語句の理解の変遷(訳語の影響も含めて)

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[バレ] 5545. 語句の理解の変遷(訳語の影響も含めて)

お名前: ありあけファン
投稿日: 2005/5/5(00:54)

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酒井先生,以下の語句のネタバレに同意してくださる方へ

以下の語句の意味に関する投稿です.

  angry
  friend
  grab
  snatch

この件につきましては,ネタバレになりますが,以下に報告させていただきます.

〉〉 多読以前に訳語を介して間違って理解していた表現も多読により,次々と自動修正されていくことにも気づきました(これは100万語通過後は加速しています).

〉これはもっとうれしいー!!!
〉(どんな語がどんな風に修正されていったかなんて、
〉Accessに記録してないですよね?)

Accessの記録ではなく,記憶によるものです.
(現段階での私のイメージですから,間違った説明も多々あると思いますが,ご容赦ください)

angry の例:

(1)最初は,日本語の「怒った」という訳語での理解でした
(2)誰に対して怒っているかがあいまいなときにも使用される例に数多く遭遇し,訳語での理解との乖離が現れ始めました
(3)内面で何かがこみ上げてくる状態のみで使用される例が多く,こちらのほうが原義であると考えるようになりました
(4)さらに自分の置かれた情況と相容れない時など内面的な葛藤が原因で噴火しそうな感情であることが多いこともわかってきました

「怒った」という訳語が頭の中から消え始めたのは,(4)の段階になってからでした.
(2)の段階にいたるのに要した語数は1万語ほどですが,
(4)の段階にいたるまでには70万語ほど多読しています.
そして,「怒った」という訳語が消えたのは200万語に近づいてからです.

friend の例:

(1)最初は,日本語の「友達」という訳語での理解でした
(2)自分と対等ではなく,どんなに年齢が離れていても使用できることに気づく(日本語の「友達」とは明らかに違う)ようになりました

(2)の段階にいたるのに要した語数は,5万語ほどです.
現在(204万語),日本語の「友達」とは明らかに違うのを理解はしているものの,未だに日本語の「友達」という訳語の影響を強く受けています.
 いったい,いつになったら日本語の「友達」という訳語が消えるのか,想像もつきません.最低でも,あと200万語ぐらいは必要であることはほぼ間違いありません.

以下の2つの語に関して報告させていただきます.
私はこの2つの辞書での訳語は知りません.

snatch
grab

 実は,この2つに共通の意味があることも最近まで知りませんでした.
たぶん,出てくるシーンが違っていたからでしょう.

garab の場合:
(1)この意味は最初は絵でわかりました(ORTです).
(2)その後,何回も出てきますが,何がしかの動きが伴っているのです.
(3)そして,だんだんとその動きがある程度のスピードがあることもわかってきました.そうして,snatch と共通点があることもわかってきたのです.
(4)ただ,最近は,snatch より,しっかりつかんでいるような気がしますし,snatch ほどの強さの衝動的な感情を伴うとは限らないようです.

snatch の場合:
(0)意味がわからないまま何回も出現していました
(1)ようやく,怒りをぶつけたり,衝動的な行動に出るという感情の爆発があるようなシーンに出てくることがわかってきました.どちらかというと,そのような感情をともなった情況のイメージが強かったです
(2)そのようなシーンで何回も出てくるうち,何がしかの動作があることに気づきました.
(3)その動作が物をワシヅカミにする素早い動作であることがわかりました.
(4)どうもその物は感情の爆発の標的となるの人のものであったり,その人の近くにあるもののようです

 多読を続けることによって,まだまだ理解は深まるのでしょうし,誤解も正されていくのでしょうが,上記の2語は訳語を知らなかったので,かえって,ストーリーの中で出現しても違和感が少なかったのかもしれません.


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▼返答


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