

多読で読んだ物に触発されて、DVDを借りてきて見たりする機会も増えている。PGRも今は、オリジナルを中心に読んでいるが、いずれ映画をストーリー化したものにも手を出せたらと思っている。PGRは映画物が多いから、これまた新しい世界が広がりそうで楽しみ。

37の文献では、サン・スーチーなど「勇気ある生き方」を貫いた人々の話が収録されているのだが、なかにエリン・ブロコビッチの話も入っていた。これ、ジュリア・ロバーツが主演の映画になっていて、レンタル・ビデオ屋さんで、ずいぶん長い間、「人気第1位」の棚に置いてあったっけ。その時には全く食指が動かなかったのだけれど、この37の文献で読んでみて、映像も見てみようかな?という気持ちになった。本の方も映像の方もなかなか面白かった。

こんな風に、多読を契機に、それまで「食指が動かなかったが見てみれば面白い」映像に出会えるのも楽しい。

37.2005年4月12日:Stories of Courage:PGR3: 10300語:779819 語:レベル3:☆☆☆☆:作家の大江健三郎と彼の障害者の息子との交流を含め、有名無名の人々の勇気ある生き方が紹介されている。

38.2005年4月13日:Draemon 2:マンガ: 5000語:784819 語:☆☆☆☆☆:マンガは気楽に読めて、語数稼ぎにいいです。ちょっと気になるのは、のび太が「ママに叱られちゃうよ」という時、”be scolded”が多用されていること。アメリカ英語ではこれをよく使うのかな? イギリス英語ではあんまりこれは使わないように思います。

39.2005年4月16日:Billy and the Queen:PGR0:900語:784819 語:☆☆☆☆:久しぶりのレベル0。実は再読(>記録はしてない)なのに、時間を計ったらやっぱり4分じゃ読めません。(>レベル0を4分で読むのがSSS的に「上級」の基準ということみたい)

40.2005年4月16日:Photo of the Tall Man:PGR3: 10000語:795719 語:☆☆☆☆:それなりに楽しめる話だったんですが、すぐに感想を書いておかなかったら、ストーリーが思い出せない。ちょっと気晴らしに「読み捨てる」には手頃っていう感じかな?

41.2005年4月16日:Best Friends:児童書: 43000語:838719 語:☆☆☆☆☆:生まれた日も生まれた病院も同じ、という2人の女の子のお話。イギリスは階層による住み分けが日本より断然厳しい。親の都合と親の階層の違いによって、2人は(>特に貧しい方である主人公)は傷ついていく。

英語快読 300万語(12)−笑いとは残酷なもの?

OFF3のLaughterを読んだ。笑いの歴史についても知ることが出来る。人類はひょっとしたら言葉を話す以前から笑っていたかもしれないらしい。互いを笑わせて楽しんでいたかもしれないらしい。

しかし、「笑い」の原型は残酷でもある。たとえば、バナナの皮を踏んでころんだ人を笑う、パイをぶつけられて顔がクリームだらけになった人を笑うなど。今ではPC(ポリティカリー・コレクト)のコードに触れるが、昔は障害者を笑ったりもしてきた。

子どもの文学にも、ある種の「欠陥」のある登場人物がよく出てくる。ドラエモンののび太もそうなのかもしれない。

子どもは「完璧」でない登場人物に、自分が「完璧」でないことを赦される思いがするのであろうか。「完璧」でないゆえの辛さを共有するのであろうか。ウィルソンの登場人物なんかはこの系統だ。

だけど、一方で笑いの原型でもあるslapstick 系の登場人物も存在する。たとえば、太っていて大食いの女の子とか。(>「マリア探偵社」のシリーズの「マンモスけいこ」(漢字が分からない)など)

私は:小学校4年生くらいから「シリーズ物」でQにお話を作って聞かせているのだけれど(>最近は英語で話してやることも多い)、その主人公はよそ様にはお聞かせできない、ポリティカリー・インコレクトな「ダメな子」だ。のび太は気持ちがやさしかったり、「救い」があるけど、私の話の主人公は徹底的に「ダメな子」。子どもって、「ダメな子」の話を聞きたがるところがあるような気がする。

