450万語通過していました〜。

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[報告] 4673. 450万語通過していました〜。

お名前: くまくま http://teddy.s56.xrea.com/
投稿日: 2004/12/29(15:52)

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みなさん、こんにちは。

年の瀬でお忙しい毎日をお過ごしかと思います。
最近忙しかったりだとか、あまり気持ちが外に向いていなかったりで
いろんな方にお祝いしたかったのに、すべて失礼させていただいてしまいました。
ごめんなさいー。通過報告された皆様に、お祝いの気持ちをお送りします。

さて、25日に450万語通過しました、と報告しようと思い、記録を見直していたら、
語数カウントしていない本が何冊かあり、それらの語数をわかる範囲で
足してみたら、17日に通過していました(笑)
というわけで、「Little House in the Big Woods」で17日に450万語通過しました〜。

 
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【もくじ】
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●読んだ本のレベル,日数,冊数
●リベンジ!
●和訳していないのかな?
●映画公開前にハウル読了…ならず
●LRとか映画とか
●これから
●読んだ本のご紹介

 
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●読んだ本のレベル,日数,冊数
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◆400〜450万語◆(9/2〜12/17:106日)
Lv0: 1冊(絵本:1冊)
Lv1:73冊(児童書:70冊(Rookie Read-Aboutを含む)、絵本:3冊)
Lv2: 3冊(児童書:2冊、絵本:1冊)
Lv3:15冊(児童書:14冊、絵本:1冊)
Lv4: 5冊(CER4:1冊、児童書:4冊)
Lv5: 1冊(児童書:1冊)
Lv6: 2冊(児童書:2冊)
Lv8: 1冊(児童書:1冊)
レベル不明:14冊(児童書:2冊、絵本:10冊、MANGA:1冊、一般書:1冊)
合計115冊です。(再読含む)
多読開始当初からこれまで、のべ825冊読みました。

今回読んだ本のすべてのリストは、
[url:http://teddy.s56.xrea.com/record5.html]
にあります。よろしければごらんになって下さい。

 
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●リベンジ!
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今回読んだ本の中に、「The Apple Tree」という本があります。
この本、実は、たぶん高校のときの副読本で、当時はさっぱりわからなかった
んです。それで、なんとなくずっと取っておいてあったので、今なら読めるかも、
と読んでみたら、3日くらいで読めました。私の通っていた高校は、試験のときに
副読本1冊まるごと範囲で、試験までに各自読んで勉強しておいて、試験には
一部の訳やらなんやら(もうほかの問題は覚えてないです)が出たんですね。
そういう本を1冊読みきれた覚えがまるでないので、たぶんこの本も読みきれずに
試験を受けたんだなー、今だったら余裕で試験に間に合うように読めるのに、
なんて思いました。
以前読めなかった本が読めるようになるって実感できるのはうれしいですねー。
一応、これもリベンジかな、と。
あ、そうそう、この本、高校の副読本らしく、巻末にある注は日本語でした。
わからないところは、注をちらちらと見ながら読んだのですが、なるほど、と
思いつつも頭が痛くなりました。読んでいるときは英語のまま理解しているのか、
日本語が介在しているのかよくわからないのですが、日本語注で頭が痛くなると
いうことを考えると、あんまり日本語でもないのかもしれませんねー。

 
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●和訳していないのかな?
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その反面、今回、ちょっと不思議、というか、いったい私はどうやって
英語の文を理解しているのかな、と思うような経験もしました。
「Once Upon A Fairy Tale」という本を聞き読みしていたときに、
なんだか知っている話だな、日本語で読んだのだっけ、と思っていたら、
「Tasha Tudor's Fairy Tales」という本で読んだお話(もちろん、英語)だった、
ということがありました。
英語で読んだのか日本語で読んだのは定かでないというのは、本の内容は
日本語に置き換えて覚えているのか、それともイメージ化されて記憶されていて、
取り出すときに日本語になっているのか、どっちなんだろうと思ってしまいました。

すっと読んでわからない文章を読んでいるときは、日本語が頭をよぎるなー、と
感じます。もしかしたら、まだ無意識で和訳しているんじゃないかとすら思います。
わかるときは、目も頭も前に戻ることはない感じなのですが。
あまり英語が身に着いてないなーと感じることがあるのは、頭の中に英語の場所が
できている感じがあまりしないからかも。。
音を聞いてすっと理解する、ということがなかなかできないのも、
頭の中でワンクッションおきたいのに、できないからなのかな、と思うことも
あるので、これからちょっとLRを強化してみようかと思っています。

