3年4か月報告

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5805. 3年4か月報告

お名前: しお
投稿日: 2005/6/3(21:01)

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みなさん、こんにちは。しおです。

2002年1月31日に多読を開始し、3年4か月がたちました。
読書語数は1280万語です。
2周年のときは850万語だったので、1年4か月で約430万語
読みました。
2周年から間があいてしまいましたが、この間に思ったことや、
読んだ本などを報告したいと思います。

2周年報告のときは、実はひどいスランプに陥っていて、
本の紹介はできませんでした。落ち込みをはっきり自覚したのは、
2003年11月くらい、多読をはじめて1年10か月くらいの頃です。
3年5か月目にはいったいま、やっと調子が戻りました。

この落ち込みの時期に強く感じたことは

1)好きな本を読むことは、非常に大切である
2)やさしい本はたしかに英語力をつける効果がある
3)何ごともやりすぎてはいけない

という3点です。

タドキストの皆さんなら「な〜んだ、当たり前でしょ」と
いうことなのですが、今回の長期に渡る落ち込みで、
この3点の重要性が骨の髄まで(笑)分かりました。

(*この3点について書いていたらとても長くなってしまいました。
すみません。本の紹介を一番最後につけたので、よろしければ
そこだけ見てください。)

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■ 1)「好きな本を読むことは、非常に大切である」について
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私は、日本語でしか読書していなかった頃は、ミステリーやホラー
サスペンスものばかり読んでいて、絵本や児童書の魅力を知った
のは、SSSの多読をはじめてからです。
以来、絵本・児童書が好きでたまらなくなりペーパーバックには
ほとんど手を出さず、ひたすら絵本(Step into Readingや
I Can Readなど)児童書、GRを読んでいました。

そして「もうそろそろペーパーバックを読もうかな」と思い始めた
2003年9月に、『親子100万語』を執筆するお話を頂きました。
自分で読んでいないと、本を選べないし、責任もって紹介できない
ので、掲載候補の絵本・児童書シリーズを片っ端から読み始めました。
最初、これまでに読んだ本もかなりあるからなんとかなるかなと
思っていたのですが、これが、読んでも読んでも終わりません。
掲載予定本のリストは自分が作ったのだから自業自得なのですが、
特に、レベル0〜2が膨大でした。
(注:全部といっても、シリーズものは、全部、あるいは8〜9割
読んだシリーズもあるし、最初の1,2冊だけ読んだシリーズも
あります。単独で題名を掲載した本は全冊読んでいます。)

ひたすら読んで読んで、語数を数え、YLを考えて、YL表をつくって、
を長期間繰り返していると苦痛で、絵本や児童書は見るだけでお腹いっぱい。
約7か月かかって、2004年4月初にはなんとか読み終わりましたが、
心が麻痺したような状態がずっと続きました。
読書していても、心に膜がはったようですっと感動がはいってこないし、
本の話をしていても噛み合わない感じで、とにかくダメなのです。
『多読入門』でまた忙しくなったこともあり、完全に立ち直るのに
1年かかりました。

いくら好きなタイプの本でも、それが毎日毎日続き、、
リストをつぶしながらノルマを消化するために読むのでは
感動する気持ちが擦り切れます。長続きするはずもありません。
私は、「ノルマをこなす」ということにかけては、かなり耐性のある
タイプですが、それでもこうなってしまったので、
酒井先生のおっしゃる「ノルマはダメ!」っていう教えが
うわっつらではなく心底理解できました。
(「今ごろ!」って言わないで下さい〜〜)
自分はできていないのに、掲示板では「自分の好きな本を読んで
くださいね〜」とめちゃくちゃ力をいれてアドバイスして
いました。(爆)

結局、長い目で見れば、自分の心にしたがって、「読みたい」と思う本を
手に取っていくのが最強なんだと思います。そうしないと長続きはしません。

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■ 2)「やさしい本はたしかに英語力をつける効果がある」について
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ちょうど『親子100万語』の作業がピークだった2004年1月に
何を思ったか、TOEFLを受験し、2周年で報告しました。
(ちょっとした知人の言葉がもとで「いつか留学したい」と思い、現状把握
にと受験したのですが、原稿が終わったら、そんな気はきれいさっぱり
なくなりました。どうも現実逃避したかっただけらしい(恥))

全く準備せず受験したのに、Readingでは時間が30分ほど余ったうえ、
CBT250というスコアだったのには、本当に驚きました。
●読むのに追われすぎて、リスニング、シャドーイング量が激減、
 直前1ヶ月は子どもに付き合ってアメリカのアニメ『Spongebob Squarepants』の
 ビデオを数回みただけ。
●読んでいたのは、小学生向け絵本、児童書がメイン。