笑いの本質がそもそも「残酷」なものを含んでいるからなのだろうか?…と、このLaughterを読んで考えさせられてしまった。

42.2005年4月18日:Laughter:OFF3: 5600語:844319 語:☆☆☆☆☆:たった5600語で笑いについてたっぷりと学べます。写真も沢山あって、とても充実した1冊。

43.2005年4月18日:Three Men in a Boat:OFF3: 18000語:862319 語:☆☆☆☆:SSSの掲示板で「おバカ系」とあったので、読んでみた。仕事に疲れた3人の男が、ストレス解消しなくちゃ!と、テムズ川をボートで旅する話。舞台は19世紀末とか20世紀初頭なのかな?今の日本の「働きすぎ」社会のレベルから見たら、「仕事に疲れた」と言ってもたいしたことない仕事量なんだろうけど、でも、「じゃあ、ストレス解消しないとね」と、きっぱり休暇を取れる状況や、日常を離れ非日常を「演出」し「体験」出来る「技」は、日本人が見習いたいところ。私もなんかもう24時間ダラダラ仕事から離れられないような生活してるからさ。イギリス人を見てるととっても上手にキッパリクッキリ休みを楽しんでますよね。で、休んでなお、私の業界について言えば、彼らの方が圧倒的に生産性が高いです。(>まぁ、業界の「仕組み」が違うし、業界全体が欧米中心に出来ているので、日本人の参入にはハンディもあり、単純な比較は出来ない面もあるんだけど。)

44.2005年4月19日:Draemon 4 :マンガ: 5000語:867319 語:☆☆☆☆:マンガはラクに語数が稼げていいですねぇ。

英語快読 300万語(13)−映画『エミールと探偵たち』に見る時代の変化

SSSの掲示板で『エミールと探偵たち』のことが話題になっていたので、なんだかなつかしくなって、PGRの『エミールと探偵たち』を読んでみました。文献37です。小学生の時に読んで以来でしたが、子どもの頃と同じく、ハラハラ、ドキドキしながら読みました。

レンタルビデオ屋さんで、ふと『エミールと探偵たち』のビデオを発見。そういえば、Qはケストナーを読んだことがないので、借りていってやることにしました。

ケストナーの『エミールと探偵たち』は徹底的に男の子のお話です。活躍するのはすべて男の子。でも、映画では女の子も「探偵」として活躍します。

「エンサイクロペディア・ブラウン」のシリーズでもそうだし、「名探偵コナン」でもそうだけど、最近は「腕っぷしの強い」女の子ってのが、けっこう子どもの物語に登場しますね。これは旧来のジェンダー関係の「脱構築」(>ほりくずす?)でもある訳だけど、でも、これってリアリズムの観点から行くとどうんだろ。「ありえない」設定だと「脱構築」にならないんじゃないだろうか。「物語」の上だから、として、安心して「強い」女の子を楽しむことにはなるが、現実社会のジェンダー関係を変えていくことにはつながらないかもね。

まぁ、それでも、「女の子はいつも待ってるだけ」っていう物語よりは、フェミニズム・ポリティクスの観点からは100倍もマシかもしれないけど。

それに、小学生くらいだと女の子の方が「強い」っていうのもあるから良いのかな? 

若桑みどり『お姫さまとジェンダー』( )では、女の子がプリンセスストーリーで「受身」であることを「刷り込まれる」と分析しているけれど、こういう「強い」女の子のストーリーを読んだ子ども達の心には、何が「刷り込まれる」のかしら?