 
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●映画公開前にハウル読了…ならず
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映画公開前に、もしも「Howl's Moving Castle」が読めたらかっこいいなー、と
思い、11月9日くらいから読み始めました。最初は意外と読みやすいと思ったの
ですが、だんだんよくわからないところが増えていき、最後は息切れ状態。
やめてもよかったというか、むしろやめるべきかな、という感じだったのですが、
一応あらすじくらいは追えてるし、となんとか読みきりました。が、読みきったのは
11月27日。映画公開から約1週間後でした。
もうちょっとわかっていれば、もっと楽しめたのになー、という感じだったので、
1年後か2年後か、しばらく経ったらまた読みたいと思います。
なんだか全然読めてない感じがして悔しかったのですが、そもそも多読を
していなければ、本を手に取ろうとも思っていないわけで、あらすじが追えた
だけでもすごいんじゃない?と、ちょっとポジティブに(笑)

とはいえ、まだまだ私がメインに読むのはYL3〜4くらいの児童書。あまり
無理なく読めている、という感じもしますし、このあたりの本はどんどん
気になる本が出てきて、やめることができません。(やめるつもりはないです)
もっと上のレベルにも読みたい本はたくさんあるのですが、YL5以上になると、
がくんと読む速さが落ちるので、そちらは様子を見ながら、かな。

 
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●LRとか映画とか
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前回の報告のときに注文したと書いた、「Artemis Fowl」と「Sabriel」の
朗読CD/テープは、まだ聞いていません。正確に書くと、「Artemis Fowl」の
CDはLRしてみたのですが、話についていけなくなったので、いったん中断
しました。今読めるレベルとかけ離れていたみたいです。今読めるレベルの
上限よりも、ちょっとだけ上くらいの本が、一番LRで引っ張っていって
もらいながらなんとか楽しめる感じです。
「Little House in the Big Woods」は、読んでいる途中で朗読CDが届いたので、
最後の部分だけLRしてみました。かなりゆっくりで、聞きやすいです。
これならListeningだけでもいいかも、と思えるくらい。まだfiddleの部分を
ほとんど聞いていないので、今度は最初から聞いてみます。楽しみ♪

それから、amazon.comからDVDを買って見てみたりしています。英語字幕を
見て、ようやくなんとかあらすじが追えるかな、という感じです。今まで
何度か、DVDをまめに見るようにしようと決意しては、何本か見てやめちゃって
いるのですが、今度は続くかなー。こちらもぼちぼちと、気が向いたときに。

先日、audible.comでセールがあったので、お試しで1本買ってみました。
そうしたら、クリスマスのころにまたセールがあったので買ったのですが、
そのときにうっかり会員になってしまいました(苦笑) 会員ページを
見ると、やめたいときに簡単にやめられそうなので、欲しいものをダウンロード
してから会員をやめようかな、という気持ちになってきました。
audibleの、思う壺?

 
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●これから
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前回の報告で、年内に500万語読めたらいいなー、と書いたのですが、
やっぱり無理でした。自分比較で相当早く、もしくはたくさん時間を取って
読まないと無理だろうな、と思っていたので、450万語まで読めただけでも
いいかなー。
次の500万語は、大きな節目となりそうな数字なので、いつ頃になるかは
わかりませんが、あれこれ盛りだくさんの報告にしたいと思います。
読む方はたぶん、今までどおり、のんびりと好きな本を読んでいくでしょう。

 
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●読んだ本のご紹介
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いつものとおり、ここから先、めちゃくちゃ長いです。今回は50万語分だから、
半分のはずなのに〜(汗)

みちるさん、海さん、ミルポワさん、hiroさん、あとほかにもいろいろな方から
本をお借りして、たくさん読むことができました。いつもありがとうございます♪

【絵本】

Mother Goose(Brian Wildsmith)
Mother Gooseの詩86編に、ブライアン・ワイルドスミスが大胆な色彩で絵を
つけたものです。ブライアン・ワイルドスミスの絵は、色が複雑に混ざり
合っているところがあるせいか、濁っていたり暗い色が含まれていて、それが
なんとなく、不安な気分にさせるところがあります。でも、それがマザーグースの
世界と合っているんじゃないかな、と思います。マザーグースの絵本をいくつも
読んでいると、同じ詩でも部分部分が違っていて、それを発見するのも
おもしろいです。そして、やっぱり音が楽しい。韻を踏んでいたりするので、
聞いているだけでも心地よいし楽しいです。

・THE KNOT THAT SQUIRREL TIED(Alison Uttley/Margaret Tempest)
Ratは、Gray Rabbitの家で食べ物を盗もうとしたときに、Squirrelにしっぽを
結ばれてしまいました。結ばれたしっぽは、誰もほどくことができません。
結ばれたしっぽのせいで食べ物にもありつけず、やせ細る一方のRat。賢いOwlの
ところに行ってみたRatは…。
最初は、Ratが嫌われても仕方ないかな、と思っていましたが、読んでいくうちに
だんだんいい話になっていって、最後は気持ちよく読み終われました。絵も
あたたかくてかわいくて、私好み。シリーズになっているようなので、他の本も
読んでみたくなります。

