2周年報告

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/23(21:53)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

228. 2周年報告

お名前: しお
投稿日: 2004/1/31(10:35)

------------------------------

みなさん、こんにちは。しおです。

 この2、3か月掲示板をほとんど見られない状態が続いていましたが、そうこうするうちに、1月31日で2周年を迎えました。読んだ語数は850万語です。

 2周年といっても特に報告することがないなと思っていたのですが、先週思い立って初めてTOEFLを受験したら思いがけないスコアがとれました。書こうかどうしようかずいぶん迷いましたが、書いてしまいます。

 TOEFL受験を決めたものの、時間がとれず、TOEFL用の参考書や問題集に目を通す時間がありませんでした。ですから全く素の状態で受験しました。

TOEFLのCBT(コンピューター形式)の結果は、試験終了後すぐに画面に表示されます。

Listening 27(30点満点)
Structure/Writing ?(Writingはまだ採点されてないので分からない)
Reading 26(30点満点)
Total 206−267

(これは目安で、Writingが0点なら206、Writingが満点なら267という意味。正式なスコアは1か月後くらいに届きます。)

 CBT207がPBT(ペーパーテスト)540、CBT260がPBT620相当で、「Writingが0点だとしてもトータルで200を超えているんだ・・」と思うと、しばらくぼーっと画面を見つめてしまいました。

 Readingは全部解き終わって画面の残り時間表示をみたら、まだ40分近く時間が余っていました。午後から用事があったので見直しはせず、そのままWritingに進みました。Listeningもはっきり聞こえました。

 この2年間で読んだ850万語のうちGRが130万語くらい、絵本と児童書が640万語くらい、PBは5冊だけで80万語くらいです。
 特に2年目はひたすら児童書と絵本を中心に読んでいました。ずっと試験とかけ離れたことばかりやっていたので、受験する前は「あんまりひどいスコアだったらどうしよう、なんか準備しとけばよかった」と思っていたくらいで、狐につままれたようとはこのことかな、と思いました。

 多読をはじめる前は、NHKのラジオ講座を利用した音読と書き取り、発音をメインに学習したので、多読だけでこうなったのではありません。NHKラジオ等の学習は私の血肉になっています。
 でも、やっぱり教材だけをしていたときの力は虚弱だったと思います。
 2年半前に比べたら、アカデミックな語彙や時事的な語彙はずいぶん忘れたんじゃないかと思うのですが、多読によって全体的な力が底上げされたのだと思います。2年半前は、TOEICのリーディングでも余裕はなく制限時間ぎりぎりでした。いまでも到底十分とは言えませんが、簡単なものからたくさん読むこと、生の英語に触れ続けることの大切さを痛感しました。

 多読を始めて半年過ぎたくらいから辞書に頼らず読めるようになり、辞書を引かずに読むことを続けていましたが、この7,8か月くらいは気になるところは辞書をひいています。
 ふだんは英英を使い、動植物の名前などは英和をひくこともあります。1冊につき多くて6,7語くらいです。これは10ページの絵本でも、500ページのファンタジーでも、不思議に同じくらいです。500ページだからといって、10ページの本の50倍も辞書を引くことはありません。逆に500ページの本でどうしても辞書をひきたい語は1語しかなく、10ページの絵本で3,4語引く、ということもあります。
 楽しんで読むということに主眼を置くと、やっぱり辞書を引く数はこれくらいに収斂していくんだなと思いました。やっぱりそうでないとたくさん読めません。

 多読をはじめて最初の1年は読むことで手一杯でしたが、2年目にはいった春からリスニングやシャドウイングにも時間を割くようになりました。

<4−6月> 
今年はリスニングに力をいれようと思い立ち、AFNを1日2時間くらい聞く。
アメリカの子ども用ビデオをたくさん見る(Blue’s Clues、Magic School Busなど)

<7月>
「Stuart Little」のシャドウイング。
「ショーシャンクの空に」は少しだけ。

<8月> 
 子どもが夏休みのため何もできなかった。停滞。

<9月−11月> 
 夏休みから引き続いて、リスニング・シャドウイングはほとんどやらなくなり停滞していました。

 そんなおり、私が担当する多読授業で、生徒さんの気分転換に何かしたいなと考え、NHKでやっていた海外ドラマFullhouseから1〜2分くらいのシーンを見せようと思いつきました。(単に私の趣味です)

 思いついたはいいのですが、テレビから録画しただけのものなので当然字幕はなく、自分でディクテーションしてスクリプトをつくり、生徒さんに渡す必要があります。聞き取れてない怪しい部分がちょこちょこあるので、1分くらいのシーンでもえらい苦労しました。やめたくなりましたが「Fullhouseすごく楽しみにしてます!」と生徒さんに言われ、やめるにやめられなくなりました(笑)。