という状態だったからです。普通の試験対策とはかけ離れています。
この結果は「落ち込んでいる私への神様のプレゼントではないか?」
とさえ思いました。
2周年報告にはTOEFLのことと、『親子100万語』の執筆にかかる前
まで楽しんでいた輸入アニメや海外ドラマの視聴のことを書きました。
本の紹介は苦しくてできませんでした。

TOEFL直前1ヶ月の読書記録をみてみると、次の通りです。

 All Aboard Reading、Step into Reading 、Hello Reader!など40冊
 Gaspard and Lisaシリーズ 6冊
 Nate the Greatシリーズ
 Zack Filesシリーズ
 A Series of Unfortunate Events#1
 Famous Five#1
 Someday, Angeline
 Dog's don't Tell Jokes
 James and the Giant Peach
 The Minpins
 Howl's Moving Castle(『親子』への掲載はページ数の関係でカット)

All Aboard Reading、Step into Reading Hello Reader!は、
ちょうどノンフィクションやアメリカ史ものの多い、
3−4あたりだったので、TOEFLに役立ったのかもしれません。
TOEFL問題のアメリカの開拓史になんだか懐かしささえ感じましたし、
AAR,SIR,HLRのノンフィクションは小学校高学年向けになると
かなり歯ごたえがあるので鍛えられました。

多読をはじめてから2周年まで、大人向けの素材には殆ど触れて
いません。大人向けペーペーバックは5冊だけ読みました。
英語ニュースは、偶然耳にはいる以外は聞かないし
(興味がない&時間がない)英字新聞も読んでいません。
多読前に、「やさしいビジネス英語」やその他教材で学習しましたが、
そういうものから2年も離れていれば普通かなり忘れるはずなので、
TOEFL受験前はかなり不安だったことを覚えています。

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■ 3)「何ごともやりすぎてはいけない」について
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これは1)、2)で書いた通りで、私は長期に渡りやりすぎてしまったので
その後、1年近く調子が戻りませんでした。
やはり、自分の気持ちに素直に、自分の感動にしたがって読んでこそ、
長く楽しく続けられるし、感動がともにあってこそ、英語がすっと頭の中に
しみこむのだと思います。

TOEFLなど目標があって、もしこの投稿を読んで、
「児童向けのレベル別絵本、Chapter Book、ノンフィクションを大量
読みしようか」と思う方がいたら、
●最初から期間限定にする(3か月とか)
●自分の気持ちをよく観察する
●どうにも気分がのらなくなったら、さっさと方針を変える
のなら、負荷を管理できればかなり力がつくのではないかと思います。

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■英語ができるようになりたい
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私は、試験の点じゃなくて、本当に英語ができるようになりたい、
使えるようになりたい一心でSSSの多読をはじめました。

SSSの方法は、いままでの学習法とかけ離れていたから、
最初は語彙の習得のことなど気になりました。
でも、児童書・絵本の魅力を知って、英語読書の楽しさにのめりこみました。
そうしたら、辞書から離れられました。
朗読テープ・CD・子ども用輸入ビデオ・ドラマに熱中しました。
『親子100万語』で、本当にお薦めできる本を選ぶために、
ますます本の内容・面白いかどうかに意識が集中しました。
(過度のノルマで、精神に悪影響がありましたが)
物語の内容に意識が集中した結果、TOEFLでよい結果がでたという
のは逆説的ですが、本当に力がつくというのは、そういうことでは
ないかと思いました。
教材をやっても、できるようになるのは教材だけだし、
私の場合は、虚弱なハリボテの力しかつきませんでした。

「やさしい本をたくさん読むとたしかに力がつく」と
書きましたが、「絵本・児童書を大量に読まなければ
力がつかないのか?」というと、そうではないと思います。
自分の興味があるものを読めるレベルにきたら、それが
レベル1だろうとレベル6であろうと、「好きなものを
興味にまかせて、感動をもってたくさん読む(聞く)こと」が、
最も素直に英語を吸収できる方法だろうと思います。
無理やり、フォアグラをつくるように餌のように本をつめこむのでは
精神が死にます。

「快適に読めていればよい」「楽しく」って
よく掲示板に書かれていることだし、自分も書いてきたことだけど、
腹の底から分かりました。
いま、私は、英語で本を読むことが心から楽しい状態になりました。
そして、もっと自然な速度の英語を聴けるようになりたい、
映画やDVDをもっと楽しみたいです。