The English Roses(Madonna/Jeffrey Fulvimari)
The English Rosesというのは、チョコレートの詰め合わせでも、サッカーチームでも、
庭に咲く花でもなく、4人の女の子たちのこと。とても楽しく過ごしていましたが、
ひとつだけ、問題が。近所に住むBinahというとっても美人で、勉強もスポーツも
よくできて、人にやさしい女の子のことを、ちょっとだけ嫉妬していたのです。。
教育絵本って感じかなー。特に目新しいお話でもないような気がしてしまいました。
絵は、最初は好じゃないかなって思ったのですが、見ているうちにだんだんかわいく
思えてきます。色づかいがポップで、見ていて楽しくなる感じかなぁ。一番楽しかった
ところは、"Haven't you ever been green with envy?"というフレーズがあるページの
絵が、ホントにgreenだったところ。うわー、greenだぁって楽しくなっちゃいました。

HECTOR PROTECTOR AND AS I WENT OVER THE WATER(Maurice Sendak)
Hectorは緑の服がきらい。女王のところにおつかいを頼まれたけれど、それもいや。
しぶしぶ出かけたら、ライオンやヘビに会って。。As I Went Over The Waterは、
船にのっていたら、怪物が船をぱくっとくわえてしまい。。Nursery Rhymesを
センダックが絵本にしたもの。
私が読んだ本には、Nursery Rhymesとは書いてなかったので、普通のお話と思って
読んだのですが、ナンセンス系の話かなぁと思いました。あんまり意味を考えちゃ
いけないというか。もとになっているNursery Rhymesを読んでから読むと、
また違った印象になるかなぁ。

FIRST DELIGHTS(Tasha Tudor)
farmに住むSallyの1年を通して五感を学ぶ本。春は花や芽吹きを見たり、一面緑に
変わったり、robinが鳴くのをきいたり、daffodilsのにおいをかいだり。。といった
ことで春の訪れを感じます。自然の中で四季を感じる本です。
Tasha Tudorの絵本は、どれも絵があたたかくて大好き。街中にいると、なかなか
四季を感じることができないけれど、山や木々や川や動物たちに囲まれていると、
いろんなところで四季を感じられるんだなーとしみじみ思います。

A Time to Keep(Tasha Tudor)
おかあさんがわたしくらいの年のときは、どんなだったの?と孫に尋ねられた
おばあさんが、そのころを一月ごとに、Holidayやその月の様子を振り返って語ります。
それぞれの月の最初のところには、マザーグースやシェークスピア、
Geoffrey Chaucerなどのその月にまつわる言葉も載っています。
枠線までその月を表していて、とても素敵な絵本です。自然に囲まれた1年は
とても楽しそう。何度見ても、見ごたえありそうな感じ。

Happy Birthday, Sam(Pat Hutchins)
Samは誕生日を迎えました。でも、誕生日になってもまだ一人で電気もつけられないし、
服をとることもできないし、プレゼントにもらったボートをシンクに浮かべることも
できないし、郵便やさんが来てもドアノブに手も届きません。。
ところが、おじいちゃんからの誕生日プレゼントが届いたら。。
あんまり好みのタイプの絵ではないのだけれど、話がぴたっぴたっとはまっていく
ところがおもしろくて気持ちいい!絵で毛嫌いせずに、読んでもらいたい本だなー。
後半のSamが、とってもかわいい。

You'll Soon Grow into Them, Titch(Pat Hutchins)
Titchは大きくなって、新しいズボンが必要になりました。すると、お兄ちゃんの
Peteが古いズボンをくれましたが、それはちょっと大きすぎ。今度はセーターも
小さくなってきました。すると、お姉6ちゃんのMaryが古いセーターをくれましたが、
これもちょっと大きすぎ。。
繰り返しが続き、転機が起こってまた繰り返しのパターン。Hatchinsらしい感じの
お話かな。Dadのポーズがいちいちおかしくて仕方なかったです。おかあさんを
いたわってるのかなー。でも、なんか大仰なポーズで、笑える。。
Titchはシリーズものなのかな。

1 hunter(Pat Hutchins)
数字の本。
次の数字の動物が隠れていて、それを探すのが楽しい!最初それに気づかなくて、
2 elephantsのページを見て気がついて、最初のページに戻りました(苦笑)
何も気づかずに、ひたすら突き進んで行くhunterがおかしいー。