 結局30秒〜5分くらいのシーンのスクリプトを9回分つくりました。スクリプトをつくるにあたり、思わず吹き出してしまうような面白い場面で、かつ聞き取りやすいところをまず探さないといけないので、録画してある26話をひととおり全部見ました。そして候補になりそうな話は何度も見て、MDにも音声をおとして家事をしているときに聞きました。ドラマをMDで聞くと目の前に映像が浮かぶようで大変楽しいです。(「あー、あと、この2,3語が聞き取れたらディクテーション完成なのに〜」と思って聞いているときはあんまり楽しくありません)

 また、2学期の最後の授業で「Stuart Little2」のDVDを英語字幕つきで見せてシャドウイングをしてもらうことに決めたので、私もあらかじめ「Stuart Little2」をMDに落としてシャドウイングの練習を何日かやりました。
生徒さんたちのおかげで力がついたと思います。ありがとうございます。

<12月—1月> 
 私が忙しくなったことと、子どもが冬休みにはいったことが重なり、さっぱりです。
 かろうじてアメリカのアニメビデオ「Spongebob Squarepants」のシリーズは子どもと数回見ました。主人公のSpongebobがやたらとズボンを破き、しょうもないギャクを連発し、お世辞にも上品とはいえないアニメですが、子どもにウケます。会話スピードはかなり速く、聞き取れない部分もたくさんあります。

他に2、3回みたものは
「Sarah, Plain and Tall」(Import Video)
大好きなクリストファー・ウォーケンがお父さん役で嬉しかったです。原作にないエピソードもありましたが、物語の枠組みと雰囲気を忠実に再現していると思います。

「僕たちのアナバナナ」(DVD)
エドワード・ノートンの神父役好きです。私がアナならノートンを選ぶのに、と思いました。

「Long Kiss Goodnight」(DVD)
ジーナ・デイビスかっこいい!Stuart LittleのLittle夫人役とは全然違います。サミュエル・L・ジャクソンがいい味だしてますね。

「Powerpuff Girls」(アニメ、Import Video)
「Caillou」(アニメ、Import Video)
「ボーイ・ミーツ・ワールド」(NHK海外ドラマ。夏で放映が終わりました)

他にも手持ちの朗読テープやCDを気が向いたときに聞いていますが、1,2回ずつながらで聴いたくらいです。

 すごくたくさんのように見えるかもしれませんが、毎日ではありません。夏休み以降は4〜5日何も聞いていないということもよくありました。 
 Fullhouseのディクテーションは真剣にやりましたが、他はふつうに視聴しただけで、字幕もみていません。
(多聴と精聴の両方しているので、「たくさん聞くだけで」細かいところまで聞けるようになるのか、細かくやったほうがいいのか、自分の疑問はまだ解消されていません。まあ、両方やればいいんでしょうが・・・・。)

シャドウイングはStuart Little1,2以外しなかったので、口を動かすほうはかなりさぼってしまいました。

 6年前英語の再学習をはじめたときは、会社から英検2級を受けるように言われていたけど、落ちそうだからと逃げていたくらいで、もっと昔の大学生の頃は、教養の英語のネイティブ講師が何を言っているのかさっぱり分からず、とてもつらかったことなどが思い出され、遠くまできたなあ、という気がしました。

 この2年、最初の300万語まではすごく進歩を感じましたが、そこからは特に変化は感じませんでした。多分1年過ぎてからブレイクスルーがあったはずですが、全然気づかず、調子がでなくて苦しいときもありました。

 いつからテレビや映画の英語が聞こえるようになってきたのかな、というのもはっきりしません。多読2年目の4〜6月に「あ、聞けるようになってきたかな」と思いましたが、全部分かるのとはほど遠い状態ですし、子どもの夏休み以降はまたリスニング量が減って、変化はひとつも感じない日々でした。でも、TOEFLのリスニングを聞いて、「テレビよりずっとゆっくりはっきり話してくれるんだな」と思ったとき初めて進歩が分かりました。本当に少しずつ少しずつ英語が身体にたまっていったので、自分の変化に気づかなかったのだと思います。

 この3か月くらいしんどいときがよくあったのですが、また力がわいてきました。3年目は、なんとかしたいと思いつつ手をつけていなかったライティングとスピーキングに力をいれるつもりです。ここからがまた遠い道のりだと思いますが、頑張れそうです。もちろん多読・多聴も続けます。

 今回は読んだ本については整理がつかず、紹介できませんでしたが、1000万語くらいまで読んだらまとめて紹介したいと思っています。
 長い報告になってしまいました。ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。


▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.