45.2005年4月19日:Taxi of Terror :OBW0: 700語:868019 語:☆☆☆:PGR1とOBW1だとOBW1の方が好きだけど、PGR0とOBW0だとPGR0の方が好き。OBW0は絵が可愛くないせいか、あるいは別の理由からか、なんとなく読みにくさを感じる。それは、まだ変わってないみたい。

46.2005年4月24日:Doraemon 3 :マンガ: 5000語:873019 語:☆☆☆☆:サクサクと語数稼ぎ。

47.2005年4月25日:Emil and the Detectives :PGR3: 11000語:884019 語:☆☆☆☆:小学生の頃、ケストナーの作品とても好きでした。久々に子どもの頃に戻った気分。

48.2005年5月1日:Bed and Breakfast Star :児童書: 30000語:914019 語:☆☆☆☆☆:継父が失業したため、主人公一家はベッド&ブレックファストで暮らすことになります。キングスクロスあたりで「あんまり安いB&Bに泊まると、一部がホームレスのために自治体によって借り上げられてるなんてことがあるよ」っていわれたことがあるんですが、要するにそういうB&Bなんですね。主人公たちの暮らしは確かに大変ではあるけれど、「食い詰めた」家族に対して、無料であるいは非常に安価に住宅が提供されるという、イギリスの福祉の一面をビビッドに感じられたりもする作品。もちろん、主人公たちは、安B&Bで快適に暮らしている訳じゃないのだけれど、でも、多分日本で突然お父さんがリストラにあってこれまでの家に住めなくなった、という時にこの程度の宿も提供されないんじゃないでしょうか? 
 それはともかく、そんな環境にあっても、主人公は明るくたくましく、母や幼い妹弟を助けて生きていきます。

英語快読 300万語(14)−LLLを読もう!

私の多読は、SSSの学習法の基本も参考にしつつ、我流も混ぜながら、心の赴くままにやっているのだけれど、一つだけ「守ろう」と思っていることがある。それは、どの「100万語」にも、レベル0の本を10冊は入れようということである。

元来、「考えて方針を決めてから歩き出す」というよりは「歩きながら考える」タイプの私は、多読についても、「とりあえず」始めてしまった感があり(>『快読100万語!』は一応読んだのだが)、その後、SSSのサイトを徘徊するうちに、「おぉ、そうだったのかぁ」と「お薦めの方法」を知ったりもしているのだ。

私の英語を読む速度はあいかわらず「中級者」なので、「中級者」で多読を始める人へのアドバイスはレベル0の本を10冊は読むこと…となっている。だから、どの「(超)100万語」を始める時も、「初心にもどって」レベル0の本を10冊は読もうと思っているのだ。

(ところで、私の「多読」は「SSS方式+自己流」のミックスである。SSSのサイトはディープで、まだ「探検」しつくしていない。「今更」ながらに、「基本」に立ち返って、「学習法」の項目などを時々覗く。「そういう所は最初に押させておけよ!」なのだけれど、私は「とりあえず始める」「歩きながら考える」というタイプなので、「基本」を押さえずに「始めてしまう」ことが多いのだ。

なのだが、「多読」の際に「守ろう」と思っていることがあって、それは「どの100万語」でも、レベル10の本を10冊以上読む、ということだ。語数がそろそろ70万語も越え、レベル0の本をそろそろ入れておかないと「300万語」にレベル0の本がなくなっちゃうぞー!というので、39の文献からレベル0の本を入れることを意識しながら進めている。)

49−57.2005年5月2日:A Walk with Sam, Dizzy, The Snail, The Goose Chase, Teatime for Sam, Playing with Pip, Lost, Sam's Zoo, Aha! :LLL0,LLL1,LLL3: 計233語:914252 語:☆☆☆(+):SSSのHPでは、「恵まれた環境にある人」にはORTの各レベルを3冊ずつ読むことが薦められている。私はORTは「親子で多読」の方で息子と読んでいる(>息子に読ませている?)ので、ORTよりも、「大人」に人気というLLLの方をちょっぴり読んでみることにした。まだ低いレベルしか読んでないので比較は出来ないけど、ORTの方が絵が可愛いかな?