SNOW WHITE and ROSE RED(Brothers Grimm/Barbara Cooney)
ある未亡人に、Snow WhiteとRose Redという二人の子どもがいました。
彼女たちはどちらもとてもよい子たちでした。ある冬の日、くまがやってきたので
びっくりしましたが、傷つけないと言うのでおかあさんが家の中に入れてあげました。
Snow WhiteとRose Redの二人は、雪をはらってあげたり、くまにとてもやさしくして
あげました。春になると、くまは出て行ってしまいました。そんなある日、二人は
dwarfに出会います。。
絵がかわいいー!少女まんがチックな感じがします。かわいい絵が好きな人なら
めろめろになるんじゃないかなー。黒と赤の二色刷りなのですが、とっても雰囲気が
出ています。dwarfは、なんつーか、もう。。グリム童話だそうですが、読んだ覚えが
ありません。知らないお話ってまだまだいっぱいありそう。

Madeline(Ludwig Bemelmans)
マドレーヌちゃんは、パリの寄宿舎に11人のお友達といっしょに住んでいます。
しかし、ある夜、マドレーヌちゃんが大泣き。なぜ?
ついていたテープで聞き読みしました。男の人と女の人が交互に読んでいて、
気持ちよい朗読でした。絵本の朗読だけじゃなくて、歌が入っていたり、
おしゃべりが入っていたりと楽しいです(全部はわからないけど)。
あたたかい気持ちになれそうな絵本、かな。

A Child's Garden of Verses(Robert Louis Stevenson/Henriette Willebeek Le Mair)
子供や自然をテーマにしたStevensonの詩に、Le Mairがイラストをつけた絵本、かな。
思っていたよりも字の比率が高くて、最初はちょっとびっくりしました。なかな
か読み進められなくて、声に出して読んでみたところ、リズムの波にただよって
いるような感じがとても楽しくて、ほぼ全部、声に出して読んでみました。
意味はわからなかったりするところもけっこうあるのですが、韻を踏んでいたり、
英語のリズムが楽しかったですー。そして、Le Mairのイラストはもちろん
やさしくて素敵。イラストを見て、ああ、なるほどと思うこともあって、
まさしく理解を助けてくれるといったイラストでした。何年か経って読んで、
もっと豊かな受け手になれていたらいいな。

Once Upon a Fairy Tale
「Little Red Riding Hood」「the Frog Prince」「Goldilocks and the Three Bears」
「Rumplestiltskin」の4つのお話が入っています。この本の特徴は、それぞれの
登場人物ごとにお話を語っているところ。そして、それぞれの登場人物ごとに
作者が違い、挿絵もすべて違う人が描いています。お話を作っているのは主に
アメリカの俳優さんたちで、彼ら自身の朗読CDがついています。
もちろん、聞き読みで読みました。どちらかというと、音声よりも文章の方が
簡略化されていて、文章がabridgedという印象。おそらく、CDを収録後に文字を
起こして、読みやすいように整えたのかなー。そんなわけで、音声についていけないと
お話を追いかけるのがちょっと大変です。それでも、おもしろかったー。
美しい挿絵も多いし、堪能しました。

Goggles!(Ezra Jack Keats)
PeterとArchie、Peterの犬のWillieはカッコいいgogglesを見つけました。
カッコいいのでそれをかけて歩いていると、年上の男の子たちにとられそうになります。
さぁ、どうする!?
わりとさらっと読める絵本でした。背景など、細かく見ているとなかなかおもしろいです。
でも、なんだか物足りない感じが残ります。

Mr Gumpy's Outing(John Burningham)
ある絶好のお出かけ日和な朝、ガンピーさんはふねででかけることにしました。
すると、つぎつぎにいろんな動物たちが「わたしも乗せて」とやってきます。
お話としてはわりと単純かなーと思うけれど、私も乗せて、という動物たちの
言葉がそれぞれ違うので、それを比べたりするのは楽しいかな。あと、絵が線を
重ねたような描き方で、味があってほっとするような絵です。大きい絵本で読むと
もっと楽しそう。

Christmas with Teddy Bear
teddy bearがクリスマスの準備をしたり、クリスマスが待ちきれない様子が
描かれています。
もうすっごいかわいい〜。めろめろです。teddy bearのふかふかした感じとか、
もこもこした感じが油絵のようなタッチの絵がよく表現しています。お話も
かわいいです。YL1くらい?1ページに2-3 行で、とってもわかりやすいので、
絵本って意外と難しいと思っている人にもおすすめ。

