Re: 3年4か月報告

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/6/29(08:45)]

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5877. Re: 3年4か月報告

お名前: MOMA親爺
投稿日: 2005/6/8(18:04)

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ご報告を拝見し、少し驚いています。

〉落ち込みをはっきり自覚したのは、
〉2003年11月くらい、多読をはじめて1年10か月くらいの頃です。
〉3年5か月目にはいったいま、やっと調子が戻りました。

  つまり、私が多読に参加して以来のほとんどの期間、しおさんは
  ”停滞”されていたことになります。驚きました。
  いろいろご相談したり、あるいは「児童単語」で遊んで頂いたりして
  いたのも大変な時期だったのですね。本を書かれて、読み直しをされたり、
  「読まなくてはいけない」本が目の前にあったりというのは、大変なこと
  だったと思います。課題として目の前にある「文書」をとにかく読まなけ
  ればいけない、という経験は私も多いけど、それが本来「楽しみの対象本」
  であるなら、これはチト辛いものがありますね。

  翁家さんが書かれていたけれど、「親子で100万語」というのは大変な 
  労作で御世話になることが多かったのですが、この執筆の陰にそのような
  苦労をされていたことを知り、返す返すも感謝の気持ちで一杯です。
  
  言葉だけじゃないですよ。発刊されてすぐに読みましてね、感激したので
  すぐにレビューを書いてアマゾンにあげましたもの。この時は結構皆さん
  レビューが速くて、私は発刊4日後にはレビュー書いたのだけど、それで
  も5番目でした。皆さん、満を持して発刊を待っていたのですね。
 
〉この落ち込みの時期に強く感じたことは

〉1)好きな本を読むことは、非常に大切である
〉2)やさしい本はたしかに英語力をつける効果がある
〉3)何ごともやりすぎてはいけない

〉という3点です。

  私はようやく200万語を通過し、PBを最近読んでいます。語数というのは
  この掲示板では重みがあり、私のようなかなり鈍感な人間でもどんどん皆さんに
  追いつかれ、追い越されていくと「まあいいさ」vs「ナンダカナ?」の葛藤が
  時にあり(年に数日)、200万語報告も書いてはみたものの、2週間くらい投稿
  せずにいます。停滞とその脱出が主なテーマだったのですが、実はしおさんの
  この3点と同じようなことを感じていました。

〉そして「もうそろそろペーパーバックを読もうかな」と思い始めた
〉2003年9月に、『親子100万語』を執筆するお話を頂きました。
〉自分で読んでいないと、本を選べないし、責任もって紹介できない
〉ので、掲載候補の絵本・児童書シリーズを片っ端から読み始めました。
〉最初、これまでに読んだ本もかなりあるからなんとかなるかなと
〉思っていたのですが、これが、読んでも読んでも終わりません。
〉掲載予定本のリストは自分が作ったのだから自業自得なのですが、
〉特に、レベル0〜2が膨大でした。
〉(注:全部といっても、シリーズものは、全部、あるいは8〜9割
〉読んだシリーズもあるし、最初の1,2冊だけ読んだシリーズも
〉あります。単独で題名を掲載した本は全冊読んでいます。)

  本をこれだけたくさん紹介するのにあたって、それらの本をほとんど全て
  読まれているというのは、当たり前のようでなかなか出来ることではないです。
  特に英語で、絵本、児童書が中心ですよね。

〉結局、長い目で見れば、自分の心にしたがって、「読みたい」と思う本を
〉手に取っていくのが最強なんだと思います。そうしないと長続きはしません。

  しかり。しかり。

〉------------------------------------------------------------------
〉■英語ができるようになりたい
〉------------------------------------------------------------------
〉私は、試験の点じゃなくて、本当に英語ができるようになりたい、
〉使えるようになりたい一心でSSSの多読をはじめました。