「英語ができるようになりたい」という気持ちだって忘れてはいませんよ!
読書語数だってまだ数えていますよ。こだわってますから!(笑)
これからもっとアウトプットの能力をつけたいので、
シャドーイングをたくさんして、口に英語をたくさん通して、
もっともっと、自然な英語が口から出るようになりたいです。
やりたいことがいっぱい、でも時間は限られているので、何からやろうかと
目移りしています。自分の中に意欲が沸いてくる感じが嬉しいです。

最近久しぶりに、DVDをみて、映画「Full Monty」をみました。
いや〜、これはさっぱり聞き取れません。イギリス英語手強し(笑)
でも、昔と違って、できないことは「壁」としてそびえたってる感じ
じゃなくて、いつか気がついたら越えているにちがいない、って
思えるんです。
「Full Monty聞き取れないな〜。そうだ、イギリス英語のあの本と
あの本の朗読CD、買ってあるのにまだ聞いてなかったな〜、今度聞こう、
楽しみ!イギリス英語に慣れたら、今度映画みたときは違うかもね♪」
っていう、楽しい期待の気持ちなのです。

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■絵本大好き! 詩も好き!
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エネルギーが落ちている時期が長かったのですが、救いになった
のが、2004年3月に、大阪絵本の会の例会に参加したことです。

私は『親子100万語』用に、段階別のシリーズものの絵本はたくさん
読んでいたけれど、一般の絵本は、それほど読んでいませんでした。
この大阪絵本の会で、知らなかった絵本にたくさん出会い、皆さんの
読み聞かせを聞いたり、自分も読み聞かせを初体験したり、本当に
楽しくて楽しくて、時間が経つのが惜しくてたまりませんでした。
私にとって転機だったと思います。
『親子100万語』が終わったあと、調子がでないときも、図書館で
絵本を探して気に入った絵本を読むのは、私の大切な時間になりました。
そして、今年の3月からHanahou倶楽部(絵本の会、横浜)に参加し、
月1回、絵本について楽しく話す時間がもてるようになりました。
全く、幸せなことだと感謝しています。

また、その大阪絵本の会のランチで、Sharon Creech の「Pleasing the Ghost」
を借りました。このとき、自宅で同じSharon Creech著で未読だった
「Love That Dog」があるのを思い出し、帰宅後読んだら、
これには心臓をつかれ、涙がとまりませんでした。
この本をきっかけに、敬遠気味だった英詩も、読んでみると
味わえるもの、楽しめるものがふえました。

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■本の紹介
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ここ1年は、時間がとれるときは、ペーパーバックや厚めの児童書、
一般の絵本を中心にポツポツと読んでいました。
そのなかでも、心に残った本たちを紹介します。
レベルは私の印象です。
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<ペーパーバック、児童書、GR>

●Kane and Abel (Jeffrey Archer 著)レベル8 170000語 
●The Prodigal Daughter(Jeffrey Archer 著)レベル8 150000語 
さすがに、Archerは、ストーリー展開がうまいですね〜。
この二つは勢いで読んで「あ〜面白かった」と思いました。
Sidney Sheldonと似たものを感じます。
The Prodigal Daughterの主人公Florentynaの養育係の
Miss Tredgoldは、厳しく冷静沈着な中に熱い情熱を秘めた
先生で印象的でした。

厳しく個性的な養育係といえば、
●Harriet the Spy (Louise Fitzhugh 著)レベル5 57000語 
に登場する、Ole Gollyもそうです。主人公のHarrietは、自分の
身の回りの人々について辛らつに、「ここまで書くか!?」
と思うほど容赦なく書いていくのですが、Ole Gollyもその
ターゲットの一人。この人のキャラクターも好きです。
なんとなく、Mary Poppinsも連想しました。
この続編に、「The Long Secret」、「Sport」があります。
この2冊は未読です。

最初に紹介したArcherの「Kane and Abel」のようなぐいぐい読める長編も
好きなのですが、同じArcherの作品でも、ひっそり読みたい、
読みかえすたびに目頭が熱くなってしまう短編があります。これは、
●The Short Collected Stories (Jeffery Archer著)
に収録されている
「Christina Rosenthal」という短編です。
この話は邦訳では新潮文庫の「十二の意外な結末」の最後に収録
されています。私にはツボにはまる作品のようで、どうしても
泣いてしまいます。

●Replay (Ken Grimwood 著)レベル8 97000語
これは、ペーパーバックを読む時間がとれるようになって真っ先に
読んだ本です。2年以上前になりますが、掲示板でバナナさんや
ペギー双葉山さんと「本の雑誌」のベスト100本の話になったとき、
ペギーさんが、「リプレイ」の邦訳がすごく面白いと教えてくださったんです。
原書を探して購入し、長い間本棚に寝かせていましたが、
本当に期待通りの面白さでした! いきなりタイプスリップから
はじまりますが、予想を裏切られ続ける展開です。