 
【GR】
Staying Together(Judith Wilson)(CER3)
IkukoとHiroshiは同じ会社に勤めていて、あるコンピュータのアプリケーションの
不具合がきっかけで知り合いになりました。二人は付き合いを重ね、Hiroshiは
Ikukoにプロポーズをします。海外経験が豊富なHiroshiと比べて、海外に行った
ことのないIkukoは、結婚前に外国の様子を見ておきたいと、戻ってきたらHiroshiと
結婚するという約束をしてBirminghamに留学に旅立ちます。最初は一人心細い日々を
送っていましたが、写真がきっかけでザンビア人のBernardと出会い、Ikukoは心が揺れます。
日本人の描写が違和感なく、割と読みやすいなーと思ったのですが、2部構成の
2部に入ると、なんだか苦しい展開に。無理やりっぽいというか、ありえなくは
ないだろうけど…。最後のオチにつながる展開が一番苦しいかなー。強引に
つなげましたという感じがしてしまいます。1部は楽しく読めたので、こちらを
もう少し膨らませて1つのお話にしてもよかったかも。1部のラストでも納得
できるので。久しぶりのGRで、文章はとても読みやすかったです。

 
【児童書】
Alanna: The First Adventure(Tamora Pierce)
AlannnaとThomは双子でうり二つ。違うところは、髪の長さだけです。2人は
父親から、Alannnaは貴婦人になるために、Thomは騎士になるためにそれぞれ
修行に行くように言いつけられます。しかし、Alannaは貴婦人になるよりも
騎士になりたいし、Thomは剣や馬は苦手で、魔術の勉強をしたいと思っています。
そこで、2人は立場を入れ替えて、Thomは魔術の修行へ、Alannaは女の子で
あることを隠し、騎士の修行をすることにしました。Alannaは一人前の騎士に
なることができるのでしょうか?
この巻では主に、Alannnaの騎士修行の様子が描かれています。まっすぐな
ところがあるAlannaは、敵も作りますが味方も数多くできます。 Alannaが
女性として身体的に成長していくところも書かれていてちょっとびっくり
しましたが、そういう悩みもつきものだし、よりリアリティを持たせてる、
のかな。完全に続き物なので、この1冊だけではちょっと物足りないし、
消化不良というか、もっとすっきり終わらせてくれー、と思いますが、続きは
とっても楽しみです。ということで、買うならThe Song of the Lioness Quartetの
4冊セットがおすすめ。少女漫画が好きな人ならはまるんじゃないかな。

The Princess Diaries(Meg Cabot)
Miaはニューヨークの高校生。胸がぺちゃんこで背が高いのを気にしている、
普通の女子高生。お母さんと2人で暮らしています。ところがある日、
お父さんがやってきて、「おまえはGenoviaのプリンセスだ」と言ってから、
生活が一変します。
前に読もうと思ったときには、プリンセスだと言われるところまで読めなかったのを
考えると、すごい進歩〜。長めの本を読むときには、ある程度のところまで
読める勢いと速さと気合いが必要かも。お話の方は、Miaの友情関係の悩み、
恋愛、お母さんがAlgebraの先生とデート、おばあさまと princess lessonなどなど、
もりだくさんです。Miaの日記という形で書かれているので、Miaのストレートな
感情がこれでもかとばかりに出てきます。あちこちで日記を書いているMiaの様子を
思い浮かべると、くすっと笑えます。Miaのお父さんが、おばあさまに弱かったり、
お母さんに未練があるっぽかったり、なんか気になります。続きでまた一波乱
あるのかなぁ。

Judy Moody M.D,(Megan McDonald)
今回のJudy Moodyは、人間のからだについて勉強することになりました。
世界初の女医、Elizabeth BlackwellにあこがれるJudyは、楽しく授業を受けます。
病院のemergency roomへのフィールドトリップ、Sharing Day、Doctor Dayなどを
通して、弟のStinkや、友達のRocky, Frank, Jessicaといろいろなことが起こります。
Judy Moodyは、各章が短く、それぞれの章であるできごとが起こりながら、全体として
一つの話になっているので、あらすじが書きにくいー。今回のお話は、 Judyが医者に
なりたいというところが最大限に活かされているようなお話でした。Doctor Dayが一番
そんな感じかなー。発想がユニークでおもしろかったです。最後はしみじみと
いい話だなと思えました。

The Children of Noisy Village(Astrid Lindgren)
Noisy Villageには3軒の家しかなく、3家族しか住んでいませんが、これらの
家の子どもたちはなかよしで、子どもたちの声がいつも響いています。
この本では、そんなNoisy Villageの子どもたちの1年の様子をLisaの目を
通して描いています。
特に大きな事件が起こるわけでもなく、日常の様子が描かれているだけなのですが、
それが実におもしろく、素晴らしいです。私が特に好きな話は、学校からの
帰り道の話、家出を計画する話、おつかいの話かなー。かわいくって、
ほのぼのします。わりとちょこちょこと読んだのですが、出てくる季節に合わせて
読んでみても楽しそうだなーと思いました。