  私はSSS多読を始めた頃、私以前の方の投稿(2001年頃のもの)をよく
  読んでいました。掲示板でよく投稿されている方がたの、「青春時代」をかいま見る
  ようで、面白かったです。今の掲示版よりもある意味リアルな世界・・というのは
  当時は本も少なく、方法論も細かな点では決まっていなくて、3原則は皆さん
  守ろうとしているが、辞書一つとってもかなり真剣な議論があったり、とにかく
  「3原則にかけてみよう」vs「半信半疑でとりあえず行ってみよう」などなど。
  私がこのSSSの方法は面白い・・と思えたのも当時の真剣な議論に打たれたことが大きいの
  です。しおさんの投稿もおそらく初回初投稿から読んでいます。印象度が大きかった。

  これだけ英語が出来るヒトがこの方法に賭けている、それがしおさんだったわけです。

〉「やさしい本をたくさん読むとたしかに力がつく」と
〉書きましたが、「絵本・児童書を大量に読まなければ
〉力がつかないのか?」というと、そうではないと思います。
〉自分の興味があるものを読めるレベルにきたら、それが
〉レベル1だろうとレベル6であろうと、「好きなものを
〉興味にまかせて、感動をもってたくさん読む(聞く)こと」が、
〉最も素直に英語を吸収できる方法だろうと思います。
〉無理やり、フォアグラをつくるように餌のように本をつめこむのでは
〉精神が死にます。

  好きな本ー「実は好きになりそうな本」、あるいは「あの人が読んでいるから好きかも本」ー。

  これは掲示板から私の目の中に情報が飛び込んでくるしかないんです。今のところ。
  あるいはオフ会に出席するしかない。和書ならかなり鼻が利くので、本屋さんに行けば
  なんとかなるけど、洋書は本屋さんの書棚に立っても、まだそんな利き目が育って
  いない。多読を始めた頃は「今日から読みます」や「親子で読みます」は、そんな私たちに
  は「数少ない有効な道しるべ」ですよね。いくつかの出版物と掲示板と書評は宝物ですね。
  私はどんな本が「面白いのか?」それを知りたくてSSSのHPを覗いています。また新しい本の
  発掘も面白い。紹介も面白い。面白がる方もいれば、そうでない方も当然いるわけですが、
  まあ情報の還元は大事ですので、これからも続けていきたいし、しおさんも「面白い」本、「読みたい」
  と思わせるような本の紹介をお願いします。

〉「英語ができるようになりたい」という気持ちだって忘れてはいませんよ!
〉読書語数だってまだ数えていますよ。こだわってますから!(笑)
〉これからもっとアウトプットの能力をつけたいので、
〉シャドーイングをたくさんして、口に英語をたくさん通して、
〉もっともっと、自然な英語が口から出るようになりたいです。
〉やりたいことがいっぱい、でも時間は限られているので、何からやろうかと
〉目移りしています。自分の中に意欲が沸いてくる感じが嬉しいです。

  これからは、ご自分の時間を楽しんでください。というと「停年退職」の
  祝辞みたいで良くないですね(笑)。

〉●Replay (Ken Grimwood 著)レベル8 97000語
〉これは、ペーパーバックを読む時間がとれるようになって真っ先に
〉読んだ本です。2年以上前になりますが、掲示板でバナナさんや
〉ペギー双葉山さんと「本の雑誌」のベスト100本の話になったとき、
〉ペギーさんが、「リプレイ」の邦訳がすごく面白いと教えてくださったんです。
〉原書を探して購入し、長い間本棚に寝かせていましたが、
〉本当に期待通りの面白さでした! いきなりタイプスリップから
〉はじまりますが、予想を裏切られ続ける展開です。

  邦訳が面白かったのは私も同じでした。いったいいつ読んだんだろう・・?
  ペギーさんでしたか!これ一応SFのジャンルですから、難しそうではありますね。

〉●Watchers (Dean Koontz著)レベル7〜8 170000語
〉こちらも「本の雑誌」の話から購入していたペーパーバックです。
〉これも面白い!エンターテインメントとしても優れていますが、
〉「普通」から外れることって、どういうことなのか考えさせられました。
〉ちょうど、浦沢直樹の漫画「Pluto」の第1巻を読んでいた頃で、
〉ふたつの作品に何か共通するものを感じました。