●Watchers (Dean Koontz著)レベル7〜8 170000語
こちらも「本の雑誌」の話から購入していたペーパーバックです。
これも面白い!エンターテインメントとしても優れていますが、
「普通」から外れることって、どういうことなのか考えさせられました。
ちょうど、浦沢直樹の漫画「Pluto」の第1巻を読んでいた頃で、
ふたつの作品に何か共通するものを感じました。

●The Talisman (Stephen King著)レベル9 263000語
大好きなStephen Kingの作品です。実はこれ、去年の夏に読み始めたときは、
パワーがなくて、PartI(80ページくらい)で中断してしまったんです。
事が始まるまでが、ちょっとだるいです。しかし、Talismanの世界観が
分かって本当に面白くなるのは、PartIIの200ページを超えてからでした。
PartIIIはハラハラして先が気になって寝食削る勢いでした。

Kingの英語には、まだひっかかって、文をもう一度読み直すこともあります。
でも、2年くらい前にKing月間として、まとめて4冊読んでみたときよりも、
ずっと楽に読めます。

●The Outsiders (S.E.Hinton 著)レベル6 57000語
10代の少年たち特有の心理、葛藤がみごとに描かれていて、どきどき
しながら読みました。
余談ですが、私が中学生(高校生?)の頃、この「アウトサイダー」
の映画が公開されていて、見にいけなかった私は、書店で邦訳の文庫本を
買ってみたのですが、どうも漏れ聞く話とストーリーが違う。
それは、コリン・ウィルソンの「アウトサイダー(The Outsider)」
だったのです(爆)Amazonの洋書ストアで「Outsider」をいれて検索しても
でてこない。そう、Outsider(s)のSがなくて検索にでてこなかったのです。
多読通信でKianさんがお薦め本にとりあげてくださって、初めて分かりました。

●Whale Talk (Chris Crutcher 著)レベル6〜9?? 63000語
この本は、★5個じゃなくて10個つけたいくらいです。
黒人と日本人と北欧の血をひく少年T.J.が、はみだしものの仲間たちと
水泳部を結成します。彼らの奮闘に、現代アメリカの抱える人種差別、
児童虐待などの問題が絡みます。
まず、T.J.と仲間たちの魅力に心を掴まれ、水泳部の行方をめぐる展開
の早さにのめりこみました。読みながら何度も目頭が熱くなってしまい
ました。
ただ、英語が、高校生がいまのしゃべり言葉で語るタイプのストーリーで、
私にとっては非常に難しく感じました。個人的には、Stephen Kingより
読みにくいって思うくらいです。でも、こういう文体が抵抗ない人も
いるでしょうし、うまく飛ばせる人はたくさんいるでしょう。
私も、物語に熱中して途中から気にならなくなりました。
(最初にレベル6〜9??と書いたのは、ここに個人差がかなり出そう
だと思ったからです)
ストーリーに勢いがあります。ぜひお薦めします!
Amazonのレビューは、内容を書きすぎているものがあるので、
Amazonに行ったら目をそらして見ないようにしたほうがいいです。

●Jacob Have I Loved (Katherine Paterson 著)レベル6 54000語
Katherine Paterson といえば、ニューベリー賞受賞作の
Bridge to Terabithia に泣きましたが、この本は、胸に重く響きました。
双子の対照的な姉妹の物語。自分が思春期のときにぜひ読みたかった
と思いましたが、逆に、家庭を持った今だからこそ、この本の最終章が
胸にしみ、最後の1文まで理解できる気がしました。

●The Accidental Tourist (Anne Tyler著)PGR3 23000語
夫婦の機微を描き、GRでここまで面白いなんてと感動しました。
それで、Anne Tylerに興味がわき、彼女のペーパーバックを買い集めて
いますが、まだ未読です。

もうひとつ、GRで読んで、好きになったのが
●The Remains of the Day (Kazuo Ishiguro著)PGR6 30000語
引退を目前にしたイギリス人の執事が主人公です。微妙な気持ちの揺れや
行き違いがなんともいえません。Kazuo Ishiguroの本ももっと読んで
みたいです。