How to Drive Your Family Crazy on Halloween(Dean Marney)
LizzieにはBookerという弟がいますが、両親はいつも弟の味方ばかり。弟がウソを
ついていても信じてしまうし、Lizzieはおもしろくありません。ところが、Lizzieは
BookerとTrick-or-Treatに行くことになってしまいました。角を曲がって入った家で、
不思議なことが起こります。。
以前ちょっと読んでみようと手にとった時には、なんだかとても読みづらくて
1ページも読めずに本棚に返してしまったのですが、今回はするするっと読めました。
やっぱり相性のいい時、悪い時というのがあるのですねー。弟は憎たらしくても、
本気でいなくなってくれればいいとは思えないものなんですね。私も妹がいますが、
妹ばっかり要領がよくて、私ばかり怒られて、なんだよ、もう、と思ったりもしましたが、
結局、自分が要領が悪いから怒られるんですよね。いや、要領ばかりが原因では
ないのですが。そういう意味では、Lizzieの気持ちはわかるかな。なんとなく、心が
ずきっとしてしまうような感覚が残るのは、思い出せないけど心にひっかかるものが
あるのかなぁ。

Baby(Patricia MacLachlan)
ある夏の終わり、島に住むLarkinの一家は、島に来た観光客を乗せた船を見送った
帰りに、家の前に置き去りにされた赤ちゃんを見つけます。赤ちゃんが入っていた
籠には手紙が入っており、その手紙には、赤ちゃんはもうすぐ1歳で名前はSophie、
今は無理だけれど必ず迎えに行くので、それまで面倒を見て欲しいと書かれていました。
Larkinの一家は、Sophieの面倒を見ることに決めます。Sophieは必ず迎えがくる、
別れがつらくなるから深く愛してはいけないと思いながらも、愛さずにはいられません。
しかし、同時に複雑な思いを抱えるLarkin。それは…。
Sarah, Plain and Tallのシリーズと同じ著者の本。Sarahのシリーズと同様、
淡々とした雰囲気の中物語が進んでいきます。"Baby"というタイトルは、最初
Sophieのことをさしているのかと思いましたが、それだけではないことに
気づかされます。Larkinの一家のつらい気持ちに私まで胸が押しつぶされるようでした。
ところで、あらすじも読まずに読み始めたので、Larkinが女の子だということが
半分くらいまでわかりませんでした(爆) わかってから裏表紙を見たら、
ちゃんと"her family"と書いてありました…。性別が気になって前半は自分の中で
作り上げたイメージがぐちゃぐちゃだったので、もう一度読み直してみようと思います。。

The Vicar of Nibbleswicke(Roald Dahl)
Lee牧師は、Nibbleswickeに赴任してきたばかりの新しい牧師さん。しかし、
特殊な言語障害になってしまい、ときどき言葉をさかさまに言ってしまいます。
そのおかげで、村は大騒ぎに…。
ここで笑うんだろうな、というところはわかるのですが、その意味がわからないので
笑えませんでした。この本は、単語を知らないと面白さが味わえないのかも?
Quentin Blakeの挿絵は話とあっていて、とても楽しい雰囲気が伝わってきます。
文を読んで、絵で笑うって感じかなー。Dahlらしく、ほかの作品の話が
ちょこっとでてきて、楽しかったです。

Ride a Cock-Horse and Other Rhymes and Stories(Randolph Caldecott)
9編のお話が収録されています。
* Ride a-Cock Horse to Banbury Cross
* A Farmer Went Trotting upon His Grey Mare
* The Diverting History of John Gilpin
* The House That Jack Built
* The Queen of Hearts
* Sing a Song for Sixpence
* The Babes in the Wood
* The Great Panjandrum Himself
* An Elegy on the Death of a Mad Dog
Caldecottの挿し絵、クラシカルな雰囲気で、カラーも美しくてすばらしいけれど、
モノクロの方も見逃せません。Nursery Rhymesの行と行の間、ことばとことばの
間にも絵が入っていて、まるでまんがをみるようなおもしろさでした。
(なんか、こんなたとえでいいのかどうか…)お話はよくわからないものも
いっぱいあるんですが、ナンセンスっぽいので、あまり理解しようとするよりは
おもしろがる方がいいのかなー。読み終わってすぐは、いい本だけれど、まぁ、
一押しというほどでもないかな、と思ったのですが、だんだんじわーっと
いい本だなーと思えてきました。