  これも邦訳が面白かった。クーンツは翻訳でかなり読んだ時期があるんです。
  ところで「Pluto」って読んでみたいです。私この原作漫画の「地上最大のロボット」
  (でしたっけ?)はリアルタイムで読んだのです。「少年」という月刊漫画雑誌
  をとっていましてね、鉄腕アトムの中では一番好きな話でした。いつ頃の話だろう?
  東京オリンピックと大阪の万国博覧会の間くらいかな?でもこの話を読んでいる自分
  の姿はなぜか今でもありありと思い出せるんです。この漫画、もう何ヶ月も続いたから、
  私の原風景の一つです。(月刊誌だったのね、「少年」)ペルシャのペルセポリスは  
  「Pluto」には出てくるんでしょうか?好きなシーンだったのです。

〉●The Talisman (Stephen King著)レベル9 263000語
〉大好きなStephen Kingの作品です。実はこれ、去年の夏に読み始めたときは、
〉パワーがなくて、PartI(80ページくらい)で中断してしまったんです。
〉事が始まるまでが、ちょっとだるいです。しかし、Talismanの世界観が
〉分かって本当に面白くなるのは、PartIIの200ページを超えてからでした。
〉PartIIIはハラハラして先が気になって寝食削る勢いでした。

  KingはStandという本がいつか読めることを夢見て、書棚に飾ってあります。
  ところで前から不思議なのですが、なぜこの人はスティーブンさんと呼ばれるの
  でしょうか?ご自分でそう発音してくれとでも言っているのでしょうかね・・?

  最近どこかでKingについて面白い話を読みました。あれだけのstory tellerであるKingですが
  彼の紹介する書評本は全くあてにならないんですって!きっと独自の感覚なんでしょうね。
  どんな本を紹介したくなるのか、逆に興味深いです。

〉●The Outsiders (S.E.Hinton 著)レベル6 57000語
〉10代の少年たち特有の心理、葛藤がみごとに描かれていて、どきどき
〉しながら読みました。
〉余談ですが、私が中学生(高校生?)の頃、この「アウトサイダー」
〉の映画が公開されていて、見にいけなかった私は、書店で邦訳の文庫本を
〉買ってみたのですが、どうも漏れ聞く話とストーリーが違う。
〉それは、コリン・ウィルソンの「アウトサイダー(The Outsider)」

  コリン・ウィルソンは「賢者の石」を読んだことがあるはず(内容は余りに古く
  覚えていないなあ

〉もうひとつ、GRで読んで、好きになったのが
〉●The Remains of the Day (Kazuo Ishiguro著)PGR6 30000語
〉引退を目前にしたイギリス人の執事が主人公です。微妙な気持ちの揺れや
〉行き違いがなんともいえません。Kazuo Ishiguroの本ももっと読んで
〉みたいです。

  これは家人が昔、読書会で読んでいました。丁度ブッカー賞を取ってしばらくのころ
  だと思います。きっと辞書を引き引き読んでいたんだろうな・・と思います。

〉●Love That Dog(Sharon Creech 著)レベル3 3900語
〉報告で触れましたが、
〉詩が好きになるきっかけになった本です。
〉児童書の中では、この本が1番好きかもしれません。

  これは私には難しい本です。なかなか続かないんです。読みたい本なんですけどね(苦笑)。

〉●French Confection(Diamond Brothersシリーズ) レベル3 15000語
〉オマヌケな兄(なのに探偵)を、冷めた目でみるしっかり者の弟の
〉語りが可笑しくて、Diamond Brothersシリーズが大好きです。
〉多読通信81号でも紹介されてましたね。

  これ面白いですよね。流行るといいなと思うシリーズです。

〉●Tell Me Again about the Night I Was Born
〉(Jamie Lee Curtis , Laura Cornell 著)
〉あおむしさんに紹介していただきました。
〉題名で想像していた内容とは全く違うストーリーで、
〉衝撃を受けると同時に、この本にあふれる愛情に圧倒されそうでした。

  しおさんの絵本の紹介の中で一番興味を引かれました。どこかでお目にかかるかも。

  留学のお話をどこかに書かれていましたよね。応援したいです。面白いと思いますよ。
  ぜひ、チャンスを作ってください。

  これからもよろしく。

  MOMA親爺


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