●Swallows and Amazons(Arthur Ransome 著)レベル6〜7 101100語
現代の、複雑な家庭事情を扱った作品や、テンポが速く刺激の強い
作品と比べると、とってものどかな感じです。
でも、自分が子どもの頃読んでたら、どんなにのめりこんだだろうと思います。
子どもだけで船にのって、冒険なんて憧れです。しかも、大きな湖という
ところがポイントですよね。湖も危ないけど、海みたいにどこか遠くに
流されてしまうことはないし。古き良き時代という感じです。
それぞれ違う個性を持つ子どもたちが力をあわせて、っていうストーリー
は大好きです。登場する大人もいいですね。
「十五少年漂流記」や「ドリトル先生」など子どもの頃に読んだ本を
あれこれ思い出しました。

●Love That Dog(Sharon Creech 著)レベル3 3900語
報告で触れましたが、
詩が好きになるきっかけになった本です。
児童書の中では、この本が1番好きかもしれません。

●Dragon Slayers’Academyシリーズ レベル4 1冊8000〜11000語
へなちょこ少年が竜退治に。パロディ系の笑えるシリーズです。
ただ、中世風の名前や建物の名前、生活用品など単語が難しめです。

●French Confection(Diamond Brothersシリーズ) レベル3 15000語
オマヌケな兄(なのに探偵)を、冷めた目でみるしっかり者の弟の
語りが可笑しくて、Diamond Brothersシリーズが大好きです。
多読通信81号でも紹介されてましたね。

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<絵本>

絵本については、書きたいことがありすぎて、収拾がつかないので
簡単なコメントにとどめます。

●Miss Rumphius(Barbara Cooney 著)
朗読テープつきを買いましたが、 朗読に効果音や音楽もはいっていて
素敵でした。よくシャドーイングしています。

●Nine Days to Christmas (Marie Hall Ets 著)
パステルの絵がなんともいえず素敵です。

●Gilberto and the Wind  (Marie Hall Ets 著)
同じくEts。これもパステル画が素晴らしい。そして、風と無心に
遊ぶGilbertoの純真さに惹かれました。

●An Extraordinary Egg(Leo Lionni 著)
カエルたちが生き生きしています。
他に、Leo Lionniのねずみのでてくる絵本も大好きです。

●Grandfather's Journey (Allen Say著)
日本からアメリカに渡った祖父の生涯を描いた絵本。
ぷーさんに紹介していただいて、とても感動しました。

●Emma's Rug(Allen Say著)
この本も、日系の少女が主人公です。Julieさんの書評を読んで
即、購入しました。この決断は間違っていなかった!

●Miss Nelson is Missing (Harry Allard著)
朗読テープつきで購入するのがお薦めです。Miss Nelsonが行方不明に
なった後、あらわれた先生とは・・・?

●Tell Me Again about the Night I Was Born
(Jamie Lee Curtis , Laura Cornell 著)
あおむしさんに紹介していただきました。
題名で想像していた内容とは全く違うストーリーで、
衝撃を受けると同時に、この本にあふれる愛情に圧倒されそうでした。

●ALDO (John Burningham 著)
●Courtney (John Burningham 著)
John Burninghamの作品では、大好きなふたつです。

●Sylvester and the Magic Pebble (William Steig著)
Sylvesterがどうなるのかハラハラ。Audio Bookがあったら
ぜひ聞きたい本です。

●The Gardener (Sarah Stewart, David Small 著)
野菜や草花を育てるのが大好きな女の子が主人公。
心にしみる物語です。

●The Snowy Day (Ezra Jack Keats 著)
この本は、大阪絵本の会に参加したときに出会い、初見でいきなり
読み聞かせにもチャレンジしたという思い出の絵本です。
色彩、ストーリーとも自分の好みにぴったりで、この偶然の出会いに
感謝しています。
この本をはじめとするKeatsの一連のシリーズを読むと、
The Snowy DayのPeter君が成長し、妹が生まれ、Peterを取り巻く
様々な子どもたちが登場して、絵本同士のつながりも分かって、
Keatsの世界をより深く楽しめます。

●Owl Moon (Jane Yolen , John Schoenherr 著)
厳冬の夜のしんとした空気を肌で感じられるような本です。

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思えば、英語の再学習を思い立って、NHKのラジオ講座をはじめ
がむしゃらに3年半学習し、限界を感じていたところにSSSに出会い、
多読を開始して、また3年4か月たち、あっという間に7年が
すぎました。
実際に多読をはじめてからの3年4か月は、いろいろな変化や気づき
があり、多読を通して多くの出会いがあり、3年4か月しか経っていない
とは思えないほどです。
酒井先生、古川さん、まりあさん、マリコさん、タドキストの皆さん、
ほんとうにありがとうございました。
ここしばらく、書評登録や書き込みがあまりできませんでしたが、
これからまた少しずつやっていきたいと思います。

それでは、Happy Reading!


▼返答


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