Coming Home(Lauren Brooke)
Amyは、もうすぐ15歳の誕生日を迎える少女。母Marionと祖父とともに、
VirginiaにあるHeartlandという、さまざまな理由で傷ついた馬の治療をする
牧場で暮らしています。父と母は、Amyが3歳くらいのころある事故がもとで
離婚し、母はAmyを連れてVirginiaへと越してきたのでした。姉のLouは、父を
とても好きだったため、AmyたちとともにVirginiaには来ずにNYで仕事をしていて、
めったに訪れることはありませんでした。ある雨の日に、Amyが見つけた
放置されていた馬を助けに行った帰り、AmyとMarionが乗ったトレーラーが
事故に遭ってしまい…。
最初の2-3ページをしばらく(何日か)様子見ていたのですが、腰を据えて
読み出したら、もうやめられずに一気に読了〜。この1冊で怒涛の展開で、
3回くらい泣いちゃいました。うん、少女まんが、という感じのお話。
一昔くらい前の少女まんがが好きな人ならはまるんじゃないかなー。
私は、もう少し注文が遅かったら、この続きを一気に買ったのに、と
思ってしまうくらいにはまりました(笑) そして、先日紀伊国屋のレートが
下がったときに、大人買いしちゃいました〜。これから楽しみ♪
今回の一押し。

Baby-Sitters Little Sister シリーズ(Ann M. Martin)
・Karen's Birthday
・Karen's Haircut
・Karen's Sleepover
・Karen's Grandmothers
・Karen's School Mystery
・Karen's Ski Trip
ここ最近、お姉さんなシリーズのBaby-Sitters Clubはちょっとお休みして
カレンちゃんのシリーズをまとめて読んでいます。1冊1万語前後ですが、
それを感じさせないおもしろさです。
最初は2週間おきにBig HouseとLittle Houseを行き来していたのに、
いつのまにか一ヶ月ごとに変わっていたりとか、家族が増えていたりだとか、
変化を見つけるのも楽しいです。お話の方は、毎回カレンちゃんや
友達のNancy、Hannieが少しずつ成長していくのが感じられて、そこも
よいです。

Amber Brown シリーズ(Paula Danzinger)
・Amber Brown Is Not A Crayon
・You Can't Eat Your Chicken Pox, Amber Brown
・Amber Brown Goes Fourth
・Amber Brown Wants Extra Credit
・Forever Amber Brown
Amber Brownは3年生(シリーズの途中で4年生になります)。
両親は離婚していて、お母さんと2人暮らし。お父さんは、仕事で
Parisに住んでいます。
親友Justinとの別れ、お母さんに恋人が、など、毎回Amberを取り巻く
環境が少しずつ変わっていきます。変化を拒む気持ちと、変化を受け入れる
気持ちが交錯しながら、Amberが成長していきます。
これも今回の一押しシリーズ。男の子と親友だったり、さばさばしている
感じは、Judy Moodyシリーズが好きな人にもおすすめできるかな。

The Vampire's Vacation(Ron Roy)
Dink、Josh、Ruth Roseの3人は、スーパーマーケットで不審な男を見かけました。
見慣れないだけではなく、ヴァンパイアに見えるのです…。正体を探ろうと
後をつける3人ですが、Ellie's Dinerに入っていったあとを追いかけると、
男はいませんでした。おまけに、Ellieの首にはバンソウコウが。果たして、
謎の男は本当にヴァンパイアなのでしょうか?
うーん、今回はイマイチかなー。どこがどうとは言えないのだけれど、なんとなく
好みじゃない…。小技というか、トリックはなるほどね、と思うのだけれど。
とはいえ、安心して読めるシリーズの1つですし、あと4冊でシリーズ終了なので、
全部揃えちゃうだろうなー(笑) 

Jigsaw Jones Mystery シリーズ(James Preller)
・The Case of Hermie the Missing Hamster
Jigsaw Jonesは小学校2年生の探偵。1日1ドルで依頼を引き受けます。
パートナーでfurのアレルギーを持つMilaと共に、事件に挑みます。
今回は近所に住むWingnutという1つ下の男の子から、飼っていたハムスターの
Hermieがいなくなったので探してほしいという依頼が来ました。
Hermieはどこへ消えたのでしょうか?
このシリーズを何冊か買ったので、だいぶ前に読んだ1巻をおさらいの意味で
もう一度。やっぱり楽しいなー。いなくなったハムスターのことを調べるために、
図書館に行ったり、ペットショップに行って話を聞いてきたりと、なかなか
本格的で楽しいです。