58−59.2005年5月2日:It's too Windy , Don't Cut my Hair: SCL1:80+74=154語:914332語:☆☆☆(+):「お勉強系」のお話もけっこうあるというScholasticにもちょっと手を出してみようかな? 

60.2005年5月2日:Marcel and the White Star: SCL1:80+74=154語:914332語:☆☆☆(+):ネズミのマルセルのシリーズ。盗まれたダイヤモンドを取り返すべく、マルセルが活躍します。英語の中にフランス語が入っていると、それが、地名や人名だけでも、ちょっと読む速度にブレーキがかかります。いずれフランス語やドイツ語の「多読」もやってみたいなぁ。

61.2005年5月2日:The Boxers:PGR3:9100語:92446語:☆☆☆☆:題名を見て、ボクサーたちの話かと思ったら、ボクサー一家の話であった。警官が殺され、妹が疑われる。家族の確執を含んだ推理物。

62.2005年5月6日:Doraemon 5: マンガ:5000語:97446語:☆☆☆☆:せっせと語数稼ぎ。

英語快読 300万語(15)−リスニングに変化が?

楽しく「多読」をやってはいるが、英語の実力については、あまり向上の「実感」はない。まぁ、以前は面白く感じなかったPGR3が「面白い」と感じるようになったこと…。それって、実は、英語の力が上がったせいもあると思うので、確かに、「何か」が少しずつは変わってきているとは思うのだけれど…・。

PGR3が「今ひとつ」だった理由には、当時はまだ「多読」を半身でやってた、というのもあります。「それなりに英語が読める」という「自負」も多少はあった私としては、「簡単なものを読む」というのに、ちょっぴり「抵抗感」もあったのです。「それなりに」と言っても、私の英語は今となってみれば(>というか当時も実力不足は充分に感じており、だからこそ「多読」を始めたのだけれど)、非常に足腰の弱いもので、「まだら」なものだったのでありますが。(>今もそうなのですが)

SSSの掲示板では、時々、多読の効果として「リスニングの力がついてきた」という報告があります。私の場合は、「あんまり変化ないなー」というのが実感でした。

ところが! 先日、「フロスト警部」を見てたら、ノラ猫がいっぱい住みついている猫屋敷みたいなとこに住んでるおばあさんが、近所の子どもたちが、”call me names”するんだ、とフロストに訴えていました。おぉ! これは、ジャクリーヌ・ウィルソンにしつこく出て来る表現であります。私、以前はこの表現知らなかったので(>告白)、この表現を覚えたことによって、耳がこのフレーズをキャッチしたのだと思います。

そして、また別の日、「バーナビー警部」を見てたら、”Coffee?” ”You bet”というやり取りがありました。この、”bet”もウィルソンでしつこく出て来る表現です。単語自体は知っていたけれど、ウィルソンの作品に何度も出て来るような使い方は、身にはついていなかった。

このやり取りの後、「コーヒー飲むか?」と尋ねた方が答を聞いてコーヒーを入れてやってるので、”You bet”は聞き取れなくても、肯定的な答をした、ということは分かります。多分、以前だったら、音はちゃんと聞き取れなくて(>だって、私、こういう場面でbet使うという風には思ってなかったから)、でも、まぁ、スジは追えてるからいいや…と流していたと思う。