・The Case of the Christmas Snowman
今回の依頼人はLucy。お父さんの収集しているコインのコレクションの中から、
とてもめずらしいコインを借りて、学校にもっていったのですが、 Bigs Maloneyに
持たせてあげたらなくされてしまいました。JigsawとMilaはコインを見つける
ことができるのでしょうか?
このシリーズは、楽しくてさくさく読めます。JigsawがMilaに送る"secret codes"を
使ったお手紙がおもしろいです。前回と違うパターンだったけれど、
毎回変わるのかな。事件もほのぼのとしていて、安心して読めるのでおすすめです。

Howl's Moving Castle(Diana Wynne Jones)
SophieはIngaryMarket Chippingという町に住む3人姉妹の長女。お父さんは
女性向けの帽子屋を営んでいましたが、お父さんが亡くなってから、Sophieの
運命が動き出します。2人の妹は家を出てしまいましたが、Sophieは帽子屋を
手伝っていました。ある日、帽子を買いに来た婦人を怒らせてしまい、Sophieは
90才の老婆に変えられてしまいます。怒らせてしまった婦人は、the Witch of
the Wasteだったのです…。Sophieは家を出て、着いた先は魔法使いHowlの城でした…。
最初は思ったより読みやすいー、と思って読み始めたのですが、だんだん
わからないから飛ばすという部分が増えてきて、途中で投げちゃおうかと思って
しまったこともありました。でも、あらすじくらいはつかめているのだし…と
なんとか読みきりました〜。しかし、おおざっぱな理解だと楽しさ半減かな。
普段なら、最初はスロースタートでもだんだん乗ってきて、後半は勢いがついて
がーっと読めるのに、この本は最後までのんびりペースでした。続きは気に
なるんですが、一度にたくさん読めなくて、いらいらしちゃったり。ちょっと
キリンの首が長すぎたのかも。映画の公開に合わせて読んでみたという自己満足の
ために読んだような感も…(苦笑) そんなわけで、具体的な感想を言えるほど
読めてないなー、と。Howlの性格もつかみきれていないような感じがするし。

Little House in the Big Woods(Laura Ingalls Wilder)
説明の必要はないでしょうか(笑) 小さな家シリーズの第1巻。
ローラたちがどうやって過ごしていたか、説明的な描写も多く、American Girl
シリーズと同じテイストを感じました。以前、絵本のシリーズを1冊読んで
いたので、クリスマスの描写はとてもよくわかりました。
描写がわかりにくい場合は、先に絵本を見ておくとよさそうな感じです。
Paのfiddleを聞きたくて、朗読CDを買いました。最後の2章くらいだけ
聞き読みしたのですが、とってもよかったです。
あとからこの本が通過本だとわかったのですが、この本で通過できて
よかったです〜♪

 
【MANGA】
Hikaru no Go 1(Yumi Hotta/Ken Obata)
人気漫画、「ヒカルの碁」の英語版。Hikaruは、蔵の中で不思議な碁盤を
見つけます。とても古い碁盤なのですが、Hikaruにしか見えない血のしみが
ついているのです。そのしみをふき取ろうとしていると、Hikaruにしか
聞こえない声が聞こえます。その声の主はFujiwara-no- Sai。Saiは平安時代の
天才棋士で、帝の囲碁の先生もつとめたほどの腕前。Saiは"Divine Move"を
あきらめきれないために、碁盤に取り付いていたのです。Saiの意識がHikaruに
入り込み、Saiの情熱によって、Hikaruはまったく興味のなかった碁の世界へと
足を踏み入れます…。
なんだか思っていた話とちょっと違っていたけれど、おもしろかったです。
Hikaruは今はただSaiに言われるがままに碁を打っているけれど、だんだん
碁のおもしろさに目覚めていくんだろうな、と思わせるような展開で、先が
楽しみです。

 
【一般】
The Apple Tree(John Galsworthy retold by Richard D. Freed)
Ashurstは妻と結婚25周年で、ドライブをしていました。はじめて二人が会った
場所に行くためです。お昼を食べるために車を止めると、そこでAsherstは
26年前のできごとを思い出します。。
AshurstはMeganとStellaというタイプの違う少女に出会うのですが、二人の間で
揺れ動きます(と書くと正確じゃないような気もするのですが、適切な表現が
思い当たりません。。)。最後はもう、胸が痛くて、やるせない気持ちになって
しまいました。なんとなく、予想はしていたけれど、やっぱり。。という。
どうしたらよかったのかはわからないけれど、きちんと決着をつけるべきだった
のではないかなぁ。といっても、自分が同じ立場だったらAshurstみたいに
逃げてしまうかもしれないけれど。
retoldなので、オリジナルを読んだらもう少し違う感想になるかもしれません。
でも、こういう結末とわかっていて読むのはちょっとつらいなぁ。

 
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。
お疲れ様でした。まとまりのない文章ですみません〜。

それでは、よいお年をお迎えください。


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