それが、耳にちゃんと、”You bet”と聞こえてきたことは、これはもう、ウィルソンのおかげですねー。

…という訳で、私にもようやく「多読効果」がちょっぴり「目に見えてきた」(>「耳に聞こえてきた」?)という感じ。

こうやって楽しく多読を続けていたら、今後、どんな変化が表れてくるのだろう…ととっても楽しみです。

63.2005年5月7日:Vicky Angel: 児童書:36000語:965406語:☆☆☆☆☆:ウィルソンのものは、主人公が8−11歳くらいのものの方が私は読みやすく、Girls in Loveは途中で「捨て技」を使いました。Girls in Tearsを翻訳で読んで、なんとなく(私にとっての)「読みにくさ」の秘密が分かったような気がしました。アップテンポだけど、そのテンポについていけないというか。そのテンポがイギリスの「事情」と絡まっているので、そのあたりのことが分かってないと、テンポに乗り切れないというか。そして、そういう「事情」と絡んでの、気持ちの動き方が、日本のティーンズよりもちっと複雑というか。そのあたりの「機微」が私にはまだ読み取れないというか。 
 なので、このVicky Angelも「乗れないかなぁ」と思って読み出したら、ぐいぐいと引き込まれました。Vickyは主人公と親友だけど、いつも主人公をリードする側。主人公は時々は、心にひっかかるものを感じながらも、やっぱり言いなりになってしまう。ある日、学校から帰る途中、Vickyが交通事故で死んでしまいます。その後、Vickyは天使になって、主人公にまとわりつきます。天使になってもVickyは気まぐれでボッシーです。

64.2005年5月8日:The Secret Agent: PGR3:9700語:975106語:☆☆☆☆:舞台は20世紀初頭のロンドン。アナーキスト

英語快読 300万語(16)−ポスト・ウィルソン?

ジャクリーヌ・ウィルソンも大分読んでいないものが減ってきて、淋しい限り。まぁ、どんどん新作を書いてはくれるでしょうが…。

私は1人の作家にはまってそればっかり読むタイプなので、今後の「多読」のためには、ポスト・ウィルソンが欲しい…。

以前から良く書店で目にはしていた、エンサイクロペディア・ブラウンのシリーズを手にしてみました。SSSの掲示板で見かけて、A to Z Mysteryのシリーズを読んでみたいなぁと思っていたのですが、「エンサイクロペディア」ってことは、これがA to Z?と思って手にとったのです。でも、違ったみたい。

主人公が事件を解決しますが、「どこがポイント?」というのは読者に考えさせる形になっていて、後ろに「答え」があります。SSSの書評では、謎解きのレベルは「低い」と書かれてましたが、分からないものも(けっこう)あったりはいたします。

さんざん推理物を読んでいるのだが、ちっとも謎解きが上達してないぞ。この辺りから一歩ずつ、謎解き能力を積み上げますかね。

65.2005年5月9日:Encyclopedia Brown Boy Detective: 児童書:9500語:984606語:☆☆☆☆☆:アメリカの小さな町に住む父親が警官の少年が主人公。父親の抱える事件解決にもヒントを与え、おかげで父親の警察官としての「成績」は抜群だったりしています。ケンカの強い女の子を「パートナー」(>アメリカやイギリスでは、ビジネス上の共同経営者みたいな人を「パートナー」と言います。社員から「パートナー」になることは一大出世)に、夏休みなど学校がおお休みの時は、自宅ガレージで1件25セントで「私立探偵業」を営業しています。

66.2005年5月10日:Blood Ties: PGR3:9500語:984606語:☆☆☆☆☆:これもSSSの掲示板でPGR3にはこんなのもあるよ、と紹介された1冊なのですが、面白かったです。

67−69.2005年5月10日:The Magic Porridge Pot, Ginger Bread Man, Rapunzel: RIY1-3:189+610+550=1349語:994905語:☆☆☆(+):イギリスの本屋さんで必ず見かけるシリーズ。「芸術絵本」というよりは、誰にでも手が届く、安価なシリーズっていう感じで、文章も絵も、「人生賭けてます」っていう感じではないのだが、まぁ、日本でも子どもたちは「名作」ばかりで育つわけでもない。親は、手軽に買えるこんな感じのシリーズも交えて、有名な昔話をおさえつつ(>桃太郎とかね)、松谷みよ子さんの本なんかもまた別途混ぜながら、子どもに買い与えていくのだろう。

70.2005年5月13日:Bad Love: CER1:3700語:995455語:☆☆☆☆☆:再読です。ちょっとラクになってるのかな?

71.2005年5月13日:Escape: OBW0:3700語:1000655語:☆☆☆☆:OBW0はちょっと苦手だったけれど、前よりは読めるようになったかな